今度の「YZF-R1」は、すごくいい!!
乗って一言 『すごくいい!!』。しかも、半端じゃなく良い。スポーツランドSUGOで2007モデルのYZF-R1の試乗を終えての感想は単純なですが、こんな言葉しか思い浮かびませんでした。
マシンの試乗を終えた他のYSPの方達も、ほぼ同じような言葉を発していました。今度のR1は形こそ、以前までのモデルに近い物がありますが、まさに別物といっていいでしょう。走っている最中からも、ヘルメットの中でうれしさが止らず、試乗の最中に当店でもレース走行様に一台オーダーをする事に決めました。
乗ってすぐにわかる06モデルとの違い
●エンジン
伝統の5バルブを捨てMOTO GPで活躍するM1同様に4バルブ化する事によるメリットは大きかったのでしょう。とにかく高回転まで何のストレスもなく回るエンジン、中低速トルクのモリモリ感が増している等、06年モデルと比較して覿面にその差が分かりました。高回転域の吹き上がりの良さ(ピックアップ)も今までより良くなったと思います。
新機能として追加された可変エアーファンネルの効果ついては正直、どこでどう作していたのかわからなかった。それぐらい低速〜高速域まで、どの様な場面でもフラットスムーズなパワー特性を感じる事ができたという事。逆にそれこそが、可変エアーファンネルの影響だったのかもしれません。
●足廻り・車体・走り
'06モデルまでのR1やライバルメーカーのスーパースポーツと比べてもブレーキ、コーナーリング中の安定性、コントロール性は格別でした。特にブレーキに関しては扱いやすいタッチで非常にコントロールしやすかったね。
それと、新たに採用されたスリッパークラッチ。このクラッチは、近年、特に注目されてきた機能であり、ヤマハでも市販車では、'06の限定車YZF-R1 SPで装着されていなかったパーツ。この機能を試べく、SUGOの馬の背コーナー手前でわざとオーバースピード気味で試してみたけど、一度車体が触れるだけでRタイヤがロックすることなくシフトダウンする事ができた。これは何を意するかと言うと例えば、路面が濡れているところをの走行した場合でも、他メーカーのスーパースポーツでは、タイヤが空回りするような場面でもR1なら安心してアクセルを開けられる言う事。でも、この様な機能は、やはりハードな走行時に体感できる機能であって、通常の走行では感じる事はほとんどないだろうなぁ。
そして、その車両の挙動を支えているのがサスペンション。ロント&リアの沈み具合ある程度Gがかかってからの粘り強さ、旋回性の高さ等、すべてがパーフェクトと言っても良いかと思います。とにかく以前のモデルに増してコーナーリングの安定感を手に入れた事も今度のR1の特徴だよね。また、’06モデルに比べて約2kgほど車重が増えたけど、その影響はほとんど感じなかったという事も付け足しておきます。
●ポジション
'06モデルのR1に比べて、ライディングポジションはそんなに変わった感はありませんでしたが、ハンドル位置・ステップ位置・乗車位置の結ぶ三角形は相変わらずいいですね。ただ、基本的にスーパースポーツなので、街中での長時間走行でのポジションは確かに厳しいものがあります。しかし、そんな一瞬の苦しみから解放されて高速を走っている最中、峠が待ち遠しい。。そんな想いが沸き立って来るバイクです。
●悪い点。。。
べた褒めしてきましたが、しいて悪い所といえば、大きく変わらないデザインぐらいかなぁ。。その部分だけ、少々損をそている様な気がします。もちろん、実写は写真よりも数倍格好良く見えますのでご安心を。後は、気がついたら自分が思っている以上にスピードが出てしまっているというスピード感覚。かなりの自制心が必要ですね。
今回の試乗で改めてわかりましたが、近年急激にハイパワー化した、このR1の様なスーパースポーツというジャンルのバイクを楽しむなら、やはりサーキットなんだと思います。なんせサーキットで鍛えられたマシンなので。そんな事で、たまにはサーキットで思い切り走らせてくださいね。
当店で開催している定例のスポーツランドSUGOでの走行会にも是非、参加してもらい、R1の性能を思い切り楽しんでもらいたいですね。 あまり変わらないとも言える外観からは、その変化の内容をお客様に伝える事はは難しいですが、やはりR1の聖地とも言えるサーキットで試乗したことでご購入前に、お客さまにさまざまなご提案やアドバイスをさせていただけると思います。
不明な点、ご相談などがありましたらお気軽に来店、または電話でお問い合わせください。何度も言いますがすっごく良いマシンです。ヤマハさん、こんなすばらしいマシンを世に送り出してくれてありがとうございます。
カラーリング |
ダークレッドメタリックK ダークグレイッシュ ディープパープリッシュ |
2007 YZF-R1 スペック | |
全長×全幅×全高 | 2,060mm×720mm×1,100mm |
シート高 | 835mm |
軸間距離 | 835mm |
乾燥重量 | 177kg |
原動機種類 | 水冷・4ストローク・DOHC・4バルブ |
気筒数配列 | 並列4気筒 |
総排気量 | 998cm3 |
内径×行程 | 77.0mm×53.6mm |
最大出力 | 131.3kw(178PS)/12.000rpm(過給なし) |
最大トルク | 112.7N・m(11.5kgf・m) / 10,000rpm(過給なし) |
始動方式 | セル式 |
燃料タンク容量 | 18L |
燃料供給 | 電子制御フュエルインジェクション |
タイヤサイズ | (前/後)120/70ZR-17M/C(58W) 190/50ZR-17M/C(73W) |
〒232−0006 神奈川県 横浜市南区 南太田2-6-20
TEL:045-741-6123 / IP TEL:050-5530-1363 / FAX:045-742-2001
営業時間:AM10:30〜PM8:00 休業日:水曜日
E-mail:ysp-ssk@brown.plala.or.jp