今日は、夕方には空に雲も無くなり、HB彗星も見えるのでは?と期待させる空です。
それでも、晴れてはいても相変わらず春の空で低空は透明度が非常に悪く、遠くに見える山は全然見えません。
明るいうちに、望遠鏡&CCDカメラを西の空に向けて空の暗くなるのを待ちます。
そのうちに、双眼鏡で金星が見えたので、金星を基準に赤道儀の目盛環を使って彗星の位置に望遠鏡を向けると、ノートパソコンの画面の端の方に淡い光点が表示されました。
まだ、空が明るさが残っているので見ずらいのですが、コントラストを調整すると確かにHB彗星の様です。
しかし、淡い..8cm双眼鏡で望遠鏡の方向を丹念に探して見てみても、低空の春霞に薄明&光害が反射して、星一つ見えません(;_;)
今日は、晴れてはいるものの薄雲が広がり、彗星を撮像する頃には月の光もにじんでいます。
昨夜の5月の嵐も過ぎ去り、今日は午後から晴れ上がりました。
西の空には、細い三日月とHB彗星が仲良く並んで中々見物です(^^)
5月に入って初めて彗星を見ることが出来ましたが、透明度&彗星の高度の低下で非常に淡いイメージです。60秒露出にもかかわらず、画像のS/Nは悪くなってしまいました。
Hale-Bopp彗星からの塵の放出の変化
Hale-Bopp彗星で観測された、ダスト?の放出の変化の画像です。
下記の5月4日9日10日の画像を並べてみました。
9日の矢印の所には瘤状の明るい部分が有り、ここからダスト?の放出され10日の画像で拡散してゆく状況が判って頂けると思います。
なお、国立天文台に、詳しい画像&プレスリリースがあります。
C/1995O1(Comet Hale-Bopp) 5/10
撮影日 1997年5月10日19時46分56秒 露出60秒
口径5cm F5.8 屈折望遠鏡+ST−7(2X2ビニング 0度)
高橋EM−10にて自動追尾 撮影地 埼玉県深谷市
CCDOPSにてダーク除去、フラットフィールド補正 t.exe氏作のSBIGImageにて動的双曲変換
彗星も、双眼鏡でやっとと言う感じで、3cmファインダーでは、とてもわかり難く導入に苦労しました。
時間が許せば、17日も撮像にトライしてみようと思います。さて、見えるかな?
ローテーショナルグラディエント処理した画像とコマ内部の様子(FC-50+ST-7ビニング無し 60秒露出 江草さんのSBIGRGRA&SBIGImageで処理)も見てくださいね(^^)
C/1995O1(Comet Hale-Bopp) 5/9
撮影日 1997年5月9日20時23分41秒 露出30秒
口径5cm F5.8 屈折望遠鏡+ST−7(2X2ビニング +4度)
高橋EM−10にて自動追尾 撮影地 埼玉県深谷市
CCDOPSにてダーク除去、フラットフィールド補正 t.exe氏作のSBIGImageにて動的双曲変換
撮像時間を見ていただくと判りますが、CCDでの撮像の時は高度が低くなり、もう双眼鏡でも見えなくなってしまいました。
この画像は、CCDの冷却途中に確認の為に撮った物で、CCDの温度も+4度と高い時の物ですが、この後のフレームには数件先の屋根と電線に、彗星は隠れしまいました。
そんなわけで、非常に写りの悪い画像になってしまいましたね(^^;
C/1995O1(Comet Hale-Bopp) 5/4
撮影日 1997年5月4日19時32分29秒 露出60秒
口径5cm F5.8 屈折望遠鏡+ST−7(2X2ビニング -4.4度)
高橋EM−10にて自動追尾 撮影地 埼玉県深谷市
CCDOPSにてダーク除去、フラットフィールド補正 t.exe氏作のSBIGImageにて動的双曲変換
8cm双眼鏡でも、核とコマ&上に伸びる淡い尾がやっと確認出来るのみで、それも高度の低下と共に見えなくなってしまいました。
今週末の最後の撮像を狙ってみますけれど、ここの所気温も上がり透明度が悪くなって来ていますので、長かったHB彗星観測も終わりかも知れませんね。
ローテーショナルグラディエント処理した画像とコマ内部の様子(FC-50+ST-7ビニング無し 30秒露出 江草さんのSBIGRGRA&SBIGImageで処理)も見てくださいね。
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1997/5/6