雑記帳過去ログ2005.12


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2005/12/31 (土)

2005年総括

とういことで今年もおわりです。
恒例、一年を振り返って、印象に残った作品を列挙してみます。


TVシリーズ

まほらば
かみちゅ!
苺ましまろ
極上生徒会
おねがいマイメロディ
陰陽大戦記
ゾイドジェネシス
ガン×ソード
銀盤カレイドスコープ

劇場版、OVA

鋼の錬金術師〜シャンバラを征く者〜
ワンピース オマツリ男爵と秘密の島
トップをねらえっ2!

あと今年じゃないけど見たのが最近なので「リリカルなのは」も入れときます。
その他、月詠、エウレカセブン、ファンタジックチルドレン、ハチミツとクローバー、アクエリオン、ぱにぽにだっしゅ、フルメタルパニックTSR、ローゼンメイデントロイメントなど、印象に残ったり、そこそこ楽しめたりという作品は数多かった。
反面、開始当初は期待の大きかった、ふしぎ星のふたご姫、ムシキング、絶対少年など興味が持続しなかった作品も少なくなく、見ていた作品数は決して多くはななかった。
なので業界全体を俯瞰して、今年はこんな年だったと、言えるほどアニメを見ていなかった気がします。

それでもいえることは、「今年は個人的に充実した満足の行く一年だった」ということ。
例年、一作もあれば十分というレベルでしか存在しない、理屈ではなく「心の求めるところから楽しめる作品」が数多かった。今年前半は「まほらば」一色といってもいいほどこの作品を楽しんでたし、ここまでハマると自体が予想外だったため、一番強く印象に残った作品でした。
後半はなんといっても「かみちゅ!」舛成×倉田作品の成熟した仕事振りを十二分の堪能できて、これも満足の一品。
両者とも、派手なバトルやキャラ付けもなく、日常メインの穏やかな作品で、以前から自分が好んでいた傾向の作品が、一気に出てきた年だったというのが、個人的なこの一年の印象。
「苺ましまろ」や「ぺとぺとさん」ちょっと違うかも知れないけれど「極上生徒会」なんかもそういう流れの中にあった作品ではないかと。
どれも一見すれば萌えアニメだし、それはそのとおりだとは思うのだけれど、3、4年前の状況では、萌え系といえば、美少女ゲーム原作だったり、ハーレム系だったりで、エロを前面に売りにした作品が大半だったことと個人的にそれに抵抗を感じていたことと比べると、「女の子」がでてればエロやハーレム・ラブコメに頼んなくても萌えアニメが作れる方向に風向きが変わってきてくれたことは、自分にとっては非常にいい状況になってくれたなと。

んー、まー、ゆるゆると美少女アニメを楽しんでた一年ということですね。


□MEMO

アニメこの1年:変化の兆し明確に どうなるアニメ界
氷川竜介氏による分析がメイン、かみちゅについても触れてます。

WEBアニメスタイル:アニメ界2005年あれこれ 話題の出来事から重箱のスミまで



2005/12/27 (火)

ガン×ソード 最終回

あっさりしつつもきれいにまとまった最終回だったかな。
最初の1クールは何度か興味が切れかけたけど、後半鉤爪とその組織が登場してからは、なんだかんだで、面白かった。

鉤爪の真の目的やなぜミハエルは鉤爪の理想に自分の夢を託したのかということがほとんど語られなかったため、作ってるほうも単に世界を滅ぼして、平和な世界に作り直すというよくある敵役の論理以上のことを鉤爪に与えていないのでは?と思っていたんだけど、最後までみてそれは、どうも違うんじゃないかと思えてきた。

鉤爪はあの振る舞いからもわかるとおり、まちがいなく「狂人」で、ミハエルやファサリナその狂人の語る夢や理想に巻き込まれ、それを自分の夢と錯覚してしまった人間だったと解釈するとすっきりする。
鉤爪とミハエルの関係は、どっかのカルトの教祖と信者みたいなもんだったのかなぁと、そう解釈すると、鉤爪の目的はただの妄想、ミハエルは狂信だということになり、それは論理的に説明のしようがない。
某カルトの連中は自分たちの目的の邪魔になるとおもえば、家族を奪ったり殺したり平気でやるし、論理的に破綻してるくせに、自分たちの理想を理解しないやつらを馬鹿にするし、そっくりだ。
そしてそのカルトに巻き込まれ、家族や恋人を奪われたものたちの私怨による闘争というのが、この物語だったんではなかったかなと。

最終回付近で面白いのは、ヴァンがまったくといっていいほど鉤爪の話に耳を貸さないこと。
確固たる自分の世界を持ち、それを奪われた怒りという衝動だけが、ヴァンを動かす。
ヴァンは確かに馬鹿なのかもしれないけど、他人の語る夢とか理想とかの価値に流されない。
頭のいい、他人の話を理解しようとする人間ほど、他人の価値観に左右されちゃったりするんですよね。確固たる価値をもたなければなおさら。
いや、意外に深い作品なのかも。

鉤爪という敵役の存在自体が、この作品のつかみ所を難しくもしてたし、面白くもしてたな、とか思いました。



2005/12/26 (月)


銀盤カレイドスコープ 最終回

オチのつけ方は無難といえば無難ではあるけれど、もともとストレートな話だし、まあ、よかったんではないかと。
とりあえず最終回まで毎回普通に楽しめました。
でも、ひとことでいうともったいないアニメだったなぁというのが正直なところ。
原作は読んでないんですが、これだけ制作環境がおせじにもいいとは思えない作品ながら、キャラの良さと話の面白さで引っ張れたたということは、原作に相当地力があったと言うことなんではないかと思う。
しつこいようですが、作画のレベル、特にスケートシーンの作画にもっと力がいれられればなぁと思わずには入られない。あと2クールで6時台だったら、今のリアルの女子フィギュアの盛り上がりと相乗効果で、広範な人気が獲得できたんじゃないかと思うとかえすがえすももったいない。

ところで最終話の演出のクレジットがAlan Smi Thee
アラン・スミシーとなっていたのですが、これはやはりスタッフにとっても制作上不本意があったことの意思表示と受け取っていいんですかね。


ぱにぽにだっしゅ 最終回

実際のところ半分くらいしか見てないんですが、まあ、すげぇ変な作品だったという意味で、強く印象に残りました。
アニメに限らず、TV、映画、漫画、ネットその他のパロディとネタを新旧取り混ぜて、徹底し詰め込み、ひたすら奇をてらった表現をこれでもかと投入して見せて、視聴者に対して挑戦的で、アバンからEDタイトル隙間なく遊びを入れ、とにかく濃ゆい。
その濃さとノリに巻き込まれれば、たぶんすごく面白いのではないかと思う。
でも、個人的には、その情報量のあまりの多さに、その情報が、指の隙間からこぼれて落ちてすくいきれなくなって、なんかどうでもよくなっていく感覚を見ていて何度も味わった。(半分くらいしか見れないというのはそういうこと)
要するにネタが並んでるだけで、つながってないから興味が途切れた途端、その情報量と奇のてらい方が逆に苦痛になってしまうんだな。

支持はしないけど、こういう作品があってもいいんじゃないか、こういうのが出来る自由度はあっていいんじゃないかとは思います。



2005/12/23 (金)

4778320050青い花 1巻
志村 貴子
太田出版 2005-12-15

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唐突ですが漫画の話です。
今私が注目してる漫画家、志村貴子さんの新刊が出ていたので、買って読んでみたんですがその内容が・・・

・鎌倉の女子校が舞台
・バリバリの百合もの
・主人公はメガネでたまに三つ編み

という、なにこのおれの属性を狙い打ちにしてきたような漫画は、と思わずに入られない内容で、終始にやけながら読んでましたよ。
女子校のモデルの建物も行ったことがあるので、すぐにわかってしまった。
ミルクホールも出てくるし、鎌倉好きにオススメ。

で、まあ、個人的に思ったことは、「ああー、神戸守監督でアニメ化しねーかなー」ということです。

元々同じ志村貴子作品である「放浪息子」でやっぱりアニメ化するなら神戸監督しかいねえよなぁと、一人で勝手に思ってたことがあるので、「青い花」が鎌倉だったことがあまりにツボついてきたもんで。
や、それだけです。


4757715226放浪息子 (1)
志村 貴子
エンターブレイン 2003-07

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こちらは現在4巻まで発売中。
小学生の男の子とか女装とかでリリカルで甘酸っぱいものがお好きなダメげなひとにオススメ。



2005/12/19 (月)

魔法少女リリカルなのは公式

U局で続編のA’sをやってますが、そちらではなく第一期目の方を先週と今週に分けてファミリー劇場で一挙放送したのでそれを見ました。初見です。

まいった、すごく面白かった。
他所の感想とか見て割と評判のいい作品だということは知ってたけど、個人的にも、文句なく良作といっていいほどの出来。
とりあえず録画して、あとでぽつぽつ見よーと思ってたのが、見始めたら、止まらなくなって、結局2日にわけて最後まで一気に見てしまいました。
作画も演出も申し分なかったけど、何より脚本がよかったのかな。
一応これ新房監督の作品だけど、同時期にはじまった「月詠」や今やってる「ぱにぽにだっしゅ」見たいに演出過剰で受けをとろうとせずに、物語主体で書いてるし、原作者自ら脚本書いてるようなので、やはり脚本重視なつくりということなのかも。
ともかくワンクールでのまとまりのよさもテーマの明確さもすばらしかった。
あと魔法周りの描写とか、杖の近距離・遠距離での変形とかかっこよかったし、なにより変身シーンはグッジョブでした。


さてこの作品、元がとらいあんぐるハートというゲームのキャラを流用した企画ものだそうで、この時点で、「魔法少女プリティサミー」を思い出してしまうわけですが、その「プリティーサミー」が好きな私が見ても、それに劣らない、いやむしろ、「プリティーサミー」が築いたものを、正しく継承進化させた作品をだったのではないかと思えます。

「プリティーサミー」も「リリカルなのは」も本来少女向けである魔法少女ものをオタク向けにカスタマイズした作品であるのだけれど、この二者の共通点というか偉いところは、少女向け・子供向けの魔法少女アニメが描いて来た、女の子の日常や友情、成長という恥ずかしいくらいにまっすぐな物語やテーマを逃げずに、照れずに、本気で(もしくはプロ意識で)描き切っているところにあるのではないかと思います。

一部のアニメオタク(というか私自身)が魔法少女ものを好むのは、もちろん美少女キャラや変身といった魔法少女ものに付き物のお約束のパターンやギミックではあるのだけれど、そういった表面上のギミックだけでなく、まっすぐな物語やテーマを描くことによって生み出されるキャラの魅力にこそ惹かれるのだと思っています(結果的にそれが「萌え」になるわけですが、私の場合)

魔法少女ものが「オタク向け」として作られたときに、その表面上のギミックや記号だけをなぞり、ギャグやパロディに逃げているだけの代物をみるにつけ、「魔法少女をなめんな!!別にそんなもんみたいわけじゃねえよ!!」と思いつつ、結局玩具系の少女向け魔法少女ものに、安住してしまうという状況が常態だったわけですが、「なのは」みたいな作品がでてきてくれて、「オタク向け魔法少女もの」として久しぶりに見たいものがみれたなぁ、という満足感でいっぱいです。

A’sの方も後で機会があれば必ずみます、はい。


B0006M5Y9Y 魔法少女リリカルなのは Vol.1
新房昭之 田村ゆかり 水橋かおり

魔法少女リリカルなのは サウンドステージ02 魔法少女リリカルなのは Sound Stage 03 魔法少女リリカルなのはA’s Vol.1 魔法少女リリカルなのは Sound Stage 01 魔法少女リリカルなのは オリジナルサウンドトラック
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プリティサミーを検索してたらいろいろ出てきた。
とりあえずバンダイチャンネルで視聴できるようですよ。
あと、廉価DVDBOXがもうすぐ発売じゃないか、うーんどうしよう。
ちなみにプリティサミーはもともとパロディ的なお遊び企画だったのが、黒田洋介氏が途中から本気で魔法少女アニメの王道を目指して大化けしちゃった作品で、氏の仕事を見直すきっかけともなった作品でもあります。あと倉田英之氏も参加してたりとか、正直天地無用よりこっちのが思い出深い。
「プリティサミー」と比べると「なのは」のほうがずっとシリアスだし王道を行った作品であるわけだけど、やはり「なのは」はサミーの影響は無視できないんじゃないかと。

B000BUN0M4 魔法少女プリティサミー TV-BOX 1 純情ラブラブ篇
秋山勝仁 横山智佐 小桜エツ子
ジェネオン エンタテインメント 2005-12-22

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B000CFWQEG 魔法少女プリティサミー TV-BOX 2 驚愕マジカル篇
秋山勝仁 横山智佐 小桜エツ子
ジェネオン エンタテインメント 2006-01-25

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2005/12/16 (金)

「かみちゅ!」が平成17年度(第9回)文化庁メディア芸術祭アニメーション部門で優秀賞を受賞


大賞でないとはいえ、「かみちゅ」に賞って正気ですか!?

これ作ってる人たちはこんなこと考えながら作ってるアニメですよ?
そんな女子中学生が出てくるのをウハウハいいながら、楽しむアニメですよ?
それが芸術ですか?
それが文化庁のお墨付ですか?
ほんとーーーにそれでいいんですか?


と、作品のファンであるにもかかわらず思ってしまいましたよ。
いや、まあ卑下するわけじゃないけど、公的な賞とかもらって箔がついても意味あるとは思えないし、知らない人に勘違いされてもなぁ。
審査対象は、応募作品のみらしいのですが、応募したアニプレックスもアニプレックスだよなぁ。

審査員は1話と2話だけ見てだまされてるんじゃないのか?と思って審査員確認したらメディア芸術祭は、毎回業界関係者が審査に加わっていたんでしたっけ、しかも今回の主査は富野御大。
御大は真っ向ダメだししそうだけど、注目は

>細田 守 (アニメーション監督)

なにか糸を引いてそうな予感・・・

来年の2/23に贈呈式と審査員による講評があるらしいんだけど、御大が舛成監督を前になにしゃべるか超楽しみなんですが。
あとDVDのコメンタリーは、このネタにどう反応するのかとか。
やべえ、面白すぎる状況にわくわくしてきた。


追記

動転して書くの忘れてた。
兎にも角にも、舛成監督以下スタッフの皆様受賞おめでとうございます。


追記の追記

公式にも受賞報告。
おカミ公認!!w


2005/12/13 (火)

スタジオジブリ 公式サイトリニューアル&最新作『ゲド戦記』 鋭意制作中!

映画:宮崎駿監督長男の初監督アニメ、来夏公開


あー、うわさではちらほら聞いてましたが、まさか「ゲド戦記」の監督を長男がやるとは思っても見なかった・・・

というのは、ゲド戦記って、宮崎駿が昔から映画化を切望していた企画だったというように記憶していたので、「次回作は長男が監督」というのと「ジブリがゲド戦記をやる」といううわさが私の中でつながんなくて、宮崎駿の次回作がゲド戦記で、長男は別個の作品をやるもんだと、おもっていた
そうですか、ゲド戦記を長男に譲りますか。

宮崎監督は長男が監督することに反対したそうですが、他の作品であるならともかく、作品が「ゲド戦記」であることから、その話自体にわかに信じがたいです。

言っても詮無いだけですが、強く言わせてください。


私は宮崎駿監督の「ゲド戦記」が見たかったです。




2005/12/12 (火)

カレイドスター 〜レイラ・ハミルトン物語〜

AT-X先行放送で見ました。
TVシリーズ終了後、役作りにいきづまったレイラさんが自転車に乗って過去を振り返りながら、自分探しするというお話。・・・最近どっかでみたような。
ま、それはいいとして、TVでは語られなかったレイラさんの過去話を鍵とした、レイラさんというキャラの掘り下げ話となっています。
カレイドスターってそれほど思い入れのある作品というわけでもないのだけれど、なんだかんだいっても新作あれば身ちゃうし、面白いのですよ。

B000BX4CCS OVA カレイドスター Legend of phoenix(限定版)
佐藤順一 広橋涼 大原さやか
ビクターエンタテインメント 2006-01-27

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B000CIXK70 OVA カレイドスター Legend of phoenix~レイラハミルトン物語~(通常版)
ビクターエンタテインメント 2006-01-27

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細田守監督の次回作が発表!
『時をかける少女』は2006年夏劇場公開!!


WEBアニメスタイル記事。
公式にも載ってましたが舞台は東京、時代は現代っぽい。さすがに大林版の尾道は使わないか。
デジモンは東京のお台場がメインだったけど、細田監督はやはり舞台として東京を好むのか。



2005/12/11 (日)

細田守監督最新作・劇場版アニメーション 「時をかける少女」 2006年夏全国ロードショー公開予定

制作はマッドハウス、キャラデザ・貞本義行、美術監督・山本二三という布陣。
原作は筒井康隆の有名作品。特に尾道を舞台にした大林宣彦監督の映画版で知られている。

もう一本同じマッドハウス制作で、筒井康隆原作「パプリカ」を今敏監督が映画化。キャラデザ・安藤雅司、音楽・平沢進。

細田監督も今監督もマニア筋では既に評価も認知度も高い存在ではあってもそのネームバリューは、世間に通じるものでもないし、一般的なヒット作を手がけてきたというわけでもない。
この両者が、重鎮・筒井康隆の原作(しかも「時かけ」はSFファン・映画ファンなら知らないものはいないといっても過言ではないタイトル」)を手がけることで、マニア筋以外の層からの注目をすくい取れるという意味で、この二つの劇場用企画が同時に進んでいるというのは、大きな意味があるのではないかと思います。
要するに遂に細田守監督と今敏監督が、メジャーに打って出るということなのではないかと。
両監督の未来、劇場アニメの将来的展望も含めてこの二作は、重要な転機になるかも。

と、まあそんなことはどうでもよくて、どっちの監督作品も面白いので、今からとても楽しみですよ。

B00005HRBL 時をかける少女
原田知世 尾美としのり 高柳良一
PI,ASM/角川書店 2000-12-22

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4101171408 パプリカ
筒井 康隆
新潮社 2002-10

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2005/12/09 (金)

はい、神戸守監督新作、I''s PureのDVDでました
感想つうか神戸信者的レビューです念のため。

I''s Pure<1> au commencement【始まり】 
脚本:大石哲也/絵コンテ:神戸守/演出:小高義規/作画監督:宮田奈保美

OPは割と普通でちと残念。
エルフェンリートの時のようにここで強い自己主張してくるかと思ったんですが・・・(一応神戸監督が連名で絵コンテ担当してましたけど)
そんなちょとがっかりなOPを抜けると、出だしから神戸作品伝統のスクウェアアイリスアウトが!
今回スクウェアアイリスアウトはかなり多様されてます。むはー。

もうこの時点で信者的には満足なんですが、序盤、今までまともに会話したことのなかった主人公の一貴とヒロインの伊織が新入生歓迎パーティの実行委員に選ばれ、図書室でその相談をすることになるというシーンがすごくよくて、ゾクゾクきた。
一貴は一方的に伊織に思いを寄せているが、伊織にどう接すればいいかわからず緊張してしまい、ぶっきらぼうになってしまう、一方伊織は、そんな一貴となんとか実行委員の話をしようと話しかける、そこでの二人の間にある空気と緊張感がずば抜けて上手かった。
「あの、シャーペンの芯」のところのタイミングは完璧だと思う。

このシーンでがっつり心をつかまれたおかげで、以降のストーリーの流れにすんなり乗れて、物語に集中して作品を見ることができました。
桂正和作品は特に好きということもなく、呼んだ作品も「電影少女」で止まっていて、「I''s」は原作の内容は、まったく知らず。
それでも結構面白かったなぁ、という視聴後の満足感は高かったです。

過去の神戸監督が手がけてきた作品は、ジャンル的にはファンタジーやSFに分類されるものばかりで、だからこそ逆にその中で描かれる日常描写やキャラの繊細な心理描写が際立ってきたのだけれど、今回は、それがファンタジー要素のないごく普通の恋愛ものというジャンルということで、神戸演出的には、相性はいいのではないかとは、思っていたんですが、見事にはまったなぁ、という感じです。
というか演出的になにも考えずにのっぺり作ってもどうにかなっちゃうジャンルでもあるので、逆に神戸演出がどんな見せ方をしてくれるかを堪能できそうな気がしてきました。

正直、一巻だけ試しに購入して、以降買うかどうか判断しようと思ってたんですが、次巻以降も購入決定いたしました。
ということで以下続巻に期待。


B000BDG2KS I"s Pure 1
桂正和 神戸守 野村勝人
ハピネット・ピクチャーズ 2005-12-09

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B000CIXJP8 I”s Pure<2>souvenir(回想)
桂正和 神戸守 野村勝人
ハピネット・ピクチャーズ 2006-01-27

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▼2005/12/05 (月)

うあ、もう12月。
忙しくてなかなか更新できませぬ、よって雑感形式で、まとめて。

かりんは作品のスタイルが古典的なんだけど、逆にそこがとっつき易くて見てて楽しいし、仕事が丁寧なのもいいので普通に楽しめます。
しゃっほーが先週にひきつづき主人公が刺されそうで怖いです。とりあえずどう収めるのか気になる。

ゾイドジェネシスは安定株、最近萌え方面のてこ入れが激しかったけど、ムゲンライガー登場でちゃんとキッズ系玩具アニメらしく燃える展開を見せてくれて満足。

エウレカセブンがここのとこずっと面白いです。今週の33話も後半へのステップとしてよくできてたな、とは思うんだけど、ゲッコーステイツのメンバーがホランドについていくことを決める流れが、前半あまりメンバーのキャラをほりさげて描いてないので、ちょと空々しいのが残念といえば残念。
それでも、ホランド中心の話としてみれば悪くない。

エウレカは、ようやっと、基本設定や世界観が了解できる段階に入ったので話が見えてきたというのもあるけど、当初この物語がどの山の頂点を登るのか決めかねててうろうろしていた(としか私には見えなかった)のが、やっと目指すべき山の頂を見つけて上り始めたことで、面白くなったという印象があります。(そういえば「明日のナージャ」もそういうタイプの作品だったなあ)
逆にゾイドジェネシスは、最初からどの山を上るのかはっきりしていて、その手順の踏み方やキャラ積み上げ方の上手さに引き付けられた。
両者は、同じ日曜にやってる性もあってつい比べてみてしまうの