雑記帳過去ログ2004.05

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▼ 2004.05.27

R.O.D DVD第8巻

フジ未放映の21〜23話デス。
エロピンナップはウエンディさん
コメンタリ-は三姉妹&音楽の岩崎琢さん。

で内容に関しての感想なんですが、はっきり言ってどんどんつまんなくなっていきます。
前半と違ってシリアス&鬱展開なのは一向に構わないのだけれど、キャラの行動がみんな行き当たりばったりの思いつきのようにしか見えず、見てて頭を抱えてしまう。
それと人質をとったりとられたり逃げたり潜伏したり同じようなことが繰り返され、全く話が進展しないのでひどくじれったい。なんかネタが思いつかないので引き伸ばしている週間漫画連載みたいだ。



▼ 2004.05.20

サムライチャンプルー 第1話

さすがは渡辺信一郎と中沢一登というべきか、アクションの切れのよさとか時代劇ものにもかかわらず作品全体のアカ抜けた小洒落た感覚とか、「オサレ」と揶揄されないだけのセンスの良さがにじみ出ている。
それだけでなく、キャラ配置も話の方向性も抑えておくべき部分は1話でほとんど示していて受け手にとって見やすい配慮もなされている。
まずは、期待通りの滑り出しといった感じなんだけれど、チャンバラものとか時代劇ものは、ビバップのようなSF仕立てと違ってあまりエピソードのバリエーションで無茶ができないんじゃないかと・・・その辺どう工夫するのかが鍵になりそう。



▼ 2004.05.18

妄想代理人 最終回

いやはや、ここまで派手にそしてきれいに話をまとめるとは、これまた驚きでした。
エフェクト作監の肩書きで井上俊之氏が参加して、最終話は劇場クラスの作画だったんではないかと。

結局まだ東京ゴットファーザーは見ていないんですが今監督作品としては千年女優が内容的にピンとこなかったけれど、妄想代理人は、私の好きなパーフェクトブルーよりのダークな部分が色濃く、現代社会の病理を、ブラックユーモアでオブラートし、かといってそこに押し付けがましい批評や批判を加えるでもないバランス感覚でエンターティメントとしてまとめられていて、最後までとにかく面白かったです。

あ、そういえば、過去ログ見直したら、5話以降全然感想書いてなかった。
今監督の作品の面白さはストーリーとかキャラとか、テーマではなくて(それがないわけじゃないけれど)まず、映像としての「見世物」としての面白さ、それも単に作画のクオリティの高さだけを売りにするわけではない、仕掛け、トリックが用意されていること、それに騙されたりオドロかされたりという部分が、魅力なので、それをこれこれこうですと言葉で説明するより、とりあえず見てもらったほうが早い。それは言葉で説明してもあんまり意味がないんじゃないかと。なので、全話、どれもすごく面白かったんだけど、途中で感想かくきがなくなってしまった(なんて感想が長くなるのでめんどくさくなって書かなかった言い訳ですが)

というわけで少し内容がドロドロして不気味なところもあるので人によっては受け付けないかも知れないけど、プラネテス同様万人にお勧めできる作品ではないかと思います。



▼ 2004.05.15

今週はいろいろありすぎてほとんどアニメ消化できてない。

森川嘉一郎「〈趣味〉の政治学」 〈おたく〉という概念(前編)
萌え萌えアニメ日記仮藻録より)


個人的には前編を受けての後編が面白かった。

>つまりおたくたちは、マニアのごとく漫画やアニメ、ゲームそれ自体を愛好していたわけなのではなく、「ダメなものとしての漫画やアニメ、ゲーム」を指向していたのである。

>仮に「アニメマニア」なる人がいるとして、その人はアニメのことを、ダメ「だけど」好き、なのだとすれば、おたくはむしろ、ダメ「だから」好き、なのである。つまりおたくたちは、アニメやゲームそれ自体ではなく、「ダメなものとしてのアニメやゲーム」を愛好しているのである。
極論すれば、「ダメなものに入れあげる自分」という自意識を保つことに大きな目的があるのであって、漫画やアニメ、ゲームへの傾倒は、むしろその手段なのである。



すごいクリティカルな指摘だ。
ていうかマニア的な心性とオタク的な心性が混在している自分自身のことをずばり言い当てられてしまったようなもんだ。

これは裏を返すとアニメやゲームというジャンルの地位が向上しても、おたく自身の嗜好性は常に地位が向上し世間から認められた価値に背を向けつづけるので、おたく自体の地位も向上しないし、世間に容認されることはありえないってことか。

>一般に上昇志向とは、世間で評価されている規範を受け入れ、それに染まろうとする指向性だといってよい。ところがそうすると、内的主体を外的客体に従属することになり、主体がひどく不確かな他律的状態になってしまう。これに対し、おたくは性格として防衛的な態度をとる。


一般社会、世間的価値や規範だけが外的客体というわけではなく、マニアやファンの狭い世間で定着してしまった価値に対しても「外的客体」として捉え、濃いオタクであればあるほど内的主体として「あえて」よりダメなものを選択する為にアニメやゲームがよりコアなものに向かってしまうということも付け加えとくべきかな。
アニメにおいてヤマト・ガンダムのような当時硬派だったものが支持されていたのが、いつのまにか、美少女系が増殖してしまったのはそのため。

これらの指摘を飛躍して考えると、仮にギャルゲーや萌えアニメが世間的に認めらたりして地位が向上した場合は、萌えを捨ててもっとなんかすごいダメなものにおたくが傾倒してしまうってこと?
実際のところは、萌えが市民権を得られるかは微妙だろうから、現状がしばらくつづきそうだけど、最近外部から「萌え」を理解しようというアプローチがふえてきてるのでこの先どうなるかわかりませんが。


さておきこれらを踏まえて今の自分を自己分析すると、、萌えマンセーな現在のオタク界隈の指向を外的客体として捉えそれに従属することに対する防衛的態度としてアンチ萌えをきどりつつ、いまやマイナージャンル化した子供アニメに耽溺することでダメな自分に酔ってるってとこか、なんかなー。


関連:このコラム書いた森川嘉一郎のホームページ、「趣都の誕生」書いた人なんですね、読んだことありませんけど。



魔法少女隊アルス

妖精と魔法の関連性とかおおよそ世界観と話の方向性がはっきりして、面白くなってきた。

デュエルマスターズチャージ

黄昏地獄拳で迷路をぶち壊すミミ、迷路に迷ってデュエルできない勝舞、ギャグもテンポよくやっぱおもしろいなー。早くミミのデュエルが見たい。




▼ 2004.05.13

無人惑星サヴァイヴ #29


脱獄囚登場からこっちストーリ展開的にはどうかなーと思っていたのだけど、今回はハワードに萌えるためのエピソードでよかった。ハワードはやはりサヴァイヴの真の主役だなと。
脱獄囚に打たれた毒針で生死の境をさまよいながら過去を回想し、惑星に漂着してからはじめて自分にも本当の仲間と呼べる存在ができたこと、そしてその仲間を裏切ってしまったことを後悔し、目がさめた時、自分が脱出シャトルの離脱スイッチを押してしまったことを始めて告白する。
ハワードの変化と成長→罪の告白、という流れを結実させる形で脱出シャトルの件がここにきていかされたのはお見事でした。

つーかみんなハワードに甘い甘すぎると見ながら思ってしまうけど、こういう仲間に対する甘さとしか言えないような優しさの居心地良さがサヴァイヴらしさなのだろう。
ハワードは結局キャラとしては憎めないしね。



 2004.05.12

岡崎律子さん死去

ほんとうにショックです。
ここではあまり触れたことはありませんが、私は信奉者といってもいいくらい岡崎律子さんの楽曲が好きでした。いわゆるメジャーなポップスの流行曲の良さが全くわからないない自分にとって、岡崎さんの作る楽曲は、他に替えがたい比肩し得るもののない圧倒的な存在でした。特に近年シスプリリピュア、十兵衛ちゃんでの曲や、メロキュアとしての活動、堀江由衣さんへの楽曲提供など、目を見張る活躍ぶりでアニメ業界にとってなくてはならない存在だったと思います。まだまだこれから素敵な歌を聞かせてくれると疑うことなどなかったのに、それがこの突然の死とは・・・やるせない気持ちでいっぱいです。
とりあえずメロキュアのアルバムは最近ループで聞きまくってたので、新モモのCDひっぱりだして「4月の雪」をきいてます。
ご冥福をお祈りします。


#ほんとに今年はこんなんばっかり。鬱だ。


光希桃さんの第4回感想率調査結果発表

一応今回も参加しておりますが、現状、ウチが感想サイトを名乗るのはおこがましい気がする今日この頃、アニメ雑感サイトといったほうがしっくり来る気がします。
この結果ですが終了番組でGUNGRAVEの評価が高いのが気になりました。最初の2話くらいで即効切ってしまったのは失敗だったか。作品が多すぎてどうしても趣味的、即時的な面白さで視聴作品を絞ってしまうのでどうしようもないわけですが。ただこういう感想サイト運営者評価は見逃してた作品の評価を知る上で非常に役に立ちますね。
とういわけで今回もご苦労様でした。


 2004.05.09

火の鳥 復活編

なんじゃこりゃー、いくらなんでも原作いじりすぎだろうこれは。
てかロビタでしょ、ねえ?復活編で一番大事なのは?それをほとんどカットってどういうことよ?
レオナのチヒロへの偏愛ぶりもちっとも描けてないし、そもそも原作だとレオナは最後、チヒロと融合することで永遠に添い遂げることをのぞむんだけど、全然そういう話になってないじゃん。
尺の都合もあるかもしれないけど、原作の持ってるニュアンスまで改変してどうするの?
やりなおしを要求するー!
火の鳥の中でもトップクラスで好きなエピソードのひとつでガキの頃読んでものすごいショック受けた話で、今回のアニメ化でも密かに一番期待していたんだけどな・・・・、あーあ




 2004.05.06

連休中は一日のぞいて仕事でした、やれやれ。


鉄人28号

フランケン博士の話の完結編。
フランケン博士の贖罪の結末へ向けて同じようなフレーズが繰り返されてひたすら感情を盛り上げていく演出に見ててぐいぐい引き付けられてしまう。あんまりにも思わせぶりに同じことを繰り返すので、途中からうどういうオチになるのか予想がついてしまうんだけど、全くシラケずに見られるのが不思議、やはり今川節は気持ちいいなあと再認識。
戦争とか、時代とか、兵器とか、科学者の業とか、大人の「仕方ないこと」は正太郎少年にとって理解しがたいが、矛盾に満ちたフランケン博士の贖罪において唯一「親子の情」だけは理解しえた、多分今回の話というのはそういうことだと思うのだけど、こういう、大人の側からの視線と正太郎少年側の視線の対置構造が今後も作劇の鍵になっていくのだろうか。見ていて自分が主人公であるはずの正太郎の視点ではなく、敷島博士の視線に近い位置で話を見ていることにきづく。おそらく今川監督も、かつて少年で今大人の視聴者を意識して作ってるんじゃなかろうかと思ってみたり。や、おもしろいっす。
ブラックオックス対鉄人はさすがにちょっと物足りなかったけど。
あ、あと鉄人の「表情」の演出がよかった。