ゆういちの星空日記

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 <12月27日>(日)
 昨夜はまずまずの天気で、久しぶりに午前3時過ぎまで星見をしてしまいました。
夕方には風が少しあったので、先日のように強風で望遠鏡がぶれないように、家の南側の車の陰にセッティングしました。 家の前の県道から2メートルほどの所なので、車のライトの影響を避けるために一台の車を道と平行に駐車しましたが、効果は今一つでした(^^;。 昨夜は、月沈が23時50分頃でしたけれど、半月なので月が沈む前から撮り始めました。  まずは、アンドロメダ座のNGC891、ペルセウス座のNGC925辺りから撮り始め、 その後は冬の散光星雲や散開星団をいくつか撮像し、Harrington-Abell彗星Jager彗星その後、 初めて撮像するWilliams彗星を撮りました。この頃より全天に薄雲が出てきたのでこれを最後に午前3時過ぎに撤収です。 Harrington-Abell彗星は、写した画像では、相変わらず少し広がった尾が見られますね。Jager彗星は尾が少し淡くなって来た感じです。 また、初対面のWilliams彗星は、南空の透明度の悪さ&光害の影響を考えると結構明るいです。 また、ジェット状の尾も見える感じです。それに、小さい銀河も近くに見えて、いい感じですね。 もう少したっぷり露出がかけられれば良いのですが、なにせ車がすぐ前を通るもので辛いところです。

 今日のスナップショットは、アンドロメダ座の銀河NGC891です。
 

 <12月25日>(金)
 今日のクリスマスは、風も無く暖かく気持ちの良い天気でした。 昨夜に比べると、風が無くなった為に透明度は落ちましたが、夕方の南の空には、月と木星が仲良く寄り添って輝いています。
 ところで、前回のスペースシャトルのミッションで新しいユニットが付けられた、国際宇宙ステーションが、27日頃より見えそうです。 詳しい情報は、三島さんのホームページでご覧ください。 また、イリジュウム衛星のフラッシュも結構沢山有るようです。 正月休の透き通った空の下、お子さんと一緒に人工衛星を見てみるなんて、良い思い出になるかもね(^^)
 人工衛星ではないですが、トラブルから復帰した小惑星探査機NEARが、小惑星エロスの画像を送ってきています。 まだエロスの画像が小さいですが、クレーターの存在や、随分いびつな形が良く分かります。この画像をGIFアニメにしたら、自転している所が良く分かりそうですね。

 今日のスナップショットは、庭に咲いている山茶花です。

 <12月24日>(木)
 今日は、クリスマスイブですね。 今年のイブも、ホワイトクリスマスと言うわけには行かず、外は風が強いものの奇麗な星空です。 今夜は、我が家でも、クリスマスケーキと、娘の希望の”お寿司”(^^;で、お祝いします。
 ところで、テレビ等でもニュースになっていたのでご存知の方も多いと思いますが、NORD(北米航空宇宙指令部)ではサンタ追跡計画(日本語版)をインターネットで公開しています。 何でも、赤鼻のトナカイ(ルドルフ)の赤い鼻から出る赤外線を感知してサンタの居場所を追跡するそうです。 また、サンタに関するFAQも有って楽しめます。(^^)  お子様達と一緒にインターネットでサンタを追いかけるのも楽しそうですね。 (^^)ちなみに、これまでの経験から、サンタの旅は、アメリカ東部標準時間の12月24日早朝にスタートするとのことです。 また、このページは、ブラウザによって上手く読み込めない場合もあるそうで、そんな時はMy Home Galleryに有る、テキストベースのページを見てくださいね。  さて、我が家にもサンタが来るかな?(^^;
 ところで、クリスマスでと言うわけではないですが、Comet Observation Home Pageの情報では、かのHale−Bopp彗星が、アウトバーストを起こして、少し明るくなっているようです。 AustraliaのGordon Garradd撮影のCCD画像では、未だしっかりしたコマと短い尾?がみえます。 しかし、近日点通過から1年8ヶ月、地球から7.2AU(1,080,000,000km)も離れても、これだけ明るく活発だと言うのは、さすがに世紀の大彗星ですね。!

 今日のスナップショットは、夜空のクリスマスツリー、オリオン座の散光星雲NGC2024です。
オリオン座の三つ星の一番東側のζ星(Alnitak)のすぐ近くに有り、別名燃える木と呼ばれています。 少し見方を変えれば、星々を散りばめたクリスマスツリーに見えなくもないかな(^^;

 <12月21日>(月)
 今日は、昨夜からの強い風が一日吹いていました。 いよいよ、上州名物空っ風の季節になりましたね。
 昨日も、青空の良い天気でした。 夕暮れに車を運転していると、まだ明るさの残る南西の低空には、月齢1.4のとても細い月が見えていました。 夜には、なかなか奇麗な星空です。 少し北風が吹いていますが、早い時間に望遠鏡を庭に出してセットアップして、西空の彗星達をねらおうと思ったのですが、子供を風呂に入れたり、寝かせたりで、結局撮像を始めたのは23時過ぎてしまいました。(T_T)  早速、16日の日記の、ピンぼけNGC1579を撮り直し、次にオリオン座の小さな散光星雲NGC1788を撮ってみました。 その後、彗星も撮像したのですが、この頃より北風が一層強くなり望遠鏡がぶれてしまう為に、星像が歪になってしまいます。(T_T)  もう時間も遅く、風を避けて移動してセッティングするのも億劫なので、彗星を撮像するのは諦めて撤収しました。 しかし風が冷たくなりましたねぇ。  風が当たらない観測ドームが欲しい、今日このごろです。
 望遠鏡撤収後すぐに寝れば良かったのですが、炬燵で暖を取る間テレビをつけたらサッカーのペルージャの試合を放送していたの、ついつい見てしまい、寝るのが2時半を過ぎてしまいました。(^^;

 今日のスナップショットは、オリオン座の散光星雲NGC1788です。
この星雲は、オリオン座の三つ星の西側に有る小さな散光星雲です。 この画像では、中心部を出す為にコントラストを弱くしてありますが、反転画像では、落花生の形をした星雲を見ることが出来ます。

 <12月18日>(金)
 今日も暖かな一日になりました。朝は真っ青だった空も、時間と共に透明度が低下してなんとなく白っぽい空に変わり、ついに夜には一面の曇空になってしまいました。
今晩はそんな天気ですが、昨夜は北風が一晩中強く吹いて、星空も奇麗でした。 もっとも、私は、寒さにかまけて暖かい部屋で新しいPCにソフトのインストール等をしていて、望遠鏡は外に出しませんでしたが。。。(^^;
 ところで、数日前より、息子が突発性発疹で熱をだして、体に赤い発疹が沢山出来てしまい、元気が有りませんでした。 やっと今日は、発疹も大分奇麗になって、とても元気になりました。(^^)  娘はと言うと、今日は保育園でクリスマス会が有ったそうで、サンタさんも登場してプレゼントをもらって、大喜びでした。(^^)  しかし早いもので、クリスマスまでもう1週間になってしまったんですねぇ。。  今日は、重い腰を上げて、我が家もクリスマスツリーの飾り付けをしました。 もう何年も使っている鉢植えのもみの木は、高さが2メートル程にもなってしまいました。 昼休みに、まめ電球付けて、夜には娘と色々な飾りを付けて、今年も奇麗に出来上がりです。

 今日のスナップショットは、今日飾り付けたクリスマスツリーです。

 <12月16日>(水)
 今日、家に帰ったら、玄関先に、白と黒の牛の斑点模様の大きなダンボール箱が届いていました。 そう、某牛マークのPCです。仕事に使うことも有って、今月初旬に頼んだものです。 メーカーの話では、納期3週前後と言う話でしたが、意外や10日ほどと、随分早くて驚きました。 今度のPCは、CPUがペンティアム2の350MHzと、最新と言うわけではないですが、何と言っても今までが486DX4(100MHz)だったので、ずいぶん早く感じます(^^)  メモリも2倍、モニタも17インチと画面も広くなったし、これで画像処理も少し楽になりそうです。
 所で、ここの所、日中は15度前後に気温が上がり暖かですね。 裏庭の柿の木では、残った柿の実を目当てに沢山の野鳥が集まり、色々な鳴き声で賑やかです。
 田んぼや畑では、地元の名物深谷ネギやブロッコリーの取り入れが盛んです。ネギも、今年は夏の天候不順が響いて収穫量が少なく、値段も高いです。 また、田んぼ麦の若芽で薄緑になって、逆光で見ると奇麗ですね。

 今日のスナップショットは、ペルセウス座の散光星雲NGC1579です。

 <12月14日>(月)
 昨日のふたご座流星群はご覧になりましたか? 各地での報告では、近年になく活発なようでしたね!  日曜日の夜は、私も、CCDで撮像しなが椅子に座り見ていました。 実際に眺めていた時間は、合わせて1時間位ですが、明るいのやら暗いのやら10数個ほどのふたご群の流星を見る事が出来ました。 これだったら、空の良いところだったら中々良い眺めだったでしょうね。(^^)  まだ今日も活発なようで、21時過ぎに流れて来る雲もある中、15分ほどの間に6個見る事ができました。 ジャコビニ群、しし座群と、今年は、流星群の当たりだった様ですね。
 ところで、昨日、庭の草取りをしていたら、面白い物を見つけました。 しだれ桜の枝に刺されたバッタです。 これは、モズのはやにえと呼ばれる物で、野鳥のモズが、捕まえた蛙やトカゲ、バッタ等を食べないで、木の小枝に刺しておく物です。 後で食べるための食物貯蔵の意味も有るようですが、本当の所はどうなんでしょうね?  果たして、モズは刺した場所を覚えているのだろうか?  昔は、蛙等が刺して有るのを良く見かけたのですが、最近は少なくなりましたね。
 また、昨夜もHarrington-Abell彗星Jager彗星を撮りました。 ガイドはそこそこ良いのですが、今度はピントが甘くなってしまいました。(^^;

 今日のスナップショットは、いっかくじゅう座のハッブルの変光星雲です。
オリオン座の東隣のいっかくじゅう座に有るこの星雲は、かのハブルが詳しく研究した事から、この名前がついています。 また、この星雲は名前の通り、明るさや形が変化する事で有名です。 星雲の先端部には、変光星(いっかくじゅう座R星)があり、この星がこの星雲を輝かせています。

★DATA
 NGC2261 いっかくじゅう座の散光星雲(Hubble's variable nebula)
  RA, Dec: 6h 39m 11.9s , +8d 43m 59s (E2000)
  Size (mins) 2.0 Source Catalog NGC
  DATE 1998/12/13 Time 24h23m00s(JST) Exp120sec
  Vixen GP-D+Takahasi MT-130(D:130mm F6.1)+ST-7(2x2binning temp -20d)
  撮影地 埼玉県深谷市

 <12月12日>(土)
 今日は、良い天気の一日になりましたね。ボーナスも出て、今週末はお出かけした方も多いのではないでしょうかね。
 昨日は、朝は曇っていた物のお昼頃から晴れ出して暖かくなりましたが、夕方からは、ビュービューと音をたてて、強い北風が一晩中吹いていました。そんな時は、夜空の星も瞬いてシーイングは悪いものの透明度は良く、星が綺麗に見えるのですが、小さい望遠鏡では、風に煽られて望遠鏡もぶれてしまいます。  そんな訳で風が止むのを待っていたのですが、中々静かになってくれないので22時頃には諦めて、車の影に望遠鏡を出して風を防ぎながら撮影をしようかと望遠鏡を出しました。 風に煽られながら、Harrington-Abell彗星Jager彗星を撮ってお終いです。 どうも赤道儀のバランスが悪いのか、東の空を撮るとガイドが流れ易く、星像が細長くて恥ずかしいですが、Harrington-Abell彗星は、淡いながらも中々立派な尾があって良い雰囲気ですね。 Jager彗星は、Harrington-Abell彗星に比べると少し暗く小さいですが、こちらも淡い尾が有ります。 所で、Jager彗星の画像の左下の星の直ぐ近くに、淡い星雲状の天体が有るのですが、無名の星雲なのか?調べてみたけれど分かりませんでした。 10分弱の間をおいた画像を比較しても、移動は無さそうでしたので彗星では無い様ですね。 何時かは、写した画像に偶然、新彗星が写りこんでいた!何て事が有れば嬉しいのでしょうが、宝くじより難しそうですね(^^;
 そして、ふたご座流星群の極大も明日になりましたね。 昨日は、CCDを撮りながらで見られませんでしたが、結構流れているようですから、防寒対策をして是非ご覧になりませんか?

 今日のスナップショットは、おおぐま座の銀河M109です。
もう深夜になると、東の空には春の星座が昇ってきますね。 北東の空からは、北斗七星の柄杓が見えます。 その柄杓の底のγ星の直ぐ近くに、綺麗な渦巻き型をした銀河M109が有ります。 CCDでは写りは良いのですが、望遠鏡をつかい肉眼で見ると意外と淡く腕も良く分かりませんね。

★DATA
 M109(NGC3992) おおぐま座の銀河
  RA, Dec: 11h 57m 36.2s , +53d 22m 30s (E2000)
  Magnitude: 10.55 Size (mins) 7.7 x 4.7 Source Catalog PGC
  DATE 1998/11/17 Time 27h22m00s(JST) Exp480sec(120sec*4)
  Vixen GP-D+Takahasi MT-130(D:130mm F6.1)+ST-7(2x2binning temp -10d)
  撮影地 群馬県下仁田町(神津牧場)

 <12月7日>(月)
 今日は、朝から雨がしとしと降っています。 どうしたことか、11月には降水量0だったのに12月になったとたんに雨模様の日が多くなったような感じですね。
 ところで、テレビのニュースでも報じられていますが、今日、先に打ち上げられてある宇宙ステーションのロシア製のザーリャ・コントロールモジュールと、今回スペースシャトルが運んでいった、ユニティ結合モジュールは、午前11時8分ドッキングに成功しましたね。 My Home GalleryMORIの天文ページで、日本語訳されたシャトルの情報や、NASATVの様子を見ることが出来ます。 しかし、宇宙からのライブ画像が自宅に居て見られる様になるなんて良い時代ですね。
 それと、上記のMy Home  Galleryの記事98年しし座流星群はbust(失敗)か blast(出発)か?の中では、香港で−20等!の火球後の大変美しく変わった形の流星痕の写真があります。 孔雀が尾羽を広げたような、なんとも不思議な形ですね。今年、私が見た根も素晴らしかったですが、こんな流星痕も一度見てみたいですねぇ。。

 今日のスナップショットは、カシオペア座の散光星雲IC1795です。
カシオペア座とペルセウス座の間、ペルセウス座の二重星団の4度ほど北側に有る散光星雲です。 この星雲の東側に隣接する形で、ハート型をした大きく淡い散光星雲IC1805、その約2度ほど東にはIC1848という大きな散光星雲が並んで、カラーフィルムでの良い撮影対象になっていますね。

★DATA
 IC1795 カシオペア座の散光星雲
  RA, Dec: 2h 26m 29.9s , +62d 4m 0s (E2000)
  Size (mins) 20.0 Source Catalog IC
  DATE 1998/11/12 Time 23h21m25s(JST) Exp600sec(120sec*5)
  Vixen GP-D+Takahasi MT-130(D:130mm F6.1)+ST-7(2x2binning temp -10d)
  撮影地 埼玉県深谷市(自宅)

 <12月4日>(金)
 みなさん、お久しぶりですm(__)m  ここの所、風邪で寝込んだりもしまして、ここを更新するパワーが有りませんで、何時の間にか師走になってしまいましたね。 これからは、またぼちぼち更新しますので、またいらっしゃって下さいね(^^)
 昨夜は、牡牛座のα星アルデバランが月に隠れる現象が見られるはずでしたが、日中から雨が降り出し見られませんでした。 深夜には、薄雲越しに見えていましたが時遅しですね。  関東南部では、初雪になった様ですね。埼玉県でも、秩父市では夜祭りが有ったのですが、お祭りのクライマックスの山車の坂道を引き上げる所は中止になってしまったようです。 義母がお祭りに行ったのですが、雨が降って、とても寒かったと言っていました。
 ところで、今回の獅子座流星群の素晴らしい写真は沢山有りますが、中でもAGO MFF UK Modra Leonids 98の魚眼レンズによる写真は素晴らしいです。 こんな光景を見てみたかったものだなぁと思いますね。 この画像の情報は、大島さんのページのBBSで、東田さんが紹介して頂いていた物です。

 今日のスナップショットは、BJ31によるM31です。
昨日、獅子座流星群の時に隣で撮像していたCSTの早川さんから、当日の画像をメールで頂きました。 今回の画像は、BJ31Lのモノクロ画像に、BJ31Cのカラー画像をLRGBで合成した物です。 元画像は、サイズが大きいので約1/2に縮小しましたが、元画像では、わずか200mmの焦点距離でもM31の腕の部分の描写が素晴らしいですね。 ちなみに、このレンズ(N社200mmF2)では、エドモンドの赤外カットを付けても赤の収差?が大きくR画像だけ星像が大きくなってしまうために、明るい星は赤くなってしまいます。 今回は、それを軽減するためにLRGB合成にしてみたそうです。
ところで、M31の周りには、この画像に写っているM32やM110、少し離れてNGC185NGC147と言った伴星雲があります。

★DATA
L画像は、200mmf2にBJ-31L+IRカット+L41フィルター 露出1分
RGBは、同じ機材にBJ-31Cで露出5分
BJ-31Cのカラー画像をRGBに分解して、ステライメージ2でLRGBで画像合成しました。
11月17日 神津牧場(群馬県下仁田町)にて撮像
撮影、画像処理 CST早川氏


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