単 肥 一 覧 表 | |||||
薬 品 名 | 化 学 式=分子量 | 1g/1g のpH |
使用 区分 |
成分含有量(理論値) | 1g/1g の浸透圧 |
硫 安 | (NH4)2SO4=132.14 | 6.28 | アンモニア・・・21.2 | 0.50 | |
石灰窒素 | CaCN2=80.01 | --- | ◇ | シアナミド・・21.0 石灰・・60.0 (追肥には不適) | |
リン酸1アンモン | NH4H2PO4=115.02 | 5.92 | アンモニア・・・12.2 リン酸・・・61.7 | 0.38 | |
リン酸2アンモン | (NH4)2HPO4=132.06 | 7.70 | アンモニア・・・21.2 リン酸・・・53.7 | 0.50 | |
塩化アンモン | NH4Cl=53.49 | アンモニア・・・26.2 塩素・・・66.2 | 0.83 | ||
硝 安 | NH4NO3=80.04 | (6.32) | ◇○ | アンモニア・・・17.0 硝酸・・・17.0 | 0.55 |
硝酸加里 | KNO3=101.10 | 6.42 | ◇○ | 硝酸・・・13.9 加里・・・46.6 | 0.44 |
硝酸石灰 | Ca(NO3)2・4H2O=236.15 | ◇○ | 硝酸・・・11.8 石灰・・・23.6 | 0.28 | |
尿 素 | (NH2)2CO=60.06 | (6.35) | ○ | アミノ態・・・46.7 (追肥には不適) | 1.11 |
過リン酸石灰 | Ca(H2PO4)2・H2O=252.07 + CaSO4・2H2O=172.17 |
6.02 | リン酸・・・16.5〜19.0 石灰・・・28.0 | 0.25 | |
熔 リ ン | 3CaO・3MgO・P2O5SiO | ◇ | リン酸・・19.0 石灰・・30.0 苦土・・18.0 | ||
焼 リ ン | Ca3(PO4)2=310.18 | ◇ | リン酸・・・37.0 石灰・・・40.8 | ||
リン酸1加里 | KH2PO4=136.09 | 6.43 | ○ | リン酸・・・52.2 加里・・・34.6 | 0.32 |
硫酸加里 | K2SO4=174.25 | 6.43 | ◇ | 加里・・・54.1 | 0.38 |
塩化加里 | KCl=74.55 | (6.32) | ◇ | 加里・・・63.2 塩素・・・47.5 | 0.60 |
生石灰 | CaO=56.08 | ◇ | 石灰・・・80.0 (使用してはならない) | ||
消石灰 | Ca(OH)2=74.09 | ◇ | 石灰・・・60.0 (使用してはならない) | ||
塩化カルシウム | CaCl2・2H2O=147.02 | (6.38) | ○ | 石灰・・・38.3 塩素・・・48.2 | 0.45 |
炭酸カルシウム | CaCO3=100.09 | 石灰・・・53.0 | |||
炭酸苦土石灰 | CaCO3・MgCO3=184.40 | 石灰・・・53.0 苦土・・・5〜15 | |||
塩化マグネシウム | MgCl2・6H2O=203.30 | (6.37) | ○ | 苦土・・・19.9 塩素・・・34.9 | 0.33 |
硫酸マグネシウム | MgSO4・7H2O=246.47 | 6.48 | 苦土・・・16.4 | 0.18 |
(特記)
@肥料を溶いてpH値の測定に使った(井戸)水のpHは6.36、( )内は6.32でした。
A含有量は理論値のため、使用前に保証成分を確認のこと。
B○印は必ず水溶液として使用するもの。
C◇印は葉面散布用として適当でないもの。
重要 肥料を溶く場合は必ず浸透圧を参考にその量を算出します。
< 浸透圧による肥料の量の計算法 >
葉面散布は全ての肥料で0.3%溶液とする。(3Kg/1000リットル=トン)
潅水で使用する場合は浸透圧1.2気圧として使用する。
(計算)
例えば、硝酸石灰なら
1.2気圧(定数)÷0.28(硝酸石灰の浸透圧)=4.28Kg/1000リットルとする。
(1トンの水に4Kgを投入して良く攪拌する)
( 注意 )良く間違える事柄
2種類の肥料を同時に使いたい場合には一つのタンクで一度に溶くと思いますが、このとき、1トンの水を用意してそこに例えば硝酸石灰と硝酸加里など2種類を入れる人がいます。これでは、2倍濃度の肥料を作ったことになります。このように2種類を溶く時は必ず、1トンずつを2種類作って2トンとするか、硝酸石灰1/2、硝酸加里も1/2にして1トンの溶液にするようにします。
また、2種類の肥料を溶く時、タンクに各々2種の肥料を先に入れて、そして次に水を入れて攪拌しようとする人がいますが、これでは肥料どうしが反応して固形化し、沈殿してしまいます。必ず、水の中に溶こうとする肥料の一つを先に入れてから良く攪拌し、溶けたのを確認して次の肥料(薬品)を入れるようにします。
3種類以上の溶き方もこの方法に準じて行ってください。