なにげない日記(抜粋) 1999年11月

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 1999年10月 /  1999年12月


11/2(火)
 「今週の楽語」を毎週(気分によって不規則)紹介していこうというコーナーを企画(って、そんな大層なモノかい)。
 本日は記念すべき第1回目なので(はあ?)「dolce」(ドルチェ)な。「dolce」はよく見るよな。イタリアンレストランのメニューとかでさ。
 え? なんの話かって? dolceの話だよ。
 「dolce」というのは楽語では「柔らかく」と訳されているけど、本当の意味は「甘い」らしい。ということは、ほら、もうわかっただろ? 「甘い」「レストラン」とくれば、当然「デザート」だな。「スープ」とか「オードブル」とかいう見出しみたいな部分に「DOLCE」って書いてあるのだよ。(ごめん、ここで謝っとくけど、わかめはこういうメニューは一度しか見たことないです。)
 楽語を日本語に訳す作業の時に、「dolce」を初めは「甘く」と訳したらしいんだけど、「甘く」というのは少し色っぽすぎなのでは? となったようで「柔らかく」と決まったらしい。(と、どこかで読んだ。ホントのところはわからないから、注意すること。)
 大人の皆さんは、「dolce」と見たら、これからは「甘く」弾いてはいかがでしょうか。


11/3(水)
 昨日から始めた「今週の楽語」は、だいたい1週間をメドに書き換えるつもり。昨日は「dolce」のことを長々と書いてしまったけど、来週からは、楽語と読みと意味(訳)だけになる予定。もちろん、書きたいことがある時は書くけどな。
 取り上げる楽語の基準はわかめの目についたものです。


11/4(木)
 時々メールをいただくようになって嬉しいんだけど、いつも悩むことがある。メールってリプライするのがマナーだと聞いているが、そうしたら、ずっと文通が続いてしまうじゃないか。いったいどこで止めるべきなんだろう。わかめはリプライしないと悪いと思って(もちろんそれだけの理由でリプライしてるわけじゃじゃないぞ。)何度でも返事を書いていたんだけど、それも迷惑なのかもと気付いた。
 相手がもう返事はいらないと思っているのか、返事が欲しいと思っているのかを、皆さんはどうやって見分けているんだろうか。
 初めてのメールには必ずリプライしている。これは当然だが、それに対して返事が来た場合には、どうすればいいんだ? 決まりとかあるのか? 
 無知なわかめに、どなたか適切なアドヴァイスをお願いします。
 あ、それからメールはできればHTML形式じゃなくテキスト形式のほうが嬉しいです。絶対、ってことじゃないけど。

 演奏会前で精神的に余裕がないので、今週は「音楽のお勉強」の更新はありません。

 その代わり、今週の楽語を一つ追加しておいた(基本的には一つずつだけど)。「leggiero」です。
 「軽く」という意味なんだけど、じゃあいったい「軽く」弾くというのはどういうことか、と思うだろ? ピアノの場合は、鍵盤を軽く押さえて、ノン・レガートで演奏するということなんだが。例はバイエルね。80番や81番の左手に「leggiero」と書いてあるだろ? つまりあの部分はスラーでは弾かずにスタッカートぎみに弾くのだ。「legato」(レガート)と似ていて、ちょっと見ると間違えやすいと思うんだが(わかめだけか?)全く逆の意味だとおわかりいただけたと思うので、今までなんとなく見ていたかたも今後は気を付けてくださいな。


11/5(金)
 昨日は、パソコンで遊んだりここの更新をしたりする合間に細切れにピアノの練習にいそしんだ。いや、見栄でもピアノの練習の合間にパソコンで遊んだことにしておかないとマズイか? ヘヘ。
 どっちにしてもわかめにしてはよく練習した日だったよ。暇さえあれば、(つまりパソコンで遊ぶのに飽きたらという意味だが)ピアノを弾いていたんだもん!(誰だ、これ)
 細切れだったので練習時間の合計は把握していないが、一回15分から30分を7回なので2時間半はやったのじゃないか? え? 少ない? おっしゃる通りですよ。わかめは練習自体は嫌いじゃないけど、長時間の練習はできませんよ。疲れちゃうからね。(ホントは全部で6.7分しかかからない曲をたった一曲だけ練習してるんだから、これで充分だと思ってるけどさ。)量より質だしな。(量も質もあるほうがいいのは言うまでもない。)

 とにかくいつもと違う練習に目覚めたので、記録として書いておこう。
 いつもは演奏会間際には、テンポを上げての通し練習は最低限しかしない。速くばかり弾いているといきなり崖の上から落ちるようにメチャクチャなコンディションになっていまう過去があったので、用心深くなっているのよ(誰だこれ)。
 でも、あまりの用心深さのため、テンポが速いとどう弾くのかがわからなくなってきたことを発見。マズイよこれは。
 で、仕上げのテンポで7回通した。(細切れの回数と一致することに注意。ってどうでもいいか。)もちろん崖から落ちたくはないので、ゆっくり練習したり片手でも練習したり部分練習もしましたよ。なんて練習熱心なわかめ(うっとり)。
 そういうわけで、今日はぜんぜん練習したくないぜ。困ったもんだ。

 万が一ドレスが着られないと困るので、ドレスを着て靴をはいてアクセサリも付けてみた。で、ついでにその格好で弾いてみた。ああ、袖がないのって弾きやすいわ〜。(今日は人格が崩壊している模様。)まあ、なんとかドレスも着られそうなので、一安心。


11/7(日)
 演奏会は終わりました。わかめはくやし〜〜〜い。
 そうです。あんなに練習したのに、やっぱり失敗してしまいました。本日の日記はグチですから、イヤなかたは読まないことをお奨めします。

 今回は失敗は失敗なんだけど、ちょっといつもと感じが違っていたかも。
 ステージに出て行ったときには全然上がっていませんでしたよ。ピアノの前に座って、初めの音の用意をした時も落ち着き払ったもので、落ち着きすぎて、初めの音だけしか思い浮かばないほど。それでも、弾き始めたら次へ進むことができてホッとしたのもつかの間。早くも4段目で間違えてうろたえる。なんとか次へ強引に入ったものの、精神状態はランドマークタワーの高速エレベータ並みにどんどん舞い上がっていく。上がりすぎて幽体離脱状態なわかめ。間違いなく自分を見失っていました。音が鳴っているから弾いているんだなという感じ。
 しばらくはそれでもなんとか無事弾いた模様(マジに記憶がはっきりしない)。ところが、6ページ目の終わりのほうでいきなり左手を間違えたらしい。(間違えたことに気が付かなかったのだが、次の音が上手く掴めなかったので、どうも左手を間違えたのじゃないかと気付く。)訳もわからずゴチャゴチャ弾いて、ごまかしたつもりで先へ進む。
 そしたら7ページ目で、今回最大の事件。どうしても次が出てこなくなった。3回弾きなおしてもダメだったのでわかめは潔く(?)諦めましたよ。3段飛ばして、次から弾くことにする。
 くやしーーーー。いっぱい練習したのに弾かなかったなんて、すごいショック。
 そのあとは、もうヤケクソなわかめ。最後の3ページは完璧(ウソ、少しは音を外した)。
 一緒に出演した人たちは、「良かったですよ」とか「いい曲で、弾きたくなった」とか慰めてくれたけど、年上のオバさんに「下手だった」とか「メチャクチャでしたねえ」とは言えないモンな。
 しかしあの幽体離脱な精神状態はなんだったんだろう。あんな気分になったことはないぞ。あまりのショックと記憶の不鮮明さに、帰ってから一回弾いてみたんだけど、腕が震えていて上手く弾けない。どうやら肩から腕にかけて力が入りまくって硬直していた模様。(ステージの上では自覚はないんよ。)で、上がっていなくても、腕が震えると上がった状態になることが判明。
 しかし、落ち込むのはわかめのキャラクタではないから、『幽体離脱していても弾きつづけられたのは練習の賜物だった』ということにして、めげずにこれからも頑張ることにするよ。あと一回12月にも弾かなきゃいけないしな。


11/9(火)
 ずっとほうってあった「楽典」の「音名の2」を書く。しかし、だらだらと長くなってしまって収拾がつかない。仕方ないので、また分割することにした。「音楽のお勉強」は、何よりもわかりやすさを一番に考えているんだけど、それにしても、少しだらだらし過ぎか?


11/10(水)
 わかめの場合、文章を書くのにも一日の許容量があるようで、メールを書いたり日記(これ)に力をそそいでいると「音楽のお勉強」が書けないし、「音楽のお勉強」を書いていると日記がオロソカニなってしまうのだ。
 時間的な問題もないわけじゃないけど、文を書く(アウトプットする)こと自体がもういい、もう充分な気分になってくる。つまり飽きてくるってことか?  自分の書く能力以上に、書こうとしているのかもしれない。だいたい日記だってよく続いているよ。この三日坊主のわかめがさ。
 なので、皆様、日記が妙に長かったら、「音楽のお勉強」の更新は期待できないんだな、とご理解ください。(笑)

 「今週の楽語」に「simile」を追加。
 「simile」というのは、ペダルの記号やスタッカートの付いている音符の後などに書いて使う楽語である。つまりこれ一つでは、なんの役にも立たないのだ。その上、ずっとペタルの記号やスタッカートを書くのは面倒なため書かなくていいように省略する記号なんですな。後はこれと同じように弾けよということなわけ。
 しかし時々、何を同様にするんだ? と迷うことがありますよ。迷うなんて修行が足りないかなあ。だけど、もっとみんなに親切な楽譜を書かないとダメだと、わかめは思うぞ。


11/11(木)
 昨日はHTMLで表を作る勉強をしてみた。新しいタグなんて面倒だと思ったんだけど、表にしないと上手く表示されないかも、と不安になった訳。何を表示したいかといえば、音名の一覧表ですよ。そんなの見たくない人もいるだろうが、若芽先生が一生懸命説明するよりも、表を見れば一目でわかることを発見(当たり前だって)。
 で、がんばった。といってもそんなに難しいことはない。ただ、タグを書くのが面倒なだけで。こういう時のためにコピー&ペーストはあるんだなあ(そんなわけないって)と実感した。
 でも、わかめの作った表が登場するのは、「音名の3」です。


11/12(金)
 「音楽のお勉強」自体も、先週更新を休んだので2週間ぶりなんですが、「音名1」をアップした日を見てびっくり。なんと3ヶ月も経っているじゃないか。まあ、誰も「音名」なんて待ってないだろうからいいけどさ。その上、音名についてはまだ続くのである。

 次の演奏会のチラシとかチケットなどが送られてきたので、昨日は一日気分が悪かった。いや、チラシが気に入らないとかじゃないです。演奏会を目の前に付きつけられたようで、なんとなく落ち着かないのだ。またボロボロだったらどうしよう、という気弱な気持ちが先に立って、全然建設的じゃない
 わかめはどっちかというと楽天的な性格だと思う。そりゃあ、愚痴も言います。いじけてもみますが、建設的じゃないことをずっとグルグル考えるのは嫌いだ。しかし、こういう気分ってのは、頭ではわかっていてもなかなか追い出せないものなのだな。
 とはいえ、そういう気分でずっといられるほどの根性もないわかめは、既に昨日の気分の悪さは忘れていますよ。すごい変わり身の早さ
 少し音楽に対して生真面目過ぎたのかもしれない! と、昨夜気付いた。音楽なんだから、もっと遊んでもいいんだよな。
 わかめは何しろ歌えない生徒だった期間が長かったから、どうしても几帳面に弾いてしまうんだよ。間違えると弾きなおさないといけないんじゃないかという思いこみに支配されているのだ。
 最近、嘘を弾いても先に進むことが、少しずつできそうな気配があるしな。ちょっと、この路線でがんばるというのはいいかも。


11/13(土)
 10/19の日記にもいいらしいと書いたけど、昨日から、片手ずつの暗譜にトライしている。両手で暗譜できるんだから片手なんて簡単、などとタカを括ってはいけない。前に「ピアノのレッスン室」のどこかに書いたけど、ピアノというのは両手で弾くほうがバランスが取れる。なので、いきなり片手で弾こうとするとわけがわからなくなってしまうのだ。(もちろん片手でもバッチリ暗譜できている、というかたもいるだろうが。)
 ピアノを練習するというのは、どんな風に練習すべきかの目標がないと、練習する時間も量も少なくなるものだ。練習の仕方がわからない場合は、ただ初めから終わりまで通して何回か練習するだけで、もうやる練習がなくなってしまう。いくら、毎日5時間練習しようと思っても、さすがに通して弾くだけでは(一日くらいならいいかもしれないけど)飽きるだろう。完璧に弾く、というのは目標としてはあまりに漠然としすぎだから、意味がない。わかめも、片手で暗譜という目標ができたので嬉しいぜ。この路線でしばらくがんばるゾ。


11/15(月)
 掲示板に「どんな時に“ファ”の音符を書き、どんな時に“ミ#”の音符を書くのですか」という質問があったので、それについて、少し説明しよう。
 #と♭の使い方には、上行(じょうこう−音が高いほうへ進む)する時は#、下行(かこう)する時には♭を使うとか、和音の種類によるとか、ルールがないわけではない。が、調性のない音楽やその音を単独で書き表す場合は、好きにしていい。つまり、ドとレの間の黒鍵を表わすのに、ド#と言うかレ♭と言うかは好みだということだ。
 ではファをわざわざミ#と言う人はあまりいないと思われるのに、なぜ、ミ#やダブルシャープ(X)があるのか。

 ピアノの鍵盤は白と黒がある。だからどうしても白鍵が「普通」で、黒鍵は「特別」という感じになるのは仕方ない。でも、ちょっと考えてみてくれ。ハ長調なら、もちろん白鍵が音階構成音(おんかいこうせいおん)で黒鍵は特別に変化した音になるわけだが、たとえばニ長調だったら、#は2つ、ファとドに付くから、白鍵のドやファなどは音階構成音にはならない(ハ長調の黒鍵のような存在)。
 ニ長調の音階構成音は、レ・ミ・ファ#・ソ・ラ・シ・ド#・レである。
 もし、ハ長調で、ドレミレ#ミというメロディを弾く場合には、ド・レ・ミ・ミ♭・ミ(ナチュラル)とは書かずにド・レ・ミ・レ#・ミと書くのが普通だ。(なぜ普通なのかは説明が長くなるので省くが、この場合のレ#の音は刺繍音−ししゅうおんと呼ばれていて、たいてい#される。)つまり音階の構成音としては音階の1番目、2番目、3番目、2番目の#、3番目、ということになる。
 それをニ長調に移す(移調する)と、音階の1番目の音はレ、2番目の音はミ、3番目の音はファ#、2番目はミなのでその#ということでミ#、最後の3番目の音はまたファ#と書くことになるのだ。
 こんな説明でも感じくらいはわかってもらえるだろうか。もちろん、ミ#が存在する理由はこれだけではないけどな。
 それに、現代では作曲家が自分の表現したいように#や♭を駆使する傾向があるらしいので、たとえ調性のはっきりした音楽であっても、今の説明とは全然違う場合があることをお断りしておく。

 なんか前に同じようなことを聞いたような気が…。と思ったかたもいるかもしれない。(そんなこと全然思わないものかもしれないから、わからないが…)
 思った人も思わなかった人も「絶対音感と相対音感」の説明を少し思い出して欲しい。
 相対音感のわかめには、ハ長調のメロディもニ長調のメロディもどちらも「ドレミレ#ミ」と聞こえるのだ。絶対「ド・レ・ミ・ミ♭・ミ(ナチュラル)」とは聞こえない。なので、理論というより感覚的に、ミ#やダブルシャープが納得できてしまうのだ。この感覚を説明するのは難しいなあ。

 本日でこのサイトも4ヶ月。応援してくださった皆様、来てくださった皆様、ありがとうございます。時々中だるみな気分になるかもしれませんが、これからもよろしくお願いします。


11/16(火)
 今週の楽語の「accelerando (accel.)、アッチェレランド」について。
 ( )の中のaccel.というのは省略した形で、最後に「.」が付いているのは、他の楽語でも省略した形になる。たとえばrit.も「.」が付いているだろ? ホントはritardando(リタルダンド)と長いのだが、省略されたrit.のほうが見やすいよな。というわけで、大事なのはこの「.」だよ。
 ああ、すっかり忘れるところだったが「accelerando」の説明をしなきゃな。といっても、「だんだん速く」って書いてあるから、そういうことだけどさ。だけど、この「だんだん速く」ってのには厄介な問題がある。「accelerando」してるつもりなのに慌てているようにしか聞こえなかったりするんだな。そういうわけで、皆さん、慌てずに「accelerando」して下さいな。


11/17(水)
 来年の4月にわかめの教室では発表会をすることになっている。といっても、皆さんもご存知のように、わかめの教室は閑古鳥が鳴いているので、発表会は友人の教室と一緒にやらせてもらっている。(友人のところは繁盛している。)
 で、二人で一緒の発表会なので、講師演奏も二人でやっている。もうこの体制になってから5.6年は経つのだけど、講師演奏はずっと「2台のピアノ」だ。一人ずつでソロを弾くのはちょっとイヤンな感じだし、かといって連弾ではたいしたことない感が漂ってしまうだろ? 
 いや、別にわかめは連弾がたいしたことないって言っているんじゃないよ。でも、生徒さんや保護者のかたからみたら、やっぱり「2台のピアノ」のほうが迫力はあると思うんだよ。聞いたわけじゃないけど。
 連弾にだってもちろん難しい曲はあるよ。その上、1台のピアノを二人で弾くからお互いの指や腕の動きやペダルなんかに気を使わなきゃならないという難しさまである。
 なので、わかめは連弾よりピアノを自由に使える「2台」のほうが好きだ。それに、学生時代から「2台のピアノ」には憧れていたしな。

 で、昨日はじめて、ちょっとだけ来年の講師演奏用の曲を弾いてみた。来年は三善晃編曲の「2台のピアノのための組曲 唱歌の四季」の予定。
 2台のピアノの曲って、探すのが大変なんだよ。この楽譜は前に買ってあったものだが、いつもミヨーの「スカラムーシュ」だのラヴェルの「ラ・ヴァルス」だのという得体のしれない曲ばかりを聴かされていては生徒も気の毒だと思って、来年はみんなが知ってる曲にしたのだ(友人と相談した結果)。
 曲目は「朧月夜」とか「紅葉」とか「夕焼け小焼け」とかなんだけど、編曲が三善晃先生だからなあ。どんな「紅葉」になるんだろうか。
 昨日は結局、5曲のうち「朧月夜」しか弾かなかったのに、もう少し弾いたということだけで満足してしまったわかめ。もう来年までこの楽譜は開かないかもしれない。そんなには難しくなさそうだが、あんまりボケていると後で泣くのは自分だぞ、わかめ。


11/20(土)
 明日のレッスンに備えて、少し練習することにした。しかし、風邪のため、2日間もろくに弾いてないので、指がアヤシゲな状態。うーん。マズイ。こういう時には、やっぱり困った時のハノンである。
 今回は思い立って、ハノンの1番を全調で弾いてみた。
 はあ? な人のためにもう少し詳しく説明しよう。ハノンの1番は当然ハ長調だが、それを半音ずつ上げて弾くのである。ハ長調はドからなので、もちろん楽譜どおり。次は変ニ長調に移調して、レ♭から弾く。その次はニ長調なのでレから。次はミ♭から、と、シから始まるロ長調まで全部弾いてみたわけだ。
 こんなことをしたのは久し振りである。1番なのに、すごく新鮮。変ニ長調や変イ長調なんかはさすがに音を外しまくってしまったけど、リズム練習までしたので、まずまずになったし、体育会系のピアノ練習が好きなわかめにはぴったりの練習方法かも。
 リストとツェルニーの練習曲も弾いたら、あっという間に1時間半も経ってしまって、ちとくたびれたので、休憩。
 しかし、ここのところ真面目に練習しているじゃないか、わかめよ。いつまで続くかが問題だがな。


11/21(日)
 体調は万全とは言えないがまずまず。で、田舎から街まで自分のレッスンに出かけた。
 さすがに長いこと練習しているので、リストはかなり安定したかなあ、と思ったんだけど、やっぱり先生の前では外して弾きなおしてしまう。情けない。
 レッスンの後で、ステージではいつも失敗してしまうと泣き言を言うと、先生は「技術的にできているんだから、精神的なことだな。誰でもみんなそうだ」とおっしゃる。先生も失敗したことがあるらしい。
 「技術的にはできている」を励みに、また頑張ろうと思う。
 先生が珍しく、この曲の次は何をやるつもりかと訊くので、まだ考えていなかったわかめがやってみたい曲はいろいろ、とかなんとかもぞもぞ言っていたら、ショパンのバラード4番はやったか? だって。
 もちろんやってないよ。あんな大曲、おいそれとはできないだろ? 
 でも、つられてわかめも、やりかけたまま放ってあるショパンのソナタ3番もいずれはちゃんとやりたい、とか口が勝手に喋っている。もう、しばらくは小品でお茶を濁そうという甘い考えはなし、ということか? でも、どうせ先生は覚えてないと思うけどさ。
 恐ろしいことに、次のレッスンは12月29日なので、演奏会が終わった後、1週間しかないのだ。つまりこれは、演奏会が終わってからでは新しい曲の譜読みが間に合わないので、リストと平行して譜読みをするって状況。
 時間的な問題ではなく、新しい曲の譜読みをはじめると、つい現実逃避してリストを弾かないんじゃないかとか心配しているわけなのだよ。帰ってからバラードをちょっと弾いてみたりするるわかめなのだからな。(リストは弾かずに。)
 まだ何の曲をやるかもしっかり決めてないから、あっちを弾いたりこっちを弾いたりしてしまうことだろう。危険。


11/22(月)
 今日は仕事がお休み。
 仕事と言っても、たかが2時間くらいなのに、休みになるといきなり時間がすごーくあるような気がするのはなぜだ? 
 まあ、それはいい。
 レッスンも終わったし、いつもは外出嫌いのわかめなのだが、午後、本屋へ行った。
 買ったのは京極夏彦氏と森博嗣氏。と書くと、わかる人にはわかってしまう(当たり前)わかめの読書傾向。へへ。
 本屋とつながっているCD屋さんで、坂本龍一氏の「ウラBTTB」の楽譜を見つけたので、今ごろ買ってみる。こんなところで楽譜を買ったことなんかないので、素人さんな気分でレジへ。(いつもは楽譜屋さんに電話で注文、営業さんに届けてもらうパターンなんですよ。うちは田舎ですからねえ。)


11/24(水)
 少し前にハノンを全調で弾く練習の話をしたけど、全部の調っていうのは弾いている間に飽きてしまうぜ。で、1番だけじゃなくハノンの他の曲もやりたいから、調は#一個ト長調から少しずつやることを心に決めた(おおげさ…)。今日はト長調とヘ長調、とかいう感じで。
 黒鍵が一つでも混じると、すっかり別の曲な雰囲気なのでああ指のれんしゅう〜! という気分。ムキになって嬰ヘ長調とか弾かなくてもな。

 今週の楽語は「crescendo(cresc.)」だから、説明はいらないでしょう。「<」を横に引き伸ばしたような形のものと同じですが、<の字のほうは短い部分のクレッシェンド、cresc.は長くクレッシェンドする場合に多く使われると思います。もちろん、「だんだん強く」の意味を知っていることと、「だんだん強く」できることとは違いますよ。


11/25(木)
 昨日の「cresc.」について補足
 cresc.と見るといきなりフォルテにするかたがいるが、それは間違いだよ。
 cresc.と書いてあったら、そこからだんだん強くしていかなくてはいけないんだから、cresc.の「c」の辺りはむしろピアノ(弱く)で始めるべきなのだ。あ、もちろんフォルテからcresc.する場合だってあるけどさ。cresc.については、一度、注意深く観察してみるように。


11/28(日)
 メールのリプライはいつまでするべきなのか、と11/4の日記に書いたのだけど、そのあとメールをくださる方々に「返事はいりません」と気を使っていただくことが多く、申し訳なく思っています。もちろん、いろいろ悩まずにすんで、感謝しています。(少しはメールにも慣れつつありますが。)
 メールのリプライについては、次のように考えはじめています。
 はじめてのメールにはリプライする(チェーンメールとかはしないけど)。質問にはできるだけ答える。
 で、あとは気分かな。HPだと好き勝手なことも書けるんですけど、メールだとわかめでも気を使うので、ひとつ書くのに時間がかかるんですよ。まあ、みんなそうでしょうけどね。
 今のところ、初めてのメールには、3日以内にはリプライしていますが、メールチェックはだいたい平日の午前中にしますので、金曜日の午後に届いたメールは拝見するのが月曜日の朝になることがあり、リプライが遅れます。それ以外でリプライがない場合は、届いていない可能性があります。そういうことで、よろしく。

 ショパンのバラード4番の練習をちょっとだけ始めた。

 1999年10月 /  1999年12月


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