3-3 迷惑メールの判定
セーフリスト(Safe List)の判定結果の残りに対して、”迷惑メール”の判定を行います。OE Rule では、迷惑メールの判定条件をブロックリスト(Block
List)と呼んでいます。(遮断リストやブラックリスト(Black List)と呼ばれることもあります。)
ワイセツ用語やスパム送信者が好んで使う用語(NGワード)をブロックリストにします。
悪友がワイセツ用語たっぷりのメールを送ってきても、問題はありません。そのメールは、[3−2.正当なメールの判定]のセーフリストが捉えるはずです。問題となるのは、セーフリストで捉えきれなかった正当なメールが、NGワードを含む場合です。しかし、[3−2.正当なメールの判定]からもれたメールは、初対面の通信相手と考えます。そのような相手が、ワイセツ用語を使う可能性はほとんどありません。
OE Rule は、次のようなブロックリストを推奨します。ご自分の環境に合わせて利用ください。
(のマークのルールは、[既定のメールルールの作成]から簡単に追加できます。)
- [BLOCK] 送信者に禁止されたメールアドレスを含む場合
送信者のメールアドレスを条件に迷惑メールをブロックしたい場合です。
この条件でブロックできる迷惑メールは稀です。多くの迷惑メールは、スパム行為の都度に異なったデタラメなアドレスを使っています。特定のアドレスから何度もスパム行為を受けている場合にのみ有効です。
[既定のメールルールの作成]でブロックリストを作成し、条件のリストボックスに迷惑メールをドラッグドロップしてブロックリストを強化します。既定のアクションは、"削除"および"処理の中止"です。OE
Ruleのメインウィンドウ右上の[禁止された送信者のメールアドレス]を利用せずに、このルールの利用をお勧めします。
- [BLOCK] 件名にNGワードが含まれる場合
件名に”未許諾広告”や特定の言葉が含まれる迷惑メールをブロックする場合です。
[既定のメールルールの作成]でブロックリストを作成し、条件のリストボックスに迷惑メールをドラッグドロップしてブロックリストを強化します。既定のアクションは、"削除"および"処理の中止"です。
- [BLOCK] 本文にNGワードを含む場合(※もっとも効果的なブロックリストです)
- [BLOCK] 本文に日本語が含まれない場合
英語などの外国語メールを一括してブロックする場合です。
[既定のメールルールの作成]で、このブロックリストを自動作成できます。既定のアクションは、"削除"および"処理の中止"です。
本文にひらがな五十音(濁音半濁音を含む)が含まれないことを条件にしています。(漢字またはカタカナのみのメールや添付ファイルだけのメールも、この条件にマッチします。)
英文のバウンスメール(エラーメール)が削除されないように、【[SAFE] 本文に信頼できるメールアドレスを含む場合】のルールが必須です。また 【[SAFE] 送信者が信頼できるメールアドレスの場合】も必ず併用ください。
- [BLOCK] 本文が空白の場合
メールアドレスの有効無効を調査するために悪用されている空メール対策です。
[既定のメールルールの作成]で、このブロックリストを自動作成できます。既定のアクションは、"削除"および"処理の中止"です。
本文にひらがな五十音およびアルファベット・数字のいずれも含まないことを条件にします。(漢字またはカタカナのみのメールや添付ファイルだけのメールも、この条件にマッチし、アルファベットを利用しない外国語もこの条件にマッチする可能性があります。)
必要なメールがブロックされないように【[SAFE] 送信者が信頼できるメールアドレスの場合】を必ず利用ください。
- [BLOCK] 宛先および CC が空白の場合
宛先および CCにメールアドレスが含まれない場合をブロックできます。
[既定のメールルールの作成]で、このブロックリストを自動作成できます。既定のアクションは、"削除"および"処理の中止"です。
このブロックリストは宛先および CC に数字またはアルファベットが含まれないことを条件にしています。メールマガジンもこの条件に一致する可能性があります。またBCC のみを利用して送信される同報メールもこの条件に一致しますので、必要なメールがブロックされないように【[SAFE] 送信者が、信頼できるメールアドレスの場合】および購読しているメールマガジンを振り分けるルールが必須です。
- [BLOCK] 宛先および CC にあなた自身のメールアドレスを含まない場合
他人のメールアドレスが宛先になっている迷惑メールに対処できます。ただし、メーリングリストやメールマガジンは、<ALL USERS>
や空白の宛先で送信される場合があります、またBCC のみを利用して送信される同報メールもこの条件にマッチします。【[SAFE] 送信者が、信頼できるメールアドレスの場合】などを併用ください。
[既定のメールルールの作成]で、このブロックリストを自動作成できます。既定のアクションは、"削除"および"処理の中止"です。
- [BLOCK] 宛先および CC に禁止されたメールアドレスを含む場合
宛先やCCに複数の無関係な方のメールアドレスが指定されている迷惑メールがあります。このようなメールをブロックする場合です。
【[BLOCK] 本文にNGワードを含む場合】のブロックリストがもっとも効果的です。着信してきた迷惑メールに対し[NGワード検出ツール]を使って、ブロックリストを強化します。強化すればするほどに、迷惑メールを捉える割合が高くなります。過去の迷惑メールがある場合は、そのメールでブロックリストを強化してください。
[このページのトップへ]
OE Rule
(c) Koma Software Development