May 2012

第63回有機合成化学協会関東支部シンポジウムに参加しました。

5月19日に東京理科大学野田キャンパスで開催された第63回有機合成化学協会関東支部シンポジウム(理科大シンポジウム)—有機合成の新たな可能性を求めて— に参加しました。午前中は天然物合成関連のC会場、午後からは有機化合物の構造解析や不斉合成が主のA会場で講演を聞きました。C会場は満席に近く、陽気がよかったため熱気むんむんという感じでした。懇親会での話によれば、参加者は230名程度だったということでしたので、熱気にあふれていたのもうなずけます。個人的には東京農工大の長澤先生の特別講演でのテロメスタチン関連化合物の蛍光プローブ化、マイクロアレイへの応用などのお話に圧倒されました。

Pasted Graphic 6
宿泊した秋葉原のホテルから東京スカイツリーが見えました。

猫色ケミストリー

ゴールデンウィーク中に喜多喜久氏の「猫色ケミストリー」を読みました。サクッと読めてしまいます。途中で何となく先が読めてしまうので、ミステリーとしては今ひとつですが、有機化学の話が盛り沢山なところが面白いです。魂が入れ替わってしまった女子学生が不斉合成を研究している設定なので、「キラルHPLC」や「鏡像体過剰率」などの専門用語が盛り沢山です。ストーリー上仕方ないのですが、覚せい剤の違法合成の話が出てきますので、学生に薦めるのをちょっと躊躇してしまいます。