かみちゅ!対策室
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▼2005/8/31 (水)

第8回「時の河を超えて」
脚本:倉田英之 絵コンテ・演出:小坂春女 作画監督:しまだひであき

あらすじ

戦艦大和の魂を呉の港に返してあげて欲しいと、依頼されたゆりえは、大和の魂と同調するため大和についていろいろと調べ始める。

コメント

うーん今回はちと微妙。
「かみちゅ」的にあくまでメルヘン、ほのぼのとして消化しようという姿勢は理解できるのだけれど、そもそも戦艦としてつくられた大和に対して「戦争なんかに使われちまって云々」というじいさんの台詞には違和感を禁じ得ないし、大和の魂が戻ってきたはいいとして、じゃあ、大和の乗組員達は?という部分には踏み込まずにスルーされているのも、軍国主義とか戦争美化とか批判されるのを恐れて腰が引けてるようで、据わりが悪い。
なんちゅーか、わざわざ戦争、特に大和という超有名な題材を使うというだけで、リスクが高くなるのをわかっていて、何で持ってくるかなと思わずにはいられない。
それもこれもこれがTV朝日が協賛している映画「男たちのヤマト」のセットが尾道にあることを踏まえての宣伝協力企画だったんじゃないかという気がしてなんだかなぁ。

ただ、好意的に解釈するなら前回の話がゆりえの両親の世代の「懐かしさ」の話だったのを受けて、それよりも上のじいさんの世代の青春時代はまさに戦中でありその「懐かしさ」や「輝かしいもの」の象徴として「大和」があるという形で対応させたかったのかなーと。

その他
・ゆりえの部屋にムークさんのぬいぐるみが!間違いなくスタッフのお遊びだなこれは
・ゆりえと大和さんの通信の助けをしているもののけは「パンチラワカメちゃん」だそうです、コメンタリでいってました。




▼2005/8/30 (火)

WEBアニメスタイル:『かみちゅ!』羽音たらくのキャラクター原案
コメンタリで「羽音さんの萌え100の設定を我々が10くらいにして〜」というのがありましたが、光恵は明らかに羽音画より、おばさん臭くなっているような。

尾道舞台のアニメ『かみちゅ!』DVD化
尾道の地元新聞記事

「かみちゅ!」の看板他、雑記。
「Wind」で使われた喫茶「こもん」のオーナー大谷治さんは、大林映画研究会・尾道フイルムコミッション関係者で、かみちゅのロケハンにも同行していたという話がすごいローカルで面白い。

メガミマガジン10月 羽音たらく描き下ろし二つ折り水着ピンナップ掲載

B000AQOD9I Hobby JAPAN (ホビージャパン) 10月号 [雑誌]

by G-Tools
短期集中連載企画「いきなりかみちゅ!」第3回掲載
こちらの記事によると9/20に2話連続放送で、TV放映最終回となっています。



▼2005/8/27 (土)

10/26発売予定DVD「かみちゅ! Vol.3」Amazon予約受付中

「かみちゅ!」舞台探訪 尾道-向島レポカトゆー家断絶さんより)


「かみちゅ!」AT-X 2005年10月24日(月)スタート
毎週月曜10:00/21:00
毎週木曜16:00/26:00

さらにAT−Xでは
R.O.D−THE TV−
2005年9月14日(水)スタート
毎週水曜11:30/22:30
毎週土曜16:30/27:30


臣士魔法劇場リスキー☆セフティ
2005年10月13日(木)スタート
毎週木曜13:30/23:30
毎週月曜17:30/27:30

ということで舛成監督作品が立て続けに放映されます。
MAICOもやんないかなぁ



▼2005/8/26 (金)

TVアニメーション『かみちゅ!』から一橋ゆりえ役のMAKOさんからオススメメッセージが到着!

尾道探訪 第四部「尾道散策」
まだ制作途中のようですが、とりあえず

尾道jinnさん、かみちゅDVDVol.1感想
地元民でないとわからないネタも結構仕込まれているようです。

かみちゅDVDVol.1 オリコンランキング
デイリーで8/23が3位、8/24が5位



▼2005/8/24 (水)

第7回「太陽の恋人たち」
脚本:倉田英之/絵コンテ:こでらかつゆき/演出:浅野勝也/作画監督:金子ひらく・千葉崇洋

あらすじ
さびれた海水浴場にきたゆりえたち。そこで廃墟となった海の家「はまかぜ」を見つけ探検し、残された写真たちを発見する。
その後、神さま協会の集会で「はまかぜ」の神さまたちに会い、昔そこで出会ったカップルの行く末が知りたいという話を聞き、ゆりえは協力することになる。

コメント
水議回つーことで、三人娘の水着が!
しかし、体型がリアルというか、光恵と祀の下半身の肉付きがなんか大変なことに。あと光恵の胸でか!(コメンタリでハナハルさんのコミック版の光恵の胸が大きかったので、みんな対抗しているとか言ってたけど、これか!)
なんか、こー、かみちゅのエロスはスカートとの裾と脚の描き方もそうだけど、他作品とはまったく違ったベクトルに情念が向いてます。

で、内容の方はハッピーでノスタルジーなメルヘン話、先週のラブコメ回とは別ベクトルでむず痒くなるいいお話だった。
「はまかぜ」の神さまたちが言う「人に思い出されるのが一番嬉しいよ」というのが非常に意味が深くて、神さまといえども、人から祀られなくなったり、必要とされなくなったりすれば、忘れられ力を失っていってしまうものであるという、考え方がベースに合って、それを、寂れた海岸、かつてにぎわっただろう海の家の廃墟に残る人の記憶の残滓とそれを見守っていたかつての「神さま」の存在と重ね合わせて描いていたのが上手い、というか「神さま」アニメならではという意味でも秀逸なエピソードだったんではないかと。
あと今回はゆりえのパパ・ママのラブラブっぷりといい、子供向けアニメっぽい内容といい、なんかちょっとミンキーモモを思い出した。

その他
・「菅原君は欠席でーす」がツボ、学問の神様・菅原道真のことかー
・「私みたいな一発やもいるからさぁ」といってる神さまは「紅茶きのこ」?
・金髪サーファーは祀のお父さん?



2005/8/23 (火)

DVD第一巻発売!
ということでDVDの内容についてレビューです

B0009X59MW かみちゅ! 1
舛成孝二 MAKO 森永理科
アニプレックス 2005-08-24

by G-Tools

・封入ブックレットカラー8p
 羽音たらくカット2枚、倉田英之、ゆりえ役・MAKOコメント、舛成監督イラストコメント(へたれ絵イカス)、特別ゲストでココロ図書館のコミックを版を描いていた高木信孝氏がイラストでみこをかいてます。「かみちゅ絵巻第一回」というコーナーになっているので毎回ゲストの描き下ろしイラストが載るっぽいです
・羽音たらく描き下ろしカラーピンナップ
普通にゆりえのセーラー服姿のイラスト。R.O.D−THE TV−のとき見たくエロ路線かと思いきやそうでもなかった、ま、かみちゅにエロはいらんけど。

・TV未放映カット
アニメスタイルのインタビューでも予告されてましたが、TV放映版ではカットされたシーンがDVD版では追加されています。
とりあえずわかりやすいところだけあげておきます。

第1話
・ゆりえが来福神社に到着からおみくじを引くまでの間の、ゆりえと光恵が手水場でお清めをするシーン。
・その後の祀がみこをゆりえに引き合わせるシーン
・来福神社からの帰り、ゆりえ光恵に連れられてが渡り舟を降りて家に戻るまでのシーン。

第2話
・本編開始から祀がお祭りの提案をするまで
「眼力」のお札を書いた後の、外に出てお札の力でもののけが見えることに光恵が驚くシーン。
・ゆりえが神さまご休息センターに入っていき渡し船に乗り込むシーン。
・VHDとビデオディスクとLDの神さまの会話シーン

2話で冒頭の2分くらい、ゆりえのドジっ子授業風景が描かれて、まるっきりただの中学生で神様としての威厳のなさに業をにやした祀がお祭りを企画するという流れがTVではまるまるカットされていたので、DVDで2話を見て別の回が始まったのかと思った。
1話の祀がみことゆりえを引き合わせるシーンも、みこにゆりえが何の神さまか八島様に聞いてみようというのをみこが「今ちょっと」といって八島様がいないことをはぐらかすという2話の伏線になるシーンや、2話の眼力のお札の効果を示すシーンなどが追加されることで、TV放映版ではやや説明不足だった部分がかなりクリアされた印象を受けます。

その他DVD版と放映版の違いとして、放映版で第一話では本編にかかっていたテロップが、消されEDが付け足されている。
放映版2話でダイジェスト編集だったOPが、TV4話から正式版となったOPに差し替え。

・コメンタリ−
ある意味DVDのメインコンテンツ。
舛成&倉田のコメンタリ−歴は、OVA版のR.O.Dで国内アニメで初のコメンタリを敢行したという元祖コメンタリ−コンビ。
テンションの低さと、本編に関係ない雑談、だらだらとしたオタクトークがウリという本当にこんなんでいいのかという代物が一部大受け。
そして続編の「R.O.D−THE TV−」でも、ゲストを交えつつ全26話でコメンタリ−を敢行するという快挙を打ち立てる。
ある意味舛成×倉田作品はコメンタリ−を聞くためにある!といっても過言ではないくらい、個人的にこれが一番楽しみだったりw
で、今回舛成監督の挨拶が「お久しぶりです」だったのに笑った。
コメンタリなのにお久しぶりじゃないだろ!いや久しぶりな感じする人間はここにもいるが。
で、いつものテンション低めと比べると今回は、ちょっとハイな感じでしゃべりまくってます。
コメンタリ−からネタを拾うとキリがないのですが、一個だけ。EDの作画はレイアウトとキャラを舛成監督が描いて、動かしたのは千葉崇洋氏とのこと。
キャラ、スタッフ関係、追加シーン、ロケハン、声優についてなどかなり多岐に渡って内容に触れていて、かなり密度濃いです。
声優ゲストなしな為かオタクトークにも遠慮ないし。

コメンタリ−の中でも本人達が言ってますが、かみちゅはまったりした作風ながら、作品の隅々にまで大小ネタを仕込んで作られている為に、見返すたびに発見があります。(祀の弁当の貧乏臭さや服のセンスのダサさはいわれるまで気づかなかった)
かみちゅにかぎらず舛成監督作品は、物語の筋以外の部分で色々な仕掛け(背景、小道具、キャラの仕草)が常に施されているので、DVD買って繰り返し見て楽しめるという点で、そのコストパフォーマンスは相当高いのではないかなと、思うわけです。
それもまた舛成アニメの魅力のひとつということです。




▼2005/8/21 (日)

・DVD&CD発売記念イベント
アソビットシティ 9/3 14:00〜
ゲーマーズ本店 9/3 16:00〜他


□電撃大王10月号に舛成孝二監督インタビュー2P掲載

キャラに関するコメントが多めでアニメスタイルのインタビューとは、また違って面白いです。
尾道に関するコメントで、はじめは場所については、ぼかす予定だったのが、尾道フイルムコミッション(協力としてEDクレジットで表示)の方に「出してください」といわれたそうです。
ちなみにフイルムコミッションとはこちらのような組織で尾道では市役所の観光課が請け負ってるみたいです。




▼2005/8/16 (火)

今週テレ朝のかみちゅは放送休み。

尾道舞台探訪 第三部「尾道右往左往」日本関西化計画さん)
神様ご休息センターのモデルなど



▼2005/8/12 (金)

TVアニメ 『かみちゅ!』DVD第1巻 プロモーション映像公開

東京キャラクターショー2005 ステージ「かみちゅ!」出演者インタビュー


かみちゅ! 2

かみちゅのDVDの2巻のジャケ絵が公開されていたので、折角だからでかく載せてみた。n]a
祀の足がエロいです。
ソーダ味のアイス喰いてぇ



▼2005/8/11 (木)

「かみちゅ!」&「Wind」舞台探訪レポート
TRAINERS STATIONさんより御報告いただきました。


□アニメージュ9月号の記事

カラー2ページの紹介記事(MAKO&森永理科インタビュー)の他
「ANME JAMBOREE」というコーナーで編集長氏が、杉井ギサブロー監督の連載コーナーギサブローのアニメでお茶を」で各1P、かみちゅについて取り上げています。
杉井監督の記事には色彩設計の歌川律子さんの色による質感の話があったり、かみちゅにおける情感を伝える生活芝居、小道具に関する気配りについてなどの言及があってなかなか興味深いです。



▼2005/8/10 (水)

放送時間変更
テレ朝は来週休み。安定しないなぁ

第6回「小さな決心」
脚本:倉田英之/絵コンテ:こでらかつゆき/演出:高島大輔/作画監督:大河原晴男

あらすじ

祀の発案で恋愛相談をすることになったゆりえ。
その相談者の一人が、ゆりえも思いをよせる二宮くんを好きだという。どうすれば言いかというお願いに戸惑うゆりえは、つい二宮くんと同じ書道部に入ればいアドバイスしてしまう。
事の重大さに気づいたゆいれはすぐに自分もいっしょに書道部に入ってあげると提案し、はからずも、ゆりえは書道部に入部し、二宮くん

コメント

うはっ、こそばゆ、あまずっぱ!
いいよー、こういうの大好きですよー
恋のライバル登場で、あたふたしたり、二宮くんに接近されてどぎまぎしたりコロコロ変わるゆりえの表情がかわいく、そしてライバルの能登さんも恋に恋する女の子といった感じで、これまたかわいかった。
二宮くんのキテレツな言動にぽーっとなる恋は盲目なゆりえと能登さんに、あきれてつっこめない祀と光恵という構図も面白かった。
能登さんが、ゆりえが二宮くんが好きなことをゆりえの態度を見て女の直感で気づく過程がきっちりかかれていたり、積極的な能登さんと臆病なゆりえの対比もあって、いつにもまして少女マンガテイスト。
今回はゆりえの「神さま」といファンタジーう部分よりも普通の中学生の女の子という側面が中心で、脳内妄想中学生観察アニメを地で行く、な内容に大満足です。

その他
・祀と光恵がアイスばっか食ってた。その中でEDの「ソーダ味のアイスキャンディーギラギラお日様の下半分こ」という歌詞の中で歌われてる、二つに割れるソーダアイスを食べているシーンがあるのだけれど、割るのに失敗して祀の持ってるアイスの方がちょっと大きいという、あのソーダアイスにありがちな光景が再現されている。
そういえばあのアイス最近見かけないなぁ。



▼2005/8/8 (月)

尾道探訪第二部「尾道再訪」日本関西化計画さん)
かなり細かいところまで調査されています。


http://d.hatena.ne.jp/negirin/20050805
http://d.hatena.ne.jp/negirin/20050808#p2
かみちゅと倉田&舛成インタビュー絡みでダ・ニッキさんのブログが熱いのでリンク。


かみちゅ!』倉田英之×舛成孝二インタビュー(5)ぶっちゃけ、本編の一部を抜いてますわ

最後はほとんど営業ですな。
とりあえずTV放映はワンクールでDVDは8巻16話で未放映があることは確定。
1話・2話でも各2〜3分の未放映カットあり。
映像作品のDVDにつく特典として、映像が付加価値になるという考え方は、すごく共感できる。
この辺は作品の主要ターゲットのニーズにも左右されるんだろうけど、少なくとも自分は商品として映像を目的で買ってるわけだしね。


倉田 ようやく自分たちの好みを、ちょっと入れられるポジションになってきたのにという。
舛成 うん。10年ぐらい前じゃ考えられないよね。こんなぬるーく作って、面白いと言わせるような作品は。
―― 状況もありますよね。10年前だったら、企画として通らなかった。
舛成 通らなかったですね。
倉田 絶対通らなかったですね。
舛成 『(アンドロイド・アナ)MAICO2010』で、偶然ああいうフィルムが作れたっていうのが、でかいんですよね。ポニキャンのプロデューサーに企画をふられた時に「売れないけどいいすか」と言ったら、同じ枠に『南海 奇皇(ネオランガ)』や『ああっ女神さまっ 小っちゃいって事は 便利だねっ』もあるし、いいよって言ってもらって。

うおお、アンドロイドアナMAICOの話題が!
ちなみにMAICOは倉田さんが舛成監督の作品で最初に参加した作品。
内容は未完成のアンドロイドの女の子をDJにすえ、ラジオ番組を収録しようとする、スタジオのみを舞台に繰り広げられるシュチュエーションコメディ、ぶっちゃけ三谷幸喜の「ラジオの時間」です。

MAICO以降の舛成監督の作品のつくりかたはそれ以前とは違う一貫したポリシーがあって、それがかみちゅにつながっているというのは、この頃の作品から舛成作品を追いかけてる身としてはよくわかる。
あと「かみちゅ」がつくれたのは、時代の流れが舛成監督の作風にあってきたってことなのかなと。
「かみちゅ」は舛成監督のリハビリ作品といいつつ実際のところはMAICO以降の舛成監督の集大成といってもいいんじゃないかと思う。
そんなわけで舛成監督作品だと、R.O.Dとココロ図書館が知名度高いと思いますが、より舛成監督らしさが出ている作品として「アンドロイド・アナMAICO」と「リスキー☆セフティ」はぜひ押さえておきたい。


B00005FPKB アンドロイド・アナMAICO 2010(1)
丹下桜 緒方恵美 置鮎龍太郎


Amazonで詳しく見る by G-Tools

MAICOは私も以前にでたものを中古でDVD二巻までしかそろえられてないんで、BOX化して再販してくれないかしら。無論コメンタリ−付きで!






▼2005/8/7 (日)

尾道関連情報
「かみちゅ!」に出てくるバスのモデルは?
OPに出てくるバスについて



▼2005/8/5 (金)

コミックマーケット68に「かみちゅ!」特設ブース出展

>オリジナル・クリファイルを数量限定で配布予定
>コミケ会場にてDVDを予約して頂いた方には、これまたオリジナルのうちわをプレゼント!!
>8月13日(土)、14日(日)、ゆりえ役:MAKOさん、祀役:森永理科さん、光恵役:峯香織さんが、かみちゅ!特設ブースに出演いたします。
>8月11日〜20日まで、期間限定で、東京 新橋〜有明間で運行している、「ゆりかもめ線」のうち1編成(6両)をかみちゅ!がADトレインとしてジャックします!


コミケ行くけど企業ブースまで行く暇&気力あるかなぁ。


『かみちゅ!』倉田英之×舛成孝二インタビュー(4)若い原画マンに、ある程度の暴走を許す

正直#1の作画はちょっとやりすぎてバランス崩してしまってるんじゃなんじゃないかとも思ったけど、あえてコントロールしてなかったってことなのね。
アクションやギャグ系でアニメーターがハッチャケる作品てままあるけど、芝居で好きにしていいよって作品珍しいんじゃないかな。
若手中心で作られていたというのも驚き。
舛成監督ってアニメーターを大事にしてるんですなぁ。

しっかし、濃いインタビューだ。



▼2005/8/4 (木)

『かみちゅ!』倉田英之×舛成孝二インタビュー(3)悩んだり、人生について考えたりしない

「R.O.D -THE TV-」のDVDオーディオコメンタリーでアニタの通う中学校での場面を指して、しきりに「妄想中学」という自己突っ込みをしてましたが、それが今回の企画の発端なんでしょうな。



▼2005/8/3 (水)

第5回「ひとりぼっちは嫌い」
脚本:倉田英之/絵コンテ:島崎奈々子/演出:さんぺい聖/作画監督:しまだひであき

あらすじ

風邪を引いて学校を早退してしまうゆりえ。
心配するが次の日も熱が下がらず学校を休んでしまう。
少し回復したゆりえは、誰もお見舞いに来てくれないことを寂しがる。すると弟のくれたお守りの力が影響したのか、ゆりえは幽体離脱してしまう

コメント

ゆりえが風邪をひいただけの事件らしい事件のない、完全日常話。
前回の「やっぱりおうちが一番」じゃないけど、こっちの方が「かみちゅ」的には本道だと思う。このまったり空気感がたまらんのです。
今回は前回のドタバタからゆりえが神さまのお仕事で疲れがたまって風邪を引いて、ゆりえは神さまだけどやっぱり普通の中学生でもあるんだ、そういったことを再確認するようなエピソードだったんじゃないかと。#4はその前ふりの為のエピソードだったわけですな。
ゆりえが熱を出したことで光恵が口には出さないが祀を責めていて、祀も責任を感じているという雰囲気が出ていたり、お母さんののそれまでとちょっと違うゆりえに対する接し方とか、直接的な台詞にはならない部分で、風邪を引いた時の本人とそ周りの人間がそれを心配する雰囲気、「ああ、ああいう感じだよね」というのが良く出ていた。
あと、意外だったのがゆりえの弟の章吉とみこが接近したこと。
いろいろ解釈が成り立ちそうだけど、あれは章吉がみこに気が合ってお守りを口実に話し掛けたんじゃなかろうか。でもみこは八島様にご執心。このカップルの今後の行く末も気になります。
幽体離脱したゆりえの浮遊シーンは作画もよくて、開放感に浸るゆりえがかわいかったのと、二宮くんの前で二宮くんには見えていないのに寝ぐせを気にするゆりえの女の子らしさがよかった。

その他

・ハッピー牛乳のCMがTVで流れてた。
・台詞しかないけど「ミドリムシは意外にかわいいんです!」と言ってる生物の先生がイカス。


かみちゅ!』倉田英之×舛成孝二インタビュー(2)「ディープ・ブルー」の女子中学生版!?

うーん、思想的に共感しまくり。ぱんつのこととか。



▼2005/8/2 (火)

テレ朝野球延長確定
本日のかみちゅ放送、時間変更につき注意!


かみちゅ!』倉田英之×舛成孝二インタビュー(1)「神様は中学生」ではなく「神様で中学生」

>舛成 ええ、そうなんですよ。男が主人公の仕事を持ってこられても、全くやる気起きないんですよ。ていうか、男って、演技づけしても面白くないんですよ。

わはは、名言!


―― どうして、神様になる話になったんですか。
>舛成 まあ、企画はまずキャッチーでなければいけないというね(笑)。それくらいなんですけどね。あと、ただの「中学生日記」を作っても、やっぱり誰も観てくれないじゃないですか。だったら、中学生が中学生のまま、どうやったらおかしい事になっていくか。というのが、僕の中でのスタートだったんですよ。で、魔法使いについては、ぴえろさんが老舗としてありますからね。そういうのはそっちに任しといて。神様というのはちょっとなかったかな、そのくらいのノリですかね。


なんとなくそうじゃないかとは思っていたんだけど「かみちゅ」って確かに「神さま」を「魔法」に変えたら、まんま魔法少女アニメなのね。(あ、タマはお付きの小動物の代わりか!)
魔法少女特有の「変身」「呪文」「ステッキ」というギミック的なものを廃して、ファンタジー性とぴえろ系魔法少女が獲得した「少女の日常モノ」という部分を残して構築されていると。
舛成監督の作品で「リスキー☆セフティ」も少女アニメ的なところのある作品だったんだけど(参考:リスキー☆セフティ再評価のために)かみちゅも同じ方向性を目指していたというわけか。