ジャンボ宝くじ、当たりましたか? 僕は外れましたけど、ぐんま昆虫の森フォトコンテストで優秀賞を頂きました。
(こちら
の「僕だって飛べるんだ」)
生命の誕生は、宝くじに当たるよりはるかに難しい偶然の積み重ねが必要だ、と言われることがあります。地球の生命は「ジャンボ宝籤当選」だったのでしょうか?
生命の基本となるタンパク質はアミノ酸で出来ています。もし20種類あるアミノ酸が出鱈目に組み合わさっていたら、ちゃんと機能するタンパク質が出来る可能性はほとんどゼロであることを、以前こちらで考えました。しかし現実にタンパク質、そして生命は存在します。
これは 「生命の誕生は極端な幸運であり、宇宙の中で誕生したのは地球だけである」 という根拠として使われることがあります。
「宇宙で一箇所だけ生命が誕生したとすれば、それはここ、地球でなければならない」という考えは「人間原理」と言われます。もしアンドロメダ銀河だけで生命が誕生していれば、そこが「地球」になったはずだからです。
「地球に生命が誕生したのだから、他にも誕生しているはずだ」という論法はそれだけでは成立しません。「自分が宝くじに当たったのだから、他にも当たった人がいるはずだ」というのは、宝くじが他にも発売されていること、つまり他でも生命が誕生していることを前提にしていますから、循環論法であり「地球外にも生命が存在するか」という議論には使えません。
生命の誕生は、ジャンボ宝くじに当たるより珍しい、
サイコロを沢山振って全部1の目が出るより珍しいことなのでしょうか?
次は「珍しい」とはどういうことかを考えてみます。
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