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( 掲  示  板_002 )

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  養液栽培の検証(収穫はじまる)   投稿者:管理者 投稿日:2016年02月22日(月)22時22分**秒

 栽培テストプラントの収穫ができるようになりました。

 トマトは写真のような感じの着色です。みなさん方が野菜売り場で見かけるトマトのほとんどは、赤、もしくはピンク色だと思います。しかし、この写真では、赤というよりは茶色い感じの赤です。 リンゴやイチゴのような赤系の果は、このような色に仕上がるのがおいしい果です。また、取りたての果よりは1日か2日後の方が美味しいはずです。これは、窒素の還元が収穫後も果実内で進む、 いわゆる熟成が進むからです。

特に、微量要素が多く含まれますと、窒素還元はよりスムーズに進みます。これが、一般に使われているEDTAですと、その物質そのものが酵素の阻害因子になりますのでこのように美味しくなりません。 ですから、塩を培養液に投与して理屈に合わないような栽培をしたくなるわけです。しかし、そのようなことをしても、その果実特有のコクは出せません。糖度が増すだけです。 ここは、窒素を還元させてアミノ酸を多く作る必要があるのです。そして、そのアミノ酸がその作物の特有のうまみを醸し出すのです。

 今、『BLOF』という理論の栽培方法の勉強会が全国各地で開催されています。この会で発表される植物検体の食品分析のどの資料を見させていただいても、 一般商品に対して、この検体の硝酸イオンの量は大幅に少なくなっています。これが、硝酸還元の活性化がおこなわれているという証拠なのです。 つまり、有機物栽培によるミネラル分が植物体内に吸収され、その成分が活発に硝酸還元に利用されているということなのです。ですから、当然のこと、アミノ酸の量も多くなりますし、美味しい作物となっているはずです。

ここで極めて重要なことは、現在の日本農業は窒素成分を減らして栽培しようとする農法を奨励しています。本当に、この方法で良いのか?という疑問にぶつかります。 それは、窒素を減じるのではなく、硝酸還元を活性化さすことを考えるのが本筋ではないのでしょうか?_ということです。

 さて、トマトが食べれるようになったので“試食して味を確認してください”とお願いをし、食べてもらいました。感想は“あんまり芳しくない”という最初の回答でした。 そこで、、、“採った次の日まで待って食べてください。次に、更にもう一日置いて食べてください”。そうすると後日、“翌日、2日目はとってもおいしくなっている”との回答でした。 糖度は7.0とのことで、その糖度ならば全く問題はないと思います。 、、、が何ぶんにも私が食べていないので、、、、、いちど食べておきたいと思います。

 設備には、まだまだ問題があるようです。このベットの栽培は、すべて芯止めをし、終了します。今からが勉強本番になりますが、ベット内に根が多くなり過ぎて養液の流れが悪く、 その問題点を解決する設備にてテストをやり直すとのことです。
@改造はベット幅を広くする。
A養液の供給を上部横方から一斉にかける。つまり、パイプが水面下にあると、根がノズル孔からパイプ内に伸びていき、ノズルもパイプも詰まるという不具合になるということです。

微量要素の種類によっては、このように、その味も良くなるということです。この理論!教科書に書いてあるんですけどね!!

写真−@         撮影:16年02月20日
とまと
 
写真−A         撮影:16年02月15日
とまと

 全景です。全体的には、成長は順調です。葉の緑・艶と申し分ありません。しかし、Ca欠は酷いです。成長が早く、養分の吸収スピードが成長速度に全くついていけません。

 

 着色ぐあいです。赤というよりは、茶色を含んだ赤です。赤い果実の作物はこのような色の赤にならないとおいしくありません。

写真−B         撮影:16年02月20日
とまと
 
写真−C         撮影:16年02月20日
とまと

 根の状態です。

 

 果肉の質にすこしザラつきがあるようです。もう少し、ゼリー状にならないといけません。しかし、それは写真だけでの判断です。 現地の調査・確認ならチャンとできているのかもわかりませんね。

写真−D         撮影:08年06月05日
とまと
 
写真−E         撮影:09年11月26日
りんご(品種:ふじ

 このトマトは、有機物を入れ過ぎたためと思われます。尻部に栄養が到達できず、枯れています。この圃場のほぼ全部のトマトの商品性はゼロでした。しかし、味は良かったです。肉質も問題ありませんでした。

 

 リンゴ、品種はふじです。この農家のリンゴを、私は毎年、贈答に利用しています(高価ですけど、、、)。しかし、高いだけあって味・風味と全く問題ありません。 やっぱり、このように赤ではなく、茶色になります。

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134  .
  養液栽培の検証(不具合)   投稿者:管理者 投稿日:2016年02月 6日(水)14時26分**秒

 良い報告ばかりではいけませんので、注意の喚起を含め今日は、下の書き込み(133)に於ける、チョットしたミスをご披露します。

 余りにもCa欠が酷く、どうも、、、この原因は成長に対してCaの吸収・移動が追いついていない。それを少しでも補おうと、塩化カルシウムをクエン酸と共に葉面散布をしました。 二日目までは葉が潤って艶照りが良くなった、、、と報告があったのですが、、、、その後、葉に斑点状の焼けの障害が出ているとの報告でした。

 詳しく聞いてみると、クエン酸3kg/トン、塩カル5kg/トン(=g/1L)を散布したとのことです。 これは、私の言葉も足りなかったと思いますが、チョット濃かったと思います。 クエン酸は濃くても1kgまで、塩カルは3kgまで、これを各々1/2にします。

塩カルは、少し粘りがありますから薬品が葉面に固着します。このケースでは、散布した当初は何んとか良かったんでしょうが、その後、葉面に付着した部分でジワジワと焼けが生じたものと考えられます。 また、このように散布濃度も重要ですが、散布方法にも注意する必要があります。うえのように指定濃度で溶いたものでも、これを何回も何回も、、、丁寧にしっかりと繰り返し、散布が過ぎても、このような状況は起こります。

普通に、あっさりと散布して、時を見て再び散布してください。また、農薬やこのような農薬でなくても葉面散布剤のようなものは、快晴の日が良いか?曇りの日が良いか?夕方が良いか?朝が良いかなど、 いろいろ考慮して行ってください。水だけの場合も同様です。一番効果のある時間でおこなってください。

 しかし、この症状、、、、上部や新芽の新しい、か弱い組織で起こりそうですが、意外にも、下部の古いしっかりした組織で発生しました。考えれば、、、新しい組織は水分が潤っているので大丈夫なのか?? 古い葉はカサカサと水分が抜けたようになっているからかな??など、疑問が広がります。実際に現場で観察してみて、、、どうかなぁ〜w???、、、と考えますw!

写真−@         撮影:16年01月22日
とまと
 
写真−A         撮影:16年01月22日
とまと
『全景』
全体的には、成長は順調です。しかし、Ca欠は酷いようです。
  『成長点付近』
この通り、その症状が顕著に見えます。この症状はどんな作物でも同じです。常に、慢性的なCa欠となります。上から3段目くらいの葉から次第に解消していきます。
写真−B         撮影:16年01月29日
とまと
 
写真−C         撮影:16年01月29日
とまと

これが、焼けの斑点です。少し葉が茂り過ぎていますので、通風のためもあり、老化した葉として取り除きます。

  散布したものが、葉にしっかりと付着して、後日、水で流して見ましたが取り除けませんでした。トマトは葉を出荷しませんのでこれで良いですが、葉菜、花、ブルームなどの必要なブドウ、 その他の果実などは塩化カルシウムの葉面散布には注意する必要があります。

 『塩化カルシウム』
井戸や川の水だけで灌水をおこなうと、塩素(Cl)欠となり白化現象(クロロシス)を来します。塩素はりっぱな微量要素です。この塩素は河川水や井戸水にも含まれています。 しかし、栽培に十分なだけ含まれるかというと、そうばかりとは言えません。

元・追肥をなどおこなうとき、塩化マグネシウムや塩化カリ、そして塩化石灰などを使用し、塩素を適宜に補う必要があります。 また、塩素は、英読みでは<chlorine>と読みます。白化病のクロロシス(chlorosis) は、この<chlorine>に由来していると伝えられています。 このことを鑑みますと、塩素は大変重要な微量要素といえます。ですから、私たちの以前の分析では、Clを重視して分析していましたが、一般的には分析されていないようです。

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133  .
  養液栽培の検証   投稿者:管理者 投稿日:2016年01月25日(水)13時22分**秒

 昨年の11月中旬から、鹿児島の仲間がトマトの養液栽培に挑戦しています。少しばかり、紹介したいと思います。

 彼は、もともとが技術屋さんです。私と二人で、この設備の理想プランを練り上げました。今も、問題点を見つけては改造をしています。彼は、このようなシステム設計と組立てについての問題は何もありません。 自動制御盤までをも作ってしまいました。設備は小規模ですが、先ずは、このシステムで設備・栽培方法・養分管理等々、その問題点さがしをすることとします。 次には、出来上がった商品とその採算性のデータ取りにも進んでいきたいと思っています。

 余談ですが、、、、
私は、設備の新規導入そして栽培方法について、みなさんたちの話を聞いたり相談を受けることがあります。そのようなとき、話しを良〜く聞きますと、、、 どうも、栽培設備メーカの言うことをそのまま鵜呑みにし、そして、栽培が上手くできているところに案内され、その気になって導入し、後で泣いておられるようです。 上手くできない!ソフト(栽培方法)を聞いても納得がいかない!味が悪い!、、、、と不満このうえありません。

これは、たとえば皆さんの誰でもが身近にある、『不動産購入の鉄則』、一生もん(物)の『家』を買うときは、その物件は雨の日に見に行け!!、、、、、つまり、家を買うなら条件の悪い日に行って、 問題点を検証したうえで、本格的に購入していただきたいということです。
いままでに相談を受けた人で、一番酷かった人は5000万円もの投資をして、3年間無収入でした。そんな泣くに泣けない大変な思いをしている人もいました。 下の写真@〜Cは、その人のいちごの状況です。
写真−@         撮影:07年04月03日
いちご
 
写真−A         撮影:07年04月03日
いちご
『改造前』
基本的に根圏の酸素量のことが考えてありません。水抜けの悪いシートが敷いてあり、灌水をすると過湿になり根腐れを来し、いつもこんな状態です。ですから、満足な灌水ができません。 これではお金になりません。
  『改造後』そこで、、、改造に取り組みました、、、
水抜けの良い防草シートに交換、培地をピートモスと砂を混ぜたものにし、保水性と余分な水の抜けを良くしました。すると、このように立派に育ちます。培地には空気が大量に必要なのです。
写真−B撮影:07年04月03日
いちご
 
写真−C         撮影:07年04月03日
いちご
      『改造後』
写真‐@と比べても、全然違います。
  『改造後』
果形は逆三角形の空洞のない果でした。
味も有機酸微量要素を使っていますから良好です。

 話しを戻します、、、、
上に述べたようなケースもありますので、とりあえず、栽培は3年ほど小規模設備で練習をして、本格的に参入したらどうですか?という私の提案でした。 要は、システムそのものは、栽培環境条件をルール通りにおこなう。水槽は、養液を溜めてルール通りの条件で溶存酸素が不足しないよう循環させれば良いのです。

 さて、トマトの生育は少しばかり気に入らないところはありますが、まあ〜、こんなものなのかな?と考えています。 養液は園芸試験場処方を調合しています。キレート剤は、EDTAと有機酸との比較も知ってほしかったので、最初はEDTAを使っていました。しかし、苗が弱かった所為もあり、 あまりにも生育が遅く芳しくなかったため、10日ほどで有機酸キレートの微量要素(私の調合したもの)に変更しました。

 もともとが技術屋さんの園主は、しっかりしたデータを取っており、3日ごとにその報告を当方に送ってくれています。それを見たうえで相談しながら栽培を進めています。 データを取っていくと意外なことが分かってきます。 たとえば、園試処方をEC管理で追肥していくと、Caが大幅に残り、硝酸態窒素が大幅に減少する。そのためpH上昇が激しく、管理の目を離せません。養液の管理は、最初の基本養液は園試標準で作り、 追肥用には標準養液にCaを減した液肥にして、それを毎日の追肥に使うようにしなければならないのかな?_とも考えています。

 また、NFT方式のような少水量の養液では、上のようなN<Caになるため、pHを下げては、すぐに上昇するというように、pHが目まぐるしく上下し、養液の管理に全く手が抜けないという感じです。 この点を、もっと詳しく検証をしてみようと考えています。特に、強く感じるのは、土耕栽培農家がその中盤から後半にかけて病気を発生させ苦労するのは、このように養液栽培ほど急激ではありませんが、 少なくとも土壌でも、じんわりとpHに攻められているのかな_と考えています。

 みなさんが、収穫最盛期になると病気になる、というこの原因はこのpH上昇にある_と以前から私は考えていますが、改めてこのことを確信することとなりました。

PとMgは今後の宿題とします。

写真−D      撮影:15年11月30日
とまと
 
写真−E      撮影:15年12月17日
とまと

定植後2週間くらい経過しています。
苗が弱かったため徒長気味で成長していますが、状態は段々と良くなってきています。しかし、まだ弱く、徒長しています。

 

さらに18日が過ぎました。
Ca欠乏が酷いですが、それでもグーンとしっかりしてきました。

写真−F      撮影:16年 1月 1日
とまと
写真−G      撮影:16年 1月 5日
とまと

概ね一か月が過ぎました。Ca欠対策を強化してきましたので、かなり回復しています。しかし、それでも間に合いません。成長に対してCaの吸収移動が付いていけないのです。慢性的な欠乏です。

しかしながら、成長点は欠乏の状態ですが、下葉は時間経過とともに艶のあるきれいな緑色になっていますので、問題はないものと思います。

 

玉の伸び方も問題ないと思われます。奇形果があると報告ありますが、これは、苗が悪かった時期に形成された果実で、この果の形が良くなることはありません。 初期の組織が歪になったものは、そのままの形状の組織で大きくなります。

ですから、苗もチャンと作らなければいけないのです。窒素を切ると花芽が早くなるなどと考えると、このような結果になります。 花芽が早くついても、出来上がった品物が不良品では仕方がありません。廃棄または規格外品となります。
樹勢回復後の奇形果はない_という報告です。

写真−H      撮影:15年11月30日
とまと
 
写真−I      撮影:16年 1月 5日
とまと

根の状況写真です。
定植して2週間ほど経過しています。

 

まる一か月を経過した根です。
途中、pHを7.2(HO計測)まで上げて、根を痛めてしまいました。これも勉強の一環です。

写真−J      撮影:16年 1月25日
とまと
 
写真−K      撮影:16年 1月25日
とまと

根の状況写真です。

 

約二か月を経過しました。
途中、軽微なミスもしましたが、処置も早く、ここまで何とか上手く出来ています。

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とまと

 もう暫くすると、トマトも赤くなると思います。今まで大した問題もなくやってこれました。管理法はこのままの考え方で間違いはなさそうです。 しかしながら、これからは春に向け、果の数も多くなり、そして、気温も光強度も上昇してきます。以後は、このような環境負荷の重圧を考慮しながら、より一層の対処・解決していかないと生育に不都合ができ、 所謂、病気の症状が発生してくることになります。

 花芽の交配について、、、、
最初はトーン処理をしていました。しかし、露地栽培での交配は風媒が通常ですから、温室内ではサーキュレーターが回っていることだし、構わないだろうということで、 様子を観察していました。結果、チャンと結実しているので、その後の受粉作業は一度も行っていません。これは、今後、大面積を栽培するときの大変な省力化になります。

このまま最後まで失敗することなく、上手く栽培出来ることを希望しますw〜〜!!

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132  .
  分析を二か所に、、、、  ('・c_・`;)ウ〜ン?? 誤差が大きいなぁ〜〜
                                                    投稿者:管理者 投稿日:2016年 1月 1日(金)08時00分**秒

謹賀新年 本年も、よろしくお願い申し上げます。
新年から、ご提議申しあげましたので、一緒に考えてみてください。

 土壌分析を二か所に依頼してみました
Kishima's Web Sites には、提議『土壌分析を考える』というページがあります。
そしてそこでは、みなさんが“栽培の指針”としている土壌分析は、現行の方法で大丈夫だろうか?、、、、という疑問を提議しています。

 わたしが栽培協力しているトマト農家は、分析料の支払いがダブって発生するにもかかわらずこの比較のため、わざわざ2か所の分析所に依頼してくれていたのです。 折角ですので、その分析結果を開示したいと思います。そして、何が問題なのかを解説します。
皆さんも一緒に考えていただきたいと思います。

 先ずは、表(I・Hid.農園:No.1ハウスの土壌分析のまとめ)をご覧ください。
分析表(とまと)
   

ここでは、CaOの検証を行います。
この間、分析機器が壊れて入れ替えたり、分析者が突然他界されて分析が中断したり、それ故、分析が一定ではありません。その経過を説明しながら比較したいと思います。

 ’08/08/14・’09/02/07(茶色部)は、私たちが長年おこなってきた分析法です。ここでの数値は、作物の生育や症状とその数値を比較した場合、正しい数値で検出されていると考えています。

 ’09/02/07は分析値をもとにして、不足の養分を補うため、硝安(20kg)と硫酸加里(30kg)及び炭酸石灰(400kg)を投入しました。つまり、ここではNH4−NとNO3−Nが各々3.4kg,K2Oは16.2kg,CaOを212kg、投与したことになります。

 次に、09/07/31(赤色部)では、このとき機器が故障してしまいました。センサー破損、かつ、部品なし。修理不能ということです。ここで、新しいものに交換しました。このとき、メーカーからは、精度が大幅に悪くなる(約30%多めに検出される)旨の通知を受けました。 予算の関係もあり、それでも仕方なくこの機器を購入することとしました。通告の通り、CaOは過大に検出されています。前回の追肥をそのまま考慮してもCaOは337.9以下となるところ、667.1が検出されるようになりました。 つまり、この分析装置では単純に比較しても倍の値になった訳です。

 ’12/10/02(黄色部)からは、分析者の他界で分析ができなくなり、現在のS社に依頼をすることになるわけですが、S社の分析値は、09/07/31〜11/09/05(赤色部)の過大数値で表示される機器使用時と同程度の値であります。 これでは、正確な値と考えるには少し難があるな!と考えました。いつ枯れてもおかしくないし、昼間は萎れているはずです。ただ、多少の数値の変動(これは採土時の誤差もある)はあるものの、 数値そのものは過大に表示されているとはいえ、その誤差が一定で安定しており、私自身が偏差値(誤差の範囲)を設定すれば、この数値を利用することは可能と考えました。現在も、偏差値対応をしています。

 そして今回、’15/11/30(灰色部)、2社にてこのような比較をしてみたわけです。
この社(SKK社)の数値は、S社よりさらに多く検出されています。このような状況は見直さない限り、反ってよくない結果になるのではないか?という不安が残るのであります。 しかしながら、この分析手順は国で決めた計量法による分析であり、分析法そのものには問題はないものということになります。 また、このことについて、分析者は指示された手順で前処理でおこない、精密な装置でおこなっているので数値は信頼できる、と考えているはずです。

CaOは土壌中に600kgある。それが効いているか、いないかは別問題と考えているようです。問題は、私たちのように数値を参考にしながら作物の症状を観察し、その整合性を考える。 わたしは、分析と栽培現場は連携するべきものだと考えています。また、そうでないと、今やっていることに対して疑問も出てこないし、況してや、その解決はいつまで経っても見いだせないと考えます。 従って、各分析所は個別に考えず、私たちがやってきたように@他の数か所と分析比較をしながらおこなうべきですし、A前回の分析とも比較をするなりしておこなうべきです。

このように数値が600Kgも700Kgもあった場合、これはおかしいと考えるべきです。そして、すぐに現場へ確認すべきです。この原因の根源は、農業界全体としての考え方の問題だと思います。 医学界に倣って、健康診断の際の血液検査の方式を早く導入する必要があります。この血液検査ではどこで採血し分析してもほぼ同じ数値になっています。先ずは、分析の数値が正解であれ間違いであれ、 どこで分析しても数値が同一になるようにしなければなりません。今は、それが同一に検出されていないこと自体が最大の問題なのです。 つまり、土壌分析の現状はその入口にさえも到達しているとは考えられません。土壌分析法を推進している識者は、この事実を一度しっかりと検証していただきたいと思います。

 最後に、この値が若し、少なく表示された場合どうでしょうか?少ない場合、皆さんは追肥してしまうと思います。これは、もっと悲惨な事態になると思いますが、、、、、、、

 
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131  .
 光環境について−2   投稿者:管理者 投稿日:2015年 5月18日(月)19時10分**秒

光環境についてを続けます

 下の投稿No.130 の高知のユリ農家のNさんは、10年位まえ(つまり平成15年)から生育がおかしいとのことでした。今考えれば、これは、被覆材と照度に起因していたのかも分かりません。 このNさんとはその後、連絡も取っておらず、その問題点を協議することもありませんので、はっきりとは言えませんが、一応は頭に入れておいても良さそうです。 尚、Nさんは、研究機関にも原因究明の依頼をされたようですが、この症状の再現ができないと言うことで、結論に至っていないとの事でした。 ただ、私のように、あちこちの地方からこのように同じ意見を求められると、だんだん答えが見えてくるような気がします。

 これは2011年夏、大手流通業のS社が栽培する養液栽培の栽培検証を行った時、何となく感じていました。さらに、翌12年夏の千葉に於けるカーネーション栽培が決定的なヒントになりました。ここでは、土壌も調整しました!養分も調整しながら供給している。 なのに何をやってもうまくいかない!!この疑問は昭和55年当時、積極的に解決策を考えようとしなかった後述のイチゴ栽培事例でも関連していたのかもわかりません。

 そのような事で、ここで『光の質(直射光・拡散光)』についても考えてみたいと思います。
被覆材の材質は、この10年前のさらに10年くらい前から急速に変わってきました<注ー1>。近年では、ポリオレフィン(PO)材やフッ素系樹脂のフィルムが急増し、直射光が主流になってきました。 ここでハウスに射す光は直射光が良いか?拡散光が良いか?という問題は、植物にとっての光を優先的に考えた方が良さそうです。拡散光線は人目には、やさしく感じて見えますから、どうしても光量が少ないように感じます。 しかしながら、拡散光線の場合でも直射光線と光強度は同じと考えても良さそうです。実際に照度計で比較しても変わりません。況(ま)してや、春から夏に於ける過剰すぎる光飽和量から察すれば十分すぎると思いますし、 さほど変わらないのなら、ハウスの中では影がない方が良いはずです。

 硬質板の被覆材では、昔はFRP(繊維強化プラスチック)が主体でした。FRPにはその強化のためにガラス繊維を用います。そのため光は乱屈折となり、温室内では拡散された光線となります。 作物にとっては、この全体に覆いかぶさるような拡散光が良いのです。 その後、FRP材の主材であるポリエステルの欠点(紫外線カットと経年劣化)を補うためにアクリル材(FRAとMMA)やポリカーボネートといった直射光のものが多くなりました。 これには“温室内が明るいから成長が早い”という売り込み言葉でした。

FRAにもFRP同様に強度を増すためにガラス繊維を用いますが、その透明性を持たせるためにアクリル材とガラス繊維の屈折率を同じにしています。 このFRA材は発売から数年して市場から姿を消すことになります<注−2>。その後、MMAという有機ガラスを使ったものが出てきました(このMMAは一般的なガラスの無機ガラスにくらべ、 軽量なので飛行機の風洞ガラスに使用します)。これは一般的なガラスと同じですが、農業用は波板に加工をしています。強化材がないため割れやすいのが難点です。

 一方、薄膜のフイルムでも軟質の農ビに代わりPOのような直射性の材質が普及してきました。現在では硬質板のFRPに代わって軽便な直射性のフッ素樹脂系のフィルムなどが俄然増えてきました。 農ビは、フィルムがよく伸びるようにするため可塑剤を用います。その可塑剤が屈折材となって光は拡散光となります。いつか機会があれば比較をよく感じ取ってください。 POは日差しが強く入って、影がはっきり出来るはずです。そのようなことを理解して、作物の種類によっては張替の時期も考える必要があります<注ー3>。

 私たちは、昭和55〜56年ごろ、香川県の2農協(T農協とO農協)にて、毎月一回土壌分析しながらイチゴの栽培をしていました。このとき、T農協は農ビ使用のアーチ形大型ビニールハウスでした。 此処のいちごはスクスク育ちます。一方、O農協のハウスはシックスライトという直射光型被覆材の大屋根型でした<注ー4>。 そのハウスでは乾燥が酷く、そのうえ直射日光が射すため、いちごは葉焼けを来し、生理障害を起こすこととなりました。その症状を最後まで改善できませんでした。


<注ー1>
 農業用ビニールにはその伸張を良くするため、可塑剤を混入します。この可塑剤には有害な重金属が含まれていますので、焼却処分するときなどに公害を発生させるのです。 また、ハウス栽培では、母屋のところで水滴が落ちる。その水滴による土壌の加湿が作物の生育不良の原因と言いますが、本当の原因は、ここに含まれる重金属の溶出こそが、その病気の原因ではないかと思われます。

<注ー2>
 FRAはFRP同様ガラス繊維を強化剤に使います。アクリル材とガラス繊維は屈折率を同じにしているため直射で入光します。 しかし、この二つの材料は膨張率が違うためひび割れを生じ、板全体が白くなって商品性を失うこととなりました。

<注ー3>
 被覆材を張り替える時期はいつが良いか? 例えば、黒系のぶどうはあの濃い紫色を発っすには、紫外線がより多く必要です。ならば、秋張り替えるのではなく春に張り替えるのが良いのではないかという提案も浮上します。 それでは、いちごはどうか?これは秋に張り替え、春から夏の日差しの強い時期では、少しは汚れた状態の方が良いのではないか?という考え方もできます。

<注ー4>
屋根の形状によっても、ハウス内に入る光線の質は変わります。 屋根型では、主に光線が直角に射すよう屋根勾配を考えます。つぎに、雪や強風の条件でも、例えば降雪地なら雪が良く落ちるように勾配角度を変えます。 他方、アーチ型は直角が基本ですが、丸形状はその位置によって入光角度はすべて変わります。この入光角度の変化が理想的な光線となります。また、アーチ型の利点は保温性にも優れています。 これも、屋根内側の包むような形状が、反射熱を乱拡散させてくれます。

<付記資料>
 なすと紫外線
 注目する点は、FRPの色ボケしたナスです(写真参照)。紫外線がカットされると、光強度はあっても、屋外やFRAのような艶がでません。
ポリエステル樹脂を主材にしたFRPやポリカーボネートの硬質板は紫外線が大幅にカットされますので、このようなことを考える必要があります。

写真 
なす
   

 
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130  .
 光環境について−1   投稿者:管理者 投稿日:2015年05月08日(月)11時00分**秒

 大阪は、今日も快晴です。今、午前11時です。11.2Kluxあります。 作物にとって、この光強度は光飽和点以上にあれば、それはそれで良いのではないか?少ないのがいけないんじゃないか?とそのように考えられがちです。 しかし、いろいろな情報を整理して見ると“それはちょっと違うな!”と考えます。そこで、その害について検証もし、少し考えてみました。

 当方に、2011年12月に鹿児島県(ユリ栽培)から、12年8月には高知県(ユリ栽培)から、そして今回はまた同様に鹿児島県からも、生長点付近の白化現象が止まらないという問い合わせがありました。 聞くと、症状から言えば石灰欠か微量要素の欠乏です。しかし、カルシウムと微量要素をかけても改善がありません。 おかしいな〜と考え、今度は自分で、カサブランカの球根で確認してみました。

また、同様のことを、イチゴでも確認してみました。
尚、私のホームページ(http://www12.plala.or.jp/green_up/h103.html)の中段の『高設々備の改良について考える 』 の“光環境”の部分で少し解説していますので参照にしてください。

写真−@      撮影:11年**月**日
ゆり
写真−A      撮影:11年**月**日
ゆり

鹿児島県から送ってきた写真です。一面、矮化と白化が酷いです。

写真−B      撮影:11年**月**日
ゆり
写真−C撮影:12年7月30日
バラ

写真ーB雑草はまだマシですが、それでも石灰の欠乏は見えます。
写真ーCは高知のグロザリオです。10年位前からこのようになると言っています。この“10年前”ということを前提にされると、当初はうまくできていたという事です。 ならば、日射量ではなく土壌の疲弊・養分バランスの崩れにと・・・、どうしても目が向いてしまいます。私の微量要素を与えてみましたが、治らないとのことでした。

写真−D      撮影:13年 6月 4日
ゆり
写真−E      撮影:13年 6月15日
ゆり

写真ーD確認テスト。ユリです。5月までは順調でした。 5月後半から、おかしくなりましたので、養液栽培で使う園試処方と微量要素をどんどんかけてみました。しかし、治りません。
写真ーEこぼれ陽の風通しの良い涼しい木の下に移しました。10日後の感じ。姿は一度傷めていますから治りませんが、緑色になってきています。

写真−F      撮影:13年 6月 4日
ゆり
写真−G      撮影:13年 6月15日
ゆり

写真ーFは、もう一つの鉢です。新芽部が白化しています。矮化しています。
写真ーGこれもやっぱり回復しています。

写真−H      撮影:14年 9月15日
いちご
写真−I      撮影:14年 9月16日
いちご
写真ーHイチゴです。明るいところ(通常の棚に並べた状態)に置いたままで、園試処方と微量要素を強化し散水しました。 緑色はすこし改善されましたが、新葉のしわ(ユリでは矮化かな?)は治りません。
写真ーIこれは、棚の下の日当たりの悪いところに底面灌水(液肥のたまり場に浸したまま)にしました。日当たりの悪いところとは、午前中の朝陽はあたっていますが、 昼からは陰になってしまいます。光強度を減らすと、葉に水分が潤っている感じがします。

以上のことを総合的に考えると、寒冷紗などで光飽和点の120%くらいに常に調整をする必要があり、かつ、風通しも良くする必要があるようです。

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 AGUさん、ありがとうございます   投稿者:管理者 投稿日:2015年 3月16日(月)15時10分23秒

ありがとうございます。

問い合わせのページは、プロバイダーが昨年の9月限でCGIのサービスを停止しました関係で使えなくなりました。 利用者が少ないので停止したとのことです。こちらはそんなことを考えていませんので困惑しています。反って、迷惑をかけてしまいました。

 さて、微量要素グリーンアップは、直接こちらにご用命くだされば対応します。メールはt_kishima@sky.plala.or.jpです。このメールでお願いします。 肥料類は、この種のものに限らず、ただ単に使えば効果があるというものではありません。ですから、価格も提示していません。話し合いの中で使っていただきたいと考えます。

グリーンアップの内容は http://www12.plala.or.jp/green_up/h055.html と http://www12.plala.or.jp/green_up/h056.html の通りです。

 質問1
海藻エキスは、生物に微量要素などミネラル分として添加するということでは、絶対に必要なことと考えます。そういう意味では、量が足りている、または足りていないという問題は別として、 このような資材を使おうという人は、より美味しい物を作ることに気を使っていると言うことです。そのような姿勢が見えます。だから、私が今まで使ったとされるものを買ったときは、 おおむね他所よりは美味しく感じています。時々、ハズレもありますが・・・。

私は、“当園地では海藻エキスを使っている”という表示があるのを判断基準にしていることには間違いありません。また、使用量が足りているかというと、わたしは足りていないと思います。 ・・が、これは供給側の考えがありますから・・・・

 質問2
1日の量を計算するということ、単一的に考えることそのものが、私は危険な方法だと思います。なぜかというと、実の付き具合とか生長の速さ具合とか色々なことを複合的に考えないと本当ではないと考えています。 そこがこの難しいところです。これは農業だけに限らず、工場製品でも同じです。金属の研磨作業にしろ切削加工にしろ、どんなに精度の高い機械より卓越した職人の技の精度、つまり、 その部分を触っただけで、どのくらい調整加工し直したら良いか判断する。これと同じなのです。

ですから、この冒頭部分のように“肥料類は、この種のものに限らず・・云々”となるのです。 毎日均一的に与えるということで良いのならこんな簡単なことはありません。もっと、技の精度を考え(葉や部位の表情などを読み取る技)たら、もっとうまくいくはずです。

 序ながら
私たちは養液土耕などを目新しい技術とは考えていません。私たちは昔から、追肥として苦土石灰や硫酸加里を散布して水をかけました。また、硝酸石灰や硝酸カリも灌水時に混入しました。 これらの与え方の方法は違いますが、結果はこれも養液土耕と一緒です。そのとき不足になっている養分を探し出して(葉の色や症状で判断する匠の技です)単肥で与えたりするのが本当だと思います。 日々均等ではいけないはずです。一般にみなさんがやっている配合肥料の散布ではなく、必ず、単肥で不足したものだけを加えてやる。これが大事なことだと考えています。 メールお待ちします。

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 グリーンアップの入手方法   投稿者:AGU 投稿日:2015年 3月15日(日)10時34分3秒

初めまして、ネーム、AGUと申します。トマトの栽培をしているものです。

あるトマト農家のブログから、こちらへたどり着きましたところ、グリーンアップという商品に出会いました。
購入方法・価格・商品の詳しい内容等知りたいのです。ぜひ、よろしくお願いします。合わせて、質問もしたいと思います。

 私は今、アルギンゴールド(海藻エキスの素)という資材を使っているのですが、この商品に付いての皆様の評価を知りたいと思います。 もう一点、資材の使い方の説明で、よく、月に2回とか10日に1回とあるのですが、それに相当する量の1日分を計算して、毎日与える(養液土耕等)という方法は、いかがでしょうか。 (産地の仲間で、養液土耕栽培をしている者が、この方法で追肥をしているのです。よい方法のように思えています)。

以上、よろしくお願いします。

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 メールをいただきました!!   投稿者:管理者 投稿日:2015年02月23日(月)15時05分**秒

杵島様

いつもおせわになっております。
昨年は、おかげさまで、低迷しておりました切り本数が14%UP、売り上げも同じくUPいたしました。
今年は、今のところ、天候も良く、新芽がのびはじめていて、期待しております。
もうすこし伸びてきたところを写真メールします。
グリーンアップを10個注文したいのでよろしくお願いします。

 北海道 M・Y


 メールをいただきました!!   投稿者:管理者 投稿日:2015年03月13日(金)10時39分**秒

杵島様

いつもお世話になっております。
今まで送りました写真と同じ場所で撮影しました。
今のところ順調な出だしかなと思っています。

 北海道 M・Y

写真−@        撮影:14年 5月25日
バラ
写真−A        撮影:15年 3月13日
バラ
写真−B        撮影:14年 7月23日
バラ
写真−C        撮影:15年 3月13日
バラ


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 メールをいただきました!!   投稿者:管理者 投稿日:2014年10月27日(月)18時06分23秒

杵島様

いつもお世話になります。
9月にトマトの養液栽培(pH管理)について、お電話でご相談させていただいた山梨県のOです。
その際はお忙しい中ご相談にのって下さり、ありがとうございました。
教えていただいたことを元に、硝酸を使ってpH管理を徹底したところ、トマトの樹や果実の調子もだんだんと良くなってきました。
まずは、お礼方々ご報告させていただきたくメールさせて頂きました。
本当にありがとうございました。今後とも、ご指導いただければ幸いです。

 山梨県 K・O

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 いま、私たちは、Facebookを利用して・・・・   投稿者:管理者 投稿日:2014年10月15日(木)10時45分**秒

 いま、私たちはFacebookを利用して栽培技術を共有しようとしています。

Facebookは、一般に公開するページと秘密のページを作ることができます。
前者はFacebookに登録さえすれば誰でも閲覧・参加が可能です。 一方、秘密のページではFBに参加したうえで、管理者が承認した人だけに限定して閲覧・そのグループのSNSに参加できます。 ですから実名で、ある程度のデータも技術もオープンにして議論を重ねています。

友達申請して、共に学んでみたいな!と考える方は、当方までメールください。

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 Facebookへ書き込み   投稿者:管理者 投稿日:2014年10月14日(木)10時45分**秒

 仲間のフェイスブックに書き込みました。
暖房機の手入れについてです。掲載されていた温風機の写真に錆が見えました。それを、そのまま放置すると穴が開いてしまいます。それでは補修するのに大変です。 鉄板ごと交換することにもなりますので、ご注意申し上げた次第です。
先日、訪問した時もこの事には気が付いたのですけど、栽培のことにばかりに気を取られていましたから、つい、忘れたままになっていました。手入れは早めにすることが機械を長持ちさせるコツです。

暖房機を使用するとき、ほとんどのみなさんは使用前に手入れをなさいます。釜の中はいつもきれいにしておかないと、燃えカスの強酸性の硫黄分などが水と反応してメッキをしてある釜でさえも、 溶かし易くなり、穴を開けてしまうことになるのです。

<ここから書き込み>
1014年10月13日
その錆の処は、ごみをふき取って、サンドペーパーで鉄板が見えるようになるまで磨いて、さび止めをべったり塗っておきます。色が気になるなら、 メーカーにタッチアップペイントを貰うとよいでしょう。早い目に手当てすると長持ちしますよ。逆だと穴が開きますよ! 暖房機の手入れは、使い終わった時に函体の中の燃えカスや煤をとります。

使い初めにこれをやると、半年間の湿気を吸って固くなり擦ってもなかなか取れません。灯油の場合は、汚れないからこのような煩雑さから解放されます。 ひどいとき(空気調整しても燃焼に煤が多い場合)は、重油に10〜20%くらいの灯油を混ぜると良く燃えるようになり、煤などもなくなります。(重油の寒冷地仕様はこのようにしているはずです)

長野と大阪や和歌山のボイラーを点検してみて、長野のは中がいつもきれいに燃焼している。詳しい人に聞いたら、そういうことでした。 機械の調整などは、その時の処で、また書き込みします。

これを読んでいる人も参考になさってください。

温風機
撮影日:’14年10月13日

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 Facebookへ書き込み   投稿者:管理者 投稿日:2014年09月02日(火)15時04分00秒

 フェイスブックにFB農業者倶楽部(めざせ! 農業シンクタンク) というページがあります。わたしも主宰者に誘われて2ヶ月ほど前に加入させていただきました。ここに書き込みをいたしましたので、この掲示板に転載し保存しておきます。

1014年07月21日
春日部市の関根潔さんから『トマト収穫後のハウス内水田化。昭和な農業であります』と写真付きで現状報告の書き込みがありました。
それに対し、同日、日高 龍真さんから 『こんにちは。水田化には何か意味があるのですか? 』と質問がありました。

水田化には代掻きをする必要があります。この作業はロータリーで土を細かく掻き砕くことになります。 そして、この細かくなった土の粉の部分が土壌粒子の隙間に入り込み、そのことで水が染み出ることを防いでいるわけです。 ですから、代掻きをしないと水をうまく溜めることはできません。そのようなことで、会員の皆さんさんからは土壌の物理性が悪くなるんじゃないかとか、 主にその土壌の物理性について盛んに書き込がありました。

『ここからは私の書き込みです』
圃場の水田化には、何か意味があるのでしょうか???意味があり、やる意義もあります。物理的な変化など意見がいっぱい出てきました。 更に付け加えるなら、このような化学的なメリットも忘れてはなりません。次の作付けのための土作りでは、 連作による疲弊した圃場を再び活性化するということが非常に重要なことで、先人たちはこのような湛水するという技術を経験的に会得していたものと思われます。

また、その意見にもありましたが、その湛水化による養分の溶脱(流亡)は(−)電子を帯びたもの、例えば硝酸態窒素のようなものは溶脱率が大きいようです。 反面、(+)の電子をもったものは土壌コロイド(−)と結合しているためでしょうか、(−)電子養分と比べると大幅に少ないようです。 また、その養分でも結合が強かったり弱かったり、その差もあるようです。問題の多い圃場は養分過多となっていることが多いので、この溶脱作業は重要な意味があります。

注)湛水した水面から泡ブクが発しているのを時々確認することができますが、これは土中養分の化学反応によるガスが大気に抜けている様子です。

以上、時間と手間があるのなら、いったん圃場は1か月間くらい水田化した方が得策だと思います。特に、土壌pHがKCLで6.7以上の疲弊した圃場はその作業を絶対やるべきです。 そして、栽培期間中のpHは6.0〜6.2くらいから出発して、6.8で落ち着く(超えない)よう努力して下さい、というのが私の基本的なお願いです。

最後に、もう一つの利点は、湛水後、水が引いた圃場には大量の酸素が万遍なく供給されることとなり、各種菌類の活性も助長されることとなるはずです。 リンクのページは私のもので大変恐縮ですが、その溶脱に関する土壌分析などもありますから、その裏付けとして参考にしてください。

1.アルカリ性土壌の酸度矯正
(後段部の■@水田化したときの土壌中の化学作用)その前後を参照してください。ただし、分析のデータは、本当は何点も分析して精度を上げる必要がありましたが、それができていませんことをお断りしておきます。
2.果菜栽培テキスト VOL.2
(]V.6. 表@〜C 熱湯土壌消毒による除塩)簡易分析なので少しデータは頼りないですが、参考にはなると思います。

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 Re>りんご屋さん   投稿者:管理者 投稿日:2014年07月12日(木)16時36分02秒

 お久しぶりです。ありがとうございます。

 土壌分析は、細かく説明を求められるとなかなか説明ができないところが多々あります。
そのうえ最近は、石灰の分析値がどうもおかしく、今まで展開してきた論理が証明できず困っています。

これは、結論的に言ってしまうと、採土の誤差部分が主たる原因だと思います。
基本的に、薬品を“1”投入したのに、検出した物質が“3”になることはあり得ません。この場合、分析の誤差(分析について考える
http://www12.plala.or.jp/green_up/h095.htmlの通り)、採土の誤差、流亡したものなど様々な誤差を助長する要因があります。 また、ここでは資料全体に与える解釈的な影響はないだろうという判断で、追肥したことも記入していません。実際には6月13日の分析後、 硝安を40kg(AN;6.8kg NN;6.8kg)追肥しています。それでも数値には達していません。

特に採土位置による成分の誤差は大きいと思います。たまたま採ったところに窒素が多かった、または少なかった、更に石ころや木片が多く含まれていたことなど良くあることです。 そのようなことがないように気を付けて、できるだけ多い個所(私たちは10か所以上を平均的に)の採土を心がけています。 増減が予想以上の時は分析(最初はそんなことのための予備の乾土で再分析、それでもダメなときは土採りから)をやり直したこともあります。 特に、値が少なすぎの場合は追肥を多くしますから困ります。

また、ここでは最初2連棟を1サンプルで分析していましたが、現場を観察していると棟別に生育が違う事と定植時期を調整しながら栽培するので、 それに合わせて分析するのが良かろうということで、第2・3回目は棟別にNo1−@、Aと2点に分けました。 このことも誤差が生じている原因になっているものと思われます。

しかしながら全体として、有機物であるピートモスを投入した場合、ある時間を経て窒素の構成は大幅に変化している。硝化作用はできている、 というための判断資料です。したがって、全体からのデータで、そのような見方でこのページを見ていただけたら有難いと考えています。

 <序でながら>
土作りをしようとする圃場は、少なくとも3回は分析してみないとその圃場の傾向はしっかりと把握できません。初回の分析は鵜呑みにせずに用心をして施肥してください。 それは、この分析誤差と採土の誤差を考えておくべきです。検出値が多いなら施肥しませんから問題ありませんが、少ない数値で出てきたとき施肥します。 このとき困った問題が生じます。また、私が怖いな、と感じていることは、分析者が前回の分析値を参考にしていないことです。 前回の分析を参考にして分析していただくと、さらに安心できると思います。

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 窒素成分の化学変化   投稿者:りんご屋 投稿日:2014年07月12日(木)01時09分08秒

 先日はお世話になり、ありがとうございました。
掲示板が寂しいとのことなので早速書かせていただきたく思います。

有機物の施用による窒素成分の化学変化について、
http://www12.plala.or.jp/green_up/h062.html
上記のページを見ていて疑問が生じたので質問をさせてください。
有機物を投入後の窒素成分の変化なのですが、
ページ内の表−Bを見ると14.33Kgのアンモニア態窒素が11.39Kg硝酸化され2.94Kgとなっておりますが、
硝酸態窒素は6.73Kgから36.69Kgと29.96Kgも増えております。
これは純粋にアンモニア態窒素が硝酸化した結果なのでしょうか。
だとすると大雑把な数値ですが1Kgのアンモニア態窒素が硝酸化されると3Kgの硝酸態窒素になるということでしょうか。
それとも流亡などを考えるともっと大きな数字に変わっているのでしょうか。

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 掲示板が少しさみしいので・・・・   投稿者:管理者 投稿日:2014年05月23日(金)12時05分**秒

 ホームページには多くの閲覧がります。また、分からない事や調べ物をしたい等には便利な“検索サービス”にてたくさんのアクセスがあります。・・・が、この掲示板となるとあまり活用されていません。 ほとんどがメールで意見を求めて来られます。

掲示板がすこし寂しいので、今日はそのメールでの問い合わせを報告したいと思います。 (勿論、ご本人の了承のもとです)


まず、岩手県のT・Aさんから
■ 投稿日:2014年04月20日(日)
杵島  様。

 初めまして、T・Aと申します。
グリーンアップが欲しいです。 当方、趣味でサボテンを楽しんで10年になります。
上手く育つサボテンは良いですが、成長鈍化のサボテンも多数。

液肥に微量要素を混ぜて使っています。しかし、どのpH値がベストなのか、サイトによってまちまちでした。 ネットサーフィンで微量要素を検索していたら、Welcome to Kishima's Websites!を拝見。 杵島 様のサイトにくぎ付けです。水のpHは元より土壌の変化等。私の疑問が解決しました。現在希硫酸でpH5.5に落として撒いていますが、グリーンアップ使用でもっともっと面白くなりそうです。

            以上 T・A。


■ 投稿日:2014年04月30(水)
杵島 泰三 様。

 本日、有機酸微量要素(サンプル品が)が配達されました。誠にありがとうございます。
早速、使わせていただきます。

此方では最低気温が5℃以上に成るこれからがサボテンの一番活発に成長する季節です。
既に蕾を付けているサボテンも有りますが、有機酸微量要素の効果が楽しみです。又、サボテンは棘の色艶、皮膚の色が緑色・黒色・焦げ茶色等、様々ですが、そのへんもしっかり確認します。
あくまでも素人観ですが、何か気付いたときにはその都度お知らせします。              敬具 T・A


■ 投稿日:2014年05月02日(金)
杵島様。

 こんにちは、忠告ありがとうございます。
金のなる木やシャコバサボテンの様なサボテン専用の肥料は有るようですが、私が育てている標高2000〜4000メートルに自生するサボテンの肥料は有りません。Welcome to Kishima's Websites!!『常備液肥の調製法』 を参考に液肥を作る予定です。
サボテン肥料は窒素が多いと徒長し過ぎて、溶けたようになり死んでしまいます。海外のサイトでNPK 8-16-42とありました。
この場合、添加量はどの位なのか?計算が分かりません。よろしければご教授いただけたら嬉しいです。

よろしくお願いいたします。      以上 T・A。


■ 投稿日:2014年05月03日(土)
T・Aさま

 そのページと『39.果菜栽培に使用する肥料一覧表』を参考にします。

希望の配合肥料20kgは(N:P:K=8:16:42)です。
これには、窒素は硝安(AN:17%,NN:17,TN:34%)、リン酸はリン酸1アンモン(AN:12.2%,P2O5:61.7%)、硫酸加里(K2O:51.4%)の3種を使用します。

まず、成分量−−→ N=20Kg*8%=1.6Kg、P=20*16%=3.2Kg、K=20*42%=8.4Kgとなります。

まず最初に、窒素とリン酸の二種の成分が含まれるリン酸1アンモンから始めます。
@リン酸は、3.2Kg÷61.7%=5.19Kg(リン酸1アンモン)となります。
A窒素は、1.6Kg÷34%=4.71Kgとなるところですが、先程のリン酸1アンモンには0.63Kgの窒素が含まれています。その窒素
  量は引いておく必要があります。つまり、1.6−0.63=0.97÷0.34=2.85Kg(硝安)となります。
B加里は、8.4Kg÷54.1%=15.5Kg(硫酸加里)

ただし、この肥料の量は23.54Kgになります。
このようにして、いくらでも変化をもたせられますし、自分の納得する肥料をつくれば、また楽しみも増えます。
ただし、窒素はアンモニア態窒素が良いか、それとも硝酸態窒素が良いかの議論はあるはずです。

 さて、ここで、養分投与の時、土に残っているN:P:K比は考慮に入れないのだろうか?
海外のサイトの培地は、その比でベストなのか?それとも、かけるのがベストなのか?その議論が抜けているような気がします。
常識的には、私は培地だと思います。それなら、かける肥料の比はいつも変わるはずです。

ここは、日本の農業の問題点といっしょではないでしょうか?栽培が良かった、または良くなかった。その結論はありますが、そのときの研究者の論文では、土の養分状態がどうだったのか?が、ほとんど抜けています。 だから、農家が実践するとき上手いかないのです。(ここは追記再現できるように栽培した土壌の養分量も明記すべきです。例えば、窒素を10Kg入れた、ではいけないのです。 土壌分析すれば、入れなくて良い農家があるかも知れないからです。ここまで追記) T・Aさんは、そのような状況を踏まえて、すばらしく良い物が出来た時は、そのときの土壌を分析しておくのですよ! そして、つぎからその値に設定するようにすれば、また前作と同じよいものが出来るはずです。

これが、私たちが今まで行ってきた手法です。だから、農家で一斉に栽培すると、皆が印判をついたように均等に良くできます。ただ、今は、よそに分析を依頼していますので、このことは、大きい声では言えませんが、 その分析技術がどうも怪しいです・・・数値がおかしいです。この点では、わたしも悩んでおります。ただ、数値そのものは不正確(と自分勝手に思っているのですが・・)とはいえ、毎回同程度の誤差と考えていますので、 自分でその偏差値を作り対処しています。          以上   杵島 拝


■ 投稿日:2014年05月03日(土)
杵島  様。

 解答ありがとうございます。

はぁ〜? (^0_0^)ナルホド!今まであれこれ購入しては×△?納得できる肥料が有りませんでした。
又、土に残っているN:P:K比‥‥、気にしませんでした。
本当、良い勉強になりました。

何か疑問がありましたら、宜しくお願いします。   以上     T・A。


■ 投稿日:2014年05月18日(日)
杵島 様

 こんにちは。有機酸微量要素を使用して2週間が立ちました。此まで感じたことをご報告させていただきます。

結論から:
・液肥を蒔いた直後から一回り大きく成ったように感じます。決してオーバーな表現ではありません。
・成長速度がこれまでより数倍速く早く、開花迄5年は必要なサボテンが2〜3年で開花する成長速度です。
・肌の色が濃く精気に溢れています。
・棘が長くなり、太さも増し精悍になりました。
・拗らせてしまって2年間動きが止まっていたサボテンが新刺をだしました。此は感動しました。
・開花したサボテンの花は今までとは違い色合い良く、花そのものもパーンと張って生き生きしています。サボテンの花は昼咲き、
 夕方閉じて1〜2日で萎れてきますが、3〜4日も咲き続けました。

以上、此まで特に感じたことを述べました。あまりにも素晴らしい有機酸微量要素、サボテン栽培に無くては成らない有機酸微量要素です。

杵島 様のサイトを何度も読み、お恥ずかしいですが、自家製液肥を作りました。「液肥の自家調製」のページは非常に勉強になりました。浸透圧や%による計算方法などなど。

此まで、PHを3.5〜7迄、いろいろ試しました。自宅前に積もっていた雪がPH6.5だったので、暫くPH6.5で撒いてみたりしました。自分ではPH5がベストでした。 私が栽培しているサボテンは高山や高地が多いので雨のPHも更に酸性に傾いているようです。(ウェブサイトで確認。)サボテンの自生地はアルカリ性が多いので軽石単用で牡蛎肥料を少し混ぜ、アルカリ性に傾けています。

以上、又何か感じたら、メールします。    T・A。


■ 投稿日:2014年05月19日(月)
T・A さま

 良い結果が出ているようですね!!
早く、色・艶よく成長し、花の日持ちも良いはずです。そうなると、もっと構いたくなるでしょう! そこに落とし穴がありますから、頂点を察してそれ以上は構う事を我慢する事です。
微量要素は少し効き過ぎる嫌いがあります。他の養分も含めてですが、掛け過ぎないように気を付けて下さい。

 サボテンのpH適応は、今のような正常の生育状態(この時、土壌養分量と外部からの環境をなどの条件を必ずそろえます)で栽培し、5.0、5.5、6.0、6.5、7.0、7.2、7.5、7.8、 とかける水を調整して水やりをやってみると直ぐわかると思います。
それが正確に出来るのは、土の影響のない養液栽培が一番ですけど・・・

良い結果が出ますよう・・・・・・に        杵島 拝


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 本ウェブで勉強なさっている皆様   投稿者:管理者 投稿日:2014年05月08日(木)14時17分**秒

 Kishima’s websites のINDEX PAGEや各々のPEGE には、を設けているところがあります。 これは基礎知識をより深めて頂くため、ご紹介しているNHK教育ビデオのページなのですが、これが毎年その都合で変わります。その都合とは、政府の指導指針が毎年変わるからかな?と思われるわけですが、 NHKもそれに沿って制作をやり直しているようです。それに連れページのURLも毎年変わる事となり、このリンクも切れる事となります。 従いまして、みなさまには面倒ですが、下記の高校講座『化学』『生物』から進んでいただき、目的のページに到着して頂きたいと思います。

NHK高校講座

NHK高校講座『生物』
2013年度『生物』
2014年度『生物』

NHK高校講座『化学』
2013年度『化学』
2014年度『化学』

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 山崎 恵一様  投稿者:管理者 投稿日:2013年12月26日(木)22時12分**秒

グリーンアップ(GP)は土や有機物を使う栽培では1000倍で使います。葉面散布は2000倍です。無機質培地や水だけの養液栽培なら200cc/1000リットル当たりです。 但し、GPは一株当りに与える量を調整するのが大変難しいです。特に、養液栽培では難しいです。

有機酸微量要素とEDTAを用いた微量要素では同じキレート材でも性質が全然違います。大事なことは、有機酸とEDTAの生物に対する吸収力の違いです。 有機酸は動植物に与えると猛烈に吸収されます。と同時に掴んでおいた金属をも同時に吸収してしまう訳です。一方、EDTAは動植物に与えても吸収されません。 その性質を利用して、EDTAは人体には解毒剤として利用されています。

GPは液体です。

微量要素に関する重要なページは
43.有機酸微量要素(グリーンアップ)
46.キレート化合物
41.有機金属

微量要素は多量要素のような選択吸収をしません。与えたら与えただけ吸収するようです。ですから、その含有量のバランスつまり比率が重要です。

私たちは会話をするのに、電話でなくアップルiphoneがあればFacetimeを利用してます。
アップルアドレスは t_kishima@icloud.com です。

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 山崎 恵一 様  投稿者:管理者 投稿日:2013年12月25日(水)09時26分36秒

先日からいろいろ有り難うございます。後程、メールにてご連絡いたします。

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 グリーアップの入手の件  投稿者:山崎恵一 投稿日:2013年12月23日(月)21時56分39秒

グリーアップの入手についてご案内くださればありがたいです。

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 山崎さま

 どうして、PH5.5で調整し供給しているのに廃液は7.3になるのでしょうか? について

     投稿者:管理者 投稿日:2013年11月02日(土)22時48分**秒

養液でも土耕でも生育が良ければ、pHは必ず上昇します。上昇しないで、下降する場合もあります。その場合は設備が欠陥品と言えます。原因は硝酸態窒素と石灰の吸収差です。 その速さが硝酸態窒素>石灰だからです。私のWebsiteではここを一番強調しています。

日本では従来から、栽培はECだけで管理ができると考え、私たちのように培養液を個別に養分分析しながら栽培をする習慣がありません。ですから、そのメカニムズが解明されることもありません。 従って、日本の農学に携わる人や研究者そしてJAの指導員さん達が、きちんとそのことを農家に伝えることはできません。その結果、今では栽培技術がオランダやあなたの住んでいる韓国にも追い越されそうになってしまいました。 いや!もう、追い越されているかもしれません。(その部分の参考資料はです)

給液EC1.0 PH5.5(酸処理をして)しています。廃液を見ると、EC0.56 PH7.3とかなり高い数値で出てきます。EC1.0がEC0.56になると言う事は生育が良い筈です。だから、肥料濃度(EC)は下がります。 この場合は硝酸態窒素>石灰の理由で、pHは必ず上昇します。次に、このpHを調整しないと根が傷んでしまいます。そして、根が傷むから生育が悪くなる。傷んだ根などが腐って有機酸が溶出しpHは下がります。

従って、やらなければいけない事はpHを監視する。pHが変化をするという事は養分のバランスが崩れている(個々の養分の分析が必要です)。 ここで養分バランスを修正し、それでもpHが5.5〜6.5の範囲にならない時は硝酸か硫酸でその範囲に調整をして下さい。これが栽培の基本です。ところが、この基本が出来ていないのが日本の農業です。 だから、農家は病気で困っています。“植物の病気は本当に病気ですか”と言うのが、私の訴えです。

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 先日は、ご回答いただきありがとうございました。

     投稿者:山崎恵一 投稿日:2013年11月02日(土)20時26分**秒

プサンから車で、西に1時間30分したとことに晋州市という人口3万5千ほどの市の郊外でいちごの栽培をしています。
現在、土耕栽培(300R)と今年から高設栽培(300R)をはじめ、かれこれ、10年目に入ります。 特に、今年は、養液栽培について勉強していきたいと思っていたところ、こんなにも先駆的に研究をされているとこがあったことに驚いています。

今度、いろいろとご指導いただければありがたいです。 今、養液栽培の中で、PHの調整について実際の私の現場で起きていることからご相談にのっていたければありがたいです。

給液EC1.0 PH5.5(酸処理をして)しています。廃液を見ると、EC0.56 PH7.3とかなり高い数値で出てきます。どうして、PH5.5で調整して供給しているのに廃液は、7.3になるのでしょうか?

ご回答をお待ち申しております。

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 山崎さま  投稿者:管理者 投稿日:2013年10月14日(月)15時46分**秒

次回からはメールではなく、住所とTELと姓名などを書き込みIndexページにある“お問い合わせ”を利用して質問して下さい。宜しくお願いします。

pHが定植前7.23はKCLですか?それともHOですか?いずれにしろ、植付前の土作りでは6.2位から始めるように土作りをしないと駄目です。さもないと、1ヶ月迎えるあたりから病気の様子が現れて来ると思います。 堆肥のような有機物を用いたり、土壌分析をしてイオンの数を弱酸性に調整する様にして下さい。元肥はその事を念頭に置いて行います。その様に土作りをするよう努力して下さい。

9/30日の7.0がHOならば植物栽培では高いと思います。 いちごはKCLで6.2〜6.5位が良いと思います。この分析を解説します。ECが1.79から0.3まで急激に下降しています。分析の数値が正しいなら15日間でこれだけ下がるということは、相当なスピードで生育しているはずで、 これは普通にあり得る状況です。と同時にpHが6.3から7.0へ急上昇しています。このとき、硝酸態窒素が急激に下がっています。

私のHPでは、このpH調整が大前提であること、このpHが高くなったとき、特に病気が多くなる。つまり、病気は農薬を撒くことより、このpH調整の方が大切なのです、と言うことを強く訴えています。石灰(土壌ではmolではなく、CaOをmg/Kg測定します)の陽イオンが減じる以上に硝酸態窒素の陰イオンの減るスピードが早い。その為にpHが上昇する。 これを、落ち着けながら栽培するには、窒素を加えてその中の硝酸態窒素を多くするテクニックが必要です。でも日本では、窒素を減らすのが日本農業の先生方の指導方針です。 本当はそこには、硝化作用をよくするために有機物を毎年多く用いる。ただし、入れ過ぎは禁物!!その上で、窒素(ANとNN)を分析して硝酸態窒素の量を30〜35Kgで維持します。

窒素は33Kgなら丁度良い。但し、AN/NN=30%以下とする。(・・・が33mg/L=33ppmは土壌で丁度良いかどうかは分かりません。多分、少なすぎると思います。水耕栽培では224ppmが標準値ですから)。 一度他の所で精密分析してみる必要があると思います。土壌分析に準じた項目で分析して下さい。単位はmg/Kg(土壌)です。

いただいた下の情報ではこのくらいしか言えませんが、この数値でも、すこし分からない所があります。一度上に示した項目で分析してみてはどうでしょうか? 潅水に使っている水もpHを調べて下さい。土壌pHが高い所に高い潅水ではイチゴはひとたまりもありません。


ここで、皆さん良く考えて下さい。下の書き込み、10月2日の回答で、“pHは7.0〜7.2付近で、これが病気の原因でしょう”と答えています。その後、データを10月6日に出して頂きました。これが病気の原因であることは、はっきりしたと思います。

分 析 日 EC
ms
pH (NO-N)
mg/L
標準値 2.0〜2.4 6.0〜6.2 224
9月15日 1.79 6.3 190
9月30日 0.3 7.0 33
(大原則)
生育が良いとECは下がりpHは上昇する。
しかも、硝酸態窒素成分が急速に減じる。


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 ご回答いただき、ありがとうございました  投稿者:山崎恵一 投稿日:2013年10月 6日(日)11時19分**秒

萎黄病についてご回答を頂き、ありがとうございました。

いちご栽培を10年目になりますが、このような視点から回答をいただいたのは、初めてです。今度とも良きご教授をいただければありがたいです。

9月7日に土耕栽培で定植したイチゴの土壌溶液を見ながら栽培しているのですが、9月15にとったものから、9月30日にいたるまで、下記の(ように)変わっているのですが、最初に比べて、 EC、pH、NO−N濃度が下がっていることに気がつきました。

分 析 日 EC
ms
pH (NO-N
mg/L
標準値 2.0〜2.4 6.0〜6.2 224
9月15日 1.79 6.3 190
9月30日 0.3 7.0 33

追肥をどのようにしていったら、栽培の安定が計れるか?ご教授いただければ幸いです。
下記に定植前の土壌検査表をしめしますのでよろしくお願いいたします。

分 析 日 pH EC OM 全リン酸
(P25
加里
(K2O)
石灰
(CaO)
苦土
(MgO)
Ne アンモニア
(NH4-N)
硝酸
(NO3-N)
  (1:5) ds/m g/kg mg/kg cmol/kg cmol/kg cmol/kg cmol/kg mg/kg mg/kg
定植前 7.23 1.25 51.72 1338 2.08 15.51 3.14 0.39 11.0 68.4

ご回答をお待ちしております。

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 お問い合わせ、有難うございます。  投稿者:管理者 投稿日:2013年10月02日(月)08時16分**秒

多分、土壌のpHが高いとか、潅水に使っている水のpHが高い、その他考えられることは尿素やアンモニア態窒素が主体の肥料を元肥・追肥に利用した、 使用したボカシなどの堆肥類が未発酵でアンモニア成分が邪魔している等、アルカリ障害が原因として考えられます。実際に計測すると、pH7.0〜7.2位の中性に近いところだと思います。 つまり、pHに関する事が主因のはずです。病気で片付けないようにしましょう。

私たちは、萎黄病はMoの欠乏と考えています。しかし、これは結果的な現象であって、その起因はpHが高いためにB欠乏が起きて、その為栄養の通る導管・師管に不具合が生じ栄養不良を来しているものと思います。 いちごを抜いて株元を横に切断したら導管が傷んでいると思います。また、これを放置すると炭素病に進展して行く懸念があります。

お願い!!
(この掲示板のメールは整理し難く出来ていますので・・・・)
次回からは、この掲示板のメールではなく、当方のWebsiteの“お問い合わせ”からメールを下さい。
宜しくお願いします。

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 萎黄病発生の背景を教えてください  投稿者:山崎恵一 投稿日:2013年10月02日(月)00時17分**秒

毎年いちごの育苗を終え、本圃へ定植しますが、活着が、終わり、新しい葉が、上がってきますが、奇形葉が上がってきます。
萎黄病と診断を受けましたが、育苗時に培地は、消毒しますが、毎年発生しています。

発生の背景を教えてください。

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 やっと出て来ました  投稿者:管理者 投稿日:2012年11月 1日(木)13時08分53秒

写真をやっとの思いで探し出しました。・・・がアップしても良いものかどうか、少し心苦しいです。

これは今から約30数年も前の事になります。昭和55年くらいだと記憶しています。或る農業試験場に視察に行った時の写真です。写真(ネガ)も色が褪せてしまっています。このような事を実証されている先生がいらっしゃいました。

皆さんはイチゴの花芽分化と栄養遮断の関係を、今でも相変わらず議論します。圧倒的に“肥を切る、窒素を切る”の意見の方が多いようです。対して、私たちは当時も今も、花芽は気温などの条件がそろえば上がって来るものだ! と言う考えを一貫して持っています。だから、栄養遮断は行いません。寧ろ“苗半作・本圃半作”の考え方で、育苗時期でもどんどん木を作って行きます。この方が本圃に植えたとき活着が早く、それ以後の生育スピードも速いからです。 果もきれいに形よく仕上がりますし、結果的に終わってみれば収量も多いです。

この先生曰く“因果関係はあまり無いですな〜”と言う一言でした。こんな研究報告もあります。
(参考に・・・・栄養遮断と花芽分化)                      (深謝!!)以上

写真−@撮影日:不明
いちご
写真−A            撮影日:不明
いちご

写真−B            撮影日:不明
いちご
写真 C            撮影日:不明
いちご

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 追記します  投稿者:管理者 投稿日:2012年10月22日(月)13時03分13秒

ついでに追記しました。
ここで重要な事は、きちんと栄養管理された作物の花や色つきなどの状況は、
@花芽・・・遅く上がって来る。
A花・・・・遅く、小さく咲く。
B果実着色・・・遅いが収穫の頃になると一斉に赤くなる。
C果実・・・果肉が厚く、種を取り巻く果芯の部分は小さい。

考えると、心配ばかりの事柄です。ですが、植物のターゲットは虫や鳥なのです。人間じゃないのです。元気な樹は子孫を慌てて作らなくても良い訳ですから、鳥に目立つ必要も無い(“少ない”の表現が正しい)訳です。 だから、みなさんは自然な状況と反対の事をやり出す訳です。花芽を早く作る為に寒さに当てる(苗の夜冷・予冷・山上げなど)、窒素を与えない、栄養を与えない、つまり、栄養分を切ると言う作業をする訳で、 これが早く子孫を作る手段だと言う事らしいです(参考 )。

このような事をするから、結果として、小粒で歪で日持ちのしない果実が出来上がる訳です。(このようなやり方を、私たちのグループの一人が"虐待農法”なんて言い出した人がいました<笑・・いやいや!笑っておれないです 日本中やっていますからねぇ・・・)ここで、味は出来損ないの場合糖度も高く美味しく出来ますが、本来の味ではないです(コクが無い)・・・これも鳥に早く優先的に食べて貰いたい、糞と一緒にあっちこっちに撒いてもらいたい。 ・・・と自然に考えたいです。(注・・種の殻が固いのは、糞と一緒に消化されてはいけないからです。消化されたのでは草の栄養になるだけですからねぇ)

以上、どうでしょうか?自然の摂理で大方説明がつくでしょう?更に味については、果実を一杯ならすとどうしても薄い味加減になります。養分の絶対量が足りなくなるからです。 これには特に石灰と窒素(厳密には硝酸態窒素です)を分析しながらその量を常に適量に保ち、細胞組織を密に作ります。そこに微量要素を加えてアミノ酸をどんどん作りながら細胞に詰め込む事により、味の問題を解決します。

参考の写真はイチゴですが、細胞が不出来の物(おおきみ:2008年登録品種)と密に出来た物(さがほのか)。同じ時期4月初旬の写真です。不出来の物は空洞になっています。 特に不出来の空洞果の果肉はザラザラと言う感じがします。密ないちごの果はゼリーのような肉質をしており、比重を計測したところ通常品より115%くらいの結果でした。 このような眼でこれから樹を見ていくと、また今までとは違った栽培管理が見出せると思います。

以上の点が、このホームページで一番分かって頂きたい問題点です。つまり、高品質の物を最大限に収穫すると言う点です。

写真−@    撮影日:’09年 4月 7日
いちご
写真−A    撮影日:’10年 5月18日
いちご

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 りんご屋さん  投稿者:管理者 投稿日:2012年10月20日(土)16時39分36秒

りんご屋さん、あまり難しく考えない方が良いですよ。

リンゴの側から考えれば、きれいに色が着こうが日焼けしようがどうでも良い事なんです。子孫が出来て、それが熟して落ち、子孫が育ってくれれば、リンゴは色の具合に関係なくそれで良いのです。 きれいな赤色になると言う事は鳥に目立つようになる。鳥は美味しい色を知っています。鳥は美味しい樹と美味しくない樹が2本あれば美味しい方の樹ばっかりに向かうでしょう。

こんな経験ありませんか。隣にもリンゴの樹があるのに、うちの園地の樹にばっかり食べにくる。それはその樹が美味しいから喜ばしい事なんですけど・・・ 皆さんは果実を一杯つけたりしたら色が来ないとか勝手な事を言っていますが、人によっては写真のようにチャンと大きく赤くなっています。唯、誰が見ても、他所は色来てるのに“色来るかな〜”と心配はします。 しかし、気温が落ち着き収穫のシーズンになれば、そのリンゴは一斉に赤くなっています。逆に、中々色が来ないと言う事は、果がグングン大きくなる余地があると言う事です。

出来損ないのリンゴは小さいまま早く赤くなりませんか?早く、落ちていませんか?それも早く子孫を残そうとするため鳥に食べられ種をあっちこっちに撒いてもらいたい。土に落ちて早く芽を出したい。 リンゴはこれしか考えていないのです。真っ赤で、美味しくて、大きくて、形の良いリンゴを求めるのは、リンゴ゙から言えば食べる側のエゴなんです。あまり難しく考えず、自然の摂理通りに考えたが良いと思います。

土壌をきちんと作って、それで上手く色が着かない、うまく育たないのはその品種がおかしいからです。これはリンゴだけではありません。トマトもキュウリもイチゴなども一緒です。日焼けでも、日焼けしたりするのもあれば、 しないのもある訳ですから、焼けた物は摘果すれば良いのです。先ずはチャンと土作りして、生育に応じて追肥をして、それでもうまくいかなかったら大いに議論をしましょう。 と言う事を私はいつも考えています。農業を技術評論する人(研究者も含)たちが土の事を置き去りにして言うから、皆さんまでもがこのような一足飛びな事を考える様になるのですよねぇ〜

写真−@    撮影日:’08年月日不明
りんご
写真−A    撮影日:’08年月日不明
りんご

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 ありがとうございます  投稿者:りんご屋 投稿日:2012年10月18日(木)23時11分40秒

早速のご回答ありがとうございます!

チタンを考える前に鉄、銅、モリブデンなどをしっかり吸収できる環境を整えたほうがよさそうですね。 夏場の高温でりんごが日焼けして艶がなくなってしまうところを補えればな、という安易な考えでした。 まだまだ勉強が足りません・・・。

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 りんご屋さん  投稿者:管理者 投稿日:2012年10月 6日(土)19時00分44秒

ご投稿ありがとうございます。

赤色を鮮やかに仕上げると言う意味では、全ての作物に通じると私は考えていますが、私たちの実験はシクラメンのみです。また、りんごに使ってそれを人が食した場合、どのような影響があるかどうかは、 全く分かっていません事を念の為申し添えます。

このwebsitesには、果菜栽培テキストVol.2に微量要素と花の色という項目があります。 ここで花弁の色の写真もあります。その実験の根拠は下図の通りです、参考にして下さい。

また、このチタンはグリーンアップには添加していません。花では、今後は積極的に添加して行きたいと考えています・・・が、まだ大分先の事になりそうです。そこまで上手く栽培できていません。色上りを良くするには、やっぱり健全にして、 まずはキチンとした良い作物を栽培する必要があります。輝きを持たす色上りはその次ですねぇ。

ペーパークロマトグラフィー      
ペーパークロマトグラフィー
ペーパークロマトグラフィーとは?

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 横から失礼します。  投稿者:りんご屋 投稿日:2012年10月 6日(土)01時13分49秒

いつも参考にさせていただいております。
貴重な情報を惜しげもなく公開していただいている姿勢に感銘をうけております。

微量要素の適切な割合とその表示について、との題名で投稿された中にチタンに関するコメントがございますがこれはすべての作物に作用するのでしょうか。
りんごやぶどうがもっと鮮やかに仕上がるなら、と非常に興味がございます。
またホームページ上で出てくるグリーンアップにはチタンが含まれているのでしょうか。

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 ご返答、ありがとうございます  投稿者:かずまる 投稿日:2012年 7月23日(月)20時34分14秒

早速お答えいただいて、大変ありがとうございます。ご紹介していただいた情報を元に、自分で試行錯誤してみたいと思います。

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 微量要素の適切な割合とその表示について  投稿者:管理者 投稿日:2012年 7月23日(月)16時50分18秒

かずまる 様
数多いホームページの中から私のページを見つけて下さって、有難うございます。 微量要素の各成分の比率は大変重要だと私たちは考えています。その上、作物や品種によって、比率は変えた方が良いと考えています。例えば、花弁の色が赤の品種ならばFe分を多くしたり、 鮮やかさを発色するにはチタンを入れる事も考えたいと思っています。また、お茶の栽培ならアルミ成分加えたりした方が良いかも知れません。その都度、考えながらその適切な割合は探し出さないと仕方がないと考えます。

次に、私たちの微量要素に関しての成分率は非公開としています。この微量要素は分類として成分非表示でも良い栄養付加剤として扱われますが、そのような商品を作っているメーカーは殆どが非表示のようです。 しかしながら、調べてみると表示されている商品や書籍も多数ありますので紹介したいと思います。

大塚ハウス5号ほか http://www.otsuka.agritechno.jp/products/contents/pdf/x73261.pdf
エーザイ生科研 メリットMほか http://www.eisaiseikaken.co.jp/item/point3.html
テイサン1号 http://www.nagasechemtex.co.jp/products/nousuisankinzokuen.pdf#search='テイサン1号'   等

書籍
養液栽培全編 山崎肯哉著30pほか
野菜の水耕栽培 並木隆和訳50pほか
施設園芸ハンドブック (社)日本施設園芸協会 編集421p
養液栽培マニュアル21 日本養液栽培研究会編 155p
養液栽培の新技術 農耕と園芸編集部編 119pほか  等

ホームページ
日本養液栽培研究会 http://www.w-works.jp/youeki/yakudachi.htmlのお役たちページ『ベストブレンド』

<特記>

市販の微量要素のキレート剤には各社ともEDTAやDTPAを使用しているようです。私は、その種のキレート剤は呼吸作用に悪影響を及ぼす(酵素の不活性化剤)と考えています。微生物分解も吸収も良く無いようで、土壌に撒いた場合分解され難く環境への影響も良くないとヨーロッパでは考えられています。
wikipedia http://ja.wikipedia.org/wiki/EDTAから)

また、以前にもこの掲示板に同じような質問がありましたので参考になさって下さい。
2009年2月9日 やよさんから(グリーンアップについて)です。

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 カルシウム以下の中・微量要素の適切な割合  投稿者:かずまる 投稿日:2012年 7月22日(日)18時33分48秒

はじめまして、新潟で花卉栽培をしているかずまると申します。HPの記事を読ませていただいておりますが、長年の疑問が氷解するようです。このような貴重な情報を開示していただき、ありがとうございます。

 さて、ひとつ疑問があります。花卉栽培におけるNPKの割合は10:8:14とありましたが、カルシウムやマグネシウムなどの中・微量要素の割合を知りたく思います。品目などによって違うとは思いますが、ご存知でしたら教えていただけると助かります。よろしくお願いします。

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 吾作さん  投稿者:管理者 投稿日:2012年 2月26日(日)22時09分21秒

有難うございます。
お手数ですが、本件は( のページ )からお願いします。 折り返し連絡致します。

            杵島 拝

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 先ほどの者ですが・・・  投稿者:管理者 投稿日:2012年 2月26日(日)20時07分34秒

ぜひ、グリーンアップを購入したいのですが、可能でしょうか?

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 (無題)  投稿者:吾作 投稿日:2012年 2月26日(日)19時45分41秒

事業の拡大で、農業に参入を考えています。
手始めに、(イモ)(しいたけ)(柿)などを検討しています。
土地は、知人に200坪ほどを借りて始めようと思います。

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 訃報  投稿者:管理者 投稿日:2011年12月 2日(金)10時29分43秒

11月27日 わが友、そしてこのサイトの下支えをして頂いていた中隈水質土壌分析室の中隈室長が脳出血の為、ご逝去されました。62歳でした。

私とは、昭和52年(1977年)からの交友です。米澤塾長が亡くなってから今日まで、全ての面で情報交換してきました。前日の午後10時には分析を1点お願いするため、電話で話をしたばっかりでした。 “明日から機器の調整するから1週間ほど待ってね!”“了解、じゃ宜しくね!!”そんな感じは全然ありません。残念でたまりません、事実を受け入れたくありませんが、もう初七日が来ます。ここにお悔やみを申し上げますと共に、 謹んでご通知申し上げます。(合掌)

また、今後の分析業務も体制が整うまでは、一時ストップという事になります。現在まで利用なさっていた方には大変ご不便をお掛けしますが、宜しくお願い申し上げます。

                                杵島 拝

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 (無題)  投稿者:管理者 投稿日:2011年12月 1日(木)15時57分36秒

ヒロシ様からメールにて、お礼ありました。(12/1日 12:42分)

“このような解答をしてくださる方になかなか出会えないのが現状です。とても勉強になります。ありがとうございました。”
  <原文のままコピー> との事です。

ヒロシさま また投稿お待ちしています。                 以上

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