わからなくなったらすぐ質問、先生は駆けつけ丁寧に指導。子どもはすぐに疑問が解決され、先生も教えることができ満足。
しかしこのパターンでは子ども自ら解決する能力が育たず、依存の姿勢から抜けられません。
学校教育では、年間教えなければならないカリキュラムがぎっちりと組み込まれ「待つ」という時間が十分取れずにいました。
また、子供の個性化も進み、一斉指導だけでは確かな学力の習得は難しくなってきました。
そこで楽学の森では、自立型学習という形態を選択しました。
学習のパターンを知り、先生とともに正しい発声、教材の使い方を学ぶ。 プリントは先生に〇つけしてもらう。
音読教材を使って一人で学習を進める。 プリントは自分で〇つけをし、わからないところは先生にたずねる。
自分に必要な学習を自ら見つけ、進めていける自己解決力を身に着け、 ねばり強く課題に取り組むことができる。
楽学の森の生徒のサポートができる!!
楽学の森で大切にしたいのはコミュニケーション能力です。
これからの社会、自分の思いを伝えること、表現することが求められ、 小学校国語の内容も発表やプレゼンテーションを取り入れた単元が増えてきました。
学年の枠にとらわれない塾の形は、異年齢・異学校の集団であり、 コミュニケーション能力を培うには格好の場です。
同学年同士教えあったり、時には下級生の面倒をみたり。
人は教えること・行動することによって、学びが知恵へと変わります。
その素地として国語力は外せない能力です。
自分を表現することができてくると、
おのずと自信がつき、生き生きと活動するようになります。
楽学の森に集まる塾生はライバルではありません。
共に教えあい、共に伸びていく仲間となるのです。
現在の子どもたちの傾向として、国語力の低下があげられます。
最近のテストでの様子を見てみると、文章問題の内容が読み取れず、 何をどう答えていいのかわからない子どもが増えています。
文章を読んでも、問われていることがわからない、
つまり頭の中にイメージとして湧いてこないのです。
これは国語のテストに限らず、算数・理科・社会でも同じです。
このようになった原因の一つに読書離れが考えられます。
近頃の子供たちは本を読むよりも、TVや映画を見る時間、 外でみんなと知恵を出して遊ぶよりも、家でTVゲームをしている時間の方が多いのではないでしょうか。
これではイメージ脳は発達しません。
有名なスポーツ選手がよく行っているトレーニングに、
イメージトレーニングがあります。
ペース配分や試合での活躍、観衆の歓声、仲間と取り交わした会話やその時の感情等、
試合やレースの様子をこと細かくイメージしてから本番に臨むというものです。
もちろん人並みならぬ練習があった上でのトレーニングですが、
このイメージトレーニングが鮮明にできるかできないかで結果も変わってきます。
また、超人的な記憶力を発揮する達人たちの暗記法といえば、 これもイメージ力がカギとなっています。
何の脈絡もない何百という数字を覚える時、 数字のパターンを絵に変換し物語化して覚えるそうです。 歴史の年号なども、語呂合わせでイメージ化して覚えましたよね。
さらに、掘り下げれば、最近取りざたされる学校現場での悲しいニュースも、 言ってみれば自分以外の人の気持ちがイメージできないことに起因するのではないでしょうか。
よく相手の立場になって考えてと言いますが、それがイメージできないのです。
「普通考えればわかるでしょ」という普通のことが考えられない。危ないことも平気でやってしまうのです。
これは子どものことに限らず、大人社会でも同じことが言えます。
SNSや動画へ面白おかしく投稿することに夢中になり
その投稿によりどれだけの人が迷惑を被るのか想像できない。
また、○○ハラスメントという言葉がここまで取沙汰されている現状にも 大変危機感を覚えます。
2000年前後に始まったIT(情報技術)革命。
めざましい情報技術の発達により、 わからないことはなんでもネットで調べればすぐわかる時代へとなりました。
しかし、その情報の信ぴょう性には疑問がある場合もあります。
さらに近年では、AI(人工知能)への時代へと進化(?)しました。
人間がしてきた仕事がAIロボットにとって代わり、
10年後にはなくなっている職業が数多く出てくるとまでいわれています。
もはや、人間は知識を詰め込む必要もないのではないかと思えるほどです。
が、それでいいわけがありません。
その判断規準に知識はもちろんのこと、 AIにはない創造力やイメージ力が必要となることでしょう。
故にこれからは、ただの詰め込み学習ではなく、 右脳開発が益々重要となるのです。
では、イメージ力を作る脳は、どの部分なのでしょうか。
「脳」は、大きくわけると三層構造になっています。
さらに、右脳・左脳の内側には、大脳辺縁系がありここに記憶をつかさどる海馬があります。
この海馬は、右脳との回路はありますが、左脳との回路はありません。
ですので、右脳を使って覚える方がより効率よく覚えられるのです。
脳の発達過程は、6歳までは右脳優位ですが7歳から9歳にかけては徐々に顕在意識で働く左脳へと切り替わっていきます。
左脳は短期記憶なので記憶を定着させるには時間をかけ繰り返し学習をしなくてはなりません。
学校教育が始まる前、寺子屋や藩校で学んでいた時代には、 「論語」など「四書五経」の素読が行われていたそうです。
まだ意味も分からない幼少の頃から、繰り返し音読し暗唱する。 このようにして覚えたものはすぐには忘れません。
人の話を耳から聞いて覚えた浅い記憶よりも、 自分で声に出し復唱するように脳の奥へインプットした方が深く記憶に残るのです。
これは、音読により脳の奥深くにある間脳が揺さぶられ、間脳と回路がひらけている海馬に届くからです。
明治維新の立役者吉田松陰、坂本竜馬、西郷隆盛、勝海舟、 その後の近代国家や近代文化を築いた福沢諭吉、 森鴎外、 そして日本人初のノーベル賞受賞者の湯川秀樹博士など、 数多くの偉人の方々は皆、幼少の頃より音読学習をして育ったといわれています。
このようなことを踏まえ楽学の森では、
右脳学習に有効なミミテック教材を活用した音読学習に力を入れていきます。
もちろん左脳教育をおろそかにするつもりはありません。
いくら正しい答えを持っていたとしても、論理的に伝えることができなければ円滑なコミュニケーションは図れませんし、 テストでも不利です。
右脳左脳ともバランスよく効率的に鍛え、より確実に学力の向上を図ることがベストと考えています。