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神社めぐり
神社めぐり 阿倍王子神社
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阿倍王子神社 所在地:大阪市阿倍野区阿倍野元町
最寄駅:阪堺上町線「東天下茶屋」下車、南へ約200M
当神社は和歌山県・熊野大社の末社で、その縁起は仁徳天皇の創建と伝わるが、平安・初期の826年(天長3年)弘法大師淳和天皇の勅命により、当社で疫難退散の祈祷を修し、「痾免寺(あめんじ)」の勅額を賜ったという。阿倍野は古代の豪族阿倍氏の居住した土地で、奈良時代には氏寺として「阿倍寺」があり、当社は氏神としての「元宮」であったと考えられる。
 平安時代以降、熊野信仰が盛んになると、当社が熊野街道の途中に位置していたので、熊野王子社となった。
 「王子」は熊野三山に到るまでの街道の途中に休憩と遥拝のために設けられたお宮で、熊野詣は室町時代頃まで続き、俗に「蟻の熊野詣」といわれる程、沢山の人が列をなして参拝したという。
 最盛期には九十九王子があったが、熊野信仰の衰退とともに、退転してしまった神社が多くある中、当社は大阪府下では唯一の旧地現存の王子社であり、中世以降阿倍野村の氏神として信仰され、現在に至っている。

[参考資料] 『阿倍王子神社御由緒』 阿倍王子神社パンフレット
阿倍王子神社正面鳥居 『もと熊野街道』の石碑
  旧熊野街道に面した鳥居。向かって左側に『もと熊野街道』の石碑が建てられている。この熊野街道を北へ少し行けば「安倍晴明神社」がある
 「熊野街道」は窪津(現在の大阪市中央区にある八軒屋付近)を起点とし、四天王寺、阿倍王子を経て、和泉の海岸沿いを南下し、紀伊路に入って熊野三山に到る古道で、熊野信仰に深いつながりがあった。
阿倍王子神社社殿 境内摂社・葛之葉稲荷神社
朱塗りの鮮やかな社殿は鉄筋コンクリート造。1967年(昭和42年)の建立
神殿の横にある「葛之葉稲荷神社」のお社(右端の鳥居の奥の本殿の中にある)は江戸・元禄時代の建物でこの神社の中では最も古い建物とのこと。
大阪市指定保存樹の楠 境内には樹齢4~500年の楠3本が大阪市の保存樹に指定されている。
写真の楠はいずれも高さ15M以上、太さは3~4Mある。都心でこのような樹木があるのは貴重な財産である。
ご朱印
阿倍王子神社朱印
[2003年12月19日参拝]]

神社-014/TTL-078

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