親御さんへのメッセージ
親御さんの思いとして、
- 「自分の方が先に逝く」
- 「何でもいいから働いてほしい」
- 「好きなことを見つけてほしい」
- 「学歴は大切だ」
- 「正社員で働いてほしい」
- 「本人が動かないのだから、親がなんとか頑張らないと」
- 「本人が決められないから親が替わりに決めてあげないと」
などなど、いろんな思いがおありです。
また、お子さんの状態を見て、
- 「ゴロゴロしているだけ」
- 「何もしない」
- 「悩んでいるようには見えない」
- 「何を考えているか分からない」
とお思いになる方もいらっしゃるかもしれません。
お子さんを想う気持ちはどの親御さんも強く、大切に思い、何とかしなくてはという強い思いでいらっしゃいます。
お子さんはお子さんで、なんとかしなくちゃいけない、このままではいけないと思いつつ、
- 「どうしていいか分からない」
- 「動き出して失敗したくない」
- 「誰も自分の事は分かってもらえない」
- 「こんな自分は死んだ方がいい」
- 「居なくなりたい」
と、強く悩んでいます。
その悩みは、想像できる範囲を超えるほどの、強い不安や恐怖、悩みの渦と察しています。悩みを抱えたことがある人なら、誰しも「解決に向けた働きかけをすればいい」と思われるかもしれません。しかし、ニートや引きこもりの若者たちにとっては、そんなに単純なものではないのです。
- 動き出すこと=失敗と向き合うこと
- 相談すること=拒否されるかもしれないこと
- 相談すること=心が壊れるかもしれないこと
なのです。怖いと思うことに立ち向かうことは、とても勇気のいることです。
そして、引きこもり期間の長い人ほど、やはり心の傷が癒えるまでには時間を要します。 引きこもりやニートの状態から、「新しい行動を起こす」ことは、「心が癒えていく」ことでも引き起こされます。
- 認められた経験
- 嬉しかった経験
- 行動して良かったと思える経験
- 自分で決めて行動した経験
- 褒められた経験
- 失敗して立ち直れた経験
- ポジティブに考えられた経験
などの実経験が伴うことにより、心の傷も癒え、行動変容へと移っていくと考えています。
「CANトレを受ければいい」「PC講座を受ければいい」といった具体的行動だけが先行しても、良い結果を生みません。大切なのは、そのプロセスです。そのプロセスを踏むためには、親御さんのご協力が不可欠です。
どうか、先走らず、ご本人さんと歩みを共にしていただけると、ご本人さんへのサポートになります。
ご家族へのお願いと「親×本人 それぞれの思いが交差してお互いに傷ついた例 」を以下のページからご覧ください。