至好回路雑記過去ログ2008.01〜06


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▼2008/6/23

□コードギアスR2 #11

く、やられたー
戦術的賭けに出たかと思いきや、実はさらに戦略を用意していたとか、やっぱルルーシュはルルーシュだったか。
絶体絶命のピンチで超奥の手としてルルーシュ専用ナイトメア登場はロボットアニメ的なお約束として燃える展開なんだけど、やっぱ悪役っぽいなあ



▼2008/6/21

□リリカルなのは第4期を待ちながら その3「高町なのはの物語が終わるとき。」

「リリカルなのは」というシリーズは「苦難の中にある何者か」を設定し、その苦難を討ち果たすためになのはが戦い、「苦難の中にある何者か」が救われる物語をつくれば、無理なく続けることが可能といえる。
それでもシリーズを続けるかぎりそれは、パターンにはまったり、次第に疲弊してしまうことは回避することはできない。
「リリカルなのは」もいつかは終わるときを迎えねばならない時も来るだろう。
では、高町なのはの物語が終わるときとは、どんな場合だろうか。
もともとなのは自身の「敵」を倒すことが目的ではない作品なので、どんなに巨大な敵を出して、世界を滅亡から救ってもそれだけでは、高町なのはの物語は終わることが出来ない。
高町なのはの目的と動機が「苦難の中にある何者かに救いの手を差し伸べる」ことにあるならば、高町なのはの物語が終わる為には、なのはが戦い自体をやめて引退するか、もしくは戦うことが不可能になったときだけである。

なのはが戦い自体をやめて引退する、というのは、ちょっと想像しづらい。
教導官として一線を引くことはあっても、いざ危機となればやはり前線にでていくのが高町なのはであるからだ。
たぶんそれには年齢すら関係ないだろう。三十路でなのはさんが戦ってても違和感ないし。
となると、あとは、戦うことが不可能になったときであるがこれも二パターンに分かれる。

ひとつめは、なのはが何らかの理由で、魔法が使えなくなり、戦うことを続けられなくなったとき、
そして もうひとつは高町なのはの死、である。

二つ目の可能性は、バトルものとしては決してありえなくないが、やはり作品的に99%ないとは思う。
となると残された道は、なのはが魔法を失うときである。
(実際StSではなのはがブラスターモードで限界を超えた魔力運用で、魔力総量が減少するというフラグがあるため、可能性としてあり得る)
この結論に至って驚くべきことは、「リリカルなのは」が未だ「魔法少女モノ」であり続けていたという点である。
そう、魔法少女ものにおいて物語が終わる時とは、主人公が魔法の力を使いなんらかの目的を果たした後、その魔法を持ち主に返すか、あるいは、何らかの理由で(期限や約束事の破綻など)で、魔法を失うことで魔法少女でなくなるときである。
つまり、

高町なのはが魔法少女でなくならない(魔法を失わない)限り、高町なのはの「魔法少女リリカルなのは」という物語は完結し得ない。

のだ。
高町なのはは魔法と出会うことで、魔法を使って「苦難の中にいる者」を数多く救うという目的を果たしてきた。
そしてその魔法が使える限り彼女は、魔法を使い戦い続けるだろう。
ならば、高町なのはの戦いが終わるときとは、何者かを救うため手にした魔法を失うことと引き換えに、敵を討ち果たすことを選択したときのみである。

戦いの中で魔法を失ったとき、高町なのはの物語は完結する・・・

やばい、何この超絶燃える展開!
想像しただけで、感動の嵐の最終回が目にうかぶんだけど。

第4期といいつつ完結編を嘱望しているような書きぶりになってきたけど、もし4期があるとするならそれは完結編であるべきなのかなあとも思ったりします。
4期があると決まったわけでもないし、その前にOVAで特別編やったりもしてもらいたいし、と作品展開的には希望はいろいろあるのだけれど、続編を作ることで作品が疲弊してしまい半端な形で終わってしまうことを危惧してしまう。
ならば、シリーズとして緩慢な死を迎える前に、これでもかっていうくらいのすごい完結編を作ってもらいたいなあ、と思ったりもするわけです。

今はまだ、すべては都築氏の胸のうち、なわけですが・・・



▼2008/6/19

□リリカルなのは第4期を待ちながら その2「高町なのはの物語は終わらない」

「高町なのは」の物語が終わっていない、とは、どういうことか。

リリカルなのはというシリーズを振り返ってみれば見えてくることだが、物語の上で、なのは自身が何らかの困難や苦難を乗り越えたという物語にはなっていない。
代わりに作中において高町なのはの常に「苦難の中にある何者かに救いの手を差し伸べる者」という役割を担っている。
無印では、最初はユーノ、最終的にフェイトという存在を救い、第二期では、はやてたちを救うことになる。
あくまで無印はフェイトの物語であり、A’sははやてとヴォルケンズの家族の物語だった。
そして、この一期二樹を通して、なのはが選んだのが管理局の入局であり、それは手にした魔法を使い、まさしく「苦難の中にある何者かに救いの手を差し伸べる」ためにもっとも適した選択であったからだろう。
そしてStSでは、なのはは、スバルやティアナ達の成長の手助けをし、はやての夢を手伝い、やはり苦難の中にいた少女ヴィヴィオを救うことになる。
ここでもまた「なのは」は救いの手を差し伸べる存在であり続けている。

「苦難の中にある何者かに救いの手を差し伸べる」ことが、高町なのはの動機であり高町なのはの目的であると規定するならば、ひとつの事件を解決し敵を討ち果たしたとしても、高町なのはという存在は「苦難の中にある何者か」の物語のために戦い続けることになる。
たとえば、バトルモノの少年漫画で主人公にどうしても勝つことの出来ない巨大な敵やライバル、果たさなければならない復讐の相手がいれば、それが物語の動機であり目的となり、その相手を打ち倒せば、物語は完結することになる。
しかし、高町なのはには、そういう「敵」は設定されていない。
「苦難の中にある何者か」に救いの手を差し伸べ続ける限り、「高町なのはの物語」には、終わりはないのだ。

(つづく)



▼2008/6/17

□リリカルなのは第4期を待ちながら

AT−Xで先日リリカルなのはA’sの再放送が最終回を迎え、次からStSと連続で放映開始ですよ。
無印の頭から毎週見ていたんですが、やっぱり面白いですね。好きなアニメは何度見てもいいものです。
そしてついうっかりドラマCDまで引っ張り出して聞いてる始末。
ドンだけ好きなんだ>なのは
相変わらず同人誌を買い捲ってフィギュアもバリバリ買ってと、私の中でのなのは熱は、まったく衰えるところを知りません。
同人誌といえば、先日地元にある同人ショップでのなのはの位置が東方系に続いて二番手になってて驚きました。
それまでのなのはの位置って流行りものの次の次で3番手か4番手が定位置だったんですが、ちょうど流行の潮目で、なのはより上に来るものがなかったんですね。
先日久しぶりに会った同人描きの後輩に「なのはってどうなの?StSからみても大丈夫?」ときかれたのには吹いた。なのはにはまるタイプのヤツじゃないのに・・・畑違いの人が興味抱くくらい勢いあるのかしら。
まあ、なのはの同人界での安定振りは確かに最近のアニメでは異例なのですが、DVDの売り上げの安定もすごい。

以下2chスレより。
415 :メロン名無しさん:2008/05/16(金) 19:11:34 ID:???0
2008年4月度月間TOP50 (04/07-28)

20 *23,062 魔法少女リリカルなのはStrikerS Vol.9


○魔法少女リリカルなのはStrikerS 【全9巻】
巻数 初動  2週計 発売日
01巻 18,665 20,996 07.07.25 ※月間22,609、年間23,688
02巻 18,797 21,745 07.08.22 ※月間23,060、年間23,511
03巻 19,734 21,898 07.09.26 ※3週計22,587、月間22,937
04巻 18,420 21,089 07.10.22 ※月間22,234
05巻 17,815 20,935 07.11.21 ※月間21,622
06巻 **,*** 21,052 07.12.26 ※月間22,248
07巻 18,129 20,756 08.01.23 ※月間21,799
08巻 19,334 21,124 08.02.27 ※月間21,726
09巻 19,961 22,175 08.03.26 ※月間23,062

http://anime3.2ch.net/test/read.cgi/asaloon/1194713265/


各巻2万オーバーを最後まで維持。
放映中不満や批判が多かったにもかかわらず、全巻購入する信者をこれだけ獲得してるという実質的な表れといえます。

この数字と同人人気を見るだけでも、商売上4期をやるのは間違いない、やらないわけがないと確信めいたものがあるわけです。

さて、数字だけでなく4期が嘱望されるのには、別に理由があって、これは個人的にそう感じているだけかもしれませんが「なのは」という作品が「完結した」という感覚が未だにないためでもあります。
StSの最終回では、物語の後日に触れキャラも世界も続いていくように示唆されて終わり、A’sの最後も数年後に時間をぶっ飛ばしてのエピローグ如何にも最終回というつくりで、どちらも視聴者に想像の余地を残すやり方で、続きを作ろうと思えば作れるというつくりではあるが、最終回としては、そこで終わっても文句はつけられないようには出来てはいる。
特にStSでは、なのはも少女というには厳しい年齢になり、ここで終わるのも美しいかな、といえなくもない。

それでも続きが見たい、続きを作ってくれ、と思ってしまうのはどうしてだろう。
それは未だに「高町なのは」の物語が終わっていないからではないだろうか。

(つづく)



▼2008/6/16

□コードギアスR2 #10

悔しいくらいにおもしろいなぁ。
常に策を弄して戦略で相手の優位に立つルルーシュが、カレンの鹵獲という事態に対して、戦術的勝利に賭け、絶体絶命のピンチに立つ!燃えるわー

あの場面で、ディートハルトの進言通り、撤退しても戦略的には問題なかったはず。カレンを捕虜としてとられることは痛手かもしれないけど、政治的な取引でカレンを取り戻すことは、可能だろう。
ここでのはルルーシュの判断は、インド軍の裏切りの可能性、戦術的勝利に対する自信、そしてカレンを捕虜にされることでの黒の騎士団内の士気の低下、およびゼロに対する忠誠心の低下への危惧があり、、こういった要素を加味すれば、必ずしも間違っているとは言いがたい。(結局シンクーの能力を測り間違えて、上をいかれてしまうわけだけど)
ここで面白いのはルルーシュの判断がそういった計算上から導き出されたものというだけでなく、カレンに対する個人的感情がその選択に影響を与えた可能性がないとはいえない、ルルーシュのツメの甘さというか冷酷になりきれない人間味が垣間見られるところなんだと思う。
まあ、こういうところが一期目から続くルル君のかわいいところでもあるわけで
あそこでルルーシュが簡単にカレンを切り捨てられるようだと、ほんとの悪人になっちゃうからなあ。



▼2008/6/7

女性声優140人ソート

女性声優140人ソートがとても面白いです。
こちらで紹介されてて面白そうなのでやってみた。
あまりネタにしていない声優趣味が白日の下にさらされちゃうよ。
以下上位の方だけ結果コピペ


1 水樹奈々
2 かないみか
2 金田朋子
2 こおろぎさとみ
2 斎藤千和
2 田村ゆかり
2 中原麻衣
2 松岡由貴
2 水橋かおり
10 坂本真綾
11 今井麻美
11 植田佳奈
11 釘宮理恵
11 小清水亜美
11 真田アサミ
11 沢城みゆき
11 清水愛
18 井上喜久子
18 榎本温子
18 落合祐里香
21 浅野真澄
21 新井里美
21 飯塚雅弓
21 池澤春菜
21 井上麻里奈
21 仙台エリ
21 たかはし智秋
21 高橋美佳子
21 千葉紗子
21 茅原実里
21 名塚佳織
21 林原めぐみ
21 広橋涼
21 堀江由衣
21 ゆかな
36 清水香里
36 白石涼子
36 新谷良子
36 生天目仁美
36 西村ちなみ
36 能登麻美子
36 久川綾
36 望月久代
36 桃井はるこ
36 森永理科
36 雪野五月
36 柚木涼香



一位はまあ現状当然としてだ
二位クラスが見事にロリ声声優ばっかになったよorz
金朋は一回くらいしか選択出てこなかったのにこの位置って・・・

あとこれのアニメ監督版とかあったらおもしろいだろうなと思った。



▼2008/6/4

「サイン、シンナーで消せば」 よゐこ有野のブログ、コードギアス特番での発言で大炎上

特番はコードギアスとは何の関係もない、よくあるどうでもいいバラエティで、当該シーンも、ギャグの範疇としか自分は受け止めなかったけど、純粋なファンがあれに腹立てるのは、まあしゃあないかなとは思う。

で、あの特番、誰に向かって作ってるかてのが問題だと思うんだけど、最近オタクよりの番組によく出てる有野が出ている時点で、「コードギアスをまったく知らないけど、有野と親和性があってアキバ系(笑)に関心があり、コードギアスを見そうな人」に向けて、コードギアスに関心を持たせるために作られた特番だったと思うのですよ。
視聴率テコ入れのためで、最初からファン相手の特番じゃなかったと。

なんでこんなことするのかといえば、いまでも十分コードギアスは人気あると思うんだけど、コードギアスは、たぶんガンダムとかエヴァみたいなポジションになることを期待されてたりするんじゃないでしょうか。
まあ、より大きい金を稼ぐには、深夜でオタ相手だけじゃ駄目なんですよきっと。
アニメが商売として先細らないためには、そういうのも必要なんじゃないかなとは思う。

けどね

特番でやってることが、ダサくて、古臭くて、ツマんないんだよ、未だにTV屋ってこの程度の番組しかつくれないの??としか思えないんだよね。



▼2008/6/3

http://www.at-x.com/program_detail/index.html/1729/new

6/5からAT-Xでエルフェンリート再放送
ひさしぶりに見直すかなあ。



▼2008/5/25

□新キャラ投入で本格的に面白くなってきたしゅごキャラ

この作品、当初から全体的にソツなく出来ていて、そこそこ面白いんだけど、主人公の亜夢の魅力だけが突出している以外、周囲のキャラ、特にガーディアンのメンバーがいまいち魅力に欠けていてずっと物足りなさを感じていました。
ほしな歌唄の投入では、亜夢との対立軸が出てきたものの、歌唄の出番自体が少なく中々ストーリーの主体になってこないのも、なんでやねんという感じでした。
それが2クールの節目で、ガーディアンで年長の空海が卒業、なでしこが留学ということでリストラ、新キャラ投入としてガーディアンメンバーがりまと海里の二人に入れ替わったことで、俄然おもしろくなって視聴モチベーションが一気に上がってきた。

空海となでしこ、りまと海里この二組のキャラの何が違うのか、これはキャラ単体の魅力だけでなく、亜夢との関係性の違いなのではないかと思う。
空海やなでしこが基本しっかりもので、亜夢が何かと頼りにしたり助けられたりと、亜夢を支えてくれる、見守ってくれる存在だったのに対し、りまと海里は、(これからの展開も含めて)、亜夢が見守ったり、支え、助けてあげる存在としての役割を担っているのではないかと考えられる。
要はりまと海里がガーディアンの新メンバーになったことで、亜夢自身が今度はなでしこや空海の立場に入れ替わったということ。
思えば、亜夢は、外キャラでは意地っ張りで他人に頼るというキャラではなく、ガーディアンに入ることで、仲間を得て、仲間に頼ることの大切さを学ぶ、というのが、今までの物語の主軸であったと考えると、なでしこと空海は亜夢にそれを教える役目を負っていたと見ることができる。
そしてその役目の終了とともになでしこと空海が退場することで、ストーリーは大きく舵をきることになった。
新しくうまれたダイヤのしゅごタマに×がついてしまったのも、空海となでしこのように仲間や周りの人間に積極的に関わり助けていこうという亜夢の変化と、それが上手くいかないことへの苛立ちによって生じた結果とみれば、キャラのリストラ・新規投入の意義もくっきり見えてくるのではないかと思う。

といった解釈はおいといて、と。
キャラの関係性において劇的で重要な変化は、りまと海里が共に亜夢にメロメロになりつつある、ということ。
32話の「ひとりぼっちのクイーン」ではりまが亜夢に心を開き、33話では海里が亜夢に恋愛感情を抱きつつあることがはっきりと描かれ、さらに幾斗が亜夢にちょっかい出して唯世が嫉妬、という展開を見せ、男女問わず主人公キャラの総受け状態が完成されつつある。
主人公キャラの総受け状態とは要するに、主人公キャラが性別、恋愛・友情にかかわらずとにかく周りのキャラに愛され、慕われている状態のことなのだが、「しゅごキャラ」においてこれがいまいち弱かったというのが、自分が「物足りない」と感じていたものの正体だったらしい。(なでしこと空海は主人公の亜夢に慕われる存在だったので主人公総受けになっていなかった。)
と同時に少女漫画原作にしては恋愛要素が意外に薄かったのが、ここにきてこれも一気に濃くなったことで、今まで感じていた物足りなさがほぼ解消され、ともかく面白くなってきた。
といったところで後半戦に期待したい。

しかし、今回の33話はいろいろとよかった、デートではしゃぐ亜夢ちゃんもかわいかったし、幾斗が登場してからエルとキャラナリするところの一連のながれとかおもしろかわいくてたまらんかった。
個人的にかわいいエプロン姿を披露して株急上昇中の海里くんの今後が一番気になっているのはヒミツですw

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▼2008/5/22

B0015XEV88 サイコダイバー 魔性菩薩
オリジナルアニメ

TOEI COMPANY,LTD.(TOE)(D) 2008-07-21
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神戸守監督の97年の作品。DVD化されるんだけど、内容に関しては正直微妙なだし、中古で見つけたVHSでもってるし、どうしようかとおもってたんだけど
アニメスタイルの編集長メモで、解説書のために神戸監督の取材という記述が。

http://animesama.cocolog-nifty.com/animestyle/2008/05/20080422_468d.html

まあ、安いし解説書のために買うかー



▼2008/5/18

□マクロスFは直球勝負だから面白い

前の記事の補足
マクロスFが「奇をてらわず直球勝負」が出来てるのは、これが「マクロス」だからで、今の「ガンダム」じゃできなかったことなんだろうなあ、とか思った。
マクロスはガンダムに次ぐロボットアニメのブランドでありながら、実際に作られた続編シリーズは、「マクロスU」「マクロスプラス」「マクロス7」「マクロスZERO」の4作だけ(劇場版除く)、うち3作はOVAでTVシリーズとして作られたのは「マクロス7」のみしかもマクロス7は既に14年も前の作品。
ガンダムが絶えずシリーズを作り続けられたことで、かなりの作品数になっていることと比較すると、マクロスのシリーズはすごく少なく見える。
ちなみにマクロスは全作すべて同一世界間の物語として設定されているが、ガンダムはいわゆる宇宙世紀とその他、完全に別世界の物語として設定されているものとで分かれる(マクロスUは公式から黒歴史扱いとか、ターンAの月光蝶・黒歴史設定はここでは無視な)
このことからも、ガンダムがシリーズ作品を作り続けたことで、ジャンルとしてできることをやり尽くしてしまい、それでも毎回作品に新鮮味を持たせるためにあの手この手をなんとか捻りださなければならないという業を背負ってしまっている。
しかしこれが却って何が「ガンダムらしさ」なのかわからなくしてしまい、よく「これガンダムじゃなくね?」とか「ガンダムじゃなかったらよかったのに!」とか言われてしまうといった原因にもなってしまっている。
比べてマクロスは、まだシリーズとしての鉱脈を完全に掘りつくしているわけではなく、間を置かず新作を作らねばならないという呪縛もなかったため、前作との類似性を比較的気にしなくて済み、かつマクロスの三大要素であるところの「三角関係・歌・戦闘機」を抑えておけば、「マクロス」らしさは確保される。
「原点回帰」といえば容易いが、「マクロスF」がそれを上手くこなせたのは、こういった状況があったからなのだろう。

もうひとつマクロスFが直球勝負でこれたのは、やはりシリーズとしてのブランド力という担保があったおかげだろう。
ロボットものというのがそれ自体やり尽くされたジャンルで、完全新作を作るとなったら、やはり視聴者の耳目を集める新鮮味のある要素を何か捻り出さねばならない。しかし一方でその時々の流行を取り入れていなければ視聴者に見向きもされないという現実があり、企画者は、あの手この手を尽くして、ヒットした前例に倣いつつ新要素という奇をてらった要素を追加して企画を立てようとしているようだが、これが必ずしも上手くいかず、下手をすれば視聴者を置き去りにしてしまいかねない。
マクロスFはシリーズものであるが故にこの呪縛からも自由だった。
はっきり言ってしまえば、7話までの時点で、マクロスFは、マクロスとしても、ロボットアニメとしても取り立てて新鮮味のあることをしていない。キャラもストーリー展開もオーソドックスかつスタンダードで、悪く言えば普通すぎるのだけれど、緻密な画面と作画で決して飽きさせることなく、変な抵抗感を感じさせることなく視聴者を作品世界に導入させてくれる。
結局近年のロボットアニメでこの「変な抵抗感を感じさせることなく」ができたが作品が中々出てこなかった。
マクロスFの企画者がどこまで意図しているのかわからないが、見ていて感じるのは、「マクロス」と総監督である河森氏が過去の作品で培ってきたものの集大成を見せようとしているのではないかということ。
だからこその直球勝負。
奇をてらった変化球勝負の多かったロボットアニメで、久しぶりに見る大物が投げる剛速球がズバンと決まる、だからこそマクロスF見ていて気持ちいいのだ。


#ちなみに「コードギアス」は別格、「奇をてらった変化球勝負」で勝っちゃった真逆の位置にいるこれまた稀有な作品だと思う。



▼2008/5/17

□マクロスF #7

すごく・・・おもしろいです。
前回のシェリルのコンサート開始にのせて戦闘発進、今回その流れで、シェリルの歌に合わせてたっぷりと戦闘シーンの連続、マクロス級の変形格闘までやって、まったく出し惜しみしない、まさにこれぞ「マクロス」の面目躍如といわんばかりの盛り上がりっぷり。
いっさい奇をてらわず、どこまでも直球勝負、これがきっちり決まっていて見てて気持ちがいい。

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▼2008/5/2

最近ずっとさぼってたので、春の新作の雑感とかやっちゃうよ!

□図書館戦争

メディア良化法によって漫画やアニメやゲームが弾圧・焚書され、これに対向すべくオタクは武装化、闘争は激化の一途をたどるのだった・・・というような妄想を生みやすい設定自体は面白いのに、やってることが恋愛とか自己実現とか超普通なのは、ちょっともったいない感じがしないでもない。
まあ、普通に面白いんでいいんだけど。

□マクロスフロンティア

金かかっていて、ビジュアル、作り込みはゴージャス、話の構成もすっきりしているというか、意図的に初代のマクロスの原点に回帰した雰囲気を持っているので、非常に好印象を持って安心して見ていられる。

□かのこん

いっそエロアニメだったらよかったのに・・・と思うくら潔い寸止めエロコメアニメ。
作画がむやみにいいというか好みなだけに性質が悪い。
いつもなら間違いなくアウトゾーンなんだけど、今期一番予想外に楽しめてしまった作品。

□S.Aとかヴァンパイア騎士とか

学園で金持ち、天才、エリート、美形が勢ぞろいの生徒会とかなんかのグループがあって、ヒロインがそこに紛れ込むという花ゆめを中心とする少女漫画では割とありがちな設定というか伝統というか。そういう少女漫画自体は嫌いじゃないんだけどちょっと似たようなのが続きすぎた感がなきにしもあらず。
もうちょっと趣向の違う少女漫画のアニメ化も望みたいところ。

□狂乱家族日記

最初から擬似家族を宣言してはじめる擬似家族もの、ドタバタコメディとしてよく出来てる。擬似家族モノ好きなので今期もしかしたら一押しになるかも。

□仮面のメイドガイ

キワモノでネタだけど、狂乱家族同様コメディとしてちゃんと面白く出来てる。意外に安定株。

□絶対可憐チルドレン

これも良くも悪くも安定株だなあ

□ネットゴーストPIPOPA

木村真一郎監督だったので、始まる前はちょっと期待してたけど・・・微妙。

□ソウルイーター

さすがボンズ

□コードギアスR2

変らず面白いです。

あと新作じゃないけど「しゅごキャラ」が新キャラ投入&変身増加テコ入れで面白くなってきたのが好感触。

あと前に書いた「RD潜脳調査室」含めて だいたいこんなところか。他に原作モノもいくつか見てはいるけどパス。
今期も高位安定株は多いけど、個人的にストライクど真ん中の絶好球が来ないという状態は変らず、だなあ。



▼2008/4/17

http://d.hatena.ne.jp/kanose/20080416/animeotona

なんか古い記事に言及されてたので珍しくコメントとかしてきた

いままで「待ってました!」って大声で叫ぶその日のために、直接口にしてこなかったけど、待てど暮せど一向に作られる気配がないから率直にいうけど、ワタルやエルドラン、勇者シリーズのテイストのロボットアニメが私は見たいんだよ!
子供がロボットアニメに興味なくてつくれないなら、勇者シリーズ見て育ったオタ相手にそういうロボットアニメ作ってくれたっていいじゃないか!
70年代の熱血ロボットでもない、80年代のリアルロボットでもない、エヴァでもない、小学生が主人公のジュブナイルヒーローロボットアニメ(もちろんロボットは自律型でしゃべるんだぜ)が見たいんだよ!!
サンライズもアイマス使って無理矢理ロボットアニメ作る暇があるなら、自分とこの忘れられた過去作品にいまだに根強い支持者がいることを自覚してくれ!



▼2008/4/16

□RD潜脳調査室 1話、2話
http://www.ntv.co.jp/RD/index2.html

IGがまたクソまじめでオサレな色気のないアニメを作るのかと思っていたら予想の斜め上をいかれた。
なんというムチムチぱんつアクションサイバーアニメ

どんなに腕のいい釣り人が立派な釣竿で釣り糸をたらしても、針に餌をつけなきゃ魚は釣れないというごく当たり前のことに、遅まきまきながら気づいてくれたようでよかったよかった。



▼2008/4/13



テラ太田貴子すぎてふいた



▼2008/4/11

周回おくれで見ているものが最近多いですが、時代に流されず作品を見ることで、見えてくるモノもある、とか思う今日この頃なので微妙に時期はずれなネタでいきます。

「ひぐらしのなく頃に解」を皆殺し編まで、見終わったのですが、ようやっと「ひぐらし」のおもしろさが理解できた気がします。
第一期の中盤があまりに殺伐としてて凄惨なシーンが続くので、かなりストレスがたまって何度か中断しながら見てたんですが、皆殺し編では、単純に謎解きが進んだというのと、仲間の大切さや、運命に抗う意思が強調されて、作品の主題みたいなものがはっきりわかってきたのがポイントかな。
残酷モノは嫌いじゃないけど救いがないとやっぱきつい。

もいっこCLANNADについて
いままでKey作品が苦手でとっつきづらかったんだけど、CLANNADは意外に最後まで楽しめた。
「さすが京アニ」というのもあるんだろうけど、初期の風子シナリオでくじけずに見続けられたのは、個人的に大きな収穫だった。
これまでの自分の属性の中で、どう考えても風子みたいなキャラはアウトなんだけど、意外と風子がかわいく感じられてしまった。
風子のキャラとシナリオってKANONに代表されるいかにもKey、いかにも泣きゲーで、それこそテンプレみたいなモノなんだけど、それだけに、Keyの支持者が、Key作品の何に萌えていたのか、ようやっと理解できたきがします。
(どう理解したかを文章にすると角が立ちそうなので自重)
あと、何話だったか、藤林姉妹が渚と朋也のラブラブっぷりを目の当たりにして、自分たちが失恋したことを悟るのを具体的な台詞なしで見せるシーンが秀逸で、目を引いた。こういう失恋モノって結構好きなので、それも含めて、CLANNADに関してはかなり好印象な作品だったりします。

ということで、メジャー作品に理解がない私としては、二大人気ブランドの作品がやっとわかった、というおめでたいはなしでした。



▼2008/3/30

□ガンダムOO 最終回感想

とりあえず通しで見ていたので感想書いときます。
ガノタでもなく、富野信者でもなく、種デス以外のガンダム全部見ている自分的には、OOは普通に楽しめるロボットアニメでしたよ、シリーズの中でいえばWかXくらいのレベルで。

前半が世界観の説明に追われて、メインのガンダムのパイロットたちのドラマがやや希薄で、しかも、ガンダム自体が何世代も先の超兵器扱いであまりの無敵ぶりに戦闘も盛り上がりにかけたけれど、後半トリニティ登場以降は、その辺も盛り返して見ごたえはあった。
とはいえ、なんとか形にはなっていたけれど、大上段に構えた「戦争根絶」という問題を上手く語りきれていたかというと疑問。

いい加減下手に大上段に構えて戦争とか平和とかテーマにしないで、もっと普通に戦記物やればいいのになとかおもうんですが、どうでしょう。



▼2008/3/9

今話題のイカ娘をご存知でしょうか?

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参考:侵略!イカ娘1巻発売 「史上初!イカ娘萌えマンガ!」


この漫画を神戸守でアニメ化希望!
や、冗談じゃなく割りと本気で。
海にゴミを捨てる人間に腹を立て、地上に侵略のためにやってくるイカ娘であったが、海の家を切り盛りする姉妹に返り討ちにあい、海の家で働かされるはめになる、というほのぼの日常コメディというのが作品概要。
で、このイカ娘というのがアホの子で、人間のことをなんにもしらなくて、そのボケっぷりが可愛かったりするわけです。
作品のメインの舞台が海の家なので、いっそ場所を鎌倉ってことにしちゃえば、なんかあれっぽいものが出来るんじゃないかとかそんな妄想。
神戸監督のコメディ見たいんだよね、「イカ娘」は相性よさそうなんだけどなあ。


あと今月は岡本倫先生のノノノノの一巻もでますねえ
当然神戸監督でアニメ化希望ですよ。

ノノノノ 1 (1) (ヤングジャンプコミックス)
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▼2008/2/23

□狼と香辛料 第5話

あー、ホロかわいいなあ、ちくしょう。
泣いたり怒ったり、冗談ぽくロレンスをからかったり、ころころ表情がかわるのがいいんだけど
その背景には、長い年月を生きた神様であるホロに時折覗かせる孤独さがあって、ホロがロレンスに見せるその表情が、ロレンスに対する甘えで、ホロがロレンスに心を許しているためである、ってのがあって、よりいっそうホロがかわいく映るのかなあ。
どうしてホロがロレンスに?というところは、いまいちよくわかんないけど、まあいいじゃないか。



▼2008/2/20




出来いいなあ
本編より面白そうで困るw

同じ作者の無印、A’s版も







▼2008/2/10

□狼と香辛料 感想
http://www.spicy-wolf.com/

3話まで視聴。
行商人の青年ロレンスと神様で狼の化身ホロと名乗る少女の旅の物語。
この作品のメインとなっているのがこのロレンスとホロの会話劇で、そのやり取りがおもしろい。
ロレンスとホロは出会って間もないお互いをよく知らないもの同士、それに加えてホロは何百年生きてるかわからない人外で得体の知れない存在ながら見た目はうら若き女性、その距離感とギャップのなかで相手を探りながらの会話に緊張感とユーモアがあり、ホロのちょっと小悪魔的なところに翻弄されるロレンスという構図が見ていて楽しい。
また単純に会話のやり取りというだけでなく、発した言葉の裏にある感情、発せられた言葉に対するリアクションなんかも描写できていて飽きさせない。
また主人公が行商人というのも特徴的で、商売の交渉ごとが、話の本筋となっているのも毛色が変っていて新鮮。

ライトノベルもので、趣味に合うものってあまりないんだけど、これはけっこういい感じです。


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EDはいいですなあ



▼2008/1/29

冬期新作は特に見るものがなくてしょぼーんな感じですので来期の新作の話題でも。

TVアニメ「テレパシー少女蘭」 6月より教育テレビ毎週土曜午後6:25〜放送開始予定

原作のあさのあつこさんは児童文学の書き手としてはキャリアのある方、去年「バッテリー」が映画化されてたりもするので、一般的な知名度もそこそこなのかな。
去年の今くらいに、児童文学のラノベ化の話題を取り上げましたが、これをその一部に含めるのは無理があるけど、児童文学系のアニメ化の流れは歓迎したいところ。


テレパシー少女「蘭」事件ノート〈8〉 さらわれた花嫁―テレパシー少女「蘭」事件ノート〈8〉 (講談社青い鳥文庫)
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既にコミックやCDが発売されているということはだいぶ前からアニメ化の企画が動いていたってことかな。
ややオタ層狙っている感じがw


TVA「快盗天使ツインエンジェル」スタッフ発表!

> 監督:長井龍雪
> シリーズ構成:倉田英之
> キャラクターデザイン・総作画監督:古賀誠
> 主題歌制作:あべにゅうぷろじぇくと
> アニメーション制作:ノーマッド
> 製作:快盗天使製作委員会

倉田せんせい仕事しまくり、ネタにはしりそうな作品だけど、まあ期待。



▼2008/1/12

□「ザ☆宇宙ショー」に対する期待と不安

ニュータイプ2月号に2P、アニメージュ2月号に2Pそれぞれ紹介記事が掲載。
アニメージュのほうには舛成監督インタビューがちょこっと載っていました。
かみちゅのゆりえたちが脱力系でキビキビ動かなかったのに対して、今回は普通の子供が元気に動き回るということで、舛成作品の細やかな演出・作画で、どんな「子供」が描かれるのか、楽しみです。

さてと、個人的には期待が高まりすぎて鼻血が出そうなほど興奮しているんですが、
正直な話、この映画、いったい誰が見るんだ?と心配してしまうんですよ。

いや、もちろん「R.O.D」「かみちゅ」からの倉舛ファンは絶対見に行くだろうけれど、劇場作品となるとTVシリーズとは違って、限られた客を相手にすればいいというわけでもないし、そうでない人たちを劇場に引っ張ってこれるのだろうかと。
TVでたまたま見て、気に入って・・・みたいなことは劇場作品ではないわけで、スタッフのファン以外の、ごく一般的なオタ層とそれ以外のアニメ映画を見る一般客にどれだけアピールできるかが、おそらく興行的成功の鍵になると思うんだけど、その辺、どう戦略を立てているのかなあと。

たとえば一昨年話題をさらった細田守監督の「時をかける少女」も当時マニア筋では有名だった「細田守」に投資する為のような映画だったけど、それでもマッドハウスという実績のある制作会社で、筒井康隆の有名小説原作という鉄板な保険と角川グループのバックアップがあったことは忘れてはいけない。
結果を見ると「時かけ」はハイティーンから大人向けの映画として原作ファン、映画ファンからも注目され、ネットユーザーを中心として人気を獲得できた。
対して「宇宙ショー」はおそらく企画として、アニプレックスサイドから「R.O.D」「かみちゅ」の成功を受けて、舛成監督以下かみちゅ組のスタッフを総動員して作れば「いける」という判断が降りたんだろうなと、推測は立つ。そういう点では「時かけ」と似た経緯の作品ではあると思う。
しかし、母体となるA-1Picturesが新興スタジオで、これが劇場第一作目、しかも舛成監督自身も劇場初監督。その上、原作なしの完全オリジナル作品。
要するに興行的に保険となるアピール要素が弱すぎる。どんだけハードル高いんだよ!と思ってしまうわけです。

で、今回の映画、まだ内容がはっきりと見えていないわけだけど、倉田&舛成というフィルターを通さずに素直に作品の印象だけをみれば、「小学生が主人公の子供向けのジュブナイル映画」に見える(少なくとも子供が主人公のアニメがハイティーン受けはしないから)
なので、子供向け映画として子供にアピールできるように、宣伝するのが吉なんじゃなかろうか。
ただそうなると、ブレイブストーリー並みの宣伝工作やTV局、出版社の強力な後押しが必要になるわけだけど・・・そういうタイプの企画でもないだろうし・・・
よくて、原恵一監督の「河童のクゥ」くらいのポジションかなあ。
上映形態や規模とかがどうなるか、なんてことも気になるところだ。
まあ、もちろんひっそり単館上映で、DVD売って終わりというのもあるんだろうけど・・・さすがにマニア受けだけで終わってほしくないなあ、と。

と、まあ外野的な問題を色々心配してしまうわけですがその辺の展開も含めて、TVとは違う土俵で、倉田舛成コンビが何を見せてくれるか、とにかく楽しみです。



▼2008/1/10

新年あけて新作もちらほらスタートしていますが、ひとまず2007年の総括を。

・・・と思ったんですが、話題になった作品けっこう見てなかったり・・・
らき☆すたもNice boat.も未だにちゃんと見てないしなあ。
そんなわけであくまで個人的なまとめということで。

とりあえず2007年みた作品で印象に残ったものをとりあえず列挙してみる。
オリジナル系では「電脳コイル」「グレンラガン」「まなびストレート!」「もえたん」「スカイガールズ」「リリカルなのはStS」
原作モノで普通に良く出来てて関心したものだとやはり「大きく振りかぶって」とか「もやしもん」とか、その他楽しんでみた作品としては「ハヤテのごとく」「ぽてまよ」「みなみけ」「バンブーブレード」「しゅごキャラ」「こどものじかん」あたりがよかった。
あとは微妙な「ガンダム00」とか「もっけ」とか、原作信者過ぎて口にするののもはばかりつづけた原作クラッシャー作品とかマイナス方向でもまあ色々。
美少女系はつまみ食い程度には見ているんだけど、どうしても最初の数話で挫折してしまう。「ef」とか「ななついろドロップ」とか最近のエロゲ系作品でもしっかりした作りのものが多くて、好感はもてるんだけど、どうにも興味が続かなくて・・・ああでも「CLANNAD」はちゃんと見てます。

ということで、 2007年は作品的には、かなり充実していた年であったんじゃないかと思います。
ここ最近、原作もの、美少女系、オリジナル含め、総じて深夜枠、マニア向けのTVシリーズ作品の質は、過去のTVシリーズの水準を超えて、作画・演出ともに高まって来ているなあと感じていたんですが、2007年というのは、そのことがはっきりあらわれた年だったと思います。
オリジナルものでは「電脳コイル」「グレンラガン」「まなびストレート!」のようにシリーズ通して高いレベルの作画が見られる作品もあって、これは過去を振り返ってみれば、ありえない事態なのかも知れない。
10年前の作品なんて深夜のマニア向け、特に美少女ものでもヒドイものが多かったという印象が強いけど、最近じゃ、レイアウトもきっちりして芝居作画にも力を入れる作品が「普通」になってきたことには、正直驚いています。
これもDVDのセールスが主体となっている市場に向けた作品をつくることが目的とされ、受け手の目が肥え要求も高まったことに対する結果なのだろうなあと思うわけで、こうやって質の高い作品が作られること自体は歓迎すべきことなのだろうと思う。(現場は大変だろうけど)
逆にこれだけ複数のありえないレベルの作品が出てくると今度はそれが「普通のこと」のような感覚が生まれてきて、「作画が凄い」「演出が丁寧」という感動が薄れてしまってきたというか、ありがたみがなくなってきたというか。
昔だったら数話に一本神作画があれば喜べたのにねえ・・・
(最近アニメを見始めた人は、十年位前のヒドイアニメを見て、なにがひどくて、今の作品のどこがよくなったか確認してみるとおもしろいかもです。)

質が悪いよりいいにこしたことはないわけだけど、じゃあ質が高かったからといって、私個人の嗜好、魂の部分にヒットしてこなければ、まったく意味がないわけで・・・
そして困ったことに先にあげた3作品は、クオリティの高さ、作品としての完成度の高さは認めるものの、内容に関しては、個人的には不満が残るものになってしまった。
まあ、これは不満が出てしまったのは好みの問題であって、作品の問題とは言いがたいので、しょうがないことなのですが、作品のクオリティが高レベルで拮抗してしまった現在、クオリティの高さを云々するより、どれだけ今の自分の嗜好を具現化し、満足させてくれるかを作品に求め、「自分の好み」をより優先してアニメを選択し、楽しむという方向に流れているという気がします。

ということで、2007年は個人的に大ヒットするような作品のなかった一年なんですが、相当に濃い一年だったなと思っています。
まあ、なにしろ今の中心である「なのは」の新作があったというだけで充実していたし、アニメ以外のところで「ニコニコ動画」が登場し「アイドルマスター」にハマり、初音ミクにもけっこうハマッたり、初めてライブに行きとオタ的には十分過ぎるくらい楽しい一年でした。

2008年は・・・どうでしょうねえ、なんか予想外のいいアニメが出てくるといいなあ。
とりあえず舛成監督の新作に期待ということで。



▼2008/1/9

映画「ザ☆宇宙ショー(仮)」2008年劇場公開予定。

> 原作:ベサメムーチョ
> 監督:舛成孝二
> 脚本:倉田英之
> キャラクターデザイン:石浜真史
> アニメーション制作:A-1 Pictures
> (C)ベサメムーチョ/A-1 Pictures

舛成新作情報きたあああああああああ!!!!!
ベサメムーチョきたああああああああああああ!!!!
うわさは聞いてたんですがやっと正式発表来ましたね。待たされましたよ。
ということでついに舛成監督が劇場作品を手がけるということで、しかも私の好きなジュブナイルものと来た日には、期待しないわけにはいきません。

とりあえず今月発売のアニメ誌に載っている模様なので詳しくはそちらで。



▼2008/1/7

あけましておめでとうございます。
年末はコミケにいってなのはの同人誌を思う存分買い込み
年始早々、パソコンが逝ってしまい、予定を早めて急遽新パソコンを組んでいました。
ということで年末年始の投資の結晶を記念撮影。




2007年の総括はまた後ほど
とりあえず今年もよろしくお願いします。