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所在地:大阪市天王寺区茶臼山町
最寄駅:JR天王寺駅下車、谷町筋を阿倍野橋北詰から北へ
約300M、西側にあり |
堀越神社は、聖徳太子が叔父にあたる崇峻天皇の徳を偲び、四天王寺の守り神(天王寺七社の一つ)として、四天王寺建立と同時に、風光明媚な茶臼山の地に建立されたと伝わる。
古より、明治中期までは境内の南沿いに美しい堀があり、この堀を越えて参詣したので堀越という名が付けられたといわれている。
788年(延暦7年)和気清麻呂が、大和川の水害を除くため、摂津・河内両国の境に河を掘って堤を築き、平野川を茶臼山の南に導こうとしたが、清麻呂の死によって完成しなかった。神社の南側に在った堀は、この川筋の名残りといわれている。
また、徳川家康が大坂夏の陣のとき、危機を救われた事から「茶臼山稲荷神社」の信仰が厚かったとの言い伝えもあるなど、大坂冬の陣、夏の陣の古戦場跡として数々のエピソードも残っている。
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[参考資料] 『現地案内板』 堀越神社 |
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堀越神社正面鳥居。
谷町筋に面し、神社がある。都会の真ん中にあるにもかかわらず、木々が繁り、静寂さが保たれている。
緑の多い境内には「大阪市保存樹」にも指定されている樹齢数100年の御神木がある。 |
堀越神社拝殿。
主祭神は第32代崇峻天皇を祀り、小手姫皇后、蜂子皇子、錦代皇女を配祀する。
蜂子皇子は、父君崩御の後、日本三大山岳宗教の一つ、出羽三山の開祖となる。 |
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境内社「茶臼山稲荷神社」。
その昔は茶臼山の頂上に祀られていたが、大坂夏の陣後は現在地に祀られている。
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境内社「熊野第一王子之宮」。
平安時代に「蟻の熊野詣」といわれるほど賑わった熊野詣の出発点であった「熊野第一王子之宮」は,元は上町台地の北の渡辺津(現在の天満辺り)に「第1王子窪津王子」が在ったが、現在ではここ堀越神社に合祀されている。 |
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境内社「太上神仙鎮宅霊符尊神」。
俗にちんたくさんと呼ばれるお守りやお札の元祖の神で、家内安全、商売繁盛にご利益がある。 |
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[2004年6月19日参拝] |
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