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所在地:奈良県吉野郡吉野町吉野山
最寄駅:近鉄吉野線「吉野」駅からロープウエイに乗換え、
終点「吉野山」駅から徒歩で約20分 |
当山は大海人皇子(後の天武天皇)ゆかりの法城で、吉野山で最古の寺院と云われ、役行者の高弟日雄角乗を初代とする日雄寺が在った跡と伝えられている。
大日寺の本尊はこの日雄寺の本尊であったと伝わる五智如来を祀る。大日如来を中心として阿しゅく、宝生、無量寿、不空成就の五体からなる藤原時代の木造如来座像(重文指定)で、日雄寺は室町時代に焼失したが、五智如来は無事に難を逃れ、現在に伝わっている。
また、この寺は1333年(元弘3年)南北朝時代の前史をいろどる元弘の乱において、吉野落城の際に、大塔宮護良親王の身代わりとなって、忠義を尽くし、壮烈な最期を遂げた村上彦四郎義光、義隆父子の菩提寺でもある。
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[参考資料] 『役行者霊蹟札所巡礼』 役行者霊蹟札所会編 (株)朱鷺書房
『五智さんのおてら 大日寺』 大日寺パンフレット |
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吉野山の中千本に位置する当山は旧来より「五智さん」と呼ばれているが、本尊の五智如来に因んでいる。 |
本堂は宝形造りといわれる建て方で、江戸時代の宝永年間(1704〜11年)の建造物。
本堂に安置されている五智如来座像が5体とも完全な姿で揃っているのは非常に珍しく、全国的に見てもあまり例がないとのことである。 |
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役行者霊蹟札所 |
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[2004年10月3日参拝] |
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