自閉症についての本は、とかく、同様の知的障害を持つ人の家族の方、医療と教育の専門家等、狭い範囲の読者だけに読まれる本となりがちです。2006年、障害者自立支援法も施行され、政府は障害者の積極的な社会参加を推しています。「障害者のことは、専門家任せにして置けば良い」という考えは時代にそぐわないものになってきました。ここでは、もっと多くの人に読んでもらうことを念頭に紹介文を書きました。
「自閉症」は他の障害と比べて、個人差が極めて大きいのが特徴です。専門家間でも、線引きが決まっていません。ここに挙げた6冊は、1人(ないし2人)の自閉症の症例を中心に書いたものです。何冊か読んで頂ければ最良ですが、時間が無いと言う方は下記の「学生作文」を参考にして下さい。
There's a Boy in Here Emerging from the Bonds of Autism (自閉症の桎梏からの解放) Judy Barron, Sean Barron 共著 洋書(米国)・日本語未訳 インターネット上で読める、日本語での唯一の紹介文です。 |
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我が子よ、声を聞かせて - 自閉症と闘った母と子 Let me Hear your Voice 著者 キャサリン・モーリス Catherine Maurice NHK出版 |
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自閉症の才能開発 - 自閉症と天才をつなぐ環 Thinking in Pictures: My Life with Autism (絵で思考をする - 自閉症と共に生きて) 著者 テンプル・グランディン Temple Grandin 学習研究社 |
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自閉症の息子 ダダくん11の不思議 著者 奥平綾子 小学館 |
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自閉症の僕が跳びはねる理由 著者 東田直樹 エスコアール出版 |
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世紀の空売り The Big Short 著者 マイケル・ルイス Michael Lewis 文藝春秋 |
1. 「私と発達障害の息子の物語」より 自閉症関連読書感想文
2. トチタロ氏の選ぶ お薦め本 親の目から見た問題書籍 (冊数多く、内容に踏み込んでいますが、歯に衣着せぬ評です。)
3. yuyuoyaji のホームページより 自閉症らいぶらりー
4. 我が家のプリシンゴ より BOOKS & MOVIES
1. Autism Resources: Autism Book Recommendations 1990 年代中頃にまとめられた古いリストですが、充実しています。
当表 上位20冊の日本語訳の状況
2. Autism Resources: Autism-Related Books 上と同じサイトより、自閉症と関連のある本を網羅しています。
3. Ontario Adult Autism Reasearch and Support Network: Books on the Autism Spectrum
兄と暮らして思うこと
宇部市立西岐波中学校 西川鈴音 人権とは、まず人のやっていることをよく観察して人を理解する事から始まるのだと教わる名文です。自閉症のお兄さんの個性的な行動と特異な才能についてよく書かれています。
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嵩(しゅう)とともに生きる
弘前市立第三中学校 盛禎央
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自閉症について
大阪府枚方市立桜丘中学校 島崎幸奈 自閉症についての誤った考えを改めて欲しいと伝えているとともに、障害を持った人との接し方について具体的な提言があります。
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姉が教えてくれたこと
仙台市立中山中学校 三浦夏生
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僕と弟
兵庫県三田市富士中 石田周平
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ある自閉症児との出会い 香川県高松市英明高等学校 川北真梨子 夏休みに障害のある子供の学童保育に参加した体験。
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偏見のない社会を
松江市立湖東中学校 須山理絵 差別と言葉についての観察です。
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ぼくの人生こんぺいとう
浜田市国府小学校 河上 光 「ADHD」と「高機能自閉症」と診断された小学生の手記。
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みんな違った個性がすてき
富山市立山室中学校 石仙 奈津美
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世界一キレイな笑顔
犀川町立犀川中学校2年 樋口 沙弓
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