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所在地:松原市北新町1丁目
最寄駅:近鉄南大阪線「布忍」下車、線路伝いに北へ、踏切りの
通りを西へ、約150M |
当山はもとは東大饗村(東おわい村:現堺市美原町)にあったが、1878年(明治11年)当地に移転した。寺院の西側を流れる西除川の西岸にあった永興寺(ようこうじ:明治6年に廃寺)の本尊であった十一面観音像や「布忍山永興寺略縁起」、「大般若経600巻」を蔵する。
この「布忍山永興寺略縁起」によると、永興寺は1069年(寛治3年)永興律師により創建され、弘安年中(1278〜88年)に大和西大寺の叡尊が中興したと伝える。
又、近くにある布忍山布忍寺は、この永興寺の塔頭と伝えられ、布忍寺に伝わる「布忍山東坊縁起」には、東之坊は聖徳太子が薬師如来を本尊として創建。814年(弘仁5年)空海が再建したが荒廃し、寛治3年に永興律師が再興し、永興寺と名付けたとあり、平安後期には大伽藍を誇った寺院が存在していたと思われる。
なお、この永興寺の本堂は1887年(明治20年)、現柏原市にある壺井寺に移築され、現存する。
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[参考資料] 『現地解説板:かわちふるさとの道』 松原市
『日本歴史地名体系』(大阪府の地名編) 平凡社 |
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大林寺は、旧長尾街道に面してある。
長尾街道は飛鳥時代の7世紀頃に創られた難波・河内と飛鳥を結ぶ官道であったといわれる。
西除川を挟んで永興寺の鬼門の守宮であったと考えられる布忍神社がある。 |
本堂は2000年(平成12年)に建て直されている。
本堂には本尊の阿弥陀如来立像(南北朝時代)と共に
永興寺の本尊であった十一面観音立像(平安後期)が
安置されている。
他に、不動明王坐像(室町時代)、弘法大師像(江戸時代)がある。
当山が永興寺から受け継いだ寺宝は、十一面観音立像のほか、「大般若経600巻」〔宝永〜正徳年中(1704〜15年)にかけ写経(手書き)されたもの〕がある。 |
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境内に建てられている「大聖歓喜天堂」 |
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河内三十三ヶ所霊場 |
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[2005年6月30日参拝] |
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