ゆういちの星空日記

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 <12月31日>(月)
 今年も、もう数時間で終ろうとしています。  今日は、大晦日でも有りますが、義弟の命日でもあります。  そんな訳で、お墓参りに行ってきました。  今日でまる二年、一昨年の大晦日は大変だったなぁと思い返されます。  今年は、長年憧れのしし座流星群は見られたものの、テロや景気の低迷等々暗いニュースも多かったですね。  来年は、何とか良い年になって欲しい物です。  また、このHPを見に来ていただいた方々にも、ありがとうございました。m(__)m  今の所は、来年も変わり無く続けて行けると思いますので、来年も宜しくお願い致します。m(__)m 

半影月食
 <12月30日>(日)ブルームーン(一ヶ月に二度目の満月)
 今年も、残す所あと一日になってしまいましたね。  今日も良い天気で、気持ちの良い青空でしたね。  食料の買い物に出たのですが、スーパーの鮮魚売り場では蟹が山積みにしてあって、 威勢の良いおにいちゃんが大声を張り上げて、売っています。  あんなに沢山有って売りきれるのかなぁ?何て少し心配になってしまいますが、 人では多かったですね。  帰りに屋上駐車場に出ると、子供がおっきい月!と言うので指差す方向を見て見ると、 未だ青空に地平線から昇ったばかりの白い月が見えていました。  錯覚と言う事で良く言われますが、やっぱり地平線付近の月は大きいですよね!

 今日のスナップショットは、本日見られた半影月食です。
今晩は、透明度も高くとても綺麗な月夜でした。  18時過ぎから、月が地球の半影部分(地球の薄暗い周辺部の影)に隠されるので、ベランダから、20分おきに撮影しました。  皆既月食と違い、本来の暗い影(本影)の周りに広がる半日陰(半影)部分が月の一部を覆うだけなので、 良く気を付けていないと、分からない位の変化しか起こりません。 今回も、食の最大頃は片側が暗い感じがわかりましたが、 始めと終わりの頃は、肉眼ではほとんど変化が分からなかった感じでしたね。  このデジカメの画像では、月の下側が時間と共に暗くなってまた明るくなる様子が分かりますでしょうか? 
この画像は、口径5cmの望遠鏡(FC-50 fl:290mm)にデジタルカメラ(NECpicona改)を取り付けて直焦点撮影した物です。
これで、今年の天文現象も撮り収めです。

 <12月28日>(金)
 今日は、日中に一時黒い雲が来襲してパラパラと雨も有りましたが、 それも直に晴れてしまい、相変わらず天気が続いています。 今晩も、良い月夜です。  ところで、いよいよ年末も押しつまり、今日で仕事納めの方も多いんでしょうね。  私のところも、明日の午前中で仕事納めです。  この時期になると、誕生日も近くなり、何だか最近1年は早いなぁ何て感じてしまう今日このごろです。(^^;

 ところで、30日には半影月食が見られます。  この月食は、地球の陰の中心部の暗いところ(本影)ではなくて、その周辺に有る少し明るい 半影部分が月を隠すのですが、目で見ていても、気を付けて見ないとあまり良く分かりません(^^;  でも、写真に撮ると半影が隠している部分が暗くなって移動する様子が良く分かります。  そんな訳で、時間が有ったら今年最後のイベントとして、デジカメで撮像してみようと思っています。  夕方の現象ですし、皆さんも月見も兼ねてちょこっと望遠鏡を向けて見るのもいいかもね?

Haindの変光星雲
 <12月25日>(火)
 今日は、クリスマスですね。  皆さんのお宅には、サンタさんはいらっしゃいましたか?(^^)  我が家にも、サンタさんが来てくれたようで、息子も娘も朝起きて、プレゼントに大喜びでした(^^)  特に息子は、保育園で先生を捕まえて喋り捲っていたそうです(^^;  何時まで、こんな無邪気でいてくれるのかなぁ?、、、

 今日のスナップショットは、おうし座のヒアデス星団の少し北側に有るHindの変光星雲(NGC1554-5)です。
以前、オリオン座のHarbig-Haro天体と言う、 原始星が放出するジェット(双曲流)の衝撃によって光っている天体を紹介しましたが、 今日の画像、Hindの変光星雲も、また生まれたばかりの赤ん坊の星が光らせている星雲です。 この星雲を光らせている星は、おうし座T型星と言われる変光星です。  この、おうし座T型星と言われる星達は、非常に若く、星の進化の初期の収縮段階にある星で、 この型の星は不規則に変光します。  また、恒星が形成されたときに取り巻いていた塵が残っていて、おうし座T型星の光に照らされて輝き、 星の変光に伴い変光する星雲を伴っている事が多いそうです。 このHindの変光星雲もそんな星雲の一つとの事です。 (天文小事典(ジャクリー ミットン著 地人書館)によると、Harbig-Haro天体も、 このおうし座T型星からのジェット(双極流)によるものと書いてあります)
 Hindの変光星雲の大きな望遠鏡で撮られた画像は、 すばる望遠鏡 すばる望遠鏡に超高感度ハイビジョンビデオカメラを取り付け撮影した天体画像 の中の T Tau(誕生してまもない恒星)で素晴らしい画像が見られます。  同じように変光する星雲に、いっかくじゅう座のハッブルの変光星雲も有名ですね。  この星雲も、星雲の先端部に有るおうし座T型星(いっかくじゅう座R星 変光範囲(約9等級から14等級))により照らされ変光しているようです。  数ヶ月でも形の変化が分かるそうなので、間隔を置いて写した画像を比較したないなぁー何て思いつつも、 中々行動にうつせません(^^;
 この画像は、口径13cm反射望遠鏡と冷却CCDカメラ(SBIG ST-7)で、昨年の11月18日に自宅で写したものです。

C/2000WM1(LINEAR)
 <12月22日>(土)
 結局、昨夜も雨は降らず、今日は青空です。  北の山を見ると、赤城山も雪雲を被っているようです。 名物の冷たい北風も吹いてましたね。  そんな良い天気なので、もう駄目かなぁ何て諦めていた、リニア彗星を狙って見る事にしました。  しかし、何と言っても撮影時の彗星の高度は7.8度!しかありません。  自宅の庭からでは、前の県道を走る車で撮影できないので、道の反対側のスペースに望遠鏡をセットしての撮像です。  彗星を導入すると、鏡筒はほとんど水平を向いています。  直ぐ横を走り抜けて行く車の容赦無いライト攻撃と、隣のガソリンスタンドの明かりで明るいこと! 、 鏡筒に挿しこまないのが救いです。  透明度は良いのですが、CCDでも、さすがに尾は良く写りませんでした。 でも、この夕空の光害の低空の中でも写るのだから、本当に冷却CCDは凄いですねぇ、、 そんな訳で、見栄えのしない画像ですが、よかったらご覧ください。  ところで、この高度での撮像は、1997年10月のHale-Bopp彗星2000年12月のC/2000 W1(Utsunomiya-Jones) 彗星以来です。  Hale-Bopp彗星は、明け方でしたので光害の影響も夕方よりは少なかったのですが、 C/2000 W1(Utsunomiya-Jones) 彗星は夕空でしたので、さすがに光害が辛かったですねぇ。

 今日のスナップショットは、本日のC/2000WM1(LINEAR)彗星です。
明日もチャンスが有ったら、もう1度狙って見ましょう!

maffei1
 <12月21日>(金)
 今日は、太陽も見えず寒い一日でした。  東京では、初雪も観察されたようですが、こちらではパラパラといく粒か落ちた様な感だけで、 地面も濡れませんでした。 今晩は、降るかな?
   
 今日のスナップショットは、18日の日記で書いた、 カシオペア座の銀河Maffei1Maffei2です。
この銀河は、イタリアのマフェイ(P.Maffei)が、1968年にIC1805の赤外線写真を撮ったときに 明るい赤外線源が写っているのを発見し、パロマー写真星図でこの銀河2個と同定したものです。  この銀河達は、比較的近くにあるに関わらず、この付近は、天の川の中で銀河面に沿って有る星や、 星間ダストにより減光され、可視光では暗くなってしまっています。  それが、波長の長い赤外線ではその影響が少なかったために、明るく見つけられたんですね。
明るいMaffei1は特徴の無い楕円銀河ですが、暗いMaffei2は、棒渦巻き銀河と思われ、 片側には鎌のように曲がった腕部も見られます。  また、見かけの暗さとは違い、赤外線や電波ではとても明るく観測されています。  また、ミリ波の観測では、中心に膨張しているドーナッツ状の分子ガスリングが発見されたりと、 中々興味深い銀河のようです。  ちなみに、Maffeiの位置等のデータは、The Maffei 1 Group of Galaxies (also IC 342 Group)にあります。
 なお、この画像は、口径13cm反射望遠鏡(MT―130)に、 冷却CCDカメラ(SBIG ST―7)を付けて、90秒露出で20枚撮像した画像を加算したものを、白黒反転したものです。

 <12月20日>(木)
 今日も天気が続きます、明日は雪になるかも?何て言っていますが、さて?、、、

 昨夜、風呂に入った後に下のMaffei1&2撮像していたら、 やっぱり風邪をひいたみたい(^^; 何だか喉が痛くて、つばを飲むもの辛くなってきた、、 今日は早く寝よう、、

1998WT24(2001/12/16)
 <12月18日>(火)
 今日は、冷たい北風でしたねぇー 寒いぃ、、 

 本日、アストロアーツを見たら、 先日メールしておいた、特異小惑星1998WT24の画像が掲載されていました。  週末に一人でも多くの方に実際の小惑星を見てもらえればなぁ何て思って、 15日の朝に送ったのですが、、、見頃を過ぎてしまって少し残念、、、でも、 掲載されるのはヤッパリ嬉しいですね(^^)
 ところで、アメリカの天文雑誌SKY & Telescope は、話題の幅が広くて、入門者向けのやさしい記事から、少しマニアックな記事まで有って、 結構広い層の方が楽しめる感じなんですよね。  日本の雑誌は、間口は広いのでしょうが、☆への楽しみかたの奥行きが、少し足りない感じを持っていたのですが、 最近の星ナビは、 この小惑星の事や、少しマイナーな現象&天体の紹介記事も有ったりして、少し良いなぁ何て思っています。  そういう記事も無いと、毎年同じ時期には同じような内容の記事になってしまい、 一通り見たらもう読まなくても良いかな何ていう気持ちも出てしまうと思うんですよね。  何時までも☆に興味を持ち続けられる様に、☆ナビの本の名前のごとく、 入門向けの楽しい話題や時には少しマニアックな話題等々、 色々な星見スタイルで楽しめるように、私たちを星空へナビゲーションしてくれるような雑誌になって欲しいですね。(^^)  と、まったく個人的な意見です(^^;

 今日のスナップショットは、特異小惑星1998WT24です。これは、16日の画像の60秒露出バージョンです。  画像を良く見ると、中央に細長い形の小さな銀河、左端には丸い小さな銀河を見る事が出来ます。  いずれも、私の持っている星図ソフトには記載の無い暗くて小さい無名銀河ですが、天の川の中(端の方ですが)でも見られるんですね。 天の川の川の中の銀河というと、天の川銀河に遮られているために、天の川が無ければ明るい銀河も暗く減光されてしまいます。  そんな銀河の中で有名なのは、カシオペア座のMaffei 1と2があります。  これらの銀河は、赤色のフィルターをかけて写すと以外と小さな望遠鏡でも存在は写すことが出来ます。  また、その近くには1994年に発見されたDwingeloo 1がありますが、こちらはかなり手ごわい対象です。  でも何時か写して見たい物です。

麦の穂
 <12月17日>(月)
 相変わらず天気が続きます。  そろそろ雨が欲しい今日このごろです。

 C/2000WM1(LINEAR)彗星は、今週一杯位で日本からは見えなくなってしまいますが、 MPEC 2001-X71: COMET C/2001 Q4 (NEAT) では、2004年の5月頃には明るくなる、C/2001 Q4 (NEAT)彗星の予報が出ています。  未だ随分先の話なので、何とも言えませんが、5月初旬には光度0.9等!何て予想が出ていますね。  この予報通りになれば、2004年の5月中旬の夕方の西空には素晴らしい光景が見られそうですが、 なにぶん彗星の光度変化は気まぐれですから、、さてどうなる事やら、、、でも、楽しみに待ちましょう(^^)

今日のスナップショットは、道端で見つけた麦の穂です。
家の前の麦畑は未だこんな感じで、麦の丈も数cmですが、 道端にこぼれた麦が発芽してもう穂をつけていました。  冬は未だこれからですが、一足早い春の便りと言ったところかな?


1998WT24(2001/12/16)
 <12月16日>(日)
 今日も良い天気! 冬の北関東は、天気続きで空気もカラカラです。  青空の向こうには、昨日は雲がくれしていた上越の山々がすっかり雪化粧していました。 

 天気が良いので、近日点前には最後の撮像になりそうな、夕方のC/2000WM1(LINEAR)彗星特異小惑星1998WT24を撮像しました。  LINEAR彗星は、光害の多い夕空でしかも低空ですから、さすがの冷却CCDでも写りは良くありません(^^;  それでも、結構長い尾も有るようですから、近日点近くの南半球での姿が楽しみです。  また、特異小惑星1998WT24も13日には、ふたご座を移動していたものが4日後の今日には、 既にペスセウス座ですから、いかに早いスピードで移動したのか分かりますね。

 今日のスナップショットは、特異小惑星1998WT24です。
利根川を挟んでだ群馬県の大島さんのページ茂木さんのページ、 同じ埼玉の富田さんでも、この小惑星の画像やアニメーションを見る事ができます。

C/2000WM1(LINEAR)
 <12月15日>(土)
 日本海側や、上越の山では雪になっている様ですね。  おかげで、北関東は空っ風が吹いて良い天気です。
 今日は、土曜日なので夕方のC/2000WM1(LINEAR)彗星を狙って見ました。  既に随分南下して、高度は18度ほどです。  何時もの、口径13cmの望遠鏡で見て見ると、高度の為も有ってか淡くて頼り無いすがたです。  早速CCDで撮像しますが、自宅の庭からでは、県道越しの撮影になってしまうので車のライトが気ななるところです。 まあ数打ちゃ当たるで、30秒露出を沢山撮像してその間に夕食を食べていました(^^; 
その後は、いよいよ今日のメインの特異小惑星1998WT24です。  依然として移動が早いですね。 でも、夜になって風が止んで昨日より透明度が落ちているからか、高度が低いためか? 眼視では、昨日の方が明るい感じでした。 まだ、未処理ですので、明日にもアップしたいと思います。  実際にご覧になった方はどのくらいいるんだろうか?、、、
ところで、昨日の、特異小惑星1998WT24の動きをアニメーションGIF にしてみました。 20秒露出を20枚アニメーションにしたものですが、僅か20秒でも小惑星の動きが早いために伸びた像になっています。 でも、動きの様子が良く判ると思います。 

 今日のスナップショットは、本日のC/2000WM1(LINEAR)彗星です。 擬似カラーにして見ましたが、フラット補正をかけてもバックの斑が有って尾の淡い部分が出ませんねぇ、、、

撮像風景
 <12月14日>(金)
 今日も晴天! 天気が続きますねぇ、、、 
しし座流星群以来、マスコミでも流星群の話題も出ているので、昨日のふたご座流星群をご覧になった方も多い事と思います。  私も、小惑星を撮影しならが時々見ていましたが、7個ほどの流星を見る事ができました。  でも、空には大きなサーチライトが2本くるくる回って、こっちの方が目立つ感じで悲しくなっちゃいます。(T_T)

 クリスマスも近くなり、クリスマスのイルミネーションを庭先に飾ってらっしゃるお宅も多くなりましたね。  皆さん電球の飾り方や、トナカイやサンタの人形を工夫して、個性が有って中々楽しめます。  同じ明かりでも、家庭での、こんな期間限定の楽しめる明かりだったらねぇ、、、
 今晩も、特異小惑星1998WT24を撮像しましたが、昨日よりも明るく移動も早くなっています!  いやーほんとに韋駄天ですね。 昨日と同じ露出(20秒*20枚)本日の画像昨日の画像と比べていただくと、小惑星が移動スピードの上昇と明るさの差が分かります。  明日も楽しみですね。 眼視でも昨日より見易いですから、皆さんも明日はご覧になって見ませんか!

 今日のスナップショットは、今晩の撮像風景です。
何時も自宅の庭で、こんな感じで撮像しています。

1998WT24(2001/12/13)
 <12月13日>(木)
 天気予報では雨が降るはずでしたが、パラパラ降っただけで終わってしまいました。  なにぶん乾いているので、少しお湿りが欲しい所なんですけれどねぇ、、、
 ところで、 アストロアーツの1998WT24のページによると、 星ナビに掲載されていた、特異小惑星1998WT24の星図の日付が一日ずれていたとの事で、 Guide7でシュミレーションしてみると、確かに違いますねぇ、、(^^;  それと、名寄市立木原天文台では、 15日、16日とライブ中継があるそうですから、お天気が悪い地方のかたには、朗報ですね。

 今日は、ニコンのデジカメ COOLPIX5000 の発売日でしたが、発売早々一部の機種で不具合が有った様で、 回収している様です(^^; 少し急いで出しすぎたかなぁ(^^;

 今日のスナップショットは、地球に接近中の特異小惑星1998WT24です。
夜になって風が吹き出し、良い星空になったので、早速特異小惑星1998WT24を見て見ました。  何時もの、口径13cmの反射望遠鏡では、明るさ的に少し見難いですけれど、少し見ていると周りの星との位置関係が少しずつ変化するのがわかります。 明日明後日は、明るさも明るくなり、動きも大きくなるのでもう少し見易くなりますね。  その後CCDでも撮像しました。 この画像は、口径13cm反射望遠鏡に冷却CCDカメラ(ST-7)を付けて、20秒露出を20枚合成した物です。 合成が悪くて小惑星の軌跡がキザキザになってしまいましたが、実際は真っ直ぐ動いています。  50枚連続撮像した画像も有りますので、後でアニメーションGIFにしてみようと思っています。
 ところで、撮像した画像と、昨日UPした星図を比べると実際の小惑星は少し北側を移動していますね。  軌道要素が少し古いのかもしれませんねぇ、、確かめて見なくちゃ。

1998wt24位置推算図
 <12月12日>(水)
 ここの所、体調不良で冷却CCDならぬ、内視鏡を飲んでいたりして更新もサボってしまいました。(^^;  結果の方は大した事が無いようですが、今一つ体調がスッキリしません、、、
 日記はサボっていましたが、C/2000WM1(LINEAR)彗星は何度か撮像して更新して有ります。  他の方の画像を見ると、スーッと真っ直ぐ伸びた細く長い尾と、緩やかに曲がった幅広の尾が印象的ですね。  彗星は、どんどん南下しているので見頃は今週末くらい迄です。  空の明るいところでは、見つけ難いと思いますが、彗星は一期一会です。  ぜひ、探して遠くから旅してきた彗星を見てみませんか?
 昨日は、子供を風呂に入れたりする都合で彗星は撮像出来ませんでしたが、透明度の良い星空でしたね。  寝る前に、もう一度外に出てみると、おおいぬ座が南の空に見えていました。  透明度が良いし、これだっあらカノープスが見えそうと言う事で、 双眼鏡で地平線付近を見てみると、国道17号のオレンジ色のナトリュウム等の上を、 気流で揺れるようにしならが、輝いている姿を見つける事が出来ました。  これで、また少し長生きが出来るかな(^^;  昔は、肉眼でも良く見えていたんですけれどねぇ、、西の空を見ると、サーチライトの光の帯が天頂をを通り越して東の空までくるくる回っています。(T_T)  せめて、深夜位は消して欲しいものです、、、

 さて、いよいよ特異小惑星1998WT24が 地球に接近して、明るくなってきました。 16日の最接近に向けて、今週末が見頃ですね。  明日は、ふたご座のδ星の直ぐ近くを通り抜けてゆきますので、自動導入装置が無くても見つけやすいと思います。  Guide7で作った、24日の星図を参考に探してみませんか? 
 ちなみに、今後地球に接近する小惑星の予報は、 Information on Selected Near Earth Objectsで見る事ができます。  ざっと見て見ると、今回と同じ位の条件になるのは、2004年の9月末に以前話題になった、Toutatisが地球に0.014AUまで接近して光度8等台!になるまで、なさそうです。 そんな訳ですから、是非自分の目で見ておきたいですね。

 今日のスナップショットは、地球に接近中の特異小惑星1998WT24のファインディングチャートです。
明日の天気予報は雨ですが(T_T) ふたご座のδ星の近くで見つけやすいので、Guide7で作った観望用の星図をアップしておきます。  なお、小惑星の光度は10等程です。  低倍率で見つけたら、少し高めの倍率(100倍程度)にしてあげた方が、バックの明るさが落ちて☆が見やすいかもしれません。  少し眺めていれば、星々の間を駆け抜けて行く様が見られると思います。 それに、ふたご座流星群も14日が極大ですから、こっちも楽しめますね。(^^)
なお、この星図は上が北で、最微光星は13等、中央の白い視野円は1度です。

2000UG11
 <12月5日>(水)
 今日は、雲も多くてはっきりしない天気でしたね。  やっぱり、太陽が出ていないと肌寒いなぁ、、

 星見人も、5分の露出が出来るので注目していた、ニコンの COOLPIX5000の発売日が、13日に決まったようですね。  でも、スペックを見直すと、バルブは1分と5分の切り替えとの事ですから、中間の露出は出来ないのかな?  いずれにしても、5分露出の写りと、ノイズの具合を見てみたいものです。  それと、噂によると(^^; オリンパスのE−20はもっと長時間露出も可能とか?  星空の撮像にも、デジカメが本格的に進出してきそうですね。  これらのカメラを、星空の奇麗な場所に星空ライブカメラとして置けば、結構奇麗な星空が見られそうですね。

 今日は、天文雑誌の発売日でしたが、しし座流星群の写真が沢山載っていて感動がよみがえる感じです。  また、天文ガイドでは、オリオン座を楽しみ尽くせ!何て特集が載っていますが、 相変わらずNGC1999って仲間外れですねぇ(T_T)  あれだけ、マニアックな天体を特集するのだったら紹介して欲しかったなぁ、、HSTでも撮像されているのにねぇ、、 ちなみにこの星雲は、少し大きめの口径だったら、M42の視野を南に少し振れば、直ぐ見つかります。
 それと、星ナビにも記事が有りますが、12月の15日には、特異小惑星1998WT24が地球に0.01AU迄接近し、 9等台!まで明るくなり、一日に最高21度程の超高速で移動します。  今年は、5月には1999KW4が0.03AU迄接近し10等程になりましたが、 それよりも条件が良いですし、冬の透明度が良い空の中、是非自分の目で小惑星が夜空を移動してゆく所を見てみませんか?  詳しくは、星ナビをご覧くださいね。 それと、一緒に南の空のLINEAR彗星も忘れずにね(^^)
 
 今日のスナップショットは、2000年11月に地球に接近した特異小惑星2000UG11です。
この画像は、口径13cmの反射望遠鏡に、冷却CCDカメラを付けて、2000年11月25日の1時25分36秒から、60秒露出で10枚撮像した画像を、アニメーションGIFにしたものです。  リアルタイムでは、さすがにこれほど早くはないですが、望遠鏡を覗いているとこんな感じで見えるはずです。 
アニメーションなので、少し画像のサイズが大きくてごめんなさいm(__)m

 <12月4日>(火)
 朝は、久しぶりの雨になりましたが、上がるのが早くて、ちょっとお湿りには足りないですね。  息子の保育園でも、風邪が流行りだして休んでいる子も多いようですし、 息子も、今日は熱を出して休んでしまいました。  降るのだったら、一日たっぷり降って欲しかったなぁ、、、

 ここの所、薄雲が有ったりして見られない、 C/2000WM1(LINEAR)彗星ですけれど、 Comet Observation Home Pageを見ると、 光度は5等級、双眼鏡では1度以上の尾も観測されているようですね。  今週後半は、月の影響も無くなりますので、見頃になります。  ちょっと肉眼では厳しそうですが、双眼鏡でしたら簡単に見付けられますので、 双眼鏡を持って郊外に出かけてみませんか? 

 <12月2日>(日)
 今日は、義弟の三回忌の法要に出席してきました。  2000年を目の前に、逝ってしまってもう2年になろうとするのですから、本当に早いですねぇ、、、 風も無く、暖かで良かったです。

 ところで、11月24日の日記で書きましたが、 23日に撮像したC/2000WM1(LINEAR)彗星の、 画像の左下側に伸びる細く淡い尾の事ですが、私の画像では何となく有るような気がするのだけれど、 画像処理してもはっきりは出てきませんでした。  気になって、インターネットで色々探してみたのですが、Crni Vrh Observatory, Slovenia でも、淡く見られますが、中々はっきり写っている画像は見つけられませんでした。  ところが、デンマークのHPThe Astronomy Classでバッチリ写っている画像を見つけました。  私の画像(15:25:18 UT)より4時間ほど後の画像(19:22:26 UT) ですが、たっぷり露出&画像処理された画像では。 はっきり伸びる尾が撮像されていました!  画像を見ると、細くスーッツと伸びた先が枝分かれしてかつ曲がっています。  やっぱり目の錯覚じゃあなかったんですね(^^)  ちなみに、ステラナビゲーターでの当日のシュミレーションでは、 やっぱりイオンの尾かな?

C/2000WM1(LINEAR)
 <12月1日>(土)
 いよいよ、残す所あとひと月ですね。  月が変わって、今日は久しぶりにお目出度いニュースがありましたね(^^)  これをきっかけに、世の中も少し明るくなって欲しい物です。

 
 今日のスナップショットは、昨夜のC/2000WM1(LINEAR)彗星です。
昨夜は、満月が煌煌と夜空を照らしていましたが、C/2000WM1(LINEAR)がどうしたかなぁー?と気になって 望遠鏡を持ち出して撮像しました。  外は、月明かりでとても明るくて作業するのも楽ですね。  でも、その分星は2等星がやっとと言った感じです。  ステラナビゲーターでシュミレーションした位置付近を、8cm双眼鏡で探して見ますが先日と違って直ぐには見つかりません、、、 視野を動かしながら、注意深く見て見ると何とか淡い光のシミを見つける事ができました。  しかし、淡いなぁ、、、 それを参考に、口径13cmの反射望遠鏡に導入して、冷却CCDで撮像します。  写野の中央に導入して60秒露出して見ると、バックのかぶりに埋もれながらも、彗星らしく尾を引いた姿が浮かび上がりました。  早く月の影響が無くなった空で見たいですね。

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