☆寄稿 義母との関係和らぐ孫
私の家族は8人家族で、要介護1の義母と同居しています。義母は私が定年するまで、私の子ども3人の育児を一手に引き受けて家を守って来ました。義母に認知症状が出て来たのは、近所の方から「ゴミが残っていますよ」と言われ、ゴミステーションへ行くとゴミが残っており、持ち帰って仕分けをすると、ゴミの選別が完全に出来ないことがわかりました。かかりつけ医院を受診すると「認知症です」と診断されました。「血圧も糖も正常です。認知症以外には異常がありません」と言われました。ゴミ騒動から2年経過した今でも、義母は家を守ることが仕事としてのゴミ出しは続けています。義母は今のことを忘れ、何回も同じことを聞いたり、また最近は月日が分からず、毎日「今日のゴミ出しは何か」と問うことが日課となっています。同居している孫は、義母と私との会話を聞いていて、「ばあちゃんは、ばーばーに注意するけど、ばーちゃんもばーばーと同じことをするよ」と、逆に孫は私に対して、意見します。私と孫との関係は、私と義母との関係と同じなんだと知りました。
義母は夜になると孫に「お風呂に入りなさい」と何回も言います。最初は孫は怒って「8時に入るから言わないで」と言っていたのが、今では入浴する時は義母の部屋のドアを開けて、「ばーばー今からお風呂へ入るからね」と言って入浴するようになりました。義母は安心したのか部屋から出ないで静かに眠ります。
家族8人が騒々しく毎日大変なこともあるけれど、私は孫から学ぶこともあって、孫との生活があるから義母との関係に波風が立っても穏やかに日が送れるのだと思っています。