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霊場参拝
摂津八十八ヶ所 摂津八十八ヶ所
第49番
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鶴林山霊山寺 所在地:高槻市霊仙寺
最寄駅:JR東海道線「摂津富田」下車、高槻市バス「萩谷」行で
「霊仙寺」下車、西へ入るすぐ
当山は寺伝によれば、778年(宝亀9年)光仁天皇の皇子、開成(かいじょう)により開かれている。
桓武天皇が箕面・勝尾寺に行幸した際、女瀬川のほとりで、紫雲たなびく山を見、このことを皇子に伝えた。皇子が山に分け入ると、山内の滝のところで、自然石が不動明王に現じ、この地に寺を建立するように告げたといわれ、今に至るも本堂に祀られている本尊がそれであると伝わる。
 開成皇子は桓武天皇の兄にあたる人で、同じ高槻にある神峯山寺、本山寺、安岡寺のほか、茨木の大門寺や箕面の勝尾寺の創建にも関わっており、これらの寺院は北摂の山深いところが多く、同時代に活躍した役行者の皇族版ともいえる人である。
 1569年(永禄12年)の『室町幕府奉行人連署寺領安堵状』(霊山寺文書)には、寺領24町とある大きな寺院だったが、天正年間(1573〜92年)高山右近の兵火に遭い、堂塔伽藍は焼失した。当時の住職弘清らが本尊などの仏像を死守、丹波地方に難を逃れ、慶長年間(1596〜1615年)になり、当山の復興を成し遂げている。
 当山の所在地の地名は霊仙寺とあるのは(バス停も霊仙寺)、この寺が霊山寺の山を仙と置き換えていた時期があったことの名残らしい。
[参考資料] 『霊山寺略縁起』 霊山寺パンフレット
         『摂津国八十八ヶ所霊場案内記』 古寺顕彰会発行
霊山寺境内 山の木々囲まれ、静かなたたずまいの霊山寺境内。
手前にある堂は本堂、奥に見えるのは薬師堂。
霊山寺本堂 霊山寺薬師堂
本堂は方3間の小堂である。本尊は伝説の自然石の不動明王が安置されている。この不動尊は俗に「一言不動」と呼ばれ、一言祈れば願い事が叶うといわれている。 薬師堂は本堂より更に小さなお堂である。
薬師立像と12神将を安置している。
霊山寺時計堂 鐘楼ならぬ、時計堂である。いずれも時を告げる意味では目的は同じと思われる。
2001年(平成13年)の奉納されており、この寺院の中では最も新しい堂宇である。
ご朱印
摂津八十八ヶ所霊場
霊山寺朱印
[2005年2月14日参拝]

寺院-107/TTL-345

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