なにげない日記 2004年1月〜4月

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 2003年9月〜12月 /  2004年6月〜


1/7(水)
 あけましておめでとうございます。皆さま一人一人にとって、本年が素晴らしい年になりますよう、お祈りいたします。

 さて、年の初めなので、今年の目標を書いておこう。
 このサイトのメインコンテンツであるはずの「音楽のお勉強」の更新は2001年から低調で、2001年は4回、2002年はなんと一度もなく、去年はそれでも2回はした、という状況。今年はね、とにかくペダルのことを書きたいですよ。ペダルの仕組みじゃなくて、ちゃんと踏み方をね。せめて、去年よりは多く更新したいなあ。
 こんな情けないわかめですが、本年もどうぞよろしく。


1/26(月)
 ああ、ボケていたら既に一月も終わりじゃないか。年の初めからこの調子では、先が思いやられるなあ。
 その上、このところまともにピアノを弾いてないことが判明。昨年は9月までは、10月の勉強会に出るつもりでバッハのパルティータを練習してたんだが、左手まで痺れてしまったんで断念して。そのあと、コーラスの伴奏と歌の伴奏と「幻想即興曲」だけで昨年は終わってしまった。で、今年はこの一ヶ月の間何を弾いていたかというと、4月の発表会の講師演奏で「スカラムーシュ」を弾く予定なので、それを少しだけ。
 なんだか、すっかりピアノの弾き方を忘れたような気がする。ていうことで、いきなりだが、右手が痺れる前まで練習していたショパンの「幻想ポロネーズ」を弾いてみた。以前弾いた時には、いつも途中で手がもたなくなって挫折してたんだけど、なんと、今回はだらだらと30分もかけたものの最後まで辿りついた。そんなわけで、ちょっと気をよくして、リハビリにはまったくふさわしくない大曲を再び練習する気になるわかめ。
 ま、いつまで続くかはナゾだが(笑)。


2/17(火)
 まったく音楽的でない日々を送っているので、日記に書く話題もないのであった。ほんと、お久し振りで、すまん。
 上で練習すると言っていた「幻想ポロネーズ」は結局練習しないまま、生徒が練習してる「バラード1番」をちょろっと弾いたりしてたんだけど(充実したレッスンのために/笑)、講師演奏の「スカラムーシュ」も弾かねばならないことや、歌の伴奏を2曲頼まれていたことも思い出し、急にうろたえるわかめ。いや、もちろんうろたえるほどの曲数じゃないのはわかってる。わかってるが、ずっと冬眠状態だったので、練習の仕方を忘れてるっていうか……(笑)。
 そろそろ、マジで練習しなければ、と思う(<思うだけなら簡単……)。


3/2(火)
 マジで練習しなければ、と書いたまま、やっぱりこの日記と同様にピアノの練習もサボりまくりのわかめである。さすがにマズイ。ということで、ちょっと前から、ハノンをきちんと弾くことにした。あと、練習曲はツェルニーの8小節の練習曲をやっている。リハビリだから(笑)。

 それはそれとして、今日はペダルの話。
 この前レッスンしていて、「ペダルは耳で踏む」という言葉を思い出した。もちろんペダルは足で踏むに決まっているから、耳で踏む、と言ったって、実際に耳をペダルに押し付けるわけじゃない(<そんなことは当たり前)。
 このサイトのメイン(であるはず)の「音楽のお勉強」の「ピアノのレッスン室 1」に、ピアノを練習するのに一番重要なことは『耳の訓練』だ、と書いてあるように、ビアノを弾くだけでも耳は非常に重要だが、ペダルを踏む時には特に、『聴く』ことに細心の注意を払わなければならない。
 ペダルというのは、なんとなく、踏んだらそれだけで満足してしまうようなところがあると思う。ペダルを踏んだら、急に上手くなったような気分というのは、女性が化粧をしたということだけで満足してしまう心理に似ているような気がする。実際には、化粧しないほうが美人だったりすることも、ありそうな気がするんだけど(笑)。
 皆さん、ペダルというものは、踏んだだけで満足してはダメで、ちゃんと綺麗に踏めているか耳で確認しつつ踏まなくてはならないんだよ。気を付けてね。


3/28(日)
 皆さん、ご無沙汰してます。掲示板にレスしたら更新した気分になっていたよ。
 というか、実は、それどころではなく……(笑)。いや、笑い事でもなく……。教室の発表会がひと月後だというのに、腕の調子が再びイマイチになってしまい、かなりヤバイのである。気功と温泉に真面目に通うことにしたので、妙に忙しくなってしまい、日記も書いていられない。
 ペダルについては、さっさと更新したかったんだけど、こういう状況なのでご理解ください。いや、こういう状況じゃなくても更新できなかったかもしれないんだけど。どっちにしても、ホントに申し訳ない。
 それから、掲示板に貴重なご意見を書き込んでくださった方々、ありがとうございます。こんなわかめですが、これからも助けていただけると嬉しいです。


4/15(木)
 皆さん、またまたお久し振りです。わかめは、気功と温泉に真面目に通っています。
 3月末に右手がまたまた痺れてしまい、小指が使い物にならなくなったのだが、少しずつはよくなってきているし、小指が使えないという現状にも慣れてきた。当面の問題は発表会の講師演奏だが、運良くソロじゃないので(2台ピアノ)、音を少し省かなければならないが、なんとか9本指で(可能な限り、時々小指も使い)がんばることにした。あと、2週間あるので、もう少しよくなることを期待してるけど、そう上手くはいかないかも(笑)。

 「音楽のお勉強」のペダルの続きを書いてみたのだが、予定外のシロモノに……(笑)。今度こそペダルの踏み方のタイミングについて説明するつもりだったのだが、なぜか書いているうちに、本当にただのペダルの踏み方と離し方の説明や注意になってしまった。
 なので、全然おもしろくない内容ですが、これをアップしないと先に進めないので、近いうちに(来週までには)更新したいと思ってます。


4/17(土)
 久々に、音楽のお勉強ピアノのレッスン室13 をアップしました。今年初めての「音楽のお勉強」の更新ですが、上の日記にも書いたように、全く面白くない内容です。ごめん。次回は早めに更新したいなあ。


5/6(木)
 4月末のわかめの教室の発表会(もう一人の先生と合同)は、無事終わりました。発表会前後はなぜか再び寒い日々だったので指の調子は最悪だったが、生徒の連弾の伴奏と講師演奏はなんとかクリアした。しばらくは、のんびり療養生活したいなあ。


5/14(金)
 本日は、珍しく真面目な内容で(笑)。「練習の法則」について。
 掲示板には「練習の法則」を時々書いていたので、日記にも書いたような気がしていたんだが、ざっと探しても見つからない。だから、もしかしたら重複してるかもしれないけど、ま、いいか。発見したら教えてください。

 ある曲(ツェルニーでもショパンでもいいが)を細部までキチンと仕上げようと思ったら、漫然と初めから両手で通して練習しているだけでは、それなりには弾けるようになっても、完成度の高い演奏にはならないんじゃないかと思う。
 さて、では、完成度の高い演奏をするためには、どんな練習をすべきか。
 わかめが考える「練習の法則」は以下の6つだ。順番がつけてあるが、この順番で練習するという意味ではないし、全部の練習を同等にやるということでもない。普通は2つ(あるいはそれ以上)を組み合わせて練習することが多い(たとえば、ゆっくりと片手で、など)。
 以下の練習は何のためのものか、自分に足りないものはなんなのかよく考えて、必要な時に必要な練習をしましょう。

 1、片手で練習する
 譜読みの時に両手で弾けない場合は、誰でも片手の練習するだろうが、両手で弾けるようになってから片手で練習する、という人は意外と少ない。実は、この練習は片手でしか練習できない時というよりはむしろ、両手でテンポを出して弾けるようになってからやると、効果的なのだ。両手で弾いている時には気付かなかった部分に気付くのはもちろんだが、左手の音の繋がりなどは、右手が聞こえる状態ではどうしてもしっかり意識することはできない。だから、片手練習というのは、どちらかというと左手のほうが重要だと思う。右利きの人は特にな。

 2、ゆっくり練習する
 テンポの速い曲は、少し弾けるようになると、速く弾くことにだけ一生懸命になりがちだが、速いテンポで弾くということは、一つ一つの音を意識するのが難しいということである。自分の弾いた音を自分で把握できなくなるので、たいてい大雑把な演奏になりやすい。そこで、速い曲を速く弾けるようになったら、必ずやらなければならないのが、ゆっくり弾くことである。
 注意すべきなのは、弾いているうちに自然と元のテンポに戻りやすいということ。知らないうちに速くなっていることに気付いたら、メトロノームをかけながらやるといいだろう。わかめは、ゆっくりの練習の時はいつもメトロノームに合わせている。

 3、フォルテで練習する
 自分の指の持つエネルギーには上限があるから、その範囲内でしか音は出せない。つまり、最高に強く最高に速く弾くことはできない、ということだ。強さが増せば速さは減る。要するに反比例なわけ。だから、フォルテで練習する時は、速い曲でも速く弾く必要はない。指が音を確実に掴んでいるか確認するのが目的だから、少し遅めに弾くほうがいいと思う。
 譜読みの時には、無理して強い音で弾く必要はないが、それが譜読みにプラスであると感じるなら、フォルテで練習してもいいだろう。ただし、小さいお子さんの場合は、指の骨格ができあがっていないので、フォルテでの練習はあまりお勧めしない。

 4、ピアノ(弱い音)で練習する
 これは、弱い音(フォルテで弾く場合も同じだが)で音の粒を揃えて弾く練習。弾きながら粒が揃っているかよく聴き、粒がそろっていないと感じたら、粒をそろえるように指の動きをコントロールする。初めはうまくコントロールできないかもしれないが、繰り返すうちに、だんだん指のコントロールの仕方が身に付いてくるだろう。耳と指を研ぎ澄ませて練習する必要があるので、ほかの練習より集中力が要求される。
 それから、弱い音で弾くには、脱力がきちんとできていることが重要である。脱力を実感することは難しく、自分では力を抜いているつもりでも抜けていないことが多いので、ただ「弱い音で弾く」ことだけを考えていると、むしろ指や身体は緊張してしまう。本当は、身体から不必要な力を抜いた結果「弱い音が出る」わけで、脱力の限界を見極める意味でも、ピアニッシモで弾くことは非常に大切だと思う。
 この練習は、最後の仕上げの時に行うのがいいんじゃないかと思う。

 5、部分練習する
 曲というのは初めから最後まで同じ難しさでできていることは稀である。エチュードなどは、均一な場合があるが、それでも、自分にとって難しい部分、苦手な部分というのは存在すると思う。だから、初めから通して練習していると、得意なところは上手く、苦手なところは下手なまま、ということになる。つまり、穴ぼこだらけの道路のようなものだ。そんな状態では音楽が綺麗に流れるはずはないので、凹んでいる部分だけを余分に練習して、他の部分と同じ高さになるように修復しなければならない。
 自分の苦手な部分を、一つの音型(短ければ1拍分)から数小節(あるいはそれ以上の場合もあり)くらいまでに区切って、練習してください。これは、譜読みから仕上げまで(暗譜してからも)、いつでも必要な練習である。

 6.リズムを変えて練習する
 リズム練習は、様々なリズムがあるので、自分にあったリズムを採用すればいいが、わかめの場合は、2003年3/5の日記の、ハノンのテンポの上げ方の説明に書いてあるリズムで練習している。
 リズム練習の目的は、指が転ばないようにするためとテンポをあげるため、だと思われる。もちろん、転ばない素早く動く指を作る、ということは、指の運動能力を高めるということだから、その曲一曲のためではない。皆さん、がんばりましょう。
 リズム練習は、基本的には、テンポを上げるための練習なので、両手できちんと弾けるようになってから仕上げまでの間に行うのがいいと思う。だが、わかめは、あまりに弾きにくく音がちっとも取れなかった曲で、譜読みのためにリズム練習をしたこともあるから、そういう練習に効果を見出せれば、譜読み段階でリズム練習をしてもいいと思う。

 さて、好き勝手にいろいろ書いてきたが、曲によって人によって練習方法は数多く考えられる。自分なりの練習方法を確立するために、この「練習の法則」が少しでも参考になれば幸いです。


5/22(土)
 メールでご質問いただいたので、今日は、親がレッスンを見学することについて。
 わかめの教室では、おかあさんやおとうさんが毎回レッスンを熱心に見学しているというケースは滅多にないが、保護者の方の希望があれば、自由に見学してもらっている。
 逆にこちらから、おかあさんも一緒にレッスンを見てください、とお願いするのは、就学前の子どもさんの場合。できるかぎり本人に理解させるように努めてはいるが、自分がどの曲を練習しているのかわからなくなってしまうこともあるのでね。初めてのレッスンから数回だけでもおかあさんに一緒に来てもらえると、少なくとも何の曲をどんなふうにレッスンしているか、ということはわかってもらえるからさ。
 しかし、親がレッスンを見学することにもマイナス面がないわけではない。子どもさんによって性格が違うから年齢だけでは言えないが、保育園や小1くらいの子どもの場合、おかあさんがいないほうがピアノに集中でき、おかあさんが現れると、おかあさんのことばかり気にして先生の言うことを聞かないということもある。こう書くと、おかあさんが厳しいから子どもが萎縮する、と思われるかもしれないが(そういうケースもあるだろうが)、うちに来ている生徒の場合はそうではなく、おかあさんが見ているので嬉しくてはしゃいでしまう、という感じだ。それではレッスンにならないので、相談の上、おかあさんの見学は遠慮していただいたこともある。
 レッスンを見学したい場合は、このようにレッスンに支障をきたす可能性もあるし、中には、監視されてるような気がして嫌だという先生もいるから、一応、先生には了解を取ったほうがいいだろう。
 子どものほうも、親が見ていたら平常心ではいられないかもしれないので、お子さんが嫌がったら、毎回見学するのはやめたほうがいいかもな。小さい時からずっとおかあさんと一緒にレッスンに行っていれば、おかあさんがいなくなるほうが不安だと感じるかもしれないので、この辺は、一概には言えない。それぞれ、自分のお子さんに確認してください。

 これはわかめ個人の意見だが(この日記は、すべてそうだけど)、小学4年生くらいまでとレッスンにピアノの上達だけを望んでいる場合は、親が見学することに特に問題はないと思う(本人とピアノの先生が了解しているなら)。しかし、わかめの教室では、(個人差はもちろんあるが)10歳くらいになると、わかめにピアノ以外の、学校のことや趣味のことを話すようになる場合が多い。先日の中学生のレッスンでは、部活の悩み相談に30分以上も付き合ってしまってピアノを弾いたのはほんの15分ほど、ということもあった。本当はピアノのレッスンをしたかったんだが、深刻な様子だったので、つい相談に乗って、慰めたり。
 このほかにも、親には言わないことでもピアノの先生になら言うのかもしれない、と思うことは何回かあった。こういう相談事やレッスンには必要ない種類のお喋りは、当然ながら、親がいたらできないわけだが、ピアノの先生がこういうレッスン以外の生徒との交流をはかることが、親としては望ましいかどうかは、各自でご判断ください。

 さて、最後に気をつけてもらいたいことを。
 基本的には、わかめは親がレッスンを見学するのは構わないと思うけれど、レッスンを見ただけで、ピアノの先生でもないおかあさんが、うちでの練習に口を出しすぎるのは、子どもの自主性を損ねることになると思うので(それに、親が先生の指示を正確に理解しているかも疑問なので/笑)、ほどほどにしたほうがいいと思う。
 2002年1/11の日記に書いたように、ピアノが上手くなるかどうかは子ども本人の問題だと思っているが、わざわざピアノの練習を嫌いにさせることもないしな。


 2003年9月〜12月 /  2004年6月〜


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