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所在地:奈良県吉野郡吉野町吉野山
最寄駅:近鉄吉野線「吉野」駅からロープウエイに乗換え、
終点「吉野山」駅から徒歩で約15分 |
東南院は、金峯山寺修験本宗の別格本山であり、また、山上ヶ岳頂上にある大峯山五護持院の1つで、役行者の開基と伝わる。
日本の古い霊地・霊山には、東南院あるいは東南寺という名の寺院があるが、これらは開基または始祖と言われる人が、その霊地を開くと同時に、そこから巽(東南)の方向にあたるところに寺を建て、一山の興隆と安泰を祈願するということが行われていた。当院もそういう祈祷院のひとつで、金峯山寺の本堂である蔵王堂を建立するとき、その東南の方角に建てられた。
東南院といえば「大峯奥駈修行」が有名で、吉野から山上ヶ岳、前鬼、弥山を経て、熊野本宮まで、8泊9日の修行の道を行くもので、今回ユネスコの世界遺産に登録された。
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[参考資料] 『役行者霊蹟札所巡礼』 役行者霊蹟札所会編 (株)朱鷺書房
『現地解説板』 吉野町観光課 |
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境内に入ったところに護摩堂がある。
当院は宿坊としても歴史が古く、1092年(寛治6年)白河上皇が金峯山に参詣されたとき、当院を宿坊としている。 |
境内にある「多宝塔」は江戸時代初期に和歌山県海南市の野上八幡に建てられたもので、1937年(昭和12年)に移築された。堂内には藤原時代中期の造られた大日如来、毘沙門天、不動明王などが祀られている。 |
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 |
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役行者霊蹟札所 |
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[2004年10月3日参拝] |
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