病 名 |
症 状 |
原 因 |
カナムナリス症
(尾腐れ病)
(ヒレ腐れ病)
(口腐れ病)
(エラ腐れ病) |
発病箇所により尾腐れ・ヒレ腐れ・エラ腐れ病などと呼ばれます。初期ではカナムナリス菌が増殖している部分に黄白色の付着物が見え、進行すると患部が広がり、最終的には死に至ります。
ヒレや体に発病した場合は水カビ病のように見えますが、カナムナリス病は患部に菌糸がないので区別が付きます。
【尾腐れ・ヒレ腐れ病】
・尾や各ヒレが充血し、先端は白濁する。
・ヒレが溶け破れ傘状態になる。
・最終的にはヒレのすべてがなくなってしまう。
【口腐れ病】
・口周辺が炎症を起こし、赤又は黄色っぽくなる。
・黄色、灰白色に変色し、崩れ口が欠けてしまう。
【エラ腐れ病】
・エラの中の症状に気づくのが困難な為、手遅れになり死亡しやすい。
・初期段階では、エラの一部に黄白色の付着物がみえる。
・エラの組織が腐って欠落してしまう。
・呼吸困難に陥り、呼吸が早く、水面近くで鼻上げしたりする。
【皮膚病】
・体表に黄白色の付着物が見える。
・体表が白くボロボロになる。
・体を擦り付けたり、狂ったように泳いだり、ジッと動かなかったりする。
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・滑走細菌の感染による疾患。
・水温が20℃以上で発病しやすい。
・感染は病魚と接触することで起こる。
・共食いや噛合いによる損傷があるときに感染しやすい。
・発病すると進行が早く伝染性も強い。 |
白点病 |
・肉眼的に小白点が見える。
・水面に浮上したり、動きが鈍くなる。
・ヒレは擦れ、エラの粘液の異常分泌が見られる。
・出血を伴うこともあり、上皮の剥離、崩壊もよく起こる。
・エラの広範囲の上皮組織崩壊は、致命的となる。 |
・繊毛虫が寄生して起こる。
・寄生虫は肉眼では白点に見える。
・増殖温度は約6℃~25℃で、適温は約15℃~18℃。
・主な発生時期は春と秋で、特に水温上昇期の春に幼稚魚に発生することが多い。 |
水カビ病 |
・魚の体やヒレに綿状の水カビができる。
・病状が進むとカビが広がり、赤く充血することがある。 |
・水カビ科に属する糸状菌の寄生が原因。
・菌糸は植物の根のように魚の体に入り込み養分を吸収する。
・外傷や寄生虫による傷がある場所に寄生することが多い。 |