なにげない日記 2007年1月〜12月

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 2006年7月〜12月 /  2008年1月〜12月


1/18(木)
 既に1月も半ばを過ぎているので今更って感じですが、今年最初の日記なので新年のご挨拶を。
 皆さん、明けましておめでとうございます。本年もよろしくお願いいたします。

 1月末にピアノのレッスンがあるので、年末年始は、わかめにしては珍しくピアノを弾いていた。去年の日記には「英雄ポロネーズ」を練習していると書いたんだが、実は、12月になってからなぜか急にベートーヴェンな気分になってさ。で、いきなりだが、レッスンには「熱情」を持って行くことにした。若い頃に一度弾いているので譜読みはなんとかなったものの、寒いと指の調子がイマイチなので、速いパッセージ(特に指を開く箇所)が心配である。でも、リハビリのつもりでがんばってみようと思う。


2/27(火)
 1月末にレッスンに行ってきたら一言ご報告を、と思っていたのに、気が付いたら、既にひと月が経過していた。メインコンテンツはおろか、日記さえまともに更新できず、まことに申し訳ない。
 気を取り直して、取り合えず近況報告を。
 ピアノのレッスンには、「熱情」全楽章を持っていった。今回は、音だけはなんとか弾けたものの音楽的考察が皆無、という状況だったので、これからの課題は、音楽のもつ緊張感などをちゃんと表現することだろうな。といっても、指を動かすことに精一杯という段階では、なかなか難しいのであった。
 しかし、今は、ベートーベンの練習はちょっとお休みして、3月半ばに弾くマリンバの伴奏(7曲)と4月の発表会の2台ピアノ(講師演奏など)を弾いている。マリンバの伴奏にも慣れつつあるが、初めて弾く曲はやっぱりちょっと戸惑うね。先日の伴奏合わせでだいだい様子がわかったので、がんばります。

 次回はいつ更新できるかわからないので、トップの壁紙を変えときました。


4/3(火)
 とうとう、3月は日記さえ書けなかった。ちょっとね、いろいろ忙しくてさ。
 ええと、3月半ばのマリンバの伴奏の仕事は、無事終わりました。で、4月半ばにも、また似たようなお仕事を頼まれたので、現在、新しい曲3曲を含む7曲を練習している。
 それにしても、マリンバの曲ってどうしてみんなあんなに速いんだろうね。こんな歳になって、毎日、速さの限界に挑戦しているよ。よろっ。
 その上、あまりにも速すぎて楽譜どおりに弾くのが物理的に不可能な箇所もある(単に編曲の問題かもしれないが)。たとえば同音連打だが、ピアノの場合、一つ目の音と二つ目の音、二つ目の音と三つ目音の間には鍵盤が戻ってくる(上がってくる)時間が必要だ。つまり、鍵盤が上がる前に指を動かしても、音は出ないわけ。
 そのことをマリンバのTさんに泣きつくと、適当に変更して弾いて、と言われ、楽譜どおりに弾くことが当たり前のわかめは、うろたえるのであった。でも、音が出ないのでは話にならないからね。原曲のイメージからできるだけ外れないよう、かつ、音が鳴るように研究中。といっても、同音連打の部分はトレモロ風にするしか、しょうがないわけだが(笑)。


5/6(日)
 またしても、ひと月ぶりの日記である。今回は4月半ばに一度更新したいと思っていたんだけど、やっぱり気づくと一ヶ月が経過しているのであった。とほほ。
 例によって、まとめて近況報告を。
 4月半ばのマリンバの伴奏の本番は、非常に楽しく演奏できた。ひと月に2回も同じような仕事があると、日常化してしまうんだろうか(笑)。マリンバのTさんはプロなので、以前から、練習より本番のほうが集中している分だけ調子がいいのはわかっていたが、わかめも今回は音楽に集中できたってことだろうか。人前であんなふうにリラックスして弾けることは初めてで、ちょっと驚いた。
 そして、4月末には教室の発表会があった。わかめの教室の生徒さんは少ししかいないんだが、一緒に発表会をやっているN先生の教室は大勢の生徒さんがいるので、本番はいろいろと大変である。
 生徒の面倒をみたり、進行に気を遣ったりしていたせいか、いとこと弾いた2台ピアノの「くるみ割り人形」(こんぺい糖の踊り、他)でも、N先生との講師演奏(モーツァルトの「2台のピアノのためのソナタ」)でも、全く緊張感を保てず、イマイチだった。大きなミスをしたってわけじゃないんだけど、なんかね。
 また、マリンバの伴奏の時のような、エキサイティングな演奏をしたいものである。

 これで、人前で演奏するのはしばらくないかと思っていたら、昨年も頼まれた健康教室のお仕事を、またやることに。それも、なんと今年は3箇所だという話。取り合えず、6月末に一回目があるので、ただいま選曲中である。やっぱり、今年話題の「千の風」は、押えとくべきだろうか。


6/9(土)
 簡単に決まると思っていた健康教室の選曲だが、意外に難航している。
 わかめは穏やかな曲をゆったりと聴く会かなあ、と「渚のアデリーヌ(リチャード・クレーダーマン)」、「めぐり逢い(アンドレ・ギャニオン)」、「虹の彼方に(オズの魔法使い)」、「千の風になって」、「ノクターンOp.9 No.2(ショパン)」などを考えていたんだけど、会場や担当者が違うと「ピアノ演奏」に対するイメージも様々なようで、「元気の出る曲を」というご要望である。しかし、「元気の出る曲」っていったいどういう曲なんだろうか。
 それで、楽譜を引っ張り出して悩みに悩み、上の曲に加えて、「踊り明かそう(マイ・フェア・レディ)」と「野に咲く花のように」(これは歌ってもらう予定)を弾くことにした。これが「元気の出る曲」だと思ってもらえたらいいのだけれど。(あ、言い忘れたけど、健康教室の対象年齢は40〜64歳である。で、たぶん実際に参加されるのは、60歳前後の方が多いと思われる。)


7/3(火)
 健康教室のピアノ演奏のお仕事は、先週、無事に終わった。弾いたのは、全部で10曲。お客さんの反応もよく、楽しく演奏できた。好評だったのは、やっぱり「千の風」かなあ。「ノクターン」も良かったかも。あと、意外だったのが、「赤いスイートピー」。小声で歌っている方もいて、迷ったけれど弾いてよかったよ。
 そこの地区の健康教室では、昨年まではピアノ(音楽)を聴く時間はなくて、今回初めての試みだったようだが、参加された皆さん、すごく喜んでくださったのでホッとしている。だって、心の健康とかいう謳い文句なのに、ピアノを聴いたら余計疲れちゃったなんてことになったら、申し訳ないもんな。

 本番の一週間前に、会場の下見と打ち合わせを兼ねてリハーサルに伺ったのだが、その時、健康教室の担当の方が、リハーサルに付き合ってくださった。その時点ではまだプログラムに迷っていたので、予定していた曲を弾きまくりながらご意見を伺っていた。すると、「虹の彼方に」を弾いている時、その方がハンカチで目を押さえているではないか。
 どうしたんだろうとちょっとうろたえていたら、その方はお母さまを最近亡くされたそうで、「母が映画が好きだったので急に思い出してしまって」と話してくださった。そのあと弾いた「千の風」も、涙涙であった。
 忙しく毎日を過ごしていて、ゆっくりお母さまのことを考える余裕もなかったとのこと。悲しいことを思い出させてしまい申し訳ないと思ったのだが、ご本人は「仕事を忘れて癒されました」と、大変喜んでくださった。
 本当に、音楽の力ってすごいね。(言うまでもないが、わかめの演奏が感動的だったということではない。曲の持つ力ってことだよ。)


10/9(火)
 恒例の秋の勉強会が今年もあるので、ここのところ、わかめには珍しく、ちゃんとピアノの練習をしている。今回はベートーベンの「熱情」の第2・3楽章を弾きます。
 「熱情」の終楽章と言えば、誰もが手こずるであろう64小節目からの左手のトレモロ。実は、わかめも若い頃練習した時には、全く歯が立たなかったのだ。しかし、驚いたことに今回は、努力の結果、なんとかそれらしく弾けるようになったのだよ。こんな歳になっても、まだ指が進化し続けるとは思わなかったよ。もうそんなには若くない皆さん、まだまだこれからです。一緒にがんばろう!
 しかし、それらしくは弾けるようになったものの、なかなか完璧には弾けない。きちんと弾けないのはわかめが未熟者だからだと思っていたのだが、どうもそれだけではないらしい。ひと月ほど前のレッスンで先生に、ここの左手はピアニストでもごまかして弾くという話をお聞きして、なんだ、みんな弾けないのか、とすっかり気が楽になった。その上、上手にごまかして弾けている、と褒めてもらっちゃったので、もう怖いものはないよ。へへへ。
 暗譜は完璧なのだが、いきなり忘れるのは相変わらずである。本番まであと10日余り。めげずに、まあ、がんばりますよ。


10/26(金)
 恒例の秋の勉強会が無事、終わった。今まではこの会のことを、ずっと「勉強会」と呼んできたのだが、今年の会は、「演奏会」と呼べるレベルになっていた気がする。わかめ自身も、この会が始まった十数年前は、自分が弾くことが目的だったけれど、ここ数年は、人に聴いてもらうのが目的になってるもんな。

 というわけで、演奏会レポート。(わかめの演奏曲目は、上にも書いたように、ベートーベンの「熱情 第2、3楽章」である。)
 午前10時に会場に着き、自分のリハーサルをする。まず、通して一度弾いてみた。リハがあまりに上手くいくと本番でしくじるというのは、何かの法則のようなので、リハが上手くいきすぎるのも怖いのだが、非常に調子よく弾けている。嬉しいような心配なような。なんて考えていたら、最後のプレストのところで音がつかめなくなって止まってしまった。リハで失敗したのでホッとしたような心配なような(結局、心配なんだが/笑)。少しミスしたところや出だしを練習して、リハ終了。
 そのあと、他の出演者の方のリハを聴いたり(本番中はゆっくり聴けないからね)、声楽やフルートの方々の伴奏のバランスを聴いてあげたりした。その合間に昼食。
 2時になり、いよいよ開演である。なにしろ手作りの会なので、いろいろと雑用もこなさなければならない。わかめの出番は第2部の3番目なので、第1部では、グランドピアノの大屋根の上げ下ろしの手伝いをすることに。そんなことをしていたら、自分が出演者だということを忘れそうになったよ。なんか、今年は余裕があったってことだろうか。
 しかし、雑用を終えてドレスに着替えると、さすがにピアニストの気分に(笑)。
 わかめの番になり、舞台へ。今のところ、落ち着いたものである。第2楽章の初めの音は無事に出た。自分の音に集中できたら、舞い上がらずに演奏できると思っていたが、慎重すぎてテンポがいつもより遅かった。それでも、まあまあ、いい感じで曲は進んでいく。
 ところが、16分音符のフレーズになったところで、右がよくわからなくなった。なんとか適当に弾いて進んだのだが、次のフレーズで何を思ったのか2小節先のメロディを弾いてしまった。ゲッ! と思ったが、さっと弾きなおし次に進む。そのあとの32分音符のところは無事通過し、4分音符の和音が飛ぶところもクリアし、2楽章は終了。続いて3楽章へ。
 舞い上がっている感じはしないのだが、なんだか夢の中のような気分である。
 走らないようにと控えめなテンポで入ったつもりだったが、気づくと既に暴走気味。しかし、会場のピアノの鍵盤が、超軽いんだよね。そのおかげで、例の左手の16分音符のトレモロも問題なくクリアし、どんどん曲は進む。展開部もそれなりに通過し、このまま最後まで無事に行くかと思われたが、人生はそんなに甘くない。いつもは完璧の再現部の左手のテーマを、なぜか外した。弾きなおすことは不可能な状態だったが、自分でも信じられないことに、右手が勝手に動いてなんとか音を繋ぎ、運良くそのまま次のフレーズに入れた。ラッキーを感謝しつつ、続きを弾く。
 今度こそこのまま無事に最後まで、と思ったのに、最後から3ページ目のユニゾンのあとの右手の和音を突然忘れた。すぐに弾きなおしたがそれでも出てこない。仕方なく次のフレーズへ(これは覚えていたので)入る。さすがにそのあとは、最後まで無事にたどり着き、ホッ。
 無傷、というわけにはいかなかったし、2楽章は少しテンポが遅かったし3楽章は暴走していたが、今回の演奏、わかめにしては上出来と言えよう。自分の演奏ができたと思う。

 さて、自分のソロが終わったので、今度は、2週間後に行われるコーラスの発表会の伴奏である。今まで怠けていたので少し真面目に練習しないと、これはこれでヤバイのであった。
 と言いながらも、今回の演奏に気をよくして、もう一曲ベートーベンを弾いてみるか、などと考え、「熱情」の次の24番のソナタ「テレーゼ」の譜読みを始めている。この練習熱心な日々がいつまで続くかは謎であるが。


12/21(金)
 日記を書かないでいるうちに2ヶ月が過ぎ、もう年の暮れである。ますます怠慢なサイトになってきていて、存在価値に疑問を感じるなあ。一年くらいサイトを休止してみれば、そのうちまた何か書きたい気持ちになるかもしれない、と思う今日この頃である。

 どっちにしても、今日は今年最後の更新になると思うので、ここ2ヶ月の報告などを。
 先月の初めには、2回のコーラスの本番があり、下旬には健康教室の仕事が2回あった。
 コーラスの伴奏は、「熱情」後に真面目に練習を始めたので、本番の2、3日前になって、いきなりあちこち間違え始める。よくあるんだよね、こういうことは。今まで間違えたことがないのに、突然違う音を弾いてみたり、迷ったりさ。
 その箇所が弾けていないわけじゃないんだが、自分の中で感じている音楽の流れが途切れたり、無意識に別の音楽(次のフレーズとか)を感じたりすると起こるような気がする。で、一応、何回も練習して音楽の流れを耳や指に覚えこませ、本番で、全体の音楽の方向を間違えないように集中することを目指した。
 ところが、本番の一日目。ステージでピアノの位置を決めてからすぐに緞帳(どんちょう)が上がったので、よく考えないままに前奏を弾き出してしまった。と、やっぱり怪しげな音を弾いてしまう。ヤバいと気を取り直し、そのあとは問題なく弾けたものの、こういうところで練習不足のボロが出るのだな。
 2日目は、前日の失敗は繰り返さないように、気を引き締めて臨んだ。前奏やら間奏の部分で、つい気持ちがどこかへ行きそうになるのを、なんとか引き戻し、音楽に集中することで無事クリア。わかめ君、やればできるじゃないか。
 「健康教室」もこの調子で、と考えていたのだが、人生甘くないね。一回目の会場はアップライトピアノだったので、結構いい感じで楽しく弾いていた。ところが、最後の「ノクターン」の2ページ目、今まで一度も間違えたことのない箇所で、急にわからなくなる。音もわからないが何が起こったかもわからずうろたえるわかめ。取り合えずその辺の音を弾き、なんとか音楽を繋いで次のフレーズへ進んだものの、未だになぜ弾けなかったのか不明。こういうのが集中力が切れたっていうんだろうか。せっかく人前で弾くことに楽しさを感じられるようになったのに、ちょっとショックですよ。
 それでも、すぐに気を取り直すのがわかめの良いところである。
 2回目の会場は、ここ数年「健康教室」で毎年弾かせてもらっているのでよく知っているのだが、電子ピアノなのが玉に瑕。電子ピアノって音の強弱のコントロールが非常に難しいのだ。ちょっと強く弾くと急に音が飛び出たり、遠慮すると音が出なかったりと、ピアノとは同じ感覚で弾けない。そんなわけでフレーズの表現の細かい部分では不本意なところもあったが、全体的にはまずまずの出来だった。
 「健康教室」さえ終われば今年の演奏活動(笑)は終わり、と思っていたのだが、「健康教室」の3日くらい前に、歌の伴奏が舞い込む。本番は12月下旬だし2曲だから大丈夫、と思っていたら、「健康教室」の前日、マリンバの伴奏も頼まれる。クリスマスのサロンコンサートみたいな感じらしい。本番は歌の伴奏の2日後で、曲は今までやったものも含めて10曲くらい。というわけで、その2つの本番が既に目の前である。がんばります。

 初めにも書きましたが、たぶん今年はもう更新できないと思いますので、ちょっと早いですが、年末のご挨拶を。
 ちっとも更新のないサイトにもかかわらず、見に来てくださった皆様、ありがとうございました。来年は、このまま風前の灯のように気ままに続けるかしばらく休止するか、まだわかりませんが、皆様は良いお年をお迎えくださいませ。
 Merry Christmas and A Happy New Year !

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