Web版「私の観察ノート」

西口 隆

2004年01月17日 作成


最近のふしみや

  • 2018年11月20日

     今日は最もややこしい真ん中の個体についてです。

  •  何故ややこしいのかと申しますと、採集地点がですね [北海道札幌市南区砥山八剣山(観音岩山)南麓] なので、 「エゾ」 「ヤマト(北ヤマト)」 「ナミ」 の3種が混棲する地域といわれているからなのです。

     実際のところ、私の実力 (タッパンなのにヤクルリだと思い込んで冷蔵庫に放置した前科あり) では、ホンマよーわからんのです…。
     けど、この話でここまで引っぱったのですから、同定から逃げる訳にはいきませんよね。
     それでは意を決してやってみましょう。

     学研の標準図鑑62ページの 「ヤマト」 の解説中に
      『春型では、スジグロシロチョウとの区別は一層困難に見えるが、後翅裏面基部にある
       肩脈の状態で容易に判別できる。すなわち、本種の肩脈は短く先端が不明瞭であるが、
       スジグロシロチョウでは、より長く外方へのび、先端は鋭くとがりより明瞭である。』
    と記述されています。
     前回貼った 「ナミ」 と判断した個体と比べると、この個体の肩脈は先端がぼんやりした感じに見えます。
     また、同じく学研の標準図鑑62ページの 「ヤマト」 の解説中に
      『北海道産は同地に混飛するスジグロシロチョウとは大きさおよび斑紋のいくらかの
       ちがいのほかに、前翅裏面中室全面が白色であることによって (まれに暗色鱗を
       散布してスジグロシロチョウとまぎらわしい個体があるが、全面白色であれば
       本種と断定してまちがいない
    ) 区別される。』
    と記されているので、上に貼った個体はヤマトスジグロシロチョウ(北ヤマトPieris nesis nesis) だと決定したいところなのですが、同ページ 「ヤマト」 の解説文中に、
      『エゾスジグロシロチョウとの違いは、北海道産において裏面黒条が広いという傾向
       はあるが、形態的には絶対的な区別点はない。
    とも書いてあるのです。
     という事は、上に貼った個体が 「ナミ」 ではないと判断できるけれども、 「エゾ」 なのか 「ヤマト(北ヤマト)」 なのかをきっちり区別するのは 『無理』 ということなんですね〜。

     「なーんだ、結局判らずじまいやんかいさー」 という結果になってしまったのですが、この個体の種名を私なりに無理やり決定するとすれば、 裏面黒条の雰囲気が学研の標準図鑑56ページ内で 「エゾ」 とされている21−4の個体よりも、 「ヤマト」 とされている21−13の方に近いと思うので、上に貼った個体はヤマトスジグロシロチョウ(北ヤマトPieris nesis nesis) としておきたいと思います。

     …と、昨日ここまで書いていたのですが、今朝来ていたメールで、前回トップに貼ったPieris3種として並べた画像の 「左個体はヤマトスジグロではないか」 とのご意見をベテラン蝶屋さんから賜ったのですよ。
     う〜ん、そう言われればそんな気もしてきたなぁ。
     けど、やっぱり、よくわかりませんわ。
     この話題に踏み込まなければよかった…。

     


     

     


    Web版 「はじめに」

     どうやら、プロバイダーのサーバーに10Mb分のプライベートホームページ開設容量が無料でもらえると 判ったのが2003年の12月。
     「そうだ、ホームページなるものを作ってみよう。どうせ今年の正月は、フィールドに出られないし、
      ヒマだからなぁ…。」
    というわけで、このページを作ってみました。

     手持ちのオリジナルデータとして、『私の観察ノート』(2002年蝶研出版発行)の元になったデータベース があるので、これを年月日順にソートしたHTML表形式で公開することにしました。
     ただ、「場所を絞り込んだ産地名」等についてはWeb上で公開するには問題があると思い、「*****」 という、伏せた表現になっています。(本の形で発行されたものについては一切、伏せ字はありません)

    Web版「私の観察ノート」の構成
    • 拠ア研出版発行 2002年版:日本産蝶類の248種、4441データを種名順に並 べた本です。京都市内のギフやキマのポイント名は、それぞれ10ヵ所ほど出てきますし、ゴマシジミ、ヒメ ヒカゲ、ヒョウモンモドキ、ウスイロヒョウモンモドキ、オオウラギンヒョウモン等の人気種も、近年の イイ目をしたデータが含まれています。

    • 2003年7月発行 私家版:富山県利賀村のサイシン喰いギフ、福井県ラベル のゴマ、京都市のキマのNewPoint等のお宝データを含む 全591データ。

    • 2004年発行予定 私家版:何とか2004年7月中には発行したいものです。

    • データベース本体レイアウト:配色とフォントはちょっと違いますが、 普段の入力フォームです。

    • ふしみやの数え方:国内自己採集種類数の数え方と、国内産蝶類で 『種』のとらえ方に意見の分かれる物(カラスアゲハ等)をどのように取り扱うかを、あくまで私見です が述べています。

    • ふしみやの撮り方:このHP内で各ページに貼り付けている標 本画像の撮影方法をまとめてみました。但し、一見してイマイチの画像は硝子板を使用して撮影したもの で、現在の撮り方で写したものではありません。

    • ふしみやDB配布版:2006年版のデータから当たり障りのない6 レコードを抽出しておきました。このDBをご自身でカスタマイズして、オリジナルのデータべースに発展 させたり、ラベルの印刷等にご利用ください。

     



    過去の近況集

     

    2018年01月から現時点までの近況をまとめた表です

    近況集2018年01月03日〜01月22日
    近況集2018年01月25日〜02月13日
    近況集2018年02月16日〜02月28日
    近況集2018年03月03日〜03月18日
    近況集2018年03月20日〜04月01日
    近況集2018年04月04日〜04月19日
    近況集2018年04月22日〜05月07日
    近況集2018年05月09日〜05月15日
    近況集2018年05月18日〜05月28日
    近況集2018年05月31日〜06月15日
    近況集2018年06月18日〜07月05日
    近況集2018年07月08日〜07月28日
    近況集2018年07月31日〜08月14日
    近況集2018年08月17日〜09月02日
    近況集2018年09月05日〜09月25日
    近況集2018年09月28日〜10月16日
    近況集2018年10月19日〜10月31日
    近況集2018年11月03日〜11月12日
    近況集2018年11月14日〜11月20日
    近況集2018年00月00日〜00月00日

     

    2004年03月13日〜2015年12月31日までの近況を
    まとめた表ですが、加えて各年の「総括」も含まれます

    2004年中の全ての近況 3月:与那国で開始。4〜5月:各地のギフ。6月:キマばっか。7〜8月:各種モドキと山ゴマ。 9月:鹿児島のワンツ等。10月:石垣のホシボシ。11月:西表のコウトウマダラとこの年の総括を少し。
    2005年中の全ての近況 2月:与那国で開始。4〜6月:各地のギフ。6月:キマと某種。7月:妄想の九州。 8月:4週連続で中国地方ゴマ。9月:西表でヒイロ返り討ち。10月:雨の与那国とこの年の総括を少し。
    2006年中の全ての近況 2月:多良間島で開始。4〜6月:各地のギフ。6月:キマばっか。 7月:恒例九州と滋賀県で無謀な探索。8月:白山山系と中国地方ゴマ。9月:与那国島。10月:高知県。 11月:西表島とこの年の総括を少し。
    2007年中の全ての近況 4〜5月:各地のギフ。6月:キマばっか。7月:中旬までキマとヒカゲモノ。 8月:白山山系と中国地方ゴマ。9月〜10月:西日本各地でシルビア。11月:与那国島と近畿のクマソとこの年の総括を少し。
    2008年中の全ての近況 3月:南大東島で開始。4〜5月:各地のギフ。6月:キマばっか。 7月:中旬までキマで下旬はゴイシと山ゴマ。8月:山ゴマと中国地方ゴマ。9月:京滋でウラナミジャノメ探しと隠岐島前知夫里島。 10月:日本海側で海ビア。11月:京都市内でチョロッとクマソ探しとこの年の総括を少し。
    2009年中の全ての近況 3月:北大東島で開始。4〜5月:各地のギフ。6月:慶良間諸島とキマ。 7月:中旬までキマで連休は隠岐島前西ノ島。8月:ゴマとキマの下見で中国地方へ、中でも島根県がマイブームに。 9月:能登ビア再発見と九州伊勢海老宴会でビア・ワンツ・ルリウラ。10月:福井の海岸沿いとまさかの舳倉島でビア返り討ち。 11月:和歌山県でビア探しとこの年の総括を少し。
    2010年中の全ての近況 3月:宮古島、伊良部島、下地島で開始。4〜5月:各地のギフ。6月:渡名喜島と近所のキマ。 7月:下旬までキマで隠岐島前中ノ島へも。8月:山ゴマ、中国地方ゴマと妄想の四国タッパン。9月:北陸、三重でビア探し。 10月:和歌山県及び同県友ヶ島でビア探しと九州宴会。11月:和歌山県、三重県、京都府でビア探しと琵琶湖沖島。 12月:三重県と京都府で、しつこくビア探し。
    2011年中の全ての近況 2月:粟国島で開始。4月:各地のギフ。5月:富山県のギフと三重県のビア探し。 6月:山ギフと各地のキマ。7月:下旬まで各地のキマ。8月:中国地方のゴマ。9月:京都府、和歌山県、鳥取県でビア探し。 10月:和歌山県と滋賀県でビア探し。11月:10数年ぶりの三重県産ツマグロキチョウ採集と三重県滋賀県でビア探し。 12月:三重県と滋賀県で、しつこくビア探し。
    2012年中の全ての近況 4月:各地のギフ。5月:ビア探しの四国ツアーと富山・岐阜県のギフと渡嘉敷島ツアー。 6月:滋賀県でウラナミジャノメ探しと各地のキマ。7月:中旬まで各地のキマと島根ラベルのチョッとエエもん。 8月:レアな山ゴマと山口県見島ビアと中国地方ゴマ。9月:滋賀県のウラナミジャノメと兵庫・鳥取・島根県でビア探し。 10月:三重県でビア探し。
    2013年中の全ての近況 4月:各地のギフ。5月:越中と飛騨でギフ。宮崎県でカラスシジミとビア。 6月:しつこく越中と飛騨でギフ。滋賀県でウラナミジャノメと各地のキマ。7月:中旬まで各地のキマをやった後、山ゴマ。 8月:山ゴマと中国地方ゴマ。9月:宮崎県〜鹿児島県でワンツとビア探し及び迷蝶狙い。石川県〜福井県でビア探し。 10月:和歌山県でビア採集。渡れなかった伊平屋島の代りに沖縄本島でワンツ探し。
    2014年中の全ての近況 4月:各地のギフ。5月:越中と飛騨でギフ。6月:飛騨ギフ1回と京都市近郊のキマ。 7月:中旬まで京都市近郊のキマをやった後、九州宴会のついでにビア。8月:山ゴマと中国地方ゴマ。 9月:上旬に滋賀県でウラナミジャノメ探し。中旬は山口県〜島根県でビア探し。下旬は石川県〜福井県でミヤマシとビア探し。ムシャクロツにも1回出動。 10月:岐阜県と京都府北部でビア探し。11月:京都府北部でビア探しとキマの下見。
    2015年中の全ての近況 3月:宮古諸島で開幕し月末に福井県でギフも開幕。4月:各地のギフ。 5月:越後、越中、飛騨でギフ。6月:飛騨ギフ1回と京都市近郊のキマ。7月:中旬まで京都市近郊のキマ。下旬に九州宴会と滋賀県でクロシ。 8月:山ゴマのみ。9月:中旬は主に島根県でビア探し。下旬は沖縄本島で無謀なワンツ探しと日本海側の兵庫県〜島根県及び京都府北部でビア探し。 10月:上旬にビアの異常型を狙って採り、下旬は奈良県でビア探し。11月:上旬に大阪府でツマグロキチョウを狙うもnull。
    2016年中の全ての近況 3月:下旬に福井県でギフの開幕。4月:各地のギフ。5月:越中、飛騨でギフ。早くも25日にキマ成虫出現。 6月:久米島でタイワンモンシロを採集した他は京都市近郊のキマ。7月:上旬まで京都市近郊のキマ。中旬は滋賀県鈴鹿山脈と鳥取県河合谷高原。下旬に九州宴会。 8月:山ゴマと大津市でウラナミジャノメを少し。9月:上〜中旬に富山県でミヤマシと妄想のビア探し。下旬は鳥取県島根県でビア探し。 10月:上旬にツマグロキチョウの秋型を狙って富山県黒部市を再訪。京都市内では通してクマソ探し。11月:京都市や滋賀県でキマ等の下見。
    2017年中の全ての近況 4月:各地のギフ。5月:越中、飛騨でギフ。一度オレンジさんに出掛けるも返り討ち。 6月:京都市近郊のキマ。7月:上旬まで京都市近郊のキマ。中旬は島根・鳥取県でビア探しと広島県でキマ探し。下旬に九州宴会と滋賀県大津市でクロシジミnull。 8月:上旬に山ゴマ新産地を探しに某山へ、カライトソウはあったもののお天気ハマリ。下旬は新潟・富山県でミヤマシ。9月:上旬に岐阜県でミヤマシ探し。中旬は京都府と奈良県でビア探し。 下旬は隠岐島後。10月:上旬に奈良県でビア探し。京都市内では通してクマソ探し。11月:京都府内でツマグロキ探し。12月:京都市でキマ等の下見。
     


     

    記録発表のページへ


    私個人が「正式発表である」との意志を持ち、採集記録等の報文を掲載しているページです。左のボタンをクリックしてお入りください。

     


     

    動画のページへ


    わたくし、YouTubeにけっこう多くの動画(低レベルで恐縮です)をUPしております。
    やはり、蝶に関する動画が多いのですが、これ以外にもミョーな動画が色々と含まれています。
    「面白い!」とのご感想を賜れるような動画は、皆無であると断言できるのですが、 「ホームページのコンテンツは多い方がよい」と思っておりますので、これらの動画をまとめたページを作りました。
    左のボタンをクリックしてお入りください。


     

    各標本画像に[たわごと解説]を付けました

    下の表からお入りください

    たわごと解説付
    き画像集1
    たわごと解説付
    き画像集2
    たわごと解説付
    き画像集3
    たわごと解説付
    き画像集4
    たわごと解説付
    き画像集5
    たわごと解説付
    き画像集6
    たわごと解説付
    き画像集7
    たわごと解説付
    き画像集8
    たわごと解説付
    き画像集9
    たわごと解説付
    き画像集10
    たわごと解説付
    き画像集11
    たわごと解説付
    き画像集12
    たわごと解説付
    き画像集13
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    き画像集14
    たわごと解説付
    き画像集15
    たわごと解説付
    き画像集16
    たわごと解説付
    き画像集17
    たわごと解説付
    き画像集18


     

    種類別画像のページへ

     

    をクリックすると、京都府とその近隣府県のギフチョウ画像のページ に跳びます。
    今日(2013年12月06日)は京都府京都市右京区産6個体をUPしておきました。


     

    をクリックすると、京都府とその近隣府県以外の各 地のギフチョウ画像のページに跳びます。
    今日(2016年12月23日)は岐阜県産ギフチョウ標本写真05(関市志津野産その一・3個体)と 岐阜県産ギフチョウ標本写真06(山県市旧山県郡高富町産1個体・加茂郡富加町産1個体)をUPしました。

    をクリックすると、日本国内各地産キマダラルリツバメ標本画像への入り口ページに跳びます。
    今日(2011年12月24日)は『京都府キマダラルリツバメ021,京都市北区平野神社産12雌』の標本プレートをUPしておきました。

     


     

    最近の更新

     

  • 2016年12月10日:新潟県産ギフチョウ標本写真04(旧北魚沼郡堀之内町産3個体)をUPしました。
  • 2016年12月17日:鳥取県産ギフチョウ標本写真02と03(東伯郡琴浦町旧赤碕町産5個体)をUPしました。
  • 2016年12月23日:岐阜県産ギフチョウ標本写真04(関市志津野産その一・4個体)をUPしました。
  • 2016年12月29日:岐阜県産ギフチョウ標本写真05(関市志津野産その二・3個体)と岐阜県産ギフチョウ標本写真06(山県市旧山県郡高富町産1個体・加茂郡富加町産1個体)をUPしました。

  • 更新来歴2004年
    01月〜12月
    更新来歴2005年
    01月〜2006年12月
    更新来歴2007年
    01月〜

     


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