なにげない日記(抜粋) 2001年10月・11月・12月

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10/22(月)
 皆さん、お久し振りです。昨日、演奏会が終わりましたので、恒例のご報告を。

 今回の演奏会では、以前から書いているようにブラームスの小品集作品118の1.2.3.6を弾いたのだが、ちょっといつもとは違う気分で弾けたと思う。
 3月の「ため息」の演奏の時には、本当に練習不足を痛感したので、その反省から、今回はわかめにしてはよく練習した。練習の半ばではダレた時期もあったが、暗譜したあとの詰めが、いつもよりちゃんとできた感じだった。
 誰でも多かれ少なかれ、ピアノを練習していると、今まで弾けていた箇所が急に弾けなくなるとか、昨日より今日のほうが下手になったと感じることがあるだろう。曲を仕上げる過程というのは人それぞれだと思うが、わかめは、そういうふうに上手くなったり下手になったりを何回も繰り返して、波型を描きながら頂上に向かうものだと思っている。曲を安定して弾ける、というのは、どんな状況でもある程度の水準を保って弾けるとか、何度弾いても同じように弾ける、ということだ。
 今回は、演奏会の10日前くらいから、暗譜で弾いていると、それまで何の問題もなく弾けていた箇所でいきなりわからなくなって止まるという現象が起こり始めた。でも、そういうことがあると、本番でそうなった時にどう対処すればいいか考えることができる。もちろん本番で傷なく弾けるにこしたことはないが、今回はわかめにしては珍しく、4曲、15分以上も弾くので、すべて完璧に弾くなんてことができる筈がないのである。
 今までにも本番前にあちこち止まるという経験はあったが、いつもより曲が長いので、止まる可能性のある箇所もいつもより当然多い。だから、何度弾いてもまた別のところが怪しい、ということを繰り返しているうちに、本番を迎えてしまった。
 きっとどこかで止まるだろう、と思ったけど、わかめはそれでもいい、と思った。聴いてくれる人に間違ったところ以外の部分で少しでも、いい演奏だったと思って欲しい。そういう演奏がしたいのだ。
 前の日にレッスンがあって先生に聴いてもらった時も、やっぱり弾きなおしてしまったけれど、たとえ前の日でもレッスンに行って良かったと思った。こんなに仕上がった(わかめの基準だが)状態でレッスンしてもらったことなんてないような気がする。だって、先生のところの発表会では、いつも1、2週間前にレッスンがあるから、その時にはいつも全然仕上がっていないんだよ。自分の状態が良いと先生もノッてくるようだ。テンポや強弱などを意識すべき箇所を指摘していただき、非常に勉強になった。もちろん翌日までには消化しきれないことも多かったけど。
 ああ、そうそう。はじめてこのホールのピアノを弾いた時には、ピアニッシモが出ないピアノだ、と大騒ぎしたものだが(今年の5月頃の日記参照)、1週間前のリハーサルでは、弱音ペダルは踏んだものの、ちゃんとピアニッシモが表現できるようになっていた。わかめも少しは上達してるってものだよ。へへ。

 さて、演奏会当日である。
 わかめが本番でメチャクチャうろたえてしまうのは、いままでの演奏会レポートでおわかりだよね。しかし、今回はいつもより長く舞台にいなければならない。なんとか落ち着いて最後まで弾きたいものだと考えていた。
 実はわかめの出番は最後だったので、ずっと袖でドキドキうろうろしていた。
 ドレスに着替えたほうが落ち着くかもしれないと思って、早めに着替えた。この前買ったと日記にも書いたドレスだよ。白のサテンに銀色のキラキラで模様が書いてあるんだが、自分で言うのもなんだが、あれは良かった。もう、ドレスだけ見せてすぐに袖に引っ込んでもいいくらいだと思った。(実行はできなかったが。)
 いよいよ、わかめの順番が来た。ステージが狭いので、出たらすぐにピアノがある。歩く距離が短いから、上がる間もなく椅子に座ることになる。
 こんなに普通と同じ気分で大丈夫なんだろうか、と落ち着きまくっている自分が心配になる。出だしだけは上手く行ってほしいと願いながら、1番のインテルメッツォを弾き始める。落ち着いているつもりなのに、なんか落ち着かない、でも、指はなんとか止まらずに進む。繰り返しに入った途端にいきなり上がり始める。マズイかも。ドキドキ。
 次のフレーズに入るところでちょっと迷ったが、必死で和音を思い出して弾き、あとはもう一気に最後を目指す。練習の時に間違えまくっているところも無事クリアして、第1曲はなんとか破綻なく終わった。でも、上がってるよ、どーしよう。
 そう思いながら第2曲のインテルメッツォを弾き始めたら、不思議なことに少し落ち着いてきた。音楽が癒し系だからだろうか(本当に癒し系かは知らないが)。
 なんかいつも間違えまくる箇所もスムーズに進んでいくじゃん。いいかも、と思った矢先、中間部でやってしまった。いきなり左手が何やらわからなくなる。いつものことでごまかそうとして墓穴を掘り、余計に穴を大きくして収拾がつかなくなり仕方なく弾きなおす。しかし、そこを通り過ぎると、わかめにしてはすぐに立ち直ることができた。
 第2曲はまだ何かやったような気がするがとにかく終わり、3曲めのバラードである。これはね、実は調子が良かったのよ。でも、そういうことに甘えていてはいけないんだな。初めの激しい曲想のところは左手が間違ったにもかかわらず止まらずに行ってしまったんだけど、中間部の優しいメロディのところで、いきなりオヤッてな感じ。またまた弾きなおして気を取り直して先に進む。ガンガン弾きまくるところよりは目立たなかっただろう、と自分を慰める。
 で、最後の第6曲のインテルメッツォ。この曲はピアニッシモで入るから気を遣った。いちばん好きな曲だと思う。曲に入り込みやすいのだ。なかなか健闘してあと1ページというところまで来て、次の音を迷った。弾き直さずに先に行ければ良かったんだが、やっぱり弾きなおしてしまった。その後はいい感じに終わりまで弾けたので、ここだけは、ちょっと悔しいのだった。

 こんなに間違えまくっているのに変かもしれないが、わかめは今回の演奏会は満足している。いつも練習不足だったりがんばった割りに不本意なデキで悔しいと思うことが多かったけど、やっぱり、練習すればしただけのことはあるんだな、って思ったから嬉しかった。自分を見失いそうになっても、指が勝手に動いてくれて感動したところが何箇所もあった(笑)。
 間違えることを怖がらずに、自分の音楽を少しは表現できたような気がするし。
 そんなわけで、無事、演奏会は終わりました。
 今度は4月の教室の発表会に向けて、2台ピアノで「マ・メール・ロア」を弾く予定なのでその練習と、自分のレッスンは、ずっと放ってあった「愛の夢」を仕上げてしまいたいなあ、と考えています。


11/8(木)
 わかめは演奏会が終わっても全然ヒマにならなくて、ピアノも弾けない日々が続いています(泣)。
 なので、相変わらず更新は殆どできない状態なんですが、せっかく更新するなら、皆さんが更新して欲しいと思っているものを更新したほうがいいんじゃないかと、考えています。
 で、投票システムを借りてみようかな、なんて検討中。どんなもんでしょうかねえ。


11/20(火)
 先日の日記で予告しましたように、投票システムを借りて、アンケートを設置してみました。アンケート内容は「次の更新は何がいいですか?」です。是非、参加してください。
 項目はこちらで適当に作っておきましたので、他にご希望があれば増やしてください。何回でも投票できますが、節度ある投票をお願いします。
 コメントが付けられるようになっていますので、よろしかったらご利用ください。投票するとコメントを書くページになります。
 わかめも、借りたばかりでよくわからないです。不具合などありましたら、掲示板に書き込んで下さい。
 あ、それから、投票の結果がどの程度更新に反映されるかは、全くわかりません。希望が多くても更新できないこともありますので、予めご了承ください。(投票結果に影響を受けることは間違いありませんが、更新に結びつかない可能性があるということです。ごめん。)


11/27(火)
 アンケートにご参加くださいました皆さま、ありがとうございます。コメントもありがたく拝見しています。(コメントは必須じゃありませんので、投票にはお気軽にご参加ください。)
 「ピアノのレッスン室」への希望が多いのは、実は予想通りだった。それなのに、なんと今年になって一度も更新してないじゃないか(もちろん、知ってたけど・・・すまん)。
 せっかくアンケートを始めたので、なんとか年内に一つくらい「音楽のお勉強」を更新したいものだと思っているのだが、どうなることだろうか。皆さん、期待しないで待っていてください。

 先週の土曜日にレッスンに行ってきた。演奏会のあとはただでさえ気が抜けているんだが、わかめはこのところ非常に多忙であった。だから新しい曲を練習する余裕がなくて、弾ける曲を探したら、前に練習しかけていた「愛の夢」と、ブラームスの118の小品集の中の演奏会では弾かなかった2曲、しかなかった。それさえも上手く弾けそうもなかったので、ふと思いついて、スクリャビンのエチュードの楽譜も持っていくことにした。(誤解のないように言っておくが、楽譜を持っていくことと弾けることは違います。)
 実は、数日前から、急にスクリャビンを練習したい気分になっていてさ。それも、「エチュード」がいいかも、なんてね。
 ここ2.3年、弾いていたのはリストとブラームスだったし(あ、ベートーベンも練習したか)、その前はショパンだった。少し若い頃はラヴェルとドビュッシーに燃えまくっていたが(それほど弾いているわけじゃない)、わかめも年寄りになるにつれて、近現代はもういいや、という気分になっていた。今更プロコフィエフを弾く根性は、ちょっとなくってさ。でもね。なんとなくラフマニノフとスクリャビンなら、少しやってみたいかも、ってなぜか思ってしまったわけだ。
 楽譜を持っていったのは、どれをやったらいいか先生にお聞きするためだったんだが、先生ったら「どれも良い曲だから初めから全部やったらどうだ。短いし」なんておっしゃるじゃないか。
 それってもしかして、練習曲扱いで練習して来いってことですか? 1.2曲やってみたかっただけなんですが。とは、もちろん言えず、結局、作品8の初めの2曲をやるハメになってしまった。
 わかめは確かに練習曲は好きだ。「ツェルニー60番」よりは「スクリャビンのエチュード」のほうが魅力的だしカッコいいと思う。しかし、わかめに練習曲としてスクリャビンが弾けるのか? うーん。


12/18(火)
 しかし、教室のクリスマス会も終わり、様々な雑用も次々と終わっていくので、少しは忙しさもピークを過ぎた感じ。それで、なんとか年内に「音楽のお勉強」の更新できるかなと思っております。と言っても、アンケートの結果が全然反映されてない「楽典10」なんですが。ははは。
 でもね、長々と続いた「音程」を、今年中にはまとめるべきだと思ってさ。

 本日更新した「今週の楽語」について一言。
 Moderato は中ぐらいの速さ、と言われているが、これがまた曲者な言い方だ。中ぐらいの速さって何? って誰でも思うんじゃないだろうか。わかめはそう思った。
 この中ぐらいの速さってのは、つまり、速くもなく遅くもなく中ぐらいで、という意味なんだな。だから、Moderato と指示された曲を弾く時には、速い曲だなあ、とか、遅い曲だなあ、という印象を与えてはいけない。皆さん、注意しましょう。


12/26(水)
 音楽のお勉強楽典10をアップしました。なんとか「音程」を今年中に終了できて、わかめは嬉しい。でも、久し振りに書いたので、おかしなところがあるかも。変なところとか間違っているところを発見した方は、こっそりわかめに教えてください。
 「音程」に関する質問がありましたら、遠慮なくどうぞ。年末年始なので、レスは大幅に遅れると思いますが、それでも良ければ。
 しかし、今年の「音楽のお勉強」の更新はたった4つ。それも全部「楽典」っていうのは、さすがに申し訳ないなあ。来年は、やっぱり「ピアノのレッスン室」をがんばるべきだろうなあ。

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