雑記帳過去ログ2003.12

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2003.12.31

コミケ65

30日のコミケに一般参加してきました。
普段は、パロディ系よりも少年創作系中心に買ってくるんですが、今回は、R.O.Dの本が欲しかったので、いつも以上に買うのを頑張っちゃいました。
R.O.Dは時期的にサークルカットが頼りにならないので、ある程度ネットで情報を収集し、あとは現地でありそうなところをしらみつぶし。結果、R.O.D本10冊(TV、OVA含む)、予想以上の成果でホクホクです。R.O.D本を探す過程で、MRR本も7冊をゲット、こちらも思った以上に発見できてラッキー。あとはコメットさん☆も3冊ほどゲット、ジェッターズも一冊発見、あとはそーなんだとかサヴァイヴも発見できて大満足でした。
マイナージャンルは、数が少ない分だけ、見つけたとき喜びがおおきいんですよねー。
今年は二回連続でサークル参加できなかったので、次回はなんとか参加できるといいなあ。


2003年まとめ

今年もいっぱいアニメ見た!
といいたいところだけど、実のところ、途中で挫折して見なくなる作品とか、流し見しかしない作品とかやたら多かった。
年のせいか情熱が薄れてきたのか、自分自身が淡白になりつつあるのか、ともかく、自分がこの作品を楽しめるのかどうか、という狭い嗜好にぴったりはまる作品か、でなければ、本当に出来が良くて話が面白いかでないと視聴のモチベーションが維持できないという状態になってしまっているような・・・
ま、仕事とか私生活で時間が限られるので、趣味嗜好から外れる、見ててかったるいだけの作品に付き合いきれないだけなんですが。
一言で言うと「クール」とか「萌え」とか見てらんない。

ということで、今年印象に残った作品を以下にノミネート(順不同)
(「キンゲ」とか「満月」とか「カスミン」とかも今年終了だけど去年の作品って感じなので除外。)


ボンバーマンジェッターズ
マシンロボレスキュー
クラッシュギアNitro
ぴちぴちピッチ
スクラップドプリンセス
R.O.D −THE TV−
プラネテス
無人惑星サヴァイヴ
明日のナージャ
カレイドスター
フルメタルパニック?ふもっふ
おねがい*ツインズ
攻殻機動隊SAC


やはり、今年はジェッターズに尽きるのかな。
ジェッターズは数年に一本でるかどうかの作品だったと思います。
こういうのがあるから、TVアニメは面白いし見るのをやめられない。
コメットさん☆見たときも、同じことを感じたんですが、こういう作品が、まったく予測のつかないところからぱっとでてくることがある。だから、子供アニメは油断がならないわけで。
半ば神がかり的な面白さのジェッターズと比較しなければ、マシンロボレスキューやクラッシュギアNitoroもキッズ系としては、十分面白かったと思うのですが。
少年向けがわりかし揃っていたのに比べると、少女向けで、あまり収穫がなかったのはちと寂しい。ナージャも今一歩、後半はローズマリーの大活躍で目が離せないとはいえ、こちらの欲求に応える内容とはいえなかったし、ぴちぴちピッチはネタとして愛すべき作品ではあるのだけど。

子供向け意外はというと、スクラップドプリンセが堅実な出来と面白さで感心させられたのを除くと、4月期の作品が期待に反して惨敗だったのに対して、下半期は、フルメタ、プラネテス、R.O.Dとクオリティーと内容の両面を伴った見ごたえのある作品がいくつかあって何とか巻き返してくれた感じ。特にR.O.Dは作品的な出来以上に個人的な趣味嗜好のストライクゾーンにずっぽりハマッて、ノリノリで見ることができるというのが大きいです。
今年を全体的にみれば、SEEDやらステルヴィアやら、話題作にもことかかなかったけど、それが決してプラスのベクトルではなくマイナスのベクトルを向いてるのが、なんだかなあと。
批判や叩きの方がネット上では需要が大きいのか知れませんが、自分にはそういう作品やその物議に関心が持てないというか、うんざりしてしまい、あまり関わらないようにしていました。
そういう批判の声の大きさで、佳作や良作がその影に隠れてしまうんでは、とすこし危惧を抱いてしまったので。
んでその裏返しで、世間的評判や人気に関係なく、自分が楽しめる作品を楽しもうと、なんかそういう気分が強くなった一年でした。うーん、あまりいい傾向とはいえないのかなあ

そんなところで、来年もよろしくお願いします。




2003.12.25

R.O.D −THE TV− #9 闇の奥
脚本:倉田英之/絵コンテ:中山勝一/演出:渡辺健一郎/作監:千葉崇洋

今日はミッション編かーと侮っていたら、裏をかかれた。
面白かったつーか、驚かされっぱなし。
ドレイクさん登場は、予想の範疇だったのでそうでもないけど、モヒカン男が紙使いで、ええーっと思っていたら、ジュニアがナンシー幕張のディープ能力を使ってさらに追い討ち、ジュニアも何か特殊能力はあるだろうと睨んでいたけど、これは予想外だったので、ほんとに驚きました。
びっくりの連続の上、新キャラと思われたトレジャーハンターのアリスはあっさりモヒカンにぶっ殺されるというシリアス展開。
やっと本筋となる話が進んで、OVA版とのつながりも濃くなってきて、ますます今後が楽しみになってきました。
あと、#5,7話のミッション編がそれ以外の回の日常話と分離してなんか浮いた感じがしていたのが、今回は、ねねねも話に絡んで、やっとミッション回と日常回がつながったのも面白く感じた理由かも。
それにしても前回のほのぼの妄想中学とえらいギャップだ。
ま、一つの作品でアクションから、だらだら日常、学園モノと色んな要素が楽しめるのが「THE TV」の良いところか。


無人惑星サヴァイヴ #10

ルナに釣りざおを渡された時のメノリの複雑な表情に、ルナの風下に立つことで傷つけられるプライドとそれでもリーダーの言うことには従わねばという優等生なメノリの葛藤が、表れていてなんだかいじらしく感じてしまう。そして、そのストレスはルナの明らかに間違った発言への批判かでなければ、ハワードで解消ですよ(笑
い、いかんメノリ株が自分の中でぐんぐん上がっていく。
バイオリンのこともあるし来週のメノリの過去話が楽しみ。
あと、ルナの特殊能力は動物との感応?
あの怪物手なづけるだけなら、特に必要な設定とは思えないのだけど。




2003.12.23

来年1月から2月に始まるの新作まとめてみたので、ざっと印象など

B-伝説!バトルビーダマン
  01/05 月 / 18:00 TV東京
ごくせん   01/06 火 / 24:53 日本TV
攻殻機動隊 STAND ALONE COMPLEX  01/06 火 / 25:53 日本TV
SDガンダムフォース  01/07 水 / 18:00 TV東京
マリア様がみてる  01/07 水 / 25:00 TV東京
十兵衛ちゃん2 シベリア柳生の逆襲  01/07 水 / 25:30 TV東京
エリア88 01/08 木 / 26:12 テレビ朝日
トランスフォーマー スーパーリンク 01/09 金 / 18:00 TV東京
モンキーターン 01/10 土 / 24:55 TV東京
かいけつゾロリ 02/01 日 / 07:00 TV朝日
ふたりはプリキュア  02/01 日 / 08:30 TV朝日
妄想代理人      02/02 月 / 24:00 WOWOW


以上視聴可能。
地上波でも始まる「攻殻SAC」は既に途中まで見てしまっているのですが、ものすごく面白いので、先にオススメしておきます。
大地監督の「十兵衛ちゃん2 」今敏監督の「妄想代理人」
東映少女アニメの「ふたりはプリキュア」は、まず順当に見るとして
、その他、関心を引くものとしてコロコロ系ホビーアニメの「バトルビーダマン」が、シリーズ構成・脚本を川崎ヒロユキが担当(子供向けは久しぶりか?)、氏の勇者シリーズでの仕事は好きだったので、ちょっと期待。
「トランスフォーマースーパーリンク」はシリーズ構成・脚本が桶谷顕なので期待したいところなのだけれど、トランスフォーマーはいつも最初の数話で視聴を挫折してしまうので、さてどうか。
後は「かいけつゾロリ」の児童文学の人気作のアニメ化で監督が錦織博という取り合わせが、興味をそそられます。
「マリア様がみてる」は原作が話題になっているのは知っていたけど触れずじまい、興味はあったのでとりあえずは楽しみにしています。

それはさておきクラッシュギアが消え、マシンロボが終わりサンライズの少年向けが「SDガンダムフォース」だけってのは寂しすぎます。そのSDガンダムもキャラまでフルCGというのが引っかかる。
うーむ、やはり今期は、大穴ねらいで「バトルビーダマン」かな・・・

で、以下視聴不能

攻殻機動隊 S.A.C. 2nd GIG
  01/01 木 / 00:00 スカパー!PPV
みさき クロニクル 〜ダイバージェンス・イヴ〜  01/02 金 / 24:30 テレビ神奈川
MEZZO  01/04 日 / 23:30 千葉テレビ
超重神グラヴィオン ツヴァイ  01/08 木 / 24:15 テレビ神奈川
ゆめりあ 01/08 木 / 24:30 BS-i
超変身コス∞プレイヤー  01/12 月 / 24:05 テレビ神奈川
BURN-UP SCRAMBLE 01/12 月 / 25:25 千葉テレビ
北へ。 〜Diamond Dust Drops〜  01/13 火 / 26:00 テレビ北海道
光と水のダフネ -Daphne in the Brilliant Blue-  01/15 木 / 26:20 中部日本放送
勇午 〜交渉人〜 02/24 火 / 24:00 キッズステーション

この中で特別見たいと思うのは「攻殻SAC2nd」は当然として、やはり「MEZO」ですか。前身となる梅津監督の「メゾフォルテ」は出来よかったですからね。しかも今回は最近何かと注目度の高い吉岡たかをがシリーズ構成・脚本で参加しているのもポイント。この二作は後から確実に補完するとして、あとはあまり興味引かれないな、そういえばゆめりあの2話のコンテが小寺勝之らしいので気にはなりますが。




2003.12.19

無人惑星サヴァイヴ #9

家を作ろうとみんなで頑張ったにもかかわらず、ハワードが余計な事をしておじゃんに、さらにシャトルも壊れてと話の筋自体も面白いし、ひたすら自己中で和を乱すハワード、意外に感情的なシンゴ、ルナに対抗心を静かに燃やすメノリ、なんとかみんなをまとめていこうとするルナと、人間関係のぶつかり合いによる面白さが際立ってきた。最初に期待していた方に向かって尻上がりに調子よくなってきた感じで、見て楽しい。
シャアラとベルは木を切るときにしっかり二人でしけ込んで、完全にカップル成立してやがるし。





2003.12.18

R.O.D −THE TV− #8 夜に惑わされて
脚本:倉田英之/絵コンテ・演出:吉本毅/作監:大河原晴男

夜の図書室で肝試し大会から始まって、ついに岡原がひさちゃん攻略に動いて甘酸っぱい雰囲気にもうどきどきと思いきや、意外にも岡原、玉砕、実はひさちゃんは・・・・という衝撃の展開!
二人の動向を覗こうとしてしてうたアニタはそんな事実を知らず、後から現れたジュニアと二人で星を見上げ、こちらもなんだかラブな予感・・・と、
どきどき中学生日記といった感じで、ひさちゃんも岡原もアニタもジュニアも、みんな可愛くてたまんなかったです。

個人的に百合ネタは、そういうニュアンスを匂わせる描写は好きだけど、本気モードで描かれるとちょっと引いちゃうので、ひさちゃんのマジ百合は意外過ぎたというか、やりすぎな気もしないではないんですが、あくまでそういう風にしか読解できない文脈で描かれているから、まあOKかな。(しかし本当に倉田センセは百合好きですな。)
むしろひさちゃんの気持ちは、マジ百合というより、本人も恋愛感情なのかどうかすらわからない思春期の女の子のピュア過ぎる感情と解釈したいです。そういう意味でピュアだった岡原君が歪みそうでかわいそうです。
対してジュニアに対するアニタはまだまだお子様で恋愛には、まだ遠くお友達感覚。感情を表に出さないジュニアはアニタに興味を持ち始めるといった感じで、こっちもほのぼのと甘ったるい感じで可愛い。

コメンタリで学園編は「俺らの妄想中学」みたいなこといってましたが、クラスメイトの冷やかしや、誰が誰を好きでみたいな噂話は、この頃の子供らしい恋愛感覚としてまさにこんな感じだったんじゃないかと思います。もちろん理想化はされてるけど。こういうのに理想をや妄想を求めるのも年寄り的感覚なのかと思わないでもないんですが。

しかし、今回は、キャラの感情描写が秀逸でした。ジュニアとアニタが二人で戻ってきた時のひさちゃんの表情とか、オトナの階段を上っている(とアニタは思っている)ひさちゃんへのアニタの表情とか。
作監は舛成監督作品ではおなじみの大河原晴男さんなせいか、アニタは生意気なクソガキというのがデフォなのに、普段より何割増しかで可愛かったな、マー姉に作ってもらったおべんと掲げるとことか。

ミッション編より明らかに学園編のが面白いというのも、どうなんかという気もしなくわないですが、色々と伏線は張ってるし、そっちはあとのお楽しみと思っておこう。



2003.12.17

R.O.D −THE TV− DVD3巻
を購入。封入特典のマギーが裸ワイシャツでエロエロ、いいの?
コメンタリ-ゲストはミシェール役の菊地祥子さん。菊地さんはひさちゃんに「かわいい」を連発して、まんまミー姉みたいな方でした。
コメンタリは相変わらず雑談多かったけど#7「藪の中」だけは言い訳なのか解説多かったです。
#7は最初のプロットが「シャイニング」で無理とわかって変更になったとか。
その他、映画のタイトルが色々あがって面白い。

8話の感想は明日に。




2003.12.15

Phase-Dさん反応ありがとうございます。

>それは『まぶらほ』ですよ、アニキ。

そうか、しまった(笑

>『サヴァイヴ』に関しては人間関係には変化があってもキャラそのものにはあんまり大きな変化や成長がないんじゃないかという気が、

あ、それはそうかもしれませんね。成長がないともいえませんけど、ドラマとしては「関係性の変化」が中心でしょうから。ハワードは最後までハワードな気がするし。






2003.12.13

Phase-Dさんの12/11のサヴァイヴに関する記述より
>キャラ萌えとか何とか言われる昨今、ここまでキャラクターに魅力を感じないアニメっていうのも珍しいな。
>今どきの風潮を考えると絶対にウケるやり方ではないよなと思ってしまったりするわけです。



そうですか。今時はこういうのは受けないですか。
キャラ萌えにとってキャラの欠点・欠陥は魅力じゃないのか。ふーむ。
ま、べつにサヴァイヴは萌えを狙っているわけじゃないからいいんですけど。

そういいつつ自分は、シャアラやメノリに密かに萌えてるわけで、確かにメノリは自尊心が強くて思いやりに欠けるし、シャアラはいいこちゃんで人に頼ってばかりだし、カオルはどこか他人を見下してるし、ハワードに至っては親の権力をカサにきる自己中の嫌な奴でいまのとこいいとこなし、欠点=嫌な面をもったキャラばかりだけど、自分はその欠陥にこそ限りなく魅力を感じてしまうんですけどね。
そういい風に感じられるのは、経験上「対立→和解」を繰り返す物語の過程で、キャラが次第に変化、成長していくそのドラマがある種の気持ちよさ=「萌え」につながると知っているからかもしれませんが。
(既にベルは最初のいじめられっこの情けない奴から、サバイバルの知識もあり勇気もやさしさもある男らしさを見せてくれという変化を見せてくれているし、今後、どの時点でメノリが自尊心をくじかれて、弱さを見せるのかとか、ハワードがメノリの為に男を見せるのかとか考えると、楽しくてしょうがない。)

最初嫌な感じでも後々になると萌えキャラに化けるというのは、これも一つの型で、古いかもしれませんが「未来少年コナン」のモンスリーは最初出てきたときは、冷徹で陰気な女性で、これっぽちも「萌え」とはいえないキャラだったけど、コナンやラナと行動するうちにどんどん強くてやさしいキャラに変化していって、ラストの可憐な花嫁姿での「バカね」の台詞は激しく「萌える」
ギャルゲーでも「To Heart」の委員長なんかも最初は性格のキツイ娘だけど、付き合っていくうちに打ち解けていくとういう「変化系」のキャラで、自分は大好き。
「主人公に最初からベタぼれ」みたいな媚び媚びのキャラの方がよっぽど魅力を感じないんですけどね。

うーん。要するに自分は最初から完成形で可愛いだけの萌えキャラより、成長し変化する過程に「萌え」を感じるってことですかね。

#サヴァイヴがもし「萌えアニメ」だったら、主人公が一人男の子で助かるのはあと全員女の子。男の子は何故かモテモテ「子孫を残しましょう!」といって主人公を女の子が取り合いみたいな?まあこれはこれで喜ばれそうだ。



プラネテス  #11 バウンダリー・ライン
脚本:大河内一楼/コンテ・演出:大橋誉志光/作監:坂本修司・工藤昌史

最初は、恋愛ビームとかいってまた社内恋愛かよ、タナベさん萌え萌えとか思っていたら、そんなことはなく、
クレアとエルタニカの技術者の個人の生い立ちや夢、立場と民族や国際情勢が折り重なった重みのある話で、熱くて、ぐっときた。
エルタニカ製の宇宙服というか作業スーツはガンダムのボールを四角くしたみたいだ。




2003.12.11

無人惑星サヴァイヴ #8
脚本:米村正二/絵コンテ:友永秀和/演出:小山田桂子/作監:安留雅弥

今週はキャラの感情描写に含みを持たせる演出で、かなり見ごたえあって面白かった。

シャアラがトビハネと名前を付けたカンガルーに似た生き物を、みんなが捕まえようと躍起になるのを、ひとり可哀想と拒むシャアラ。結果、捕まえて殺す段になって今までやる気満々だったメノリやハワードが臆するのを、ベルが手を下す。(ルナがやろうとするのを制止して俺がやるといって)
シャアラ自身、生きる為に仕方がないことだと頭でわかっていても、感情的にそれを受け入れられない。ついベルに当たってしまうシャアラも、ベルがみんなの為に進んで手を汚したことを思い、ベルに許しを請う。トビハネを罠にハメたあとの絵を画面に映さず、次のシーンでは調理されて、神妙な顔でそれを食べているとことか、命か食料かというデリケートなテーマを深入りすることなくしっかり描けてるんではないかと。
で、今回はこれにプラスしていままでリーダーとして振舞っていたメノリが、リーダーから転落し、ルナがリーダーに選ばれるという一大イベントが。
メノリに反発したハワードがきっかけに誰がリーダーかという話になり、統率できるのは自分だと張り切るメノリがついシンゴにキツイ言葉を放ってしまう。それに反感をもったシンゴが、メノリをリーダーにすることを嫌い、まずベルをリーダーに推薦、ベルが断り替わりにルナを推薦、シンゴとシャアラがベルに同調、さらにカオルも追随。シンゴが見事に「メノリってちょっとウザイからリーダーにするのは面倒」という場の雰囲気を利用してメノリのリーダーから引きずり下ろしたとも見てとれる。リーダーシップを取ろうとする仕切り屋で性格のきついメノリを嫌い、調整型のルナが選ばれるのは、やはり日本的なんだろうか。
七人の人間関係の微妙なパワーバランスが感じられて面白かった、こういうのを期待していたので今回はかなり満足。
さてさて、今後はリーダーから下ろされたメノリがルナに対抗心を燃やして絡んできそうな予感。





2003.12.10

今週はR.O.Dはお休み。年末年始の特番でしばらくつぶれまくりのようです。
今週はやることないよとおもっていたら都合よくR.O.Dつながりなのか今月のニュータイプの黒田洋介氏のコラムで黒田&舛成監督のコンビによる「アンドロイド・アナMAICO2010」について触れられていたのでその話でも。

コラムによると舛成監督にとって「MAICO」はずっと演出やってきた俺へのご褒美作品」で黒田センセも「売れる売れないを考えずに、純粋に面白いものを作ろうという姿勢」で参加した作品だそうな。
「MAICO」はメジャーでもなければ売れ線でもなかったからなー、でもそこがいい。
「MAICO」は三谷幸喜の「ラヂオの時間」をアニメでやろうというかなりへんてこで面白い作品で、会話劇のみで成立しているところは、「THE TV」が「やっぱり猫が好き」を意識しているのにも通じています。というか「猫」でも三谷幸喜は脚本書いてたからどっちも三谷幸喜つながりじゃないか。
これ以前の舛成監督作品というと「セイバーマリオネットR」「フォトン」と当時のOVAの流行に沿った作品と比べれば、明らかに地味でマイナーなんだけど、舛成監督の趣味と得意分野が出まくっているという意味で考えると、転機となった作品とも言えるのではないかと。自分自身「MAICO」とそれに続く「リスキー☆セフティ」で舛成監督にほれ込んだようなものなので。
リスキーは大好きでLDで持っていて何回も見返していたんですが、MAICOは、一回見たきりなので久しぶりに見直して見たくなってきました。というか以前からDVD欲しくて手だしてなかっただけなんだけど。
ビデオはたしか残ってたはず。引っ張り出してみようかな年末年始用に。




2003.12.04

R.O.D −THE TV− #7 藪の中
脚本:倉田英之/絵コンテ・演出:関野昌弘/作監:福世孝明、高橋裕一

前半、ミー姉が消え、マー姉が捕まり、一人残されたアニタが、老夫婦に迫られるところまでは不気味さ、緊張感があって面白かった。
けれどその後、一人になったアニタがこの事態をどう解決するのかと期待していたら、ミー姉もマー姉も自力で逃げ出して、ジョンスミスの正体も台詞のみで解説して終ってしまって、かなり肩透かしでがっくり。
「ジョンスミス」も顔や姿を現さない不気味さを狙ったものと思うのだけれど、あの街を作り上げた目的や動機がイマイチ曖昧で、わかりずらいのも難点。

5話に続くミッション編だったわけだけど、今回もちょっと空振り気味。
三姉妹がミッションをこなすのは一応R.O.Dの「文系スパイアクション」という名目上の名残というか言い訳に近い感じがして、なんか必要性が感じられないというか、やはりだらだらな日常がないと「THE TV」見てる気がしないというか、あのダメ人間三姉妹がマジメにミッションをこなそうとしているのがどうにも違和感。シリアスっぽく持っていかずにいつもの会話の面白さを絡めてくれればいいのになどと思ってみたり。


無人惑星サヴァイヴ #7

自分達のいる場所が島であることが判明し、水や食料、火の確保とサバイバルの基本事項はほぼ抑えた感じ。今後は人間関係が中心に話が展開していくだろうから、この作品の真価はむしろここからかな。
キャラはそれなりに立ってるので、けっこう楽しめてみているわけですが、やはりひと波乱もふた波乱も起こってもらわないと。