◆税金は当然に納めるべきものと考えられています。税金の滞納者は「納税意思が
ない」「悪質」と見られがちです。
◆しかし個々の滞納事案をみるとき、さまざまな「事情」が浮かび上がります。
・売上減、収入減のため、納めたくても納められない
・消費税や固定資産税は事業が赤字であっても納めなければならないが、到底
資金ぐりがつかない
・国保税(料)が高すぎて納められない
・税務調査で過大な課税がされた など
◆そうした事情にあっても、「税の公平」の名の下に徴収強化がすすみ、地方税で
は長野県地方税滞納整理機構も設置され、差押えが激増しています。その結
果、生活や営業が破壊されることもあり、全国で自殺者を生む事態にもなって
います。
◆そもそも税法には、生活困窮のときは納税を猶予するなどの規定がありますが、
それらの規定はほとんど適用されていないとみられます。
◆長野県酷税監視しみん機構(長野県税金オンブズマン)は「滞納者の善意を尊重すべきこと」「個々の実情を十
分にくみとり、税法全体を正しく運用すること」を求めています。
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