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対抗宗教改革と魔女狩り


 16世紀の初頭から始まったヨーロッパの宗教改革。ルター派カルヴァン派イギリス国教会と多くの宗派が登場することになりますが、これをカトリック側が黙ってみていたというわけではありませんでした。

 各地の宗教改革の動きに対抗するためにカトリックの勢いを取り戻そうと努めます。こうした動きのことを
対抗宗教改革といいます。宗教改革に対抗するから対抗宗教改革。まぁ、そのままですね。

 これが、どんな動きだったかというと、まずは内部改革です。教皇パウルス3世は、
トリエント公会議というのを主催し、教皇権威の確認やカトリックの教義を再確認します。また、確かに教会は腐敗が進んでいるといわれてもしかたないよねぇ。ってことで免罪符の販売も中止します。免罪符はルターが「おかしいだろ!」とつっこんで宗教改革の始まりとなった出来事ですね。お金を出せば、罪を軽くしてもらえたり、罪をなかったことにできる訳ですから、確かに宗教としてちょっとおかしい・・・。それをカトリックは自らおかしいと認めたんです。

 一方で新教に対抗するために宗教裁判や異端審問も強化していくことになります。この宗教裁判で濡れ衣を着せられるのが魔女と呼ばれる人たち。
魔女狩りです。

 魔女といっているくせに実は男性もその対象でした。男性で狙われるのは、いわゆるお金持ち。お金持ちが魔女であるとされ火刑にされたら、その財産はどうなるのか?もちろん、没収です。王たちはこれを利用して財源拡充政策として、これらの裁判を行っていたわけです。

 魔女狩りはすでに12世紀には存在していたんですけど、こういった裏事情や旧教のみならず新教側でも魔女狩りが行われましたので16世紀、さらには17世紀に激しさを増していくことになります。

 対抗宗教改革にて内部改革以外にも外への動きとして
イエスズ会という組織が活躍します。イエスズ会?なんか聞いたことあるなぁって人は鋭い!そう、あのフランシスコ・ザビエルですね。

 創始者はイグナティウス・ロヨラですが、その同志の一人がザビエルでした。

 彼らの特徴は、ローマ教皇への絶対的服従。またイグナティウス・ロヨラはスペインの貴族でもありましたが同時に軍人でもありましたので軍隊的な厳格な規律の組織となっていました。

 そして、海外へのカトリック布教に努めるんですね。日本にも1549年にザビエルが鹿児島にやってきましたね。いごよく1549広まるキリスト教ってヤツです。

 上智大学もイエスズ会がつくった大学ですね。