なにげない日記(抜粋) 2000年2月

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 2000年1月 /  2000年3月


2/1(火)
 掲示板で藤田先生に指摘されたので([413]参照)、1/30の日記を少し修正。直したことと、いい訳を書いておきます
 一人で書いているとどうしてもひとりよがりになってしまって、誤解を招くこともしばしばですので、おかしな箇所を発見したかたはどんどん突っ込みをお願いします。

 手の旋回運動はピアノを弾くには切っても切れない関係なので、全部は説明できなくて、いちばん手首を回す必要性がわかってもらえるだろうとわかめが思った「ドミソドソミド」のパターンの説明をしたのだ。だから、1/30に書いたのは一例です。
 それから、「手首が指の動きに付いていくようにする」と書いたのは、手首を回すと言われてもよくわからないかたには、指から手首へ運動を伝えるほうが理解しやすいだろうと思ったからで、もちろん「手首の運動が指に伝わる」のが本当です。
 もう一つ。旋回の方向のことだけど、これは、「正しい」を「基本」に直しておきました。実はわかめもどっちもありじゃないだろうかとは思っていたんだけど、井上直幸氏の「ピアノ奏法」に、『右手は反時計回り、左手は時計回りが正しくて、時々間違った(つまり逆向きの)運動の方向を見かける』と書いてあったので、そうなのか! と思ったわけですよ。わかめ自身は自分の手首の回転は基本の方向が多いと思います。
 なお、藤田先生のHP現代ピアノ奏法に「手首の旋回運動」についての詳しい解説がありますので、興味のあるかたは、ご訪問下さい。わかめの説明より広範囲です。


2/2(水)
 掲示板のレスにも書いたんだけど、「音楽のお勉強」のように一つ一つのことをしつこく説明していると、注意がどんどん重箱の隅にいってしまう。
 もちろん、四角い部屋を丸く掃くみたいだときれいな演奏にはならないから、一つ一つのゴミを拾い集めるように自分の演奏を細部からきれいにしていくことは大事だと思っている。だから、こんなサイトを作っているわけだしさ。
 でも、細部から全体へという方向だけだと、「木を見て森を見ず」になっちゃうんだよ。これは丁寧に練習すればするほど陥る落とし穴だ。
 時には、細かいことに気を取られずに、意識的に演奏全体の印象を聴こう。特に、仕上げの段階では必ずチェックしよう。
 葉っぱばかりを見ていてもダメだし、森ばかりを見て葉っぱのことを無視してもいけない。何事もバランスが大切だよ。


2/3(木)
 「今週の楽語」は昨日までdiminuendo「だんだん弱く」だったが、今日からはしばらくは「消えてなくなるように」シリーズ。同じような意味の楽語がいくつかあるので、まとめて覚えよう。(と言っても、1週間に一個ずつじゃあ、まとめては覚えられないか。)
 このシリーズの途中でこのサイトが消えてなくならないように、祈っていてください。

 「今週の楽語」は水曜日更新予定ですが、無理なこともあります。火曜日から木曜日の間には忘れずに更新したいものです。


2/6(日)
 ピアノを習っているお子さんが急に音楽大学を受験したいと言い出したら、自分が音大卒業だとか親戚にピアノの先生がいるとかじゃないごく普通のご家庭では、えーと、どうしたらいいのかしら? ってな感じになるのじゃないだろうか。
 掲示板でもご質問があったので、音大(ピアノ科)を受験するためにはどの程度ピアノがうまければいいのか、他に勉強することは何か、についてわかめなりに考察してみた。(わかめの独断と偏見で少しゆがんでいると思われるので、注意するように。)

 音大といっても、超難関の東京芸大のようなところから、推薦で割合簡単に入学できてしまう音楽短大とかまで、いろいろだ。だから、それをひとくくりに考えることは本当はできない。
 本人が音楽をどれだけ、あるいはどういうふうに勉強したいか、そのためにどの音大を受験したいかによって、ずいぶん違ってくる。
 まず、ピアノの進度についてだが、当然、これは受験する大学によって変わる。要するに上手ければ上手いほど、難しい大学を受験できる可能性があるってことだ。
 東京芸大クラスを狙うなら、中学卒業までにツェルニー50番は終了しておくのがいいと思う。芸大は国立だから、ピアノだけ弾けてもお勉強ができないとダメだぞ。
 私立の音大なら受験曲が弾ければいいと思うけど、難しいところは受験曲も難しいので、高3の夏くらいまでにはやっぱりツェルニー50番は終わっていたほうが望ましい。音大(音楽短大)によっては、ツェルニー40番の終わりあたりでもいいようだ(進んでいるにこしたことはないが)。推薦で入れることも最近は多いようだしな(ちょっと、わかめは推薦についてはよくわからない。ごめん)。
 入学してから困らないように、ベートーヴェンのソナタをいくつかとバッハのインベンションの2声と3声は弾いておいたほうがいいだろう。(バッハのインベンションは中学1年くらいから始めるほうがきちんと理解できていいと、わかめは思っている。)
 進路を決めるのは早い方がいい
 音楽しか進みたい道がない場合には、音楽高校(普通の高校の音楽科も同じ)という選択肢もありだと思うからだ。ただ、高校から音楽専門に進むことには、いろいろ問題がないわけではない。高校では幅広くいろんなことを学んだほうがいい、という考え方もあるしな。まあ、よく考えてみてくれ。
 続きはまた明日。


2/7(月)
 音大受験についての考察。その2。
 昨日、進路を決めるのは早いほうがいい、と書いたけど、それには音楽高校の問題とは別の理由もある。
 音大の入試にピアノの実技があることはご存知だろうと思うが、そのほかに、(推薦は違うかもしれんが)「楽典」のペーパーテスト、「ソルフェージュ」の「聴音」と「視唱」あるいは「コールユーブンゲン」など、それと「英語」と「国語」などの学科試験がある。(センター試験を受ける必要がある大学はセンター試験。)
 もちろん大学によって違いはある。でも、入学試験にないとしても入学してから困るので、このくらいは勉強しておかねばならない。
 一つずつ説明しよう。学科は高校でちゃんと勉強すること。試験科目は大学によって違うが、英語と国語はあるんじゃないかな。推薦の場合は免除されることもあるらしい。
 「楽典」については、それほど慌てなくてもいい。やる気にさえなれば、半年くらいでもなんとかなる。もちろん2年間くらいみっちり勉強しておくほうがいいのは言うまでもない。
 「楽典」というのは、「音楽のお勉強」の「楽典の教室」にアップしてある「音名」や、まだ書いてないけど「音程」(「ソルフェージュ 3 音符を読む」で説明した)「音階」「調性」などの音楽理論の基礎だ。難しいことはないので、「楽典」の本を調達して自分で勉強して、わからないことはピアノの先生にでも訊けばいいだろう。
 で、最大の問題、「ソルフェージュ」。
 「ソルフェージュ」の試験で多いのは、ピアノの音を聴いて音符を書き取る「聴音」と、単旋律のメロディー譜を見せられて、ピアノの助けなしに歌う「視唱」だ。
 「聴音」には「メロディー聴音」「2声聴音」「和音聴音」「リズム聴音」などの種類があって、それぞれ大学の傾向があるので、受験する大学のやり方を調べる必要がある。
 「聴音」は絶対音感がある人にはラクチンらしい。だから、絶対音感さえあれば、音符の書き方を勉強するだけなので高校3年になってからでも間に合うかもしれない。でも、全員が絶対音感を持っているわけじゃないので、絶対音感がない人は「相対音感」を身に付けなければならない。で、中学くらいから意識してやっておかないと間に合わなくなってしまうのだ。(絶対音感と相対音感については9/8〜
の日記に書きました。)
 それから、絶対音感のあるかたは音の高さはバッチリなんだけど、リズムもバッチリかどうかはわからないので、リズムに気を付けるようにな。
 次は「視唱」の説明ね。メロディーの楽譜を30秒から2,3分くらい見て、ピアノで始めの音を取ってからあとはピアノを弾かずに、一人で歌うのである。曲のレベルは大学によって違うので、チェックしておくように。
 大学によっては「視唱」はなくて「コールユーブンゲン」という「歌のバイエル」みたいな本を歌わせることもある。範囲が決まっていて、当日歌う曲を指定されるので、一冊全部歌えないといけないこともある。

 進路を早く決めて欲しい、というピアノの先生の気持ちが少しはわかってもらえたのではないだろうか。
 絶対音感があっても、学科が優秀でも、ピアノが超うまくても、いきなり高3になって「音大を受けることにしました」なんて言われたら、ピアノの先生はパニックに陥るぞ。
 じゃあ、どんな生徒にもソルフェージュも楽典も教えればいいと、思っただろう。しかし、それは簡単じゃない。第一、先生にも生徒にもピアノを弾く以外の余分な時間なんかない。特に中学生は多忙だ。わかめだって自分が「ソルフェージュ」で苦労したから生徒には苦労させたくないとは思っているけど、「音大に行く」という明確な意識が生徒側にないと、「ソルフェージュ」も「楽典」も空回りしてしまうのだ。
 わかめの教室には、最近は音大受験の生徒はいないので、気が楽ですよ。

 音大の受験の様子は、だいたいのこんなもんだろうと思う。わかめが受験してからかなり経っているので、今は違っているかもしれんけど。夏休みと冬休みに受験講習会ってのをやる音大もあるので、音大を受験する予定のかたは講習を2.3回、受けたほうがいいかも。その大学のレベルや傾向がわかるので。
 今日の日記で、「〇〇ってなんですか? 」とか、「〇〇の意味がよくわからないんですが」とかあったら、掲示板に質問して下さいな。
 この考察は、まだまだ続きます。


2/8(火)
 音大に関する考察その3は、少し視点を変えて、卒業後の話
 今はどの大学を出ても就職難なんだろうが、音大も同じだと思う。だから、音大を卒業したあと何の仕事をしたいかということも、音大を受験する前に少しは考えておいたほうがいいかもしれない。
 音大を卒業した学生には、次のような選択肢があると思う。
 1.ピアノの先生になる(楽器店の講師も含む。経営者としての才能がない限り、儲かる職業ではない)。
 2.中学校、または高校の音楽の先生になる(音大で学校の先生になるための単位を履修しなければならないし、教員採用試験に合格する必要がある)。
 3.まれに、音大に講師として残る(大学院を終了し、留学する必要もあるかも)。
 4.演奏家になる(演奏家としてだけでは食べていけない場合がほとんど)。
 5.一般企業に勤める。(わかめが卒業する頃でさえ一般の企業に就職する友達がいたが、今ではその割合はずっと増えているようである。しかし、音大ではもちろん簿記などは教えてくれない。)
 このほかに、女性の場合はすぐお嫁に行く、というのもありかも。(ああ、こんなことを書くと女性蔑視とか言われてしまうだろうか? )

 皆さん、だいたいはご存知だろうが、音大に行くには受験するまでだけでもかなりお金がかかる。ピアノやソルフェージュ、場合によっては歌のレッスンまですることになるので、月謝だけでも毎月何万円とかかるし、もし先生が東京になんて住んでいたら(受験前の一定の期間、受験する音大の教授や助教授や講師の先生につくことが多いので)交通費だってバカにならない。
 都会に住んでいるかたはいいよなあ。わかめは、ピアノは受験する音大の先生にはついていなかったけど、ソルフェージュは(あまりにできなかったので)その音大のソルフェージュの先生のところまでレッスンに通ったよ。おかげで実力はあんまり変わらなかったけど、ソルフェージュに関することには詳しくなった。(音大のソルフェの先生に一対一で教わることはそうないだろう。)
 しかし、お金はかかった。わかめのうちは貧乏だったので、親は大変だったと思う。感謝してます。
 今は塾の授業料もすごいらしいから、どこでもお金がかかるのは一緒かもしれないが。なんにしても、親にとっては、辛い時代だよね。

 音大に関する考察はとりあえずこの辺でおしまい。でも、もっと知りたいことがあるかたは掲示板かメールでリクエストして下さい。わかめにわかる範囲でお答えします。(リクエストはいつでもOK。)


2/9(水)
 今週の楽語に「calando」をアップ。先週と同じで「消えるように」シリーズなんだけど、「calando」には「太陽などが沈む」という意味があるらしいので、そんなイメージで消えてください。


2/15(火)
 レッスン(仕事)していて思ったんだけど、左手の指番号を間違えている生徒って結構いるよな。初めの段階でもっとしつこく教えるべきなのかもしれないけど、指番号ってそんなに難しいものじゃないだろうと思ってしまうから、しつこさも半減。もちろん指づかいにはわかめはうるさいよ。でも間違えて覚えている生徒が実際にいるってことは(他の教室から来た生徒もいるけど)、やっぱりわかめが悪いんだろうな。
 今まで、つい指番号なんてみんな知ってるよな、と思って書かなかったんだけど、一応ここで、指番号の確認をしておこう。
 親指が1、人差し指が2、中指が3、薬指が4、小指が5。これは右手も左手も同じだ。大丈夫かな? 間違って覚えていた人、いない? 
 右手は問題ないんだ。間違うのはたいてい左手だ。右手も左手も親指は親指なのに、なぜか番号だと右手は1、左手は5だと勘違いしてしまう人がいるのだ。音の高さで、低いほうが1だとなんとなく感じるのかもしれない。
 なんにしても、万が一、間違って覚えている人は、ここでしっかり覚えなおすように。


2/16(水)
 ここのところ「今週の楽語」は、お約束通り水曜日に更新していますよ。いつまで続くかは未定だけどな。
 で、「消えていくように」シリーズも3回目。このシリーズは結局、「だんだん弱くしながらだんだん遅く」なわけだから、dim.+rit. ってことだ。そう書いてくれれば初心者の方々にもわかりやすいと思うけど、みんなこれだとやっぱちょっとイメージがわかないかも。
 ま、音楽は芸術だから。(はあ? 何が言いたいのかさっぱりわからないゾ! )


2/18(金)
 わかめが今やっている練習曲は、ツェルニー60番(の初めのほう)。
 これの前はクレメンティの「グラドゥス・アド・パルナッスム」の音友版で、その前はショパンのエチュード(全部は弾けていないけど。)、その前はケスラー(途中まで)、その前はモシュコフスキーだったので、ツェルニーは懐かしかった。
 ツェルニー30番、40番、50番と若い頃にツェルニーばかり弾いていたから、指がツェルニー化してしまうんだよな。やっぱ、ツェルニーは弾きやすい。
 モシュコフスキーは高校の時にはイヤだったけど、今では好きかも(きれいな曲もあるし)。でも、ケスラーはちょっと遠慮したい。半分しか(7曲くらいか?)やってないからホントは全部やったほうがいいんだろうが。
 ケスラーには、何番だったか忘れたけど、1曲、右手がヘ音記号、左手がト音記号って曲があって(手を交差して弾く)、その時の衝撃はいまだに忘れない。楽譜は当然右手が上の段に書いてある(ヘ音記号で)のに、左手が弾いた音のほうが高い音なので視覚情報と聴覚情報が経験と合わなくなるわけだ(わかめだけ?)。どっちの手でどっちの段の音符を弾いているのか考えれば考えるほどわからなくなる。ムカデが自分の足をどう動かしているか考え込んだら歩けなくなってしまったとかいう童話(?)のようだ。
 そんなんでも、慣れれば弾けるようになるモンだ。弾けるようになるとそれはまた快感なんだけどな。もし、死ぬまでにツェルニー60番が終わったら、考えてもいいかも(今のペースでは、死ぬまでに終わらないな、60曲もあるんだから)。


2/19(土)
 レッスンをしていると、生徒の弾き方が変だなあ、と思ってもどう変なのかわからないことがたまにある。そこで、ものまねわかめの登場。自慢じゃないがわかめは生徒のちょっと妙な弾き方のマネが上手いよっ
 真似して(変なところを少し強調して)弾いてみてから、バッチリな弾き方でも弾いてみせて、どっちがいいか訊いてみる。生徒は自分で弾いている時には必死だからよく自分の弾き方がわかっていないけど、人が(わかめが)弾くのを聴くとちゃんと変だとわかる。自分の弾き方があんまりステキじゃないってことがな。まあ、ここでわからないようじゃちっと困るけど。
 わかめのモノマネは生徒に自覚させるためって意味もあるんだけど、一番ありがたいのは、真似してみることで聴いた時にはよくわからなかった生徒の弾き方の欠点が(わかめに)認識できるってことだ。ああ、なるほどこういう弾き方をしているからちょっとしっくりこなかったんだな、ってさ。それがわかれば適切な指導ができるってわけだ。
 変なのはわかっているけどどう直せばいいかわからないことって、先生にとってはちょっと恐怖だよ。信用問題だもんな。ちょっと聴けばいつも適切な指導ができるって方には必要ないだろうけど、モノマネってなかなか使える


2/20(日)
 大雪とかいう天気予報はあっさり外れた。おかげで、レッスンには何の支障もなく行ってこられた。
 なんと、来月のレッスンまでに、練習曲は2曲とも暗譜して、「ワルトシュタイン」は1楽章は暗譜、残りを全部(2楽章と3楽章は続いている)譜読みして来るようにだって。
 何ページ暗譜するんだ? 譜読みはともかく、暗譜は絶対無理だな。だって暗譜できるほど弾いてないモンな。(威張るなよ。)
 少しは心を入れ替えて練習するかな。と思って、「ワルトシュタイン」の続きを途中まで弾いてみたが……。明日からにしよう。


2/23(水)
 今週の楽語に、perdendosi をアップ。わかめの知っている「だんだん遅くしながらだんだん弱く」はこのくらいですが、他の楽語をご存知の方は教えていただけると嬉しいです。

 昨日、新しい生徒さんが来た。今度1年生になる女の子で、ピアノのレッスンは全く初めて。最近は別の教室から移ってきた生徒が多かったので、ちょっと新鮮な気分だ。
 わかめが「はじめてのおけいこ」で教えるのは、ドの位置、指番号、音の高低とト音記号とヘ音記号の名前って辺りかな(もちろん生徒によって違うけど、昨日はそんなところだった)。
 この中でいちばんの問題は音の高低だ。小さい子は大きい音を高いと感じている場合がほとんど。大人から見ると変だと思うだろうが、高い音はピアノの鍵盤のどっち? と聞くと、低いほうを高い音だと言う。こういうのって、自然に高いほうが高い音だとわかるようになるもんだろうか。わかめは、もしわからなくてずっと間違えたままじゃあ今後のレッスンにも差し支えると思って、一応このことには注意しているんだけど。どういうもんでしょうかねえ。


2/28(月)
 発表会の講師演奏の(2台のピアノ)の練習にN先生宅へ。
 伴奏の時もそうなんだけど、2台のピアノって、一人で弾いているとさっぱりわからない。特に今回やる三善晃氏の「唱歌の四季」は、一人で弾いていても、全体がどうなっているのか全然把握できないのだ。
 初めて合わせた時には相手の音を聴く余裕がないので、「へえー」って思っただけだったが、何回も合わせるうちに、「なるほど!」と少しずつわかってきた。メロディがプリモとセコンドで行ったり来たりしていて、合わせて初めて、メロディが繋がる構成になっている。ううん! すごいかも。
 でも、まだ自分のパートをちゃんと弾けないんだよな。なんて呑気なこと言ってないで、真面目に練習しろよな、わかめ。


2/29(火)
 今日は400年に一度の特別なうるう日
 なんか一日儲かったって感じよ。わかめはその昔、仕事を始めた頃だが音楽教室に勤めていた。その頃は恐ろしいことに1週間に7日働いていた。つまり定休日はなしだ。しかし、お金はなかったし若かったし日曜日以外は午後からのお仕事だったので、それでも良かった。2月以外は
 なぜ2月以外か? ピアノのレッスンってのは回数になっている。たいてい一月(ひとつき)に4回だ(3回の場合もあるが、それならなお良い)。つまり一ヶ月間の仕事をしなければならない日にちの計算は、週7日*4回=28日となる。2月以外の月は30日または31日あるから、一月に少なくとも2日は休めることになるのだ。ところが2月には28日しかない。当然休みもゼロ。と言うわけで、いまだに、うるう年は儲かった感じがするってわけだ。(三つ子のたましい百まで、って、違うか。)

 2000年1月 /  2000年3月


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