インプラント治療について
インプラントの現状
インプラント治療が日本で一般の歯科医院に普及したのは25年ぐらい前からです。
いろんなタイプのインプラントが次から次へと出てきては消えていきました。成功率も決して高くはなかったようです。そういう時期が長く続きインプラントに対する批判も大きくなっていきました。
しかし、1990年代に入るとインプラントの材質の飛躍的な進歩によってかなり成功率が高くなりました。その後さらに改良が進み今のシステムではスタンダードなケースでは100パーセント近い成功率になってきています。
インプラントの実際
つまり、誰がやっても成功しなければいけない時代になりました。
だからこそテクニックエラーを防ぐための確実な診断と適切な治療計画が必要となってくるのです。骨造成(骨を増やす手術)を必要としないシンプルなインプラントの埋入手術はある程度のケースをこなしていれば誰がやってもうまくいきます。期間も2ヶ月位で終わります。
前歯のようなエステサイト、骨造成や歯肉形成(歯肉を整える手術)を伴うようなケース、かみ合わせが重要になる多数歯欠損ケース(残っている歯が少ないケース)では1回の手術では済まない事が多いです。このようなケースでは治療期間は半年から1年位はかかります。
インプラント治療で大切な事
インプラントの治療は手術した後の補綴治療(インプラントを機能させるためのかぶせ物)とかみ合わせ関係、そしていかに自然に見せるかという審美性がポイントであり、さらに重要なのはそれを良い状態で長持ちさせるためのメンテナンス治療です。今後インプラント治療を受けるための歯科医院の選択基準はメンテナンスに重点を置いているかという事が大事です。
インプラント治療に対する不安
インプラント治療に不安を感じていらっしゃる方はとても多いと思います。いくつかの不安に対してお答えします。
・インプラントの手術は痛くないの?
基本的には歯を抜くことの逆をするわけです。手術の日に医院にいる時間はほとんどのケースで2時間以内です。手術は麻酔が効いていますので痛みはありません。麻酔もほとんどの場合は歯を削るときや、歯を抜く時に使う局所麻酔だけで大丈夫です。また恐怖心がある方には鎮静法を使いますので安心して受けられます。
・インプラントは体に悪くないの?
世界的にもインプラントの安全性は認められています。ただし、チタンアレルギーのある方もいらっしゃいますのでご相談ください。
・インプラントは誰でもできるの?
基本的にはできますが、骨の状態やお口の衛生状態、生活習慣、全身状態によってはできない事もあります。また、インプラントより他の方法の方が良い場合もありますのでそのときはインプラントを薦めません。
・インプラントは長持ちするの?
インプラントは全て人工物ですから天然歯のように虫歯にはなりません。しかし、歯周病にはなります。インプラントを支えている骨が歯周病になって進行したら腫れたり膿がたまったりして抜かなければいけなくなってしまいます。つまり長持ちさせるには、メンテナンスによるケアがとても大切になります。当院では、メンテナンスに理解を得られない方には、インプラント治療はいたしません。
・インプラントの費用は高いの?
インプラント治療は健康保険が使えない自費治療になりますので、決して安いとは言えません。しかし体の一部となる人工臓器としてその役割からすればどうでしょうか。その価値観は人それぞれですから、一概には言えません。
インプラント治療の流れ
1.初診でインプラント治療についてのご相談
2.口腔内写真・レントゲン写真・模型型取・必要があればCT撮影
3.治療計画の説明
4.歯周病初期治療
5.補綴的前治療(必要があれば)
6.インプラント埋入手術
7.インプラントの補綴治療 (埋入手術から約2ヶ月後)
8.メンテナンス
初診からメンテナンスまで約3ヶ月です。
これは一般的な流れで、骨造成などのオプションが入ると変わってきます。
インプラントの除去について
インプラントは手術後の感染に弱いです。もし感染したら早めに除去して感染部が治癒してから再埋入します。たとえ感染による除去で再埋入しても何ら問題はありません。
メンテナンス
インプラントを長持ちさせるには治療後のケアがとても重要です。メンテナンスは定期的な来院によっておこなわれます。
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