待合室 1


 メトロノーム

メダカ : ここはピアノの周辺のモノゴトについて考えてみるコーナーです。若芽先生、今日は何についてですか?

若 芽 : いつもお世話になっているメトロノームについてがいいだろう。

メダカ : メトロノームがなんなのか知らない方がいるかもしれません。

若 芽 : 国語辞典にも載っているぞ。メトロノームは音楽の拍子をはかる器械だと書いてある。

メダカ : ああ、絵も書いてありますね。皆さんのお持ちの国語辞典はどうでしょうか。この三角の形のメトロノームはこの教室にはありませんね。

若 芽 : 昔はみんなこういう形をしていたんだけど、今はカードのヤツとかもある。三角のねじを巻くタイプのメトロノームは上向きに振り子がカチカチ振れるので見えていいんだけど、少し斜めな場所に置くと正確に刻めなくなるんだ。で、若芽は正確に拍を刻める電子メトロノームの方がいいと思う。でももちろん好き好きだけどな。

メダカ : 電子メトロノームというとカードのタイプですか?

若 芽 : カードのもそうだけど、四角な箱みたいなので前面にダイヤルがついてて速度を決められるのもある。乾電池で動いているんだ。カードのはボタン電池が入っている。四角なヤツはダイヤルを回すことによって速さをすぐに変えられるんだけど、カードはボタンを押しつづけて変えるので、50から138に変えようかなんて思うと結構大変だ。でもカードのは1刻みで速さが設定できるよ。100だと少し速いけど96だと遅い、なんて微妙なテンポ指定も必要なら思いのままだ。97も98も99もあるからな。

メダカ : そういえばダイヤルのタイプや三角のは数字が飛び飛びですよね。

若 芽 : うん、ゆっくりの方は2刻みで40、42、44となり、60から3刻み、72から4刻みというふうになっているな。速くなると8刻みで192、200、208だ。

メダカ : 先生、メトロノームの数はどういう意味なんですか?

若 芽 : あれは一分間に何個刻めるか、ということだ。4分音符=60、というのは一分に60刻むことになるから一拍一秒、4分音符=120、は一分に120、つまり一拍0.5秒ということになる。

メダカ : ああ、それで数が多いほうが速度が速くなるんですね。

若 芽 : うん、そう。

メダカ : 数字の横にAndante とかAllegro とか書いてありますが。曲の初めにテンポが数字では指定してなくてこういうふうに楽語で書いてある時は、この速さで弾くんですか?

若 芽 : そんなことはない。これは重要なことだからよく聞くように。三角のメトロノームではAndante は72の横に、Allegro は132の横に書かれている。(最近は三角のタイプを見たことがないけど、変わっていないと思う。違っていたらごめん。)それで、Allegro と曲の初めに書いてあると4分音符が132じゃないといけないと思っている人は、ピアノの先生の中にもいる。でも、Allegro は軽快に、という意味で4分音符を132で弾けという意味じゃない。曲によって軽快に感じる速さは違う。モーツァルトの頃は時間も今よりゆっくり流れていたかもしれない。4分音符が主な曲と16分音符が主な曲では同じように4分音符=100で弾いても全然印象が違うだろ?

メダカ : なるほど。そうですね。今のメトロノームにはAndante とか書いてないからむしろいいかもしれませんね。

若 芽 : うん、先生が変なことを教えなきゃな。

メダカ : (無視して)値段はどのくらいでしょうか。

若 芽 : 一番安いのはカードの電子メトロノームだな。2500円くらいからあるんじゃないか?

メダカ : 三角のねじ巻きのはどのくらいです?

若 芽 : 5000円くらいじゃなかったかな。中にはねじ巻きのでも2万円近くする高級品もあるが。

メダカ : ゲッ。

若 芽 : 四角のは6000円くらいだと思う。高いのもあるけど。電池は結構持つよ、使わない時に電源を切るのを忘れなきゃね。

メダカ : メトロノームの必要性はどのくらいでしょうか。

若 芽 : ピアノを始めたらメトロノームは必需品だと若芽は思っている。くわしくは「ソルフェージュの教室」をごらんください。

メダカ : では今回はこの辺で。皆さん、さようなら。


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