進化論のパラドックス

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    ペットショップで、
    「この猿、今からでも人間になれますか?」
    「ええ、なれますよぉ」

     「言之葉遊戯」の「魔女の小噺」から、お許しを得て使わせていただきました。


進化が突然変異と適者生存だけによるのなら、何故サルの中に人間に進化する途中のものが出てきてないのでしょうか?

「フェルミのパラドックス」にお付き合いいただき、ありがとうございました。
次は「進化論のパラドックス」を予定していたのです。上の疑問の他、何故ハチの翅は4枚でアブの翅は2枚なのか等、 適者生存だけで進化論を理解しようとすると不思議なことがあります。

そもそも、生命ってどうやって発生したのでしょう? フェルミのパラドックスも根本には、 生命の誕生がどのくらい特別なことなのか、宇宙のあちこちでも発生しているのかどうか、という問題があります。

上の疑問には、現在はそれぞれ回答が用意されているようです。しかしどうも僕自身は納得出来ません。 それなら無門関のときと同様、これまでの解説書を一通り読んで、自分の解釈を考えてみようと思いました。

しかし、これが大変なこと。新しい理論を考えるのではなく、既に研究された成果を理解すればいいのだろうと思ったのですが、 根本のところはまだはっきりしていないのかも知れません。

生命はどうやって生まれ、生物はどうして進化してきたのか。 これはこの世とは何か、自分とは何かという無門和尚の設問にも通ずる、究極の課題かもしれません。 またまたおこがましいことですが、今回はこれに取り組んでみようと思います。

門外雑記はここまで一応筋書きが出来ており、前回までの見通しがあったのですが、 このテーマについては全く先が見えません。どこへ行き着くことになるのか判りませんが、 無門関同様、じっくりと取り組んでゆけば自分なりの筋の通った解釈が出てくるのではないかという望みを持っています。 これが僕の最後のテーマ、ライフワークになるかもしれません。

これまでの自信過剰気味の文章と違い、次からは手探りのよちよち歩きになると思いますが、 お付き合い頂ける方がありましたら、これまで同様、よろしくお願いいたします。


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