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手首の旋回運動について。
- 投稿者:藤田信路
投稿日:2000/01/31(Mon) 23:34 |
[関東] |
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ピアノを弾く時の手首の使い方は、わかめ先生が日記で書かれた 通り2種類あります。一つはドアのノブを回すような使い方をする手首の「回転運動」。もう一つは、手首を円の外周にそって旋回させる「旋回運動」です。 とくに重要なのは、「旋回運動」の方で、これは、手のスパンを広げて弾く分散和音の他にも、スタッカート、音階、和音の柱、歌うようなフレージングなど、あらゆるピアノのテクニックに応用されます。また、ほとんど全ての音形に、手首の動きが応用できます。これは適当に、いいかげんに手首を回すわけではなく、理論的な法則性が細かく決められています。 手首を旋回させる基本の方向は、わかめ先生が日記に書かれていた通りです。 ところが、場合によっては逆旋回も頻繁に行なわれているのです。 また、手首の旋回は、指の動きに手首がついていくのではなく、手首の動きが指が伝わると一般的に考えらているようです。 手首の動きは、あくまでも手首の内部で目立たない程度に行なうのが基本です。 ただ、からだの小さいこどもたちの場合は、ある程度、旋回の様子が目立ってしまうのはやむを得ないでしょう。キーシンは、この手首の動きが大変目立ちますが、ピアノ学習者には、たいへん参考になります。
手首の旋回の方法が書かれた本は、いくつかあります。中でも、市田儀一先生が書かれた「手首、この素晴らしい…」という赤い表紙の本は、非常に詳しく説明してあり、ピアノを弾く人にとっては、必読の本です(本の題名は、記憶が薄れてしまい、正確には覚えていないんですが、出版社は全音だったような気がします。家の中をさがせばどこかにあるのですが)。 ピアノは指の力で弾くものだと思っている人は、この本を読んだら考えが180度替わります。腱鞘炎とは、まったく無縁になりますし、ピアノが歌わせやすくなります。 実際、この本を参考にして練習すると、何時間弾き続けても、まったく指に痛みが起きないのです。 ピアノの奏法は、この手首の旋回方法を常に考えることだと言い切っても過言ではない程だと、私は思っています。 |
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藤田先生、いろいろありがとうございます。 日記は少し訂正しておきました。2/1もご覧下さい。 一人で書いているとどうしてもひとりよがりになってしまって、誤解を招くこともしばしばですので、これからもよろしくお願いします。
市田儀一郎先生の本は「タッチ、このすばらしい手」です。
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