なにげない日記 2008年1月〜12月

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 2007年1月〜12月 /  2009年1月〜12月


1/31(木)
 皆さん、新しい年はいかがですか?
 わかめは新年からいろいろとせわしい日々を過ごしております。そんなわけで、ご挨拶が今頃になってしまいましたが、本年もよろしくお願いします。

 実はね、パソコンを新しくしたのよ。前に使っていたXPは、起動時にカリカリ音がして、起ち上がるのに30分もかかる始末。こりゃあ、ハードディスクがぶっ壊れるのも時間の問題だと思い、他にも何かと問題があったので、意を決して、金もないのに、Vistaを購入してしまった。
 新しいパソコンはいろいろとスバラシイのだけれど、まだ慣れなくて、よくわからないところが満載。そんなわけで、書きたいことはいろいろあるのだが、今日のところはこの辺で。


3/18(火)
 新しいパソコンにも、日々慣れつつあります。しかし、文字を打つ作業がね、イマイチなのよ。なぜか、変換の仕方が今までと違ってて、特に、()とか、?とかの記号入力が思い通りにできない。そんなイマイチな状態で、発表会のプログラムを作らないといけなくて、ちょっと大変だった。まあ、ほぼ、出来上がりつつあるので、もう大丈夫なんだが。
 発表会は4月中旬である。例年通り、お友達のN先生と二人でやります。それで、今は、発表会で弾く2台ピアノの曲を練習している。講師演奏は、ラベルの「マ・メール・ロア」。それから、生徒さんとは「くるみ割り人形」より「花のワルツ」を弾く。「マ・メール・ロア」より「花のワルツ」のほうが難しくて、どっちが講師演奏の曲なんだか、と思っているこの頃である。

 でも、まあ、発表会の曲は、特に問題はないんだ。それよりも、実は、今週末にS先生のピアノのレッスンがある。前回のレッスンは1月末にあったんだけど、その時に、なんと、来年の夏に演奏会をしましょう、ということになってさ。メンバーは5人で、一人の持ち時間は20分くらいの予定なのよ。曲目が重なったら困るので、プログラムを早めに決めておきたいということになって、先生にレッスンをお願いしたというわけ。
 さて、わかめは何を弾こうか、というか、何が弾けるのか。
 今レッスンしていただいてる曲はベートーベンの「テレーゼ」なんだが、全楽章(といっても二楽章しかない)弾いても20分には全然足りないので却下。一緒にレッスンに行っているお友達が、いきなり初めての曲を弾くのは心配だから、今までやったことのある曲がいいんじゃないか、というので、わかめも、弾いたことのある曲の中から考えてみた。で、思いついたのは、ベートーベンの「熱情」(全楽章)か、ショパンの「24のプレリュード」(抜粋)のどっちか。
 「熱情」は、皆さんもご存じのように、去年の秋の演奏会で第2、3楽章を弾いているし、今でも、弾ける(暗譜は既に怪しいけどな)。S先生にもレッスンしていただいたから、先生も、わかめがどんなふうに弾くのか、わかっていらっしゃると思う。
 しかし、問題はショパンである。「プレリュード」はずっと前に、やっぱり秋の勉強会で弾いたことがあるのだが(もしかしたら、日記に書いてあるかも)、わかめはS先生の前ではショパンを弾いたことがないので、いきなりショパンを弾きたいのですが、と言われても、先生も困るだろう。わかめがちゃんとショパンを弾けるのか、先生には判断できないもんな。ということは、今回のレッスンで、ショパンを弾いてみせなければならないんじゃないだろうか。
 というわけで、取りあえず、「プレリュード」から、1番、15番(雨だれ)、24番を練習している。こんなにヨタヨタしていては、先生にも、わかめがショパンを弾けるのかわからないと思うけれど、がんばります。


4/14(月)
 わかめの教室の発表会が無事終わったので、いろいろ近況報告を。

 まず、上の日記に書いている、来年夏の演奏会のこと。曲は結局、ショパンの「プレリュード」より抜粋、ということになった。どれを弾いてどれをやめるか、先生と相談して決めたのだが、20分間って結構長いんだね、思ったよりたくさん弾かなければならなくて、ちょっとショック(笑)。
 あとは練習するのみだったのだが、発表会前でいろいろ忙しいし、講師演奏や「くるみ割り人形」などの練習があるので、ずっとやっていなかった。ま、来年のことだし(笑)。ところが、発表会の一週間前に、なんと再び右手(小指側)が痺れてしまってさ。昼ごろ急に痺れはじめて、力も入らなくなり指が立たなくなったので、焦ったのなんのって。
 取りあえずショパンは弾けなくてもいいけど、発表会では弾かなきゃならないわけで。慌てて、温泉に行ったり気功の先生のところへ行ったりホッカイロを5つも6つも肩や背中や腕に貼りまくったりしていたら、3日後くらいには、なんとかピアノが弾けるようになり、発表会当日には、ほとんど問題なく弾けるまでに回復した。まずは一安心である。「マ・メール・ロア」の3度の重音と、「花のワルツ」(くるみ割り人形)でばんばん出てくるオクターブは、指が立たないと話にならないのよ。

 指の心配がなくなると、発表会で次に心配なのは終演時間なのである。わかめの教室は田舎ということもあり、ほんの少ししか生徒さんがいないんだけどさ、お友達のN先生のところは生徒さんがめちゃくちゃ大勢いるのよ。当然、出演者も多くなり、いつも発表会は演奏時間だけでも4時間以上かかる。去年は演奏を終えてみんなで集合写真を撮り終えるまでに、5時間以上かかった。
 というわけで今年も5時間コースを予想して、12時開演にしたんだけど、もしかしたらもっと時間がかかるんじゃないかとヒヤヒヤである。会場には無理を言って5時半まで延長してもらったという事情もあり、本番は時間との戦いである。
 リハーサルに時間がかかり、5分遅れでとにかく開演。第1部の終了は、予定より10分遅れ。休憩を5分しかとらずに第2部を開始したものの、そのあともずーっと時間が押したままなので、非常に気を揉んだ。ようやく終りに近づくにつれて少しずつ時間が短縮されてきて、生徒さんの演奏が終了したのは、驚くことに予定通りの4時30分。講師演奏をして集合写真をとって、撤収できたのは5時20分ごろ。綱渡りでしたが、間に合ってほんと良かったですよ。
 あ、うちの生徒さんたちは、ほとんどの子がレッスンの時より上手に弾けて、こっちも驚き。失敗してしまった子も、それはそれで勉強なのだとわかってくれると嬉しいのだけれど。

 さて、問題のわかめの演奏だが、まずは「花のワルツ」。指には特に問題はなく気持ちよく弾いていたんだけど、後半で譜めくりを失敗して、うろたえてしまった。めくりやすいように端を折っておこうと思っていたのに、少し焦っていたのかも。ステージでは落ち着いているつもりでも舞い上がっているのだな。もともと譜めくりは苦手なので、もっと練習すべきだったと反省しきり。講師演奏の「マ・メール・ロア」のほうは、楽しく弾けました。
 発表会が終わると、ホッとするなあ。右手は今もまだ痺れていてこわばる感じがあるんだけど、しばらく本番はないので、「プレリュード」でも練習しながら、ゆっくり回復に努めますよ。


6/3(火)
 発表会が終わってから、ずっと音楽的でない生活をしていたんだが、5月の半ば過ぎにマリンバの伴奏の依頼があったので、少し音楽モードに移行中。お仕事は6月半ばである。一週間ほどしてプログラムがメールされてきた。今回は全部で7曲の予定らしい。新しい曲は1曲だけで、その曲と久し振りの1曲を除けば、あとはすぐに弾けそうである。手のほうはまだイマイチなのだが、ピアノは弾けるので大丈夫。今週、伴奏合わせがあるので、がんばります。


9/26(金)
 いやあ、我ながらびっくりだなあ。前回の日記から、既に4ヶ月近くが経とうとしているじゃあないか。もはや、これは日記とは呼べないね。まあ、今に始まったことじゃないが(笑)。

 ええと。すっかりご無沙汰してしまいましたが、わかめは元気にしています。上の日記に書いた6月半ばのマリンバのミニコンサートの伴奏は、特に問題もなく無事終わった……ような気がする。実は、3ヶ月以上も前のことなので、よく思い出せないのである。
 まあ、すんだことはどうでもよい。現在のわかめは、毎年友人たちとやっている10月の勉強会に向けて、ショパンの「プレリュード(1.3.4.7.8.15.16.24)」と格闘中である。といっても、今回はちっとも気分が盛り上がらなくてさ、ピンチでしたよ。一ヶ月前になっても暗譜はおろか、まともに弾けてもいないというめちゃくちゃヤバイ状態だったのよ。それなのに、もっとヤバイことに全然練習する気になれず……。まさに、最悪。
 しかし、NHKの「名曲探偵」という番組で、「プレリュード」の回(再放送)を見た頃から、ようやく少しやる気になってきた。友人のN先生のところで、お互いの演奏を聴き合うことにもなっていたので、なんとか暗譜だけはした。といっても、実のところ、8番はまだかなり危ないのだが。
 わかめにしては珍しくエンジンのかかるのが遅かったが、本番まであと2週間ちょっと。とにかく、がんばります。


10/24(金)
 毎年恒例の10月の勉強会というか演奏会が、今年も終わりました。無事に終わったとご報告したかったんですけど、コンサート全体はともかく、わかめの演奏はメチャクチャでして、とても無事に終わったとは言えない有様。ははは。いや、笑い事ではないのだが。
 やっぱ、練習不足だったわけですよ。最後の一ヶ月は、日頃のわかめからは想像できないくらい練習したんだけどなあ……。まあ、しかし、たった一ヶ月じゃあねえ(笑)。
 それでも、演奏会に出る、ということに対しては、以前よりずっと前向きですよ。前は人前で弾くのが嫌で嫌で堪らなかったけど、最近はそういうことがないもんな。
 というか、毎年のことだが、歌やフルートで出演する人たちのリハーサルに付き合って、伴奏のバランスを聴いてあげたり、本番になれば、ピアノの大屋根を上げたり下げたりと、雑用がいろいろとあってさ、自分が出演者だってことを忘れそうな状況なんだけどね。

 わかめは今回、最後から2番めでした。弾いたのは↑にも書いてあるけど、ショパン「24のプレリュード」の、1、3、4、7、8、15、16、24番です。第一部は雑用をしていたので、休憩中にドレスに着替えて、控え室から袖へ。たいしてあがっていない感じだが、決して自信満々というわけではない。8番なんか、暗譜で間違えずに最後まで弾けたことがないし、一応は弾けている曲も、止まったことのない箇所で突然忘れるのは得意なので、かなりヤバイ状態である。だが、そういうのをいちいち心配していても間違う時は間違うので、開き直っているのである。

 さて、いよいよわかめの番になり、ステージへ。
 第1番は別に間違えるところもないような短い曲で、わかめでさえ滅多に間違えないのだが、何かふと不安に陥るとメチャクチャになるので侮れない。もちろん、侮っているわけじゃないのだが、弾き出した途端に何かプレッシャーを感じてしまい、案の定、終わり間近でぐちゃぐちゃになってしまう。が、どうにか弾き終えて次は第3番。左手の速いパッセージは結構得意なので、あっさり弾ければと思っていたのが、なぜか左手が嘘を弾いてみたり。どこを間違えたのかわかめもわからないまま、とにかく気がついたら終わっていた。
 袖にいた時には全然あがっていなかったのに、なんだかドキドキしてるし、これはヤバいんじゃないか、と思い始める。なんとか次で立て直さなくては、と自分に言い聞かせ第4番を弾き始めた。スローなテンポと espressivo な曲想のおかげで、かろうじて自分を取り戻す。次の第7番も無難に弾けて、少しいい気分に。成功した試しのない第8番も、その勢いで、途中何度も危なくなりながらも誤魔化して突っ走る。
 さて、次は問題の第15番「雨だれ」。なぜ問題なのかというと、完璧に覚えているはずの「雨だれ」なのに、ここ何日か、いきなり忘れるという得意技が炸裂しているのである。前日の練習では、3小節目でメロディを忘れるという常識ではありえないような離れ技までやってのける有様で、かなり危険である。しかし、心配したようなことはなく、3小節目は無事通過。そのあとも、割といい感じで曲は進む。短調のパートもまずまずで、最後の長調に戻ったところもいい気分で弾けた。最後の最後で左手がちょっと不安になったが、そのまま適当に弾き続け、なんとか無事に終わる。
 ここまでは、怪しいながらもまだ良かったんだよね。本当に問題だったのは次の曲だった。

 15番が破綻せずに弾けたことに気を良くしたのか、うっかり第16番を異常なテンポで弾き始めてしまった。と言ってもその時点では、まだテンポが速すぎることに気づいていない。何しろ右手のパッセージを弾くのに夢中。ところが、右手より和音が飛ぶ左手のほうがテンポについてこれなくなって、たった8小節で、いきなり止まった。しかし、まだわかめはテンポが速すぎることに気づかず、同じテンポで弾きなおしてしまう。当然、弾ける速さじゃないので、再びグチャグチャになる。どこをどう弾いたのかさっぱりわからないし、左手なんて殆ど全部はずしていたように思うが、とにかく気がついたら曲が終わっていた。
 これって、今までいろいろ失敗を繰り返してきたわかめでさえ、史上最悪の演奏だったんじゃあ……、などと考えている時間はないのであった。まだ第24番を弾かなきゃならないのである。
 これでこの曲も滅茶苦茶だったらどうしよう、と思いながら弾きはじめたのだが、ラッキーなことに、あの曲って弾きはじめると曲に引きづり込まれるんだよ。そのおかげでいろいろ考えずに夢中で弾いていたら、無事に最後までたどり着いた。とにかく終わった、というのがステージを降りる時に感想である。

 それにしても16番は悔しい。一生懸命練習したし、結構いい感じに弾けてたのになあ。でも、テンポ管理できなかったのは、やはり練習不足なのである。
 この曲は、来年の7月の演奏会に弾くことになると思う。いい勉強になったと思って、またがんばります。

 久し振りに今月の楽語を更新しました。 slentando は雨だれの最後のほうで使われてます。


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