ピアノのレッスン室 13


 ペダル その3 (ペダルの踏み方 離し方)

メダカ : 皆さん、こんにちは。今回は、いよいよ、ペダルの踏み方ですっ! わくわくするなあ。若芽先生、早速、始めましょう!

若 芽 : 今日のメダカは、やる気満々だなあ。なんの勉強でも、こうならいいんだが。

メダカ : え? 何か言いましたか?

若 芽 : いやいや、たいしたことじゃない。さて、今日は、ピアノは弾かずに、まず、ペダルだけで踏み方と離し方の勉強をしよう。

メダカ : え? ピアノは弾かないんですか?

若 芽 : ああ。ペダルだけできちんと踏んだり離したりできないと、ピアノを弾きながら踏むなんてことはできないからな。

メダカ : そりゃあ、そうですね。わかりました。では、今日はペダルだけ練習します。

若 芽 : では、まず、きちんとした姿勢で椅子に腰掛けて。

メダカ : ええと、確か、良い姿勢というのは、椅子に浅めに座って腰に体重を乗せるようにするんだったよな(ピアノのレッスン室2「姿勢 手の形」を参照)。これでいいですか? 

若 芽 : よしよし。メダカ、右のペダルに右足を載せてみなさい。かかとは床から絶対に離さないようにして、つま先をペダルに掛けるんだ。

メダカ : ええと、こうですか? (と親指の先だけを、ペダルに掛ける。)

若 芽 : メダカ、親指の頭だけじゃ、ペダルはちゃんと踏めないぞ。かといって、土踏まずまで掛けるのは深すぎてダメだが。そうだなあ、親指全部と足の裏の膨らんだ部分を、ペダルの丸くなったところに載せるようにしてみなさい。

メダカ : こんな感じでしょうか。

若 芽 : うん。そんな感じでいいだろう。踏んでいるうちに、自分の踏みやすい位置がわかるようになると思う。じゃあ、踏んでみよう。

メダカ : はい。(ぐっと足先に力を入れた時、かかとが浮き上がる。)

若 芽 : メダカ、かかとは絶対に床から離さないようにって言っただろ。

メダカ : あ、はい。これでいいですか?

若 芽 : 親指と土踏まずの間の、膨らんだところでしっかりとペダルを押さえているし、かかとも床から離れてないな。いいだろう。今度は、ペダルを離してみよう。

メダカ : はい。(バタッと大きな音がする。)

若 芽 : 今の音はなんだ?

メダカ : ええと、ペダルから足を離した時の音です。

若 芽 : そんな音をさせてたら、うるさくて仕方ないじゃないか。

メダカ : ああ、そうですね。

若 芽 : バタバタ音がしないように、ペダルを離す時も、足の裏はペダルにつけたままで、そうっとペダルを上げるんだ。

メダカ : なるほど。踏む時だけじゃなくて、離す時も気を付けないといけないんですね。

若 芽 : もちろんだ。音楽以外の雑音は、出さないほうがいいからな。

メダカ : わかりました。これからは、できるだけ気を付けます。

若 芽 : では、今日の勉強は終わり。

メダカ : え? もう終わりですか? 本当に、ただ、ペダルを踏んだだけだったなあ。

若 芽 : なんか、言ったか?

メダカ : いえ、なんでもありません。あ、そうだ。先生、質問があるんですが。

若 芽 : なんだ?

メダカ : 僕は、ペダルに足か届きますが、小さい子どもさんの場合はどうするんでしょうか。

若 芽 : 小さいお子さんの場合、足が届かなければ、補助ペダルを使うことになるな。

メダカ : 補助ペダルですか?

若 芽 : ああ。若芽は、足が届かないうちは無理にペダルを踏まなくてもいいと思っているが、いろいろな考え方があるので、指導してくださる先生とよく相談したほうがいいな。

メダカ : 補助ペダルが必要になったら、自分でも買わないといけないんでしょうか。

若 芽 : 買ってほしいと思うピアノの先生もいるだろうし、買ってあげたいと思うご両親もいるだろうが、大きくなったら必要なくなるものだし、ちゃんとした補助ペダルは3万円以上するから、若芽は、生徒さんのお母さんに補助ペダルを買ってくれ、とはちょっと言えないな。

メダカ : なるほど。購入する前には、よく考えたほうがいいですね。日常の掲示板過去ログ2002.1.1-1.31の [1445] に補助ペダルの話題がありますので、興味のある方はご覧ください。今日の勉強はここまでです。何かわからないことがありましたら、質問してください。若芽先生、次回は、なんですか?

若 芽 : いよいよ、ピアノを弾きながらペダルを踏む勉強だ。

メダカ : やったぁ! 皆さんも、楽しみにしていてください。では、さようなら。


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