猫色ケミストリー

ゴールデンウィーク中に喜多喜久氏の「猫色ケミストリー」を読みました。サクッと読めてしまいます。途中で何となく先が読めてしまうので、ミステリーとしては今ひとつですが、有機化学の話が盛り沢山なところが面白いです。魂が入れ替わってしまった女子学生が不斉合成を研究している設定なので、「キラルHPLC」や「鏡像体過剰率」などの専門用語が盛り沢山です。ストーリー上仕方ないのですが、覚せい剤の違法合成の話が出てきますので、学生に薦めるのをちょっと躊躇してしまいます。