至好回路雑記過去ログ2006.07〜12


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▼2006/12/31 (日)

2006年総括

なんですが今年は特に書くことありません。
毎年、その年に印象に残った作品を列挙するのですが、ぶっちゃけ今年は、あまりにもちゃんと通してみたアニメが少なかったし、見たアニメでもそれなりに楽しめても「これは!」と思える特別な作品がなかった。
あえてあげてくと「錬金3級まじかるぽか〜ん」「ちょこっとSister」「桜欄高校ホスト部」「ゼロの使い魔」・・・くらいかな。あとぱっと思い出せない。
今年はTVよりも劇場作品が華やかな年だったというのも、あるんだけど、なかでも細田守の「時かけ」が高く評価されれ話題になったのは、良かったとは思う。
細田監督は過去作品から追いかけているので、「時かけ」が評価されたこと自体は、あまり驚くようなことでもなく、やっと、一部のファン以外からも認知される存在になれたんだなあと、むしろ感慨の深いものがあります。

そんなわけで、今年は一言でいうと新しい発見のない停滞感を強く感じる一年だったかなと。
んーまー今年はなんか自分のアンテナが酷く鈍っていたというのもないでもないんですが。
それもこれも、去年暮れから今年頭にかけて見た「リリカルなのは/なのはA’s」のインパクトに比べてしまえば、後はすべてどうでもよくなってしまったというか・・・、
そういえば世間的には今年は、涼宮ハルヒが大流行してたんでしたっけ?
そんなことに目もくれず「リリカルなのは」のことしか考えてませんでした。
来年はなのはの続編もあるし、漫画原作で好きなのもいくつかあるし、そろそろ舛成監督の新作も来て欲しいというか、あってもおかしくないので、今年ほどテンション低いと言うことはないと思います。

まあ、そんなところで、よいお年を



▼2006/12/30 (土)

TVアニメ 『魔法少女リリカルなのは StrikerS』 公式サイトリニューアル!

あとメガミマガジン最新号によるとStSは2007年4月より、U局・ファミリー劇場にて放送予定。
ファミ劇でも地上波とほぼ同時期に放映するとのことで、非常にうれしい限りです。
これでリアルタイムで見て感想も書けるし、ドラマCDやメガマガのコミックもリアルタイムで楽しめます。

魔法少女リリカルなのはStrikerSは前作から10年後の世界だった!

メガマガのコミック版がA’sから6年後くらいの話で、StSへの布石と新キャラの紹介みたいな話をやってて、間をつないで、アニメ版StSは十年後ということらしい。
現状StSがどんな話になるかを推測するに、管理局のエースとなったなのは、フェイト、はやてが、新兵を率いて、次元を巻き込んだ災厄から世界を救う、って感じなのかなぁ。一期二期では、あくまで民間協力者という立場だったなのはも完全に管理局の人間で、個人の戦いから、組織の戦いになって、ほとんどミリタリー物になりそうな感じ。
第三期は、まったく違う作品に生まれ変わりそう。
10年後というところは、ものすごい冒険してるなあとは思うし、それに不安がないわけではないけど、ここまでやられると逆に期待が高まってきた。
これも、都築氏がムックで言ってた続編を作るうえで、同じ味のものを出して飽きられるより、見た目を変えても、評価された本質的な部分を失わずに・・・という姿勢のあらわれ何だろうと。
やあ、楽しみ楽しみ



▼2006/12/22 (金)

ちょこッとSister

最終回までけっきょくだらだら見てしまった。
最初はねこにゃんダンスのインパクトだけだったんだけど、なんだかんだで割と好きだったかもしれないこの作品。

ワンクールくらいまではお兄ちゃんの失恋話をひっぱってて、その辺はイマイチだったんだけど、後半、釘宮ツンデレツインテールキャラが出てきて、ちょこ中心のおにいちゃん以外の同世代の子との接触が多くなってからが、やっぱ好みなのかな。あと、ちょっと婉曲なえっちな表現とか。ブラジャーねたとか。

物語が締めの段階に入って、ちょこがお兄ちゃんのの生まれてこなかった妹かもしれないということを匂わせるのは、上手いというかずるいというか。
ちょこが拾った黒ヒョウが事故で死んでしまうというこの作品にはあまり似つかわしくないシリアスなエピソードとアパートのおじさんのエピソードも含めて「死」を連想させることで、クリスマスのプレゼントで渡された本当の人間なのかなんなのか良くわからない存在だったちょこに実存(この使い方あってるのかな・・・)を与え、本当の妹なんだと思わせる最終回1話手前の回は、けっこううならされた。
まー妹属性ないんだけど、兄と妹の関係が意外とべたべたしてなくて、アパートもの&擬似家族好き的には、まずまずの良作だったってところでしょうか。


ちょこッとSister 第1巻 ちょこッとSister 第1巻
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ちょこッとSister 第2巻 ちょこッとSister 第2巻
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▼2006/12/18 (月)

本日アルター版フェイトが届きました。箱のでかさに失禁、出来の良さに大満足でした。
これでなのはさん4体フェイト3体が勢ぞろいです。
世間では、こういう行いをなの破産というらしいです。おそろしいですね。


評論同人2.0?

自分もコミケで同人誌売ってた経験があって、現在はネット中心で駄文を書いてる身なのでPhase-Dさんの言わんとするところに、非常に理解できてしまうものがあります。だいたい自分がいいたいこともまとまっちゃってるのでリンク先参照ということで。
まあ、つまるところコミケの雰囲気とと同人誌がすきなんだよね、といいつつ今年は仕事の都合でコミケいけない・・・

とらのあな取り扱い同人誌数・ジャンル別18禁率調査2006/12(アニメ・マンガ部門)

コミケにいけない替わりに最近は同人ショップ大活躍で利用しまくりです.
今年は個人的大ヒットした「リリカルなのは」の同人誌をバリバリ購入してたわけですが気になるデータがこちらに。

リリカルなのはの同人誌の18禁比率は低いそうです。
他がおおよそ90%〜60%の中にあるのに、なのはさんは30%台。

このデータはとらのあなのものですが、私もなのはの同人誌を主にメロンブックスさんで大量に購入し、すでに50冊は超えてしまったわけですが、買ってる本の内訳でも18禁の率は低い。
その分、健全パロディ・4コマ系とストーリ物が充実していて、どれも面白いので、ついつい買ってしまいます。

困ったことに、自分はあまり、同人的に盛り上がるジャンルの作品にハマることが少ないので、放映直後に散発的に発売されるマイナー作品の同人誌を買ったりすることのほうが多いわけですが、その分、選択肢も少なく、普段はそれほどたくさん買わないのです
しかし、「なのは」に関しては、珍しく状況がちがくて、非常に楽しい状況だったりします。
なのはジャンルの特徴としては

・書き手や買い手のの数が飽和するほど多くはないが、そこそこ人気があり供給数も豊富。
・書き手が、作品やキャラを良く理解しているファンによる同人誌が多い(流行だけで書いてるハズレ本が少ない)
・作品自体が同人的にいじり易いので、アベレージとして中身の面白い本が多い

書き手も買い手も少数精鋭で粒ぞろいてことなのかな?
18禁系が少ないのは、大ジャンルみたいに安直な書き手による18禁が少ないというのもありそうですが、買い手が積極的にそういうのを求めてないせいなのかもしれず、その辺は良くわかりませんが。

同人誌の常というべきか、わーっと盛り上がる大ジャンルは、作品の人気とファンの多さから、書き手の数も増え、結果的に売れる18禁がごっそり増える、その分玉石混交で、上手い書き手によるクオリティーの高い本も多いが、ハズレの率も上がる。
その分自分の好みに合った本を選ぶことが出来るわけですが、量の多さとそのギラギラした感じが自分は苦手というか・・・
そこいくとなのはの同人誌は、数もそこそこで、まったりと選べて、ハズレも少なく、自分の性にあっているんですよね。

ということで、同人ショップに通うのが楽しみな今日この頃なわけです。
これが学生時代で暇があれば、即売会とかにも足をはこべるんですけどね。
あまつさえ自分で評論系で本を作り始めてたかもしれないなあ・・・


畑健二郎『ハヤテのごとく!』 TVアニメ化決定(

だーついに来たか。
うーんでもまだちょっと時期早尚という気もします。
あとはスタッフ次第ですなあ、ホントに、無駄に豪華ならいいんだけど・・・


ハヤテのごとく! 9 (9)
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star芸のはば、広い
star第9巻
starふ、不覚!またしても俺はハヤテの姿に一瞬魂が萌えてしまった・・・。

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ただ今9巻発売中、

ふ、不覚!またしても俺はハヤテの姿に一瞬魂が萌えてしまった・・・。

問題ありません、自分もですw




▼2006/12/13 (水)

・今敏監督「パプリカ」

見てきたー
素直に面白かったです。
事前に聞いたいてたとおり、「いつも通りの今敏」だったけど、実際それを期待して見に行ったので、まあ良し。
今までにないエロチックなムードは、筒井作品だからなのかな?
パプリカ原作自体は読んでないけど、同じ筒井作品で読んだことある「家族八景」とか「七瀬再び」もけっこうエロチックだった印象あるし。
それ以外の部分は過去の今監督の集大成って感じでした。
映像文法を逆手に取ったトリック的な見世物というパターンはいつもどおりなので、特に語る必要もないけれど、この映画ポイントは、実はデブにやさしいアニメだったてところだ。
え?こんなあたりまえでいいのというところにメインキャラの決着がつくのは、意外といえば意外でした。
多少残念なところをあげるなら、クライマックスが基本的に妄想代理人と同じで、アイデア枯渇してるのかと思ってしまった。

今回の映画は、十分楽しめたけど、正直、次も同じなら、もういいかなーという気がしてきた。
今回で完全に芸風が固まってしまったので、今後の今監督が今と同じステージでものを作るなら、たぶん飽きちゃうだろうなと。
今監督ってずっと、やや高年齢のマニア向けの作品を作ってきて、登場人物も基本的に大人、多分今後もそれは変わらない気がするんだけど、個人的な好みと希望をいえば、あの芸風のまま、少年少女を主人公にしたジュブナイルものを見てみたいな、なんて思ってます。
興味として、今監督が子供をどう描くのかというのがひとつと、今監督の芸風はうまく子供向けにカスタマイズできれば「お祭りの見世物小屋体験」みたいな映画になって、子供にも受けるとおもうので。


・なぜフィクションの舞台は地方に移ったか(〜田舎の伝承〜)

村落共同体的な人間関係、つまり、少数の心の通ったもの同士の閉じた人間関係を描くのに田舎は適している、というのはあると思う。
同様にオタジャンルで恋愛ものが地方を舞台にするようになったのも、マスメディアが流布してきた都会的な恋愛のイメージ、恋愛至上主義やさらに上の恋愛資本主義からの退却で、乙女チックかつ素朴な恋愛や純愛を描くのに田舎が適していたからなのではないか。
ただそういう人間関係とか恋愛が、都会より田舎に生き残っているかというと、やはりそれは別問題。
新海誠の「雲の向こう〜」では、都会と地方が対比して描かれるけれど、その視線は、どちらも等しく郷愁に彩られている(と私には映る)のは新海フィルターに通された風景がそこにある景色というより、すべて記憶の中で美化された風景であるからなんだろうな、と思っている。
そこでは「あこがれだった都会」も「生まれ育った故郷とそこにあった濃密な人間関係」そのどちらもすでに失われてしまった、懐かしむべき風景として描かれ、「都会」も「地方」も等価に置かれているからなんじゃないかと思っている。
言いたくないけど、要するに失われた濃密で純粋な人間関係をやはり失われた田舎の風景の中に捏造して、そこに安住を求めたがっているわけで、ひっじょーに後ろ向きだよなぁと、思いつつ、そういうものに惹かれてしまう半端な地方在住者な自分がいるわけですよ。

#関係ないかもしれないけど、パプリカでぶ壊されるこ東京のイメージ自体は、もう古いなあ、と思ってしまった。この作品内では「破壊される東京」自体が夢の中の出来事でしかないのかもしれないのだけれど、



▼2006/11/29 (水)

熊倉隆敏「もっけ」TVアニメ化決定!2007年東京MXテレビ他にて放送予定。

ついに来たかー、くー
いつかはアニメ化もあり得るとは思っていましたが・・・
でも正直不安のほうが大きいのも事実。

原作は一応妖怪漫画だけど、話が地味で、登場人物の日常描写8に対して妖怪絡み2くらいの、日常重視作品なので、かなり作画や演出に力量が求められることと、ほのぼのとしながらも、じめっとした雰囲気をどこまで再現できるかとか、ハードルは高いからなぁ。
TVだと予算とスタッフでぐだぐだになりかねないので、正直OVAとかでじっくり作って欲しい作品なんだけど。
ともかく期待を裏切られないことを切に願います。

ところでリンク先の絵で静流がマラカスもってるんだけど、なぜ?
は、もしや、これはかみちゅ(ry

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もっけ(勿怪) 1 アフタヌーンKC 熊倉 隆敏

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現在最新6巻まで発売中です。



▼2006/11/27 (月)

「鉄子の旅」アニメ化

マ ジ か よ

知らない人のために説明すると漫画「鉄子の旅」は、超濃い鉄オタと、まったく鉄道に興味のない女性漫画家が、鉄オタお気に入りの駅やローカル腺をめぐり、鉄道の魅力を紹介する旅行記漫画と見せかけた、横見氏という強烈な個性を放つ鉄オタの生態観察漫画なわけだけど・・・

これをアニメ化する意味がわからん。
いいじゃん実写で、てか生でやれば。てかそのほうが見たい。

まー、漫画は面白いので、どんなものが出来るのか興味深々ではありますが。

鉄子の旅 (1)
鉄子の旅 (1) 菊池 直恵 横見 浩彦

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鉄子の旅 (2) 鉄子の旅 (3) 鉄子の旅 (4) 鉄子の旅 (5) 秘境駅へ行こう!




▼2006/11/25 (土)

・今歳監督の「パプリカ」今日から公開
なんだけど公開館が少ないのは覚悟してたけど、地元は予定にすらはいってねー
できれば劇場で見たいから遠征するしかないかなぁ・・・

パプリカ オリジナルサウンドトラック
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今回も音楽は平沢進。
http://www.s-hirasawa.com/



コードギアス #8

あはははは、いいなー、よりによって「正義」をかかげますか。

ルルーシュの動機と目的がそもそも私怨でしかないし、ルルーシュもそのことに自覚はあるだろうから、 「正義の味方」とふざけていて喜劇に映るけど、ルルーシュ自身が強者の弱者に対する横暴に対する憤りというものを抱えていて、それに抗する事を正しいと信じているから演説で言ってることにルルーシュの中で偽りや矛盾はないのだろうな。
それでいて、ルルーシュが最後の演説で唱えていることは、社会正義としては、至極真っ当なことで、非力な一般民衆から指示を得易いだろうなぁ、特に社会の矛盾や弱者への暴力に敏感な純粋な若者には。
「革命」とか「正義」とかの出発点としては、「リアル」なんじゃないのかなーと
ん?あれ?ちょっとまて、なんかに似てるなぁ「全共闘」とか「学生運動」とか・・・

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コードギアス 反逆のルルーシュ 2
コードギアス 反逆のルルーシュ 3
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▼2006/11/22 (水)

エルフェンリート関連2件

・楓荘物語(エルフェンリート没番外編)

吉岡たかを氏のサイトで公開中のものです。いちおう期間限定らしい。


・MOKAによる「LILIUM」セルフカヴァーを収録したアルバムが発売

なんとなく岡本倫先生の近況を知るためにひさしぶりに角沢研(仮)さんのぞいたら、こんな情報が。
カヴァーバージョンLILUMUのサンプルが聞けるのですが、聞いて速攻注文してしまいました。
LILLIMUは矢砂利名曲だなぁ。
ブログでのコメント見てもわかるけど、作った本人も相当思い入れがあるようです。


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▼2006/11/21 (火)

新海誠監督「秒速5センチメートル」予告編11/27まで配信

新作はSF要素ないのですね。
そのほうがいいかも。



コトブキヤ「魔法少女リリカルなのはA's 高町なのは」レビュー

コトブキヤのほうも11/25予定だったのか、忘れるとこでした。
グッスマのなのはさんも11/25予定。
フェイトの方が発売延期で全部12月だから、予定どおりだと
すでにあるアルターとムービックあわせて4体のなのはさんがフェイトの到着を待機するという状態が完成するわけですよ。

魔法少女リリカルなのはAs 高町なのは (1/7スケールPVC製塗装済み完成品)
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魔法少女リリカルなのはA's(エース) フェイト・テスタロッサ (1/8スケール PVC塗装済み完成品)
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魔法少女リリカルなのはA's フェイト・テスタロッサ ( 1/8スケール PVC製 塗装済 完成品 )
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▼2006/11/20 (月)

消費される「百合」達

マリみてで「百合」が男性にも受けることが発見されて以降、男性向けに消費されることを狙った作品というのは、確かに増えた。
というか、まあ、新ジャンルが発見され形成されている段階なんだろうな、という気がします。

普通のラブコメ系作品がここ数年で完全にやり尽くされてしまって、「受ける」パターンを再生産する段階に入ってしまい、いまさら、斬新な作品がでずらい状況になってしまったのに比べると、「百合系」は、これから、多様な作品を生み出せる素地があるんじゃないでしょうか。
今はまだ「百合」=「マリみて」みたいなイメージで、「ストロベリーパニック」や「乙女はお姉さまに恋してる」がその影響下に作られてるに過ぎないけれど、「女の子だけの空間」や「女の子同士の関係性」を突き詰めれば、別に「お姉さま」とか「女学校」じゃなくても「百合」は成立するのだから、もっと色々でてきて欲しいなあと。
個人的にやや「マリみて」っぽいのには距離を感じるからというのもありますが。


でも、なにげに「おとボク」は毎回と楽しみにみてたりします。
話はごくふつーで、主人公が「男の子」である必然性が今のところ感じられないんだけど、「男の子」であることが、それを知らずに「お姉さま」と慕ってくる女生徒たちとの間にズレがあって、うまくいえないけど、受け手として不思議な距離感あじわえるというか。
ちなみに、キャラ的には貴子さまが一番お気に入りですw


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▼2006/10/14 (土)

コードギアス #2

面白い、面白い、いいじゃないですか。

キャラ配置的にルルーシュがシャアで、スザクがアムロだけど、シャアが主人公で、アムロがライバルキャラの位置にいるって、感じか。
ピカレスクものを目指しているそうだけど、新鮮でいい。
しっかし、スザクは、反テロを理由にアメリカの戦争に加担している日本の象徴なんだろうけど、わかりやすいなぁ。



▼2006/10/13 (金)

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コトブキヤ「R.O.D 読子・リードマン」最終サンプルレビュー
ここのレビュー見てたら猛烈に欲しくなったので予約しちゃった。

右にはってあるフェイトさん二体も今月うちに届く予定なわけだが
一月に3体は多すぎかも・・・
あーいつのまにこんなにでかいフィギュア買う人になってしまったのだろう。



▼2006/10/10 (火)

:特集:「コードギアス」 反逆のヒロイズム

あー竹田Pだから反米なんだ
全然そうみえなかったよ、反米にも色々あるからねぇ・・・

>竹田滋チーフプロデューサーから、米ソ対立をモデルとした世界観の企画書について、「冷戦構造なんて古すぎるし、時代に合っていない。そんなことで『反逆』が本当に描けるのか」と厳しいダメ出し≠受けてしまった。

つまり最初の企画では、「冷戦」だったんだ。そこを変えさせたのは正解だと思う。
今更そんなもん見せられても、高年齢層にも低年齢層にも反応悪いだろうし。

作品に思想を持ち込むななんて自分はいわない。
それで面白くなることもあるし、時代を反映できない作品は、結局のこらないし。
でも竹田Pの頭のなかの世界観も十分ふるくないかなぁ
とはいっても、こういうことやっちゃえる人がいまんとここの人くらいわけで




まあ、そんなことより現在進行形の現実のほうが面白すぎて困る。



▼2006/10/09 (月)

コードギアス 反逆のルルーシュ 一話
http://www.geass.jp/


面白かったですよ。
ロボットものって「またか」と思わせる型にはまったものが多いけど、一話から意外性のある展開で。いやだって、ロボットものだと思ったら1話で主人公がロボット乗るのかと思ったら、変わりに変な力手に入れるし。

面白かったので、あえて書くけど、舞台が「日本」と言明しているのに、敵が「ブリタニア」とかいう架空の帝国なのに違和感が・・・
詳しいとこ見てないので、実際世界設定どうなってるのかわからないんだけど、敵が「帝国」で専制君主制で、「日本」を支配したなら、それまでいた日本の君主は、いまどうなさっておられるんですかねーということが気になって仕方ありません。
「支配」され「レジスタンス」するなら掲げる御旗は?担ぎ上げるべき神輿は?
・・・といってもそれは、この国の娯楽産業におけるタブーらしいので触れてはいけないことなんでしょうけど。
ブリタニアがいっそ、宇宙人なら気にしないんですけどね。
中途半端に「日本」とかいうから、突っ込みたくなる&気になることが、多くて困るー
ブリタニアがどこから興ってどうやって世界の覇権を握ったのかとか、アメリカはこの世界でどうなっちょるのかとか、そのうち出てくるんだろうかとか。
え、そんなこと気にしちゃダメ?別の世界のお話?
「だったら」日本て明言しなくていいじゃない。
「日本」と明言して日の丸を写してしまうその意図がなんなのか、ほんとにかんがえてるのかなぁと、なんかかえってそこに浅薄さを感じてしまうのですが。
そこは谷口監督&大河内脚本の真価が問われるってとこかなぁ。

まー、そうはいうものの、こういう刺激的なのは、ちょっと足らなかったので、結構歓迎ムードなのですよ。



▼2006/10/01 (日)

マシントラブルが重なったせいもあるんですが、いったんサボると復帰するのがむずかしいなぁ。
もう秋期新作時期ですよ。といいつつ、ぶっちゃけ、今、熱が冷めてきてしまっているのと、コアなアニメが、U局中心になりつつあって、リアルタイムで作品を追いかけることを諦めつつあります。
そんなこんなで、放映中の作品の感想を無理して書くのやめることにしたら、夏期TVアニメは完全スルーしてしまった。
とりあえず終了作品でちゃんと見ていたものは「ゼロの使い魔」「となグラ」「いぬかみ」「ホスト部」「ハチクロU」くらい。
ゼロの使い魔とかホスト部とか、いい出来で面白いアニメだと思うし、たぶんちゃんと見てない作品もそれなりによかったりするのだろうけれど、出来のよさプラス個人的な好みプラス「好きだー」と思える何か、がないと、今は「語る」だけのモチベーションがあがらないというか・・・

まあ、去年が豊作過ぎて満足しすぎているので、今は次の波がくるのを「待ち」状態という感じなので、しばらくは省力モードでぼちぼち行きます。



コミックマーケット準備会代表・有限会社コミケット取締役社長 米澤嘉博 儀 肺癌のため10月1日午前4時40分 逝去いたしました(享年53)

コミケには一般参加はもちろん、サイト立ち上げ以前に「至好回路」の名前でサークル参加もさせていただきました。
コミケという場をつくり、育て、守ってくださったことには、ただただ感謝するばかりです。
謹んでご冥福をお祈りいたします。




▼2006/09/06 (水)

パプリカ ヴェネチア映画祭で高い評価

他記事リンク
http://cinematoday.jp/page/N0009012
http://www.tokyo-np.co.jp/flash/2006090201004318.html
http://www.asahi.com/culture/movie/NIK200609030007.html
http://www.cinematopics.com/cinema/c_report/index3.php?number=2245

いま、ネット上では時かけで細田人気急上昇ですが、今敏の評判ってどうなんだろう、とちょとおもた。
映画3作、TVシリーズ1作と実績もかなり積んでいるにもかかわらず、「話題性」という点で、あまり語られることのない人だなと。(まあ、主体的に金出さないと見れない作品ばかりな上、その「話題性」がないから見る人も限られそうではあるのですが。)
この人がオタ受けしないのは、まあわかるとして、来歴含めて強引に位置付けするなら大友克洋の系統に属していて、エンターテイメント性も毒も合って、インテリ系の映画好きやサブカル方面に受けそうなんだけど、あんまりそっちで持ち上げられてるというイメージもないし・・・(その辺は実際よくわからんのですが。)
さりとて、この人の作るものって、ジブリみたいな大衆性があるわけじゃない。

要するに大人向けではあるけど、サブカル向けともオタ向けともマス向けとも言いがたいターゲットがなんだかよくわからない作品を、作っているので(いや、作品は面白いんだ、実際)今回なにか賞を取って、箔がついても、正直、国内で市場が広がるともおもえないという・・・(そういう意味では、たけしっぽいのか?)
今敏ってどうも大衆指向でもないし大作主義でもなさそうなので、今後どうやっていくのか、というのに興味があったりなかったり、このまま、小劇場向けっぽい作品をつくっていくのか、それとも本気で世界市場ねらっているのだろうか。

そんな今敏が、もし今回、金獅子賞でもとったりしたら、、世間がそれを、どう取り上げ、語られ、彼の周囲がどう変化するのかといったことを、今のうちに妄想して楽しむ今日この頃なのでした。


・今敏監督作品

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バンダイビジュアル
発売日:2003-02-25
東京ゴッドファーザーズ
ソニー・ピクチャーズエンタテインメント
発売日:2004-04-28
妄想代理人(1)
角川エンタテインメント
発売日:2004-04-28
Amazy

イチオシはパーフェクトブルーと妄想代理人、ゴットファーザーズは妄想代理人の後に見たけど、千年女優と比べてもイマイチ。
やっぱパーフェクトブルーの方向が1番いいと思うのです。
今回のパプリカもそういう方向っぽいので楽しみ。

パプリカ公式



▼2006/08/31 (木)

Megami MAGAZINE (メガミマガジン) 2006年 10月号 [雑誌] Megami MAGAZINE (メガミマガジン) 2006年 10月号 [雑誌]


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リリカルなのは第三期の情報大幅掲載なメガミマガジン買ってまいりましたよ。
結局三期はA’sのエピローグ6年後の世界で、なのは達は中3、小学生のままの方がよかったかなーと個人的に思うところがないわけではないですが、都築氏のインタビューから、A’s製作段階で、続編の構想はあったということなのでちょっと安心、原作者の中で「終わったもの」の続きを無理やりやるとかじゃなくて。





▼2006/08/26 (土)

鬼公子炎魔 1
鬼公子炎魔 1 永井豪 吉岡たかを 神戸守

バンダイビジュアル 2006-08-25
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神戸守監督、永井豪原作「ドロロンえん魔くん」のその後を描いた新作。
あわせて永井豪氏がコミック版も書き下ろしていますが、アニメ版はそれとはまた別のオリジナル設定によるものだそうで。
見終わったあとにハタと気づいたんだけど、炎魔含め、主要キャラの背景に関する説明をほとんどしてない。
つまり旧作を知ってる人間以外お断りというかなり潔い作りになっているのですね。
ということで、解説終わり。

旧作の子供向けのコメディタッチの作品が、大人向けのホラーにという発売前からの宣伝に嘘偽りなく、ある意味予想どおりな中身。
ただ、エロさとグロを期待しすぎるとちょっとはずすかも。

以下ポイントを箇条書き
・炎魔の性格がどうなるのか気になっていたが、ドライで自己中な二枚目という感じ、でも炎魔が雪鬼姫を「ゆきちゃん」と呼んでるのに、ちょっと安心した。
・シャポじいが渋い。
・カパエル見た目より愛嬌のあるキャラで安心。
・雪鬼姫のおっぱいぽろりもあるよ。

旧作のアニメは子供の頃に見たっきりで、記憶から完全に薄れてしまってるんだけど、なんとなく昔のキャラ配置そのままが保たれてる印象を受けた。


神戸信者的には、ロケハンしたという神楽坂の描写とか、いつもながらの演出の切れに満足はするものの、もうひとつ物足りないきがしないでもない。
中盤いかにも「ホラー映画」的なシュチュエーションがあるのは、わざとなのかな、やっぱ。

以下ややネタばれ

娘に欲情してしまう父親がその抑えられた欲望によって生まれた心の隙間に妖怪が取り付くという一話のストーリーラインは、方向性としては悪くないけど、ホラーものの物語としては若干ソフトすぎたかなという印象。
せっかくOVAなんだしもっと、18禁すれすれのエグさはあっていいと思う。
監督・脚本が「エルフェンリート」のコンビとして求められているものというのもあると思うし。


関連

鬼公子炎魔 永井豪怪奇短編集
4063492575 永井 豪

講談社 2006-08-23
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▼2006/08/16 (水)

心オナニー ゲド戦記原作者がお怒りの模様
早くも原作者にトドメさされてしまいました。

宮崎駿・ジブリが原作をいじり倒してしまうこと自体はほぼ通例通りなんだけど、世界的にも著名で、ファンも多い作品、かつ原作者が原作の改変を危惧して映像化を拒んできた作品で、宮崎駿が監督するならと持ちかけた話が、駿はいっさいかかわらず、原作改変であの出来。
そりゃ原作者が失望しても、当然でしょう。

追記:ジブリ映画「ゲド戦記」に対する原作者のコメント

http://www.yomiuri.co.jp/entertainment/ghibli/cnt_interview_20051226.htm
あああ、なんか、これ読んだときに危惧してたことが、すべて現実化してしまってるなぁ・・・



▼2006/08/14 (月)

魔法少女リリカルなのはTVシリーズ第三期製作決定!
うう、うれしいけど、またU局でしかやらないんだろうなー
ファミリー劇場で同時放映してくれることに期待するしかないのか。
とりあえず陳情してみます。
ファミリー劇場へはこちらから
地方在住&CSもちの方、あとなのはファンで地方者を哀れんでくださる方はご協力お願いします。


http://d.hatena.ne.jp/takeshito/20060810
今やってるNARUTOの劇場版に舛成さんがちょこっと参加してるそうで、作画メンツみてたら見に行きたくなってきたので次の休みにでも行って来ようかな。



▼2006/08/04 (金)

ゲド戦記見てきましたですよ。

事前にかなり酷評されているのをしってしまったので、なるべくいいとこ探しをしようと思っていたんですが、無理でした。
「父親殺し」「王殺し」をしたアレンが自分の命を軽んじ、自己の存在価値に疑問を抱くという主人公像は、宮崎吾朗監督自身の投影だろうと、そこから上手く話が転がるなら、あるいは・・・とわずかに期待していたところがあったんですが・・・
父親殺しの話は、どこいっちゃったのでしょう?

ええと、まあ、普通に素人の新人監督らしい出来の、普通に面白くない映画でした。以上



▼2006/07/29 (土)

ARTIFACT@ハテナ系 - アニメーターのわずかな個性も許さないアニメファンに絶望した!


すでにいろんなとこで盛り上がっちゃってる話題なんですが、読んでて、ちょっと別のことを感じたので。

DVD段階で作画が修正される、という自体は、ここ最近のことで、DVDを売ることがアニメのビジネスモデルとして確立して以降、いわゆるヤシガニ問題等で制作が追いつかず、不本意な形で放映せざるをえなかったものを、「このままでは商品価値がないから」DVDで修正する、ということが行われるようになり、それが定着した。もともとは制作側と営業的な問題、つまり作り手側の都合ではじめたことだったわけです。

昔は作画監督・アニメーターの癖や力量のさによる作画の「揺らぎ」は当たり前の現象で、一度放映されたものが絶対であり「修正」されることなど考えられなかった。

ところが、一度放映されたものが、あたかも「バグがあったので修正パッチあてました」みたいな感じでDVDで修正されるようになると、受け手もそれがごく当たり前のこと、DVD化されるに当たって、当然行われてしかるべきものと受け止めるようになった。
最初は、制作崩壊によるやっつけ仕事になってしまたカット、アニメーターにとっても不本意なカットに対する修正ですんでいたものが、DVDを購入してくれるであろう消費者の「修正して欲しい」という過大な要求を生み、それに応える結果になったのではないかと。

以前ならば、「修正」という概念がなかった為、上手い作画は絶賛され、下手な作画は、叩かれたり揶揄されたりネタにされたりでそれアニメーターの癖や個性と付き合う方法を受け手の側も持っていたわけだけど、「ファン」という過大な要求を突きつける消費者にとっては、安定した上手い作画で全編作られていた方が、まあ、やっぱりいいわけで、それ自体は今も昔も実はそんなに変わってなかったんじゃないのかなと。
変わったのは「一度世に出たらそれが完成品」だった時代と、修正がきくことを知ってしまった、それが当たり前になった時代の受け手の意識の差なのだろうと。
今の受け手が本当にわずかな揺らぎもゆるさないのかどうか、実際にはよくわからないが、アニメーターの個性云々は別問題として、受け手として考える「よりよい作画」を求めていること自体は、少なくとも批判すべきことでもなんでもないと思うのです。


今回の加野瀬氏の記事には、うつのみや理などの個性派アニメーターを許容できないファンの性向や、原作至上主義が、個性ある動画を絶滅させてしまうかもしれないという危惧としての発言であったと思うのですが(後のこれとかもそれに対する皮肉だろうし)それこそ動画至上主義的発想を元にしてしまっていることなのではないかと思います。
いわゆる作画監督によるの絵柄の統一性の保持は、昔から現在にいたるまで、アニメ制作にとって達成すべき課題だったはずで、アニメーターの個性第一主義だったら、(絵柄統一の為の)作画監督は不要だったはず。

そもそもアニメーターの個性には、どうしてもでてしまう絵柄に関する癖と、そのアニメーターがもつ天性の動きに関する技術という二種類があって、今ここで是非がいわれているのは、前者であって後者ではない。
後者を否定している人は多分殆どいないんじゃないかと。
うつのみや理が叩かれてしまったのは、その作品にそぐわない癖の強い絵柄をそのまま使ったがゆえで、「動き」を否定されたわけじゃなかったと思う。
動き至上で統一性を軽んじていることに対する批判だったんだろうと。
そのことは履き違えない方がいい。

まあ、それはそれとして、(ここから本当にいいたかったことなんだけど)
作画についてここまでわーわーぎゃーぎゃー是非を論じられてる状況ってそんなに悪いことじゃないんじゃないのかと思ってます。
こういう悶着があるということは、結局作画に関しての関心が高く、価値の再構築の過渡期に今あるということなんだろうなぁと。


あまり表立って発言しては、こなかったけど、いわゆるメディアミックスと呼ばれた商法で私が憎々しく思っていた点は、小説なり漫画なりのアニメ化の多くが、アニメはあくまで原作のCMで、アニメ化に付随する宣伝効果で単行本やCD、キャラグッズが売れればそれでOK、アニメの質は二の次という作品が多かったことにある。(発想が玩具系アニメのそれと一緒、90年代はこういうのがたくさんあったと記憶している)
そんな質の低いアニメでも、キャラクタービジネスの一環で、ファン=信者がなにも考えずにキャラクターグッズのひとつとしてお金を落としていくような状況が数年前までにはあって、それを「製作」する方にも買う方に対しても、それこそ「死ねばいいのに」と思っていたけど、これだけファンが作画の質に高い要求を持ち、その要求に答える作品を製作が用意出来、キャラビジネスの中でも「アニメ」として価値のあるものが、売れるという状況に現在確実に変化している。
「涼宮ハルヒ」はその象徴であり「原作に忠実であること」「作画・演出の質が高くアニメとして優れていること」の両者を達成している原作モノのアニメ化作品に対して、原作ファンが惜しみない賛辞をそのスタッフに送っている。
これもちょっと前ではあまり見られなかった現象だろう。
(なにせ過去、ラノベのアニメ化というものは、1番メディアミックスの中で食い物にされていたジャンルであったわけだし。「涼宮ハルヒ」だって京アニが作らなければどうなってたかわからんし)

受け手の要求というのは得てしてワガママなものであるかもしれないが、その鑑識眼、評価眼は、ちょっと前とは比べようもなくより高く厳しくなっている気がする。
それはやっぱり悪いことじゃない。



▼2006/07/28 (金)

時をかける少女

ようやっと見てきました。なんとかゲドの前に見ることが出来てよかった。
さて感想。

面白かったです、以上終わり。
タイムリープものとしてもよく出来てるし、青春映画としては普遍性があって、ラスト付近は見てて感情も高ぶるんだけど、全体的にするするっと流れちゃって、面白かったという以上の感想が、あまりでてこない。
細田監督には過剰な期待の目で見ているので、あえていうけど、映画としては、素直でよく出来た作品なんだけど、これが時代をこえてゆけるだけの作品になりうるか、どうかというと、自分はちと足りないと思った。
細田監督は、まだまだ無名なんだから、もっとアナーキーで野心的な作品をつくるべきなんじゃないかなぁ、今からまとまりすぎてどうするの?とか思っちゃいました。

まー、それより上映終わって出ようとした時、まじ泣きして席たたない女の子がいたことにむしろ感動した。
10代くらいの女の子にはくる物が、確かにあるかもなぁ、とそのとき思った。
そして自分の感受性が減退してるかもしれないことに絶望した。



▼2006/07/19 (水)

8光年の彼方さんからリンクされてたんですが

WEB魚拓なんてものがあるそうで、世の中便利なものがあるものだなぁと。

私は未だにだらだらとホームページビルダーでサイト更新していて、はてなかなにかのブログに移行しようかとおもった時期もあったけどタグ覚えるのメンドーという理由でずるずるいまのままを続け、一時期ログに日付ごとにうってたアンカーもやめちゃって、ひたすら他所様からリンクしづらいくせに、よそのブログにはリンクするという、ちょっとそれは申し訳ないかなぁと思いつつ、やっぱり面倒なので放置しつづけてたんだけど、WEB魚拓があるなら、もうこのままでもいいかと。

うちにリンクする時はWEB魚拓推奨ということで

http://megalodon.jp/



▼2006/07/17 (月)

とりあえずブレイブストーリー見てきました。
さほど期待してなかった分だけ、感触はよかったです。
ジュブナイルファンタジーとしての王道的なストーリーは、原作のポテンシャルによるものだろうけど、ポピュラリティのある映画に仕上がってる。
話の展開は詰め込み感があるものの(これでも原作を相当削ってはいるんだろうけど)テーマとなる部分は、はずさずに明瞭にかかれているので、さほど気にならなかった。

映画としては、破綻のない佳作といってもいい出来なんだけど、個人的には、やっぱ、なにか物足りない。
なんというか色気が足りないんじゃないか?
ハイランダーのおねいさんも猫娘も主人公のワタルとの関係に距離がにありすぎる。
いっそ、ミツルが女の子だったらよかったのに・・・
いやまて、ミツルは美少年だから、やおい的にはOKか? そうなると、やっぱりワタルとミツルの友情・対立の描き込みが浅いといわざるを得ない。
この映画の欠点はやはり、キャラが血肉を得るまでにいたらず、ハートを動かすだけの力がないんだな。
アクション面では確かに見ごたえは十分にあるんだけど。
あくまで自分はそう感じたということで。

あと、絵コンテが3人体制だった(千明孝一・大橋誉志光・前田真宏)
この映画はやはり監督個人の作品ではなく、スタッフの総合力で底あげされているんだなぁと。
それは、今後こういう映画を作っていく上で、決して悪いことではないとは思う。

公式:ブレイブストーリー



▼2006/07/16 (日)

ラストです。

□巨大な産業となったアニメ映画と監督たち その4

今夏公開されるもう一本の映画、細田守監督の「時をかける少女」もゲドやブレイブ同様、、特定のファンしか見にこないTVシリーズの劇場版のようなイベントムービーやオタクやマニアしか見ないマイナー狙いな作品ではなく、一見、広い観客層を狙った作品にみえる
しかしゲドやブレイブに比べると、「時をかける少女」は、原作は有名だが、宣伝戦略、公開館数を見ても、あまり大きな資本がバックについているようにはおもえない小規模な作品である。

では、なぜ「時かけ」の企画が成り立つのか?それは、おおよそ「細田守」という監督の才能に対する期待と投資という側面強いからだろう。
細田守も、無名といえば無名で、TVシリーズの監督を務めたことはないが、劇場初監督となる作品が東映アニメフェアの「デジモンアドベンチャー」という短編で、これは後に始まるTVシリーズのプレ版となり、そのTVシリーズ終了後に、後日談となる「デジモンアドベンチャーぼくらのウォーゲーム」の監督を務める。この2作(とスポット参戦したTVシリーズの21話)は、一部のマニア達から高評価を受け、注目を集めたという経緯がある。それ以来氏の動向は常に注目され、後に「おジャ魔女どれみ」「明日のナージャ」などに演出としてスポット参戦、「劇場版ワンピースオマツリ男爵と秘密の島」を監督している。
ゲド戦記やブレイブストーリーの監督に比べてみれば、その経緯は、かつての宮崎駿や押井守がたどってきた道筋に近い。
実力も実績も確かな監督であるといえる。そして彼の作品にも作家性とまで言えるかどうか判断しかねるが、マニアが喜ぶ個性を確実にもっていて着実にファンを増やしている。
「時をかける少女」は、細田監督のファンの熱心さを折込済みの上で、公開館数が少なくとも、口コミなどで、じっくり作品を売っていこうという戦略もあるのだろう。
今の時期にファンタジーものではなく、あえて「時をかける少女」を選択するのは、一般的な観客以上に、有名な大林宣彦監督版が存在する「時をかける少女」というタイトルに惹かれて、たまたま作品を見た映画ファンを驚かせて、「細田守」を知らない映画ファンにその名前をしらしめようという下心も絶対にあると思われる。
どちらにしても、「時をかける少女」はゲドやブレイブがはずした「誰が監督であるか」という点を中核に売り方の戦略を組み立てられてるように見える。
そういう意味では、戦略的には確実に「古い」のだ。

さて、ここからは私の個人的なお話。
自分は、デジモンで細田監督を知った口なので熱心とまでは言わないけど、結構ファンで、「時かけ」も楽しみにしています。
彼がこれからどこまでのし上がっていくのか、どんな作品を作るのか、とても楽しみにしています。
細田守が面白いのは、作品自体がいいというのがある一方で、その実力のある監督が下克上していく過程こそを、娯楽的に楽しんでいるからというのがあるからです。
かつての宮崎駿とか押井守は自分にとってそういう存在だたのです。(それもある程度まで行っちゃうと面白くなくなっちゃうわけですが。)
それに比べると、いきなりでっかい予算と企画を運で背負わされた監督のサクセスストーリーになんの面白みも感じられません。
映画がどんなに面白かったとしても、裏の話がつまんないし、興味もてないのです。
ところが細田守に至っては、一時ジブリで「ハウルの動く城」の監督に抜擢され、後に降板したという経緯までもっている。
能力がありながら巨大な産業となったアニメ映画の大手制作スタジオから不要の烙印を押されてしまった監督なのです。
その彼が同じ土俵の上で、強力なバックアップもない中で、それを持つ素人監督に、その才覚を武器に戦いを挑もうとしているのだ。
十年後、二十年後に今年の夏の映画の結果がどう影響を及ぼし業界の地図が書き換わっているか、それを占う為にも今夏の映画は是非とも見ておかなければならないわけです。



▼2006/07/15 (土)

□巨大な産業となったアニメ映画と監督たち その3

「観客は普通にアニメ映画を娯楽として消費してくれる。」
これは、よくよく考えればすばらしいことなのだ。
しかし、今、ようやっとそういう雰囲気と市場が確立し、新興のGONZOなどが、そこに参入してきたというのが現状であり、ここに至るまで、相当長い年月を費やしてきたことを忘れてはならないのではないか?


初期の東映動画は、東洋のディズニーを目指して、劇場作品に注力していたが、TVアニメ、特に漫画原作のアニメに押され、その方向性は変化せざるをえなくなり、結果として東映動画の作品も、劇場作品はTVアニメの延長、イベントムービーが大半を占め、子供かアニメファンを主要な観客とするようになってしまった。
同時にTVアニメの低予算が定着し日本のアニメは長い間、過小評価され、ディズニーとは比較にもならない、粗悪品、TVマンガの延長、としか見られなかった
そんな劇場アニメは、実写に対していっぱしの「映画」と認められていなかった。

「アニメ」が「映画」として認められるために、アニメは映画以上に「映画的」であることが必要だった。
実写以上に「映画的」である為に、批評に耐えうるだけの内容と質を獲得する必要があり、それを保証する存在として「監督」の存在と役割は、重要だったのだ。
幸いにも邦画が長い下火状態にあった頃、映画制作志願者がアニメ業界に流入し、アニメは映画的なるものを次第に獲得し、アニメが隆盛する過程で、それを可能にした出崎統、富野由悠季、押井守といった監督達が脚光を浴び、傑作を生み出した。宮崎駿や高畑勲も当時はその中のひとりだった。
アニメが映画として成熟する可能性を大きく持ち始めた段階で、宮崎駿は、徳間書店と鈴木敏夫のバックアプを受けジブリを設立し、20年かけて「観客が普通にアニメ映画を娯楽として消費してくれる」下地を作り上げた。

今、「観客は普通にアニメ映画を娯楽として消費してくれる。」が、そこに至る為には、稀代の傑作と天才的監督たちの存在がなければならなかった。
しかし、皮肉にもアニメ映画を娯楽として消費してくれる観客は、「だれが監督であるか」にさほど感心がないし、より大きな予算が動く劇場映画で、それは必要とされなくなってしまった。

何故か?
それは監督個人の思想や作家性によって支えられた作品は諸刃の剣であり、リスクを伴うからだ。
ジブリの設立理由は宮崎駿と高畑勲監督の作品制作を目的としていたのに、なぜ高畑勲は「となりの山田くん」以降作品を作らせてもらえないのか?
どんなに優れた作家性があっても、作品が批評家やマニアに評価されても、金にならない作品を作る監督は、巨大な資本が動けば動くほど不要なのだ。
宮崎駿というアニメ監督は、作家性と大衆的エンターテイメント性とマニアを唸らせる実力を兼ね備えた、真の天才であり、特異点であるからこそ、その巨大な資本を得てなお、それに見合った利益を生み出せるのだ。
「AKIRA」や「攻殻機動隊」が海外のマニアから評価され、イケイケになってビックプロジェクトを立ち上げたバンダイビジュアルの戦略が失敗し、大友克洋の「スチームボーイ」や押井守の「イノセンス」も期待以上の成果と効果を残せなかったことは、その裏がえしでもある。
結局のところ国内では、より大きな予算のアニメ映画を作ろうとするなら、押井や大友のようなマニア受けしかしない監督ではだめなのだ。


アニメ映画を製作する上で、「誰が監督であるか」より、まず企画であり効果的な宣伝活動である。
ジブリ、そしてGONZOの選んだ戦略なのだろう。



▼2006/07/14 (金)

□巨大な産業となったアニメ映画と監督たち その2

かつてアニメ映画といえば、初期の東映動画作品を除けば、TVシリーズ作品の劇場版という形で製作されるものが圧倒的に多く、それらの作品は、TVシリーズを多く経験し、ヒットさせ、実績を積み上げてきた監督が、制作を取り仕切るのが一般的だったし、それは現在もおおむね変わってはいない。(クレヨンしんちゃんの原恵一とか、ハガレンの水島精二とか)
要するに「叩き上げ」が殆どであり、実力がなければ、映画の監督にはなれなかった。
宮崎駿の初映画監督作品は「ルパンV世」であり、押井守は「うる星やつら」だった。
オリジナル作品や原作つきでも単発の劇場作品を監督するには、それ相応の実力があるか、実績を積み重ねていなければ、よほどの運でもない限り、難しいことなのだ。

しかし、時代は変わりその「運」に恵まれた監督の作品が増えつつある、かもしれない。

今夏公開されたGONZOのブレイブ・ストーリーの千明孝一監督も殆ど無名に近い監督である。
千明監督は一応フルメタルパニックやLASTEXILEなどのTVシリーズ作品の監督をしているが、それらの作品で劇場版を作ることが出来たわけではない。
氏の作品が高く評価されている、という話も特に聞かない。劇場作品の実績も皆無に近い。
たまたまGONZOというイケイケの会社でTVシリーズの監督を務めていて、たまたまGONZOで立ち上がった映画企画の監督の席が空いてたから監督になった、というイメージしかない。まさに運だ。
ゲド戦記の監督にいたっては宮崎駿の息子だったから、という理由で監督だ。天運という意外どんな理由も見当たらない。
どちらも、実力や実績よりも、ラッキーで大きな予算の企画をまかされた、としか思えない。

ブレイブストーリーもゲド戦記も作品をマニアや映画ファンに売ろうとは考えていないだろう。
「ブレイブストーリー」の宣伝戦略を眺めていると、ジブリ=鈴木敏夫Pのやり方を真似てるな、と思わせるところがある。(シャンプーのCMとか。)
作品の売り方、ターゲットとする観客には間違いなくジブリの映画を見に行く層を意識しているのだろう。
ごく普通にエンターテイメント映画の一種としてアニメ映画を見にくる観客を相手にしているのだから、「誰が監督しているか?」はブレイブにも広告戦略上大した意味はないのだ。
より多くの制作費と宣伝費に見合う利益が生み出せるなら、それでいい。映画の作品的評価も、監督の作家性もそこでは二の次でしかない。ぶっちゃけ、だれが監督でもそこそこのものが作れればいい。稀代の傑作なんて必要ないし、天才的監督も不要だ。
なぜなら観客は普通にアニメ映画を娯楽として消費してくれるのだから。



▼2006/07/13 (木)

ブレイブストーリー、ゲド戦記、時をかける少女、と夏のアニメ映画を見に行かなくちゃ―と、おもいつつ、いついけるかわからないので、映画を見る前にこの夏の映画を見る上で、自分がどういう態度でそれらを見るのかをまとめとこうと思います。やたら長くなったんで、何回かにわけてUPします。たぶん4回くらい。


□巨大な産業となったアニメ映画と監督たち その1

ゲド戦記の監督は宮崎駿の息子である。
ということが、長年宮崎駿,ジブリ作品を見てきた身としてはひとつのフィルターになってしまい、どうがんばってもそれが評価をする上での基準値を左右することになってしまうだろう事は否めないだろう。
が、他の一般の観客は果たしてどう見るのだろうか。
「ジブリといえば宮崎駿」と認識している観客は今、どれくらいいるのだろうか?とふと思った。
ディズニーやピクサーの映画を好んで見る観客の殆どが、「ディズニー」や「ピクサー」という看板やブランドでその映画を見ていて、「だれが監督しているのか?」ということを意識してみていないのではないだろうか。
場合によってはピクサーとか知らずに宣伝だけで行く観客も多いだろう。
同様に「ジブリ」というブランドもディズニーやピクサーと同列の認識で、観客が入っているのではないか?
そういう観客にとって「監督がだれであるか?」ということを認知しているはずもないし、知る必要もない。
そもそもよほどのファンかマニアでもなければ、映画を監督で選択しない、ましてアニメである。
それでも宮崎駿の名前は宣伝効果は抜群であり「宮崎アニメ」の名は確かにブランド化した。
しかしジブリ制作=宮崎アニメと勘違いしている観客も多いのではないか?
試しにジブリファンを自称する芸能人にでもジブリ制作で宮崎駿監督以外の作品を上げさせて見たらいい。どれだけ正確に答えられるだろうか?
つまり、ゲド戦記を見に行く観客の何割かは、監督が誰であるか?なんてことは気になんかせずに、みんなが見に行くアニメの新作だから、見に行くのだろう。
ゲド戦記は、昨今のファンタジー映画ブームと有名原作、ジブリブランドと豊富な資金による宣伝効果、コレだけそろえば、誰が監督であるかに関わらずたぶんヒットします。よほど映画がつまんなくなければ。

続きます。



▼2006/07/06 (木)

「シナリオえーだば創作術・だれでもできる脚本家」
首藤剛志 第56回 『ミンキーモモ』地球滅亡の危機


ミンキーモモは自分にとってよくも悪くもトラウマな作品なのですが、初めて知る事実も多くて興味深いです。
そうか「大いなる遺産」「間違いだらけの大作戦」を手がけた演出家さんがなくなられてたのか・・・
「大いなる遺産」はめちゃくちゃ好きなエピソードだったんだよなぁ。

「シナリオえーだば創作術・だれでもできる脚本家」
付録 魔法のプリンセス ミンキーモモ 第41話


うわー、「お願いサンタクロース」の脚本だ。
アニメでサンタとかクリスマスとかのエピソードって数多く作られてきたけど、自分の中でこれを超えるものは、ないのです。


第54回 『ミンキーモモ』はロリコン向けか?
第55回 『ミンキーモモ』は「ロリコン」を受けて立つ?

ついでなんでさかのぼって。
これについては、まーいいたいことはいろいろあるわけだけど、私が初めてミンキーモモを見たのが小学生のリアルタイム。で、アニメに興味を持ち始めた中学時代に再放送で再見して面白さを再認識。魔法少女アニメ好きの基礎を確立、今現在にいたり、ロリコンであることを否定することのできない、する気もない立派なオタクになってしまったわけですが、どうしたもんでしょうね?

>『魔法のプリンセス ミンキーモモ』の中盤から、少なくとも脚本からは、ミンキーモモが男性にこびているような態度は、徹底的に排除する事にした。

残念!それが間違いの元だったんですよ、きっと。
ちなみに同じ首藤作品で、ある「ようこそようこ」もその筋では根強い人気があるんですよねー。ようこ作ってた時もおんなじこと考えてたんじゃないだろうか・・・
一部の好事家はですね、その「媚びない」ところに、萌えちゃうんですよ。むしろ天然を好む。なので、萌え萌えで媚び媚びに作った方が、そういうファンは「こんなのは俺達の求めるものじゃない!」といって離れていくに違いありません。
まあ、あれだ、ロリコンやアニオタを本当に寄せ付けたくないなら最上の策は、キャラデザをオタクの嫌うケバくてバタ臭い絵柄にすればよいのです。(「おしゃれ魔女ラブ&ベリー」は意図的にそうしたという話を聞いたことがある。)


>だが、3代目のミンキーモモがあるとしたら、今や社会現象になっている「オタク」「ロリコン」「萌え」を無視できない。
 少なくともエピソードのいくつかには、登場するだろう。


てれってれってれー、今、その脚本を電波男の本田透が書いたら、すげーものが出来そうとか閃いたので妄想しておく。


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▼2006/07/01 (土)

批評系アニメ誌のついて考えてみる。

アニメーションRE休刊によせて思いついたことを


この手の批評系(?)アニメ誌は過去何度となく創刊されては消えていってるので業界や編集者の中で常に「やる気」はあるみたいなんだけど、イマイチ需要に噛み合ってないようで、結局うまくいってないような気がします。というか成功した例ってなんかあったけ?
出版という形態でマスに向けて作ること自体が無茶なのかなぁと。

思うにこの手の雑誌が売れる為には、旬の作品を特集する必要があるが、旬の作品であればあるほどその情報はネット上で広まってしまうので、より新鮮なネタを用意する必要がある。
けれど、ぶっちゃけこの手の雑誌の購買者って自分みたいな人間ではあるんだろうけど、旬の作品に意外に興味がなかったりで、興味のない作品の記事がいくら載ってても買う気にならないのが常。で、逆に興味のある作品の記事があれば、それが例え数ページの記事のためだけでも買ってしまう。
なのでマイナーどこ、マニアックなところで人気や評価のある作品の記事を揃えることも、重要なのではないかと思う。
制作サイドのネタや批評系を好むアニメファン・オタクという全体数で言えば少数派のマスを意識しつつ、彼らのハートを掴む、マニアックで新鮮な記事を常に用意する・・・
ムリムリ無理だよっ!
正直数ページの記事の為だけに雑誌買うほうがきついので、インタビュー記事とか、そういうのはネットで閲覧できた方が断然、便利。

そういう意味でWEBアニメスタイルは以前雑誌として出版されたものを、ネットに活動の拠点を移して成功した例として、先見性があったといえます。
WEBアニメスタイルはよくも悪くも小黒編集長の思想と趣味と人脈によって徹底して偏向した中身になってますが、逆にそれはネットだからこそ可能だったわけで、出版という形態では成り立たなかったと思います。
そもそもが需要の少ない批評系・インタビュー系記事は、ネット上で、展開していくのが最も効果的ではないかと、思うわけですがどうでしょう。

WEBアニメスタイルは良くも悪くも偏向しているので(しつこい)私個人の需要を満たしてくれてはいないので、アニメスタイル形式のサイトを運営する出版社なり、編集者がもっと存在してくれればいいのになぁ、とか思ったりします。
(ただWEBスタイルの収益構造がアフェリエイトなのか広告料なのか、ただのスタジオ雄の営業活動の一環なのか不明、需要とコストのバランスを考えるとそれで儲かるのかが問題になるのでしょうけど)

それと、あとサイト運営者としては、そういうサイトがあれば記事にリンクしてネタにできるというオイシイ側面があるんですよ。
雑誌じゃ買って読んで更新ネタにしようにも、その記事を読んでないサイト読者にわかるようにかかなきゃいけないのが面倒だったりするのです。

結論

批評系雑誌創刊するくらいなら、ネットでやってください。ってことで。







・・・・だがしかし、今、毎月楽しみにしてる雑誌が、「リリカルなのはA’s」の描き下ろしと設定資料が載ってる「メガミマガジン」であるという事実の前には、なんの説得力もないのであった・・・